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Mark Goldblatt 監督作品、1989 年。
家族を mafia に殺された元警官の Frank Castle (Dolph Lundgren) は、今は下水道に潜み、世の悪を滅ぼすために戦う The Punisher として暗闘していた。その頃、街を牛耳る mafia の boss、Gianni Franco (Jeroen Krabbe) の元に日本のヤクザの姉御 Lady Tanaka (Kim Miyori) が現れ、Franco のシマを奪い取ろうと画策、mafia 幹部の子供達を誘拐して脅しを掛ける。mafia 同士の戦いに巻き込まれた Frank は、誘拐された子供達を助けるべく行動を起こす……。
Dolph Lundgren 主演の action movie。元はアメコミだそうですが、今観るとただの B 級映画ですなぁ。とはいえ、Dolph Lundgren のやる気なさそうな表情が意外と良い味出しておるのです。勘違いヤクザのお笑いも含め、なかなか面白い映画でありました。
今川泰宏監督作品、2007 年。
第二次大戦から 10 年後の日本。鉄人 28 号を操る少年探偵の金田正太郎の前に、同じく金田正太郎を名乗る青年が現れる。その青年は金田博士の養子で、大戦中は金田博士の元で鉄人の研究をしていたという。その頃、東京では戦時中の不発弾が爆発し、あたりが廃墟になるという事件が発生する。それはかつて金田博士が開発した廃墟弾と呼ばれる代物で、本来は人間には害のないものだが、悪用すれば人間を殺傷する効果があるという。廃棄弾の在り処は鉄人が知っている、という金田博士の遺言に従うかのごとく、正太郎の意志とは関係なく鉄人が動きだし、廃棄弾を次々と見つけ出していく。一方、正太郎に鉄人を動かす資格なしとの文言を書き付けて暗躍する謎の人物の残月が、密かに正太郎の命を狙っていた……。
TV animation series の後で作られた映画版で、村雨やビッグファイヤ、ベラネード財団といった登場人物や設定に共通するところもありますが、重ならない部分も多いので独立した作品と言ったほうが良いかと。とはいえ、戦争の罪を問い直すという TV series の視線の延長線上にある映画でもありますので、これはこれでありの世界ですなぁ。robot action が少ない点も含めて継承しなくても……と思いながら観てたりもしましたが、終盤になってトンデモな物が。デビルガンダムかと思ったぜよ。流石は今川監督、侮れんわ。
村雨一味によるおちゃらけもありつつ、本編の話も二人の正太郎の交流や廃墟弾や残月やベラネード財団の介入などで入り組んでますので、時間的にはかなり詰め込み状態なお話になってましたが、robot ものの映画としてはきっちりまとめた秀作ではないかと思います。