Noisy Days in June, 2006

- last 10 days of month -

top / latest diary
topics all / music / book / movie / comp

上旬 / 中旬 / 下旬

<< < 2006/06 > >>
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30
Ganerated by nDiary version 0.9.4

2006.06.21 (Wed)

Bukka White / Parchman Farm

 delta blues の巨人、Bukka White の 1930s-1940s の録音を集めた album。
 simple だが力強い、男の blues であります。

diary

 定時退社日ですが残業。作業能率が下がっております。

log modified: 2006/06/22 01:55:44 JST

2006.06.22 (Thu)

Bon Jovi / 7800 Fahrenheit

 めりけんの hard rock band、Bon Jovi の 2nd album、1985 年発表。
 Bon Jovi 史上最も地味な album と名高いこの album ですが、聴き直してもやっぱり地味。つか Dokken みたいです。Dokken 御存じですか?
 それはともかく Bon Jovi です。80 年代産業 rock な風情の album で、まだまだ大物の風格はありませんが、catchy な melody 主体のめりけん産爽やか hard rock となっております。tr.2 "Price of Love" が意外と良い曲でありました。

log modified: 2006/06/23 02:00:08 JST

2006.06.23 (Fri)

皆川 達夫 『バロック音楽』

 講談社学術文庫版で読了。
 バロックからバをとるとロックになるのじゃよ、とは書いてない、真面目な baroque 音楽史概論であります。
 1600-1750 を baroque 音楽時代と位置づけ、その時代の楽器や流行、伊仏英西独の国別音楽事情、そして時代を締め括る Bach と Handel に spot を当てて論述しています。文庫本なので詳細には立ち入らず駆け足で説明している感じですが、baroque 時代を俯瞰するには手頃で丁度良い本でした。

log modified: 2006/06/25 13:29:08 JST

2006.06.24 (Sat)

[comp] mogrify で画像 file を一括変換

 ImageMagick の mogrify での画像一括変換めも。

 特定 directory 内の画像を全て jpg に変換。


$ mogrify -format jpg dir/

 dir より下層の sub directory も含んで変換してくれる、はず。

 しかし数が多すぎると「引数多すぎじゃ」と叱られたりします。そういうときには find でごまかします。


$ find dir/ -exec mogrify -format jpg {} \;

 変換後は *.jpg の file ができますが、元画像が gif や png だとそのまま残ってます。それが邪魔ならやはり find で消します。


$ find dir/ -iname *.gif -exec rm {} \;
diary

 仕事の式典、及びその後の懇親会に出席。喋り疲れました。

[movie] 幻魔大戦

 りんたろう監督作品、1983 年。
 Transylvania 王国の王女ルナの乗る飛行機に隕石が衝突する。落下するルナにフロイと名乗る energy 体が交信を掛け、全てを破壊しようと目論んでいる幻魔が地球に目標を定めたこと、そしてルナはそれに立ち向かう超能力戦士であることを告げる。ルナは長い眠りから覚めた cyborg 戦士ベガと共に同志を探す。日本では高校生の東丈が野球部の regular の座を奪われ、彼女とも上手くいかず、鬱屈した日々を送っていた。その丈の前にベガが現れ攻撃を仕掛けてくる。逃げ惑っていた丈だが危機に追い込まれたとき超能力を発動して窮地を脱する。自分の秘められた力に酔う丈だが、ルナの思念により幻魔の存在を知り、その強大さに怯え自閉してしまう……。

 予告編が面白そうで中身が詰まらない映画というやつでしょうなぁ。しすこん映画、でもって愛は地球を救う、というお話。
 東丈の急激な人生変転は見ていて面白いものの、仲間が増えても結局は丈の話に終始してしまうので、話が広がっていかないんだよな。はったりで成り立っている大作映画でありました。

log modified: 2006/06/26 01:54:30 JST

2006.06.25 (Sun)

get
  • Nancy Argenta / Purcell: Songs and Airs (2CDs)
  • The Hilliard Ensemble / Palestrina: Canticum canticorum (2CDs)
  • ジョージ・R・R・マーティン 『七王国の玉座 II』
  • 岡田 暁生 『西洋音楽史』
diary

 外出時に鞄を見たらば前掛けの止め具が壊れてました。正確には止め具を本体の鞄と結びつけている紐が根元からぶち切れている。
 昨夜は別段重い荷物なぞ入れてなかったと思いますが、何かの拍子に切れてしもうたかのぅ。いずれにせよこりゃいかん。つか買って半年持たなかったとはね。
 ということで鞄新調したあるよ。結局似たような形状の鞄だが、はてさて今回は長持ちするかのぅ。

[movie] The Defender

 小中和哉監督作品、1997 年。
 あらすじはこちら。手抜きですいません。伊藤孝は柳葉敏郎、岡部昌美は菅野美穂が演じております。

 少女を守るため hacker のお兄さんが戦うというお話ですがそういうのはらいだー仮面様にでもやってもらえば良かろう。ということで平凡な作品。

log modified: 2006/06/26 02:20:58 JST

2006.06.26 (Mon)

Black Sabbath / Vol. 4

 UK の重低音な人達、Black Sabbath の 4th album、1972 年発表。"Black Box The Complete Original Black Sabbath 1970-1978" 盤。
 Sabbath と言えば剛球一直線な重低音 riff という印象が強いのですが、その一方で rhythm に緩急を付けて dramatic な曲展開を披露したり、piano や strings を取り入れて幅広い音楽性を appeal したりと、意外に芸の細かいところもあったりします。とはいえ従来の album では曲単位で試しにやってみた感のあるそういう楽曲を、album の流れの上でも意識的に配置したと思われるのがこの "Vol. 4" なのであります。
 冗長ながら掴み充分な tr.1 "Wheels of Confusion"、Sabbath らしいざくざくした riff が楽しめる tr.2 "Tomorrow's Dream" 辺りはまだ普通ですが、tr.3 "Changes" での piano な ballad でずっこけ、tr.4 "FX" の曲とも言えぬ noise の後に襲い来る tr.5 "Supernaut" のかっちょよさははっきり言って前 2 曲を踏み台にしているが故の光輝であります。さらに tr.6 "Snowblind" では Sabbath な riff と序破急な rhythm、締めには strings も被さってこれまでの集大成的な Sabbath 流の一大 prog rock 絵巻が繰り広げられます。
 その後も tr.7 "Cornucopia" で精神分裂的楽曲を聞かせたかと思えば tr.8 "Laguna Sunrise" では acoustic guitar と strings による静謐な世界へ誘い、tr.9 "St. Vitus Dance" で軽乗りながらも変拍子な riff で頭振らせたかと思えば tr.10 "Under The Sun" では再び heavy で dramatic な大曲を持ってきて重厚に締め括ります。あ、全曲通してしまった。
 小生はこの album には辛口だったんですが、album 単位で時系列順に聞いていると、この album での Sabbath は早生まれの heavy metal band という括りでは収まらない一種異様な迫力があることに気付かされて、今更乍ら小便ちびってしまったのであります。傑作。

diary

 今月の予定残業時間が残り僅かなので残業禁止令が発令されました。まぁ、先週末が修羅場だったので今週はのんびり行かせてもらいますよ。

安能 務 『韓非子 (上)』

 文春文庫版で先日読了。
 秦の始皇帝に多大な影響を与えたとされる韓非子の思想を一般向けに読み解いた解説書であります。儒教的な価値観と政治学とを区別して支配体制論を確立しようとする韓非子の思想は、この現代でも充分説得力のあるものでありましょう。
 この上巻では過去の説話を引き合いに出して、理想の帝王学を見出さんとする韓非子の姿が窺い知れます。しかしこの営みさえ彼にとってはまだ過渡期なのでありました。

log modified: 2006/07/02 13:24:44 JST

2006.06.27 (Tue)

Harold Budd, Simon Raymonde, Robin Guthrie & Elizabeth Fraser / The Moon and the Melodies

 Harold Budd と Cocteau Twins な面々による 1986 年作。
 はてさて小生は Cocteau Twins がどうにも好きになれん人なのであります。妖精の歌声と名高い Elizabeth Fraser の歌唱力は流石の一言なんですが、如何せん厚化粧な new age 的装飾が小生の耳を一歩引かせてしまうわけで。更に 80 年代的な reverb の効いた打ち込み drums がずごーんばこーんと大仰に絡むあたりで居たたまれない気分にさせられるのです。まぁ、CTs がその歌舞伎的な overaction を自らの個性と思っているのならそれはそれで it's not my taste と切り捨てれば済むことである。
 しかし synth 好きの御大 Budd がそれに便乗して CTs の増長に輪を掛けておるのが個人的にはとても残念なのであります。悪乗りすると拡大路線に走ってしまう人ですからそうなるのも解らんではないですが、こういう時には誰か止めて差し上げるのがよろしかったのではないでしょうか。ということで、改めて Brian Eno は Budd の美味しい所をちゃんと弁えておったのだなぁと再確認したのでありました。

diary

 Luciano Sgrizzi の弾く Baldassare Galuppi の曲に叩き起こされました。ちぇんばろは耳に毒です。
 ちなみに先日購入した Scott Ross の D. Scarlatti Sonata 全集は頭から聴き始めて現在 CD 20 枚目、KK 317 まで到達。金太郎飴とは思いつつも聴いてる間はひたすら心地好い。

 仕事場近くのげせんに立ち寄ったらば初代 Espgaluda 発見。へろへろと 50 円 1 play、じゃのめ羽付き第二派の上から下から弾まで。小生のようなへたれがウン年振りにやってもここまで辿り着けるのであるから初心者向けに違いない。つか途中で飽きた (爆)。

安能 務 『韓非子 (下)』

 文春文庫版で先日読了。
 治世に必要なのは聖人ではなく、権力が正しく行使される支配体制なのじゃ、と開眼した韓非子による治世指南であります。その行き着く先は老子の思想である、ということでこの下巻の大半は韓非子による老子講釈ともなっております。
 終盤の始皇帝への直言とその後には涙。

log modified: 2006/07/02 14:20:41 JST

2006.06.28 (Wed)

Terje Rypdal / To Be Continued

 Terje Rypdal (eg, fl)、Miroslav Vitous (b, p)、Jack DeJohnette (ds, vo) の trio による 1981 年作。ECM から。
 広がりのある drone 系の guitar 音響で聴かせる album であります。あまり速弾きしない Terje Rypdal ですが、tr.4 "To Be Continued" ではぎゅわぎゅわ弾きまくってます。それでも free な混沌にはまりこまず、ECM 的な静謐感を保ち続けているのは流石と言うべきか。職人 Vitous と DeJohnette も隙の無い play で良好。
 ちと上品にまとまりすぎて印象が薄い感もありますが、北欧 jazz 独特の冷たい空気感が心地好い album であります。

diary

 異なる部署同士で業務改善つーても、自由に動けぬ身の上なればなかなか妙案は生まれぬ。課題は多いのぅ。

log modified: 2006/06/29 00:40:40 JST

2006.06.29 (Thu)

Van Morrison / Pay The Devil

 老いて益々盛んな Van Morrison、2006 年発表の country album。
 country なんぞ小生は普段からろくに聴くこともなく、steel guitar と violin のふにゃあんとした締まりのない音を耳にしただけで stop button を押したくなる性分なのでありますが、Van の soulful な声が浪々と響いてくるとこりゃやっぱ Van の album だわさということでひれ伏して聴いてしまうのです。そうこうするうちにふにゃふにゃな back の音から放出される relax 波動に脳が冒され、ああ何だ良い album じゃないかと上手い具合に洗脳されると。
 それにしても近年の Van は、ほんとに自然体で自分の好きな音楽やっとりますなぁ。

diary

 仕事行って帰宅してまた仕事。

log modified: 2006/06/30 02:21:49 JST

2006.06.30 (Fri)

diary

 仕事場で James Blood Ulmer の話を振られるとは思わんかったですよ。Ulmer は音からも黒い血がどろどろ沸っておる感じが伝わってきて、個人的には苦手なのです。

 仕事後に打ち上げ。へべれけ。

James Patterson with Andrew Gross 『2nd Chance』
I speed-dialed Cindy. "This is Source Close to the Investigation calling," I said.
"No way. You're Unnamed Contact. Source Close to the Investigation is Jacobi."
"Oh, shit." I chuckled. (page 93)

 Warner Vision 版の paperback で読了。『1st To Die』の続巻ですが単体でも完結してます。
 教会での銃乱射事件にて黒人の少女が一人死ぬ。事件の捜査に乗り出した Lindsay Boxer 警部は、数日前の別件殺人で目撃された車が教会での事件時も現れていることを知る。事件の背後には Chimera と名乗る白人至上の殺人鬼が居るらしい。Women's Murder Club の面々と協力しながら Chimera を追い詰める Lindsay。その Lindsay の前に、行方不明になっていた元警官の父が現れる……。

 薄口 thriller。2 時間ものの TV 映画みたいな展開で、あっさり読めます。
 地方検事補 Jill は懐妊、監察医 Claire は Chimera に狙われ、記者 Cindy は Chimera 事件で知り合った牧師と良い仲になる。Lindsay 以外の登場人物にもそれぞれの見せ場を作ってます。
 まぁそうは言っても Lindsay は主役なので一頭目立っておるのです。父親が一連の犯罪に絡んでいるのではないかと苦悩したり、敵から銃撃されたり……。まぁ、どたばたしている方が面白いのは確か。悪者に同情の余地なしな点もめりけん産らしいところかのぅ。

log modified: 2006/07/02 10:08:32 JST

上旬 / 中旬 / 下旬