Noisy Days in September, 2004

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2004.09.11 (Sat)

get
  • Joe Hisaishi / Princess Mononoke Soundtrack
  • Kaoru Abe / 暗い日曜日
  • Herbie Hancock / Head Hunters
  • Dave Matthews / Some Devil
  • David Sylvian / Brilliant Trees
  • Virtua Fighter 4 Evolution Final Tournament + (DVD)
diary

 今日も今日で日本橋へ。探し物は見つからず。
 あ、もう Blu-ray Disc って売ってるんだ。なに、1 枚 3k 円? その金で CD 買うぜ俺。それ以前に hard が無いぜ、わはは。
 まぁ普及すれば値も落ちるだろうから、Sony さんには頑張ってほしいところです。

 ケツイ、1-5 の蟹まで。下方からの弾は見ただけで硬直してしまう。むぅ。

log modified: 2004/09/12 23:07:12 JST

2004.09.12 (Sun)

[movie] Alien 3

 David Fincher 監督作品、1992 年。
 第一作第二作と、Alien と縁の切れない Ellen Ripley (Sigourney Weaver)、第三の戦いです。前作で Newt らと一緒に冷凍睡眠した Ripley、目覚めてみればまたも唯一の生存者に。Ripley らが眠っている間に、救命艇内部で火災が発生し、救命艇は囚人の労働矯正を目的とした女人禁制の収容所惑星 Fiorina 161 に不時着したのだった。医師の Clemens (Charles Dance) から、Newt と Hicks は既に死んでおり、Bishop (Lance Henriksen) は scrap になっていることを知らされ、悲しみに暮れる Ripley。施設の監督 Andrews (Brian Glover) は女が囚人の秩序を乱すことを警戒するが、本社から救助船が 1 週間後に来ると言われ、しぶしぶ Ripley を受け入れる。体力を回復した Ripley は、救命艇の睡眠 pod に焼け爛れた後があることを知り驚愕する。Clemens に頼み込み Newt の遺体を解剖してもらうが、そこに恐れていたものの影はなかった。それでも念のため Ripley は、伝染病の怖れがあると偽り遺体の焼却を提案する。そして遺体が鉛の溶鉱炉に投げ込まれた頃、救助艇に入り込んでいた犬の身体から、新たな生命が飛び出してくる。やがて一人、また一人と囚人が不審な死を遂げていく。Alien が動き回っていることを確信した Ripley は、この惑星で宗教に目覚めた Dillon (Charles Dutton) らと共に Alien と戦おうとするが、その一方で自身の体調不良に疑念を抱く……。

 世間的にはゴミだのカスだのコケただの series に泥を塗っただのと散々言われている作品ですが、小生は嫌いな作品ではないです。David Fincher の監督作品としては初めてとなるもので、持ち味と言える光と影の contrast や閉鎖環境への拘りが既にこの時点で窺い知れます。脚本には関わっていないようですが、救いがあるとも無いともつかぬ締め括り方も、この監督の好きそうな展開ですし。
 さてこの Alien series、1 作目は H.R.Giger による Alien design の強烈さを前面に押し出した panic movie、2 作目は大量の炎と Aliens と子供への愛で仕立て上げられた妥協無き entertainment movie ……だったわけですが、この 3 作目ではどうにも簡単に形容できない微妙な雰囲気があります。Alien を徹底的な悪として描いてきたのが今までの作品であり、この 3 作目もその視点は同様。ですが、悪を悪たらしめる要素として今まで強調されていた、何かを守るために戦う女 Ripley の姿が、ここには無い。Ripley は Alien の子を産み付けられていたんですね。あ、ネタバレです(爆)。言うの遅い。
 ここに来て、Ripley にとっての守る対象に揺らぎが生じます。とはいえ Alien を心底憎んでいる Ripley は、自分が死ぬことで Alien の存在を抹消しようとする。ところがそんな Ripley を、収容所の面々が生かそうと奮闘するわけです。まぁ正確には、収容所の仲間を殺した Alien は許し難い、しかし敵は得体が知れない、だから Alien に詳しい Ripley の助力を得よう、ということなんですが。しかし終盤の見せ場でもある Alien を溶鉱炉に閉じこめようとする場面で、Dillon が Ripley 逃がして自分は Alien と一騎打ちするところとか、普通に考えれば理解不能な行動ですが、Dillon と Ripley のやりとりを見ていると妙に納得できたりもします。守る対象のない Ripley は死に向かって突き進む、そんな Ripley は、収容所の中で教えに目覚めた Dillon にとって救済すべき対象に見えたのだろうか。
 生と死についての言及が多いのも series 中随一ではなかろうか。Newt らを火葬に処す場面で感動的な弔辞を読む Dillon、その声に overlap して Alien の誕生が告げられる。Clemens は自らの過失で人の命を奪った罪を告白し、scrap になった android の Bishop は一時的に蘇生されながらも「無に帰りたい」と Ripley に懇願し、Dillon は「逃げながら死ぬか戦って死ぬかのどちらかだ」と言って望みのない戦いへと囚人を駆り立てる。最後は original Bishop の涙ながらの頼みを聞き流して Ripley は溶鉱炉に身投げ、その瞬間に最後の Alien が産声を上げるが Ripley と共に鉛の海に落ちていく……。誰も彼もが死んでいく、それしか答えがないかのように。Ripley は収容所惑星にとってよそ者、収容所惑星で禁欲的な生活を送る囚人もまた会社に見捨てられた者達、Alien は当然の如く人間と調和できない存在。よそ者達による饗宴は、生存者一名という結果で終わる。勝者の居ない戦い。哀しく空しい荒涼とした世界を描き、否応なしに負の vector で突き進んでしまう、ってのもまた Fincher らしいなぁ。
 この映画が公開されたのは 1992 年、ということは湾岸戦争の 1 年後ですな。そういう時期に火薬どかどか大量虐殺うきゃーな映画ではなく、閉鎖環境に介入したよそ者と囚人による死の協奏曲を示した David Fincher は、Alien series に異生命体撲滅型 entertainment を求める観客に一旦背負い投げを食わせて、Alien を毛嫌いしてる君らが Alien に寄生されたらどうするよ、それで助からないとなったらどうするよ、と問いかける。敵は外部から内部へ。その視点の変化には、90 年代に有名になった不治の病の影響もあるかもなぁ……と、これは只の思い付きです。

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 腕時計の電池切れたと思っていたら、竜頭の押し込みが甘かったらしく、電池交換せずに復旧。長年使い込んでるからガタが来てるのか。持ち物は飼い主に似ると言うしな。
 いや、似なくていい(爆)。

 VF4FT は地道に勝率 2 割。接近戦はそこそこですが、間合いとると読み負ける、って展開が最近多いです。精進。

log modified: 2004/09/13 02:45:49 JST

2004.09.13 (Mon)

Blaze / The Instrumentals Project

 一時期の沈黙が嘘のように新作を連発している最近の Blaze です。春先の "Keep Hope Alive" が vocal house だったことへの反動か、今回は instrumental な house に仕立ててますな。2004 年発表。
 この人達の sound direction はひたすら濃厚の一言なんですが、でもとりたてて飾り立てているという風情ではないんだよな。四つ打ちという枠の中でどこまで濃厚になれるのか……といった求道的精神に則り、日々 house 探求に勤しんでいるのでしょう。心地よさに脳味噌が思わずとろける album です。
 おっと、よくよく聞いてみれば四つ打ちだけではなくて tribal な beats あり、Earl Klugh みたいな easy listening ありで、微妙に温度調節。何やっても上手いなぁ。

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 仕事場の leader から DVD drive を譲って貰う。えへへ。DVD 未装の PC が一台あるので、週末にでもくっつけてみるべ。

 隣席の某氏が PS2 の大往生持ってあへあへしている様を発見。友人から押しつけられた模様。初回 play で 2 面越えたらジュース奢ってあげます、と口約束。まぁ頑張ってください。

 vf.net にこそっと入会。

log modified: 2004/09/14 02:43:09 JST

2004.09.14 (Tue)

Charles Mingus / Charles Mingus presents Charles Mingus

 Charles Mingus (b)、Eric Dolphy (as, bcl)、Ted Curson (tp)、Dannie Richmond (ds) による 1960 年録音。
 jazz と言うにはあまりにも粗雑で、sophisticate なんて言葉からは全く遠いところにいるような音です。ちんどん的? 雑踏音楽? そんな形容でも充分ではない。
 言葉という意思伝達 tool は、表象されてしまうと既に一定の形として完成されたものに見えてしまう。しかし意思が言葉になるまでの process には、表象された形には収まらないもっとぐにゅぐにゅどろどろした何物かが介在しているはずなのである。意思が言葉になるまでに、それまでの人生経験やら対人関係やら相手の見定めやら自己の語彙やらにより様々な取捨選択と洗練化の filter が掛けられ、元の意思に近いと判断される言葉が選ばれ放出される。だが、当然ながら最初の意思と、最終的に吐き出される言葉との間には距離がある。言語化のために篩い落とされた諸々の意思の欠片は、無駄だから篩い落とされたのではなく、言語化できないから切り捨てられていくのである。捨てられた意思の欠片の方が、より意思の肉声に近いのは間違いなかろう。
 Charles Mingus の作り出す音を聞いていると、そこには jazz として完成された音ではなく、もっと根元的な肉声の響きが宿っているのではないかと思ってしまう。jazz 的な form を呈示しながらも、どんどんその型からはみ出していき、それでも軸線の強度は揺るぎもしない。形式的な jazz から離れて行くほど、むしろ濃厚な reality と energy が音に込められていく。無駄ばかりの音、しかし見方を変えれば、無駄なものは一つもない。それが、Mingus の jazz への視点なんだろうな。
 この album の Dolphy もやたらと格好良い。

diary

 spam 減少中。うむ、こうでなくては。

 久々に大往生やってみるとこれが楽しくて。つか 17 inch monitor だと厳しいって。せめて縦置き環境にしたいところですが、場所の余裕がないからなぁ。
 そんなこんなで相変わらず 3 面から進めません。

log modified: 2004/09/15 02:31:20 JST

2004.09.15 (Wed)

AOA / Open

 天然系 rave 集団、AOA の 1998 年作。
 四つ打ちで trance ではあるけれど、人力で有機的でごちゃごちゃしていて一人 dj mix な感じでもある。Woodman の "East to East" を思わず連想。
 hard techno な beat が入れ替わり立ち替わり現れては消え、ぐるぐると世界は回っていく。快楽の果ての果てをひたすら追い求め走り続ける全 1 曲の album なのであります。時間感覚消失音楽。延々と聞いて忘我の彼岸に辿り着けば何か悟れるかも知れないなぁ。

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 金貯め中。

log modified: 2004/09/16 02:32:08 JST

2004.09.16 (Thu)

Otomo Yoshihide's New Jazz Ensemble / Dreams

 大友良英を中心に結成された ensemble に、Phew と戸川純が guest vocalist として参加した album。2002 年発表。
 ONJQ の爆裂振りに比べれば平静な世界を展開していて、冒頭の tr.1 "Preach" から jazz というより folk song や民謡を連想させるような曲を演奏してます。noise から roots music へと回帰した Jim O'rourke に対する、大友良英なりの返答なのだろうか。tr.6 "Eureka" は勿論 Jim のあの曲ですが、Sachiko M の sine wave が鳴り響き、安易な nostalgia を寄せ付けないところが如何にも大友良英的です。静けさの中の毒は、轟音の中の毒よりも強烈かも知れない。
 最後の tr.7 "Hahen Fukei" だけは爆裂 punk 節。この面子なら爆音やらなきゃ、というお客様向けの service ぽいですが、ある意味すっきりした気分で終わるのは良い感じです。

diary

 発行直前で忙しい忙しい。三連休ぷりーず。

log modified: 2004/09/17 02:52:37 JST

2004.09.17 (Fri)

diary

 仕事は諦め mode でブン投げして逃走。ごめん三連休はしっかり取るよ(爆)。

[movie] Mortal Kombat

 Paul W.S. Anderson 監督作品、1995 年。
 弟を何者かに殺された武道家の Liu Kang (Robin Shou) は、故郷で雷の神 Rayden (Christopher Lambert) に香港で開催される格闘大会、Mortal Kombat に参加するよう命じられる。その大会には、Hollywood star の Johnny Cage (Linden Ashby) や、親の敵を追う捜査官の Sonya Blade (Bridgette Wilson) も参加することになっていた。大会会場行きの船に乗った三人は、そこで大会主催者の Shang Tsung (Cary-Hiroyuki Tagawa) と出会う。Shang Tsung こそ Liu の弟を殺した張本人であることを知り怒る Liu だが、何処からともなく現れた Rayden は、この戦いにはもっと大きな意味があると言う。即ち、人間界と魔界の覇権争いがこの大会に賭けられており、今回負ければ人間界は魔王の支配下に置かれるのだ。大会会場に乗り込んだ彼らに、次々と強敵が立ちふさがる……。

 毛根というと小生には不毛糞芸という印象しか無いんですが、映画の方は思っていたより楽しい出来でした。つか Christopher Lambert が格好良すぎ。小生は Christopher Lambert というと "The Sicilian" の印象が強く残っているんですが、B 級映画も似合いますなぁ。
 話の方も解りやすい展開。game の character を織り交ぜながら、格闘連発で飽きずに観られます。Sonya の part は手抜きですが、まぁ色を添える意味ではよいかと。魔王の養女 Kitana (Talisa Soto) も南国美女でうひょひょな感じ。で、最後は Liu と Shang Tsung の一騎打ちで締め。捻りのない展開ですが、まぁそういう映画だと思って観るのが吉。

log modified: 2004/09/19 03:02:41 JST

2004.09.18 (Sat)

get
  • 笠井 潔 『ヴァンパイヤー戦争 3』
  • 京極 夏彦 『百鬼夜行 陰』
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 VF4FT、順調に 100 敗げっと。勝率 2 割。ふふーん。
 避けようとして跳んだりしゃがんだり連発でウキャーであります。まぁ何だ、力入れすぎ。2P 喰らったあとの展開が今後の課題ですねぇ。

[movie] Mortal Kombat: Annihilation

 John R. Leonetti 監督作品、1997 年。邦題「モータル・コンバット 2」。
 前作にて Mortal Kombat に勝利して人間界の安息を守った Liu Kang (Robin Shou) 達だったが、神々との約束を破り、魔族の Shao Kahn (Brian Thompson) が人間界に侵攻してくる。初戦で hollywood star の Johnny Cage (Chris Conrad) はあっさり殺され、彼と良い仲になっていた Sonya (Sandra Hess) は嘆き悲しむ。また魔王の養女 Kitana (Talisa Soto) は、殺された自分の母親 Sindel (Musetta Vander) が、甦って Kahn の元に居ることに驚く。人間界の守護神 Rayden (James Remar) は、このままでは 6 日間で人間界は魔界に併合されると言い、自らは魔界の横暴を神々に伝えに行く。Liu は魔王の養女 Kitana (Talisa Soto) と共に、弱点克服の旅へ出る。Sonya はかつての相棒 Jax Briggs (Lynn 'Red' Williams) に助けを求める。そして Kitana がさらわれたり Liu が妖しいお姉さん Jade (Irina Pantaeva) に誘惑されたり Jax がメカ腕振り回したり Rayden が髪を短く刈ったりしているうちに最終決戦となるのであった……。

 前作からの続き物……なんですが、Christopher Lambert いねえじゃねーかよそんなんありすか大人の事情すかまぁそうですよねぇ今回 Rayden は身体張っての立ち回りもありますしねぇそういうのもいいんじゃないすか、けっ。
 毛根 1 に比べて、全体的な作りが power down しているとは思わないんですが、どうにも安っぽく見えてしまうのはどうしたもんか。役者が変わったおかげで Rayden は何だかただの人みたいに見えるし、悪役は魔王な人なのに前作の妖術師 Shang Tsung に比べりゃちんぴらですよ。最後の盛り上がりも CG 使って怪獣大合戦やってるしなぁ。魂は CG じゃなくて拳で伝えてくれよ。まぁ、その点で一番評価できるのは Jax な人ですか。「そのメカ腕が君の弱点だ」と Rayden が喝破する場面がありますが、これが最後に効きます。こういう展開に男の子は弱いんですよ。ついでに Sonya のショートおぱんつな姿にも弱いですよ多分。これも service 精神の賜物、と思って良しとしましょう。

log modified: 2004/09/21 02:24:47 JST

2004.09.19 (Sun)

diary

 VF4FT、coin 4 枚揃えて item げと。とはいえまだ一周目ですが。
 ついでにやっとこ初段に。まぁ、ここまでは誰でもなれますか。同キャラ戦でかなり凹んだ一日。

[movie] Forbidden Planet

 Fred M. Wilcox 監督作品、1956 年。邦題「禁断の惑星」。
 西暦 2257 年、音信不通となった植民惑星 Altair-IV の調査と生存者救出のため、Adams 船長 (Leslie Nielsen) 率いる救助船が Altair-IV に近付いていた。そこで船に、惑星で唯一生き残った学者 Edward Morbius (Walter Pidgeon) から通信が入る。Morbius は「この惑星に来てはならぬ」と Adams らに警告するが、Morbius を救助するため Adams らは Altair-IV に着陸する。Adams らは Morbius の作った万能 robot である Robby に連れられて Morbius の屋敷に案内され、そこで Morbius の美しい一人娘 Altaira (Anne Francis) と出会う。Morbius の話では、化け物が住人を襲い、Morbius たちだけが生き残ったのだという。その話を俄には信じられない Adams たちだったが、宇宙船を何者かが襲ったことから、この惑星には自分たち以外の存在がいることを知る……。

 SF 映画の古典的名作らしいです。いやもう映画が古典というより Robby が古典ですな。万能 robot で原料さえあれば何でも生成してしまうそうな。腹の中に錬金術師でも飼ってるに違いない。電灯ぺかぺかな looks もグーよグー。運動性能には難がありそうですが……。
 ろくに他人を知らずに育った天然箱入り娘 Altaira の存在も良いです。肌も露わな服装で宇宙船近くの camp を徘徊してむさ苦しい船員たちを無意識に誘惑、副長は Altaira が kiss を知らないことを良いことに彼女を騙して唇を奪うが、その時の反応も「何じゃこの気味悪い挨拶は。ぺぺぺっ」という感じで笑えます。あと、動物とお話できるってところも天然系不思議ちゃんしてますな。その辺を押さえた上で 1950 年代的な萌えの sample として記憶に留めておけば、試験に出ても狼狽えずに済むことでしょう。
 肝心のお話の方もしっかり古典的 SF してました。万能 robot の Robby はもとより、姿の見えぬ怪物やら、古代文明人の遺産やら、でもって真に不可思議なのは人間の深層意識……と、空想科学映画という仕立てながらも根底の theme は深い。中盤以降は説明口調が多くなるので少しばかり忍耐が必要ですが、怪物の正体が明かされるまでの緊迫した展開はなかなかの見物で楽しめました。

 Bebe Barron と Louis Barron による、ふにゃふにゃぽわわ〜んな音響も秀逸。これぞ未来の音響である。ふにゃーん、ぽわわーん。最高。

log modified: 2004/10/06 00:45:07 JST

2004.09.20 (Mon)

[comp] DVD-RW drive 付け替え

 仕事場の人から安く譲って貰った DVD drive を PC 1 号に付けてみる。ふむ、あっさり認識、今のところ問題なく動作中。

diary

 VF4FT、剛を練習中。使いにくい(爆)。

 斑鳩の double play てのは美しいですねぇ。自分で手出しできる世界ではないですが。

[movie] Space Cowboys

 Clint Eastwood 監督作品、2000 年。
 Russia の衛星が故障して地球に落ちつつある。衛星の破壊を渋る Russia に貸しを作るため、NASA は宇宙で衛星の修理を行おうとするが、その衛星の設計図を書いたのは修理屋の老人 Frank Corvin (Clint Eastwood) で、設計があまりに旧式だったので彼以外に修理出来る人物がいなかった。Frank はかつて米空軍の宇宙飛行士養成 team に属していて、NASA の介入により宇宙飛行士の座を chimpanzee に奪われたという過去があった。自分を宇宙に送り出すならあの頃の仲間も連れてけと Frank は空軍時代の元上司で NASA の上官 Bob Gerson (James Cromwell) を脅しつけ、William 'Hawk' Hawkins (Tommy Lee Jones)、Jerry O'Neill (Donald Sutherland)、Tank Sullivan (James Garner) を召集する。健康診断は知恵で誤魔化し、老人には厳しい飛行士訓練にも耐え、遂に 40 年来の夢を果たす老人達。しかし Russia の衛星には、彼らの知らない秘密があった……。

 4 人のじじいが贈る老人力映画。歳取っても若い者には負けんぞよと、苦しいときには軽口を叩き、女を見れば尻を追い、詰まらんいざこざで殴り合う。始めは彼らから技術を盗んで若手飛行士を派遣しようとしていた NASA だが、media が老人達を american dream の体現者として祭り上げたので引っ込みが付かなくなるという展開も大いに結構。老人達の偏屈振りが弾ける前半部分は笑わせていただきました。
 しかし後半は失速。宇宙に飛び出してからは老人力を披露する機会もあまりなくて、只の宇宙物映画になってしまった様子。CG 多用しての衛星描写は見た目の impact は充分ですが、その手の映画は見慣れておるのでのぅ。その上捨てキャラまで持ち出されてはアレと同じやんかと言われても仕方がない。まぁ、老人力を見せられないなら泣き落とすしかないとの判断でしょうが、Hawk と Sara (Marcia Gay Harden) の老人性恋愛症候群が上手く機能してないのであまり泣けません。何だかなぁ。
 全体としてはよく頑張りましたで賞。

log modified: 2005/01/24 01:02:37 JST

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