|
連絡来ないなぁと思ってたら、いつの間にか繋がりやがりました。はやっ。
早速べんち。
測定サイト http://www.bspeedtest.jp/ v2.3.3
測定時刻 2004/05/12 23:45:31
回路種類/線路長/OS ADSL/-km/Linux 2.4.26-1m
キャリア/ISP/地域 その他ADSL/dion/-
ホスト1: WebArena(NTTPC) 6.0Mbps(2244kB,3.1)
ホスト2: SAKURA 6.3Mbps(3063kB,4.0)
推定最大スループット: 6.3Mbps
まぁまずまずかな。以前の環境に比べると若干見劣りするが、許容範囲内です。
あ、mail 見たら回線開通日の案内も来てました。発信日付は 5/11 か。
ええと。開通予定日は 5/17 ……って、随分先やね。もう繋がってるからいいけど。
なんか毎日放送で放送するらしい。わお。何でまた今頃などと思いつつやっぱり見てしまうに違いない。懐かしいので山口洋の蔵王録音 2 枚目を引っぱり出して聴いてます。
Wim Wenders と言えば Ry Cooder、アミノテツローと言えば山口洋なのである。無闇に熱くて何処か抜けているアミノ酸を完全燃焼させるものと言えば、ガキんちょが土埃ばたばたでウキャーなロケンロールしか無かろうが。何処まで行っても土の臭いが付きまとう、地べた駆け回り系の泥臭い rock 'n' roll。んで必殺のアコギで泣かせます。良いメロ書きますねこの人は。
昔の Heatwave 名義作だとどうにも借り物な印象があったんですが、劇伴として作ってるこの album の方は、迷いなく我が道突っ走ってる感じで好感が持てます。良作。
Martin Scorsese 監督作品、1973 年。
NY の下町 Little Italy で、高利貸しの叔父を助けながら自堕落な生活を送っている Charlie (Harvey Keitel)。彼は Tony (David Proval) の酒場に入り浸り、友人の Michael (Richard Romanus) や Johnny Boy (Robert De Niro) と付き合っていたが、Johnny Boy は Michael から多額の借金をしていて、かつ金を返そうともしないので、借金の保証人を引き受けている Charlie も困っていた。Johnny Boy は働きもせず、女と遊んだり銃を乱射したりとやりたい放題。だが Johnny Boy と気が合う Charlie は彼を見捨てておけず、何やかやと面倒を見る。そんな中、叔父が Charlie に、借金のカタで手に入れた restaurant の経営を任せたいと申し出る。だがその条件は、Johnny Boy、及び Charlie の恋人である Teresa (Amy Robinson) の二人と手を切ること。真っ当な仕事を得るため、Charlie は二人との付き合いを解消しようとするが……。
NY 下町の青春群像、と言うにはあまりに内容が無さすぎな映画。Scorsese 監督作品に内容を求めるのが間違いなのかも知れませんが。日常生活には無秩序な物語ばかりが転がっている。Scorsese の捕まえる情景はそういったくだらない日々の喧噪であり、物事は行き着くところまで行って終わるだけである。この stoic な現実描写が良くも悪くも Scorsese 節。でも退屈で寝てしまった……。
Harvey Keitel にもこんな若い時期があったんだなぁ、と少し吃驚。De Niro は戯けた仕草がこの頃から板に付いてます。この人は若くてもあまり変わりませんな。
孝弘はニコの肩に手を置いて諭した。
「残念だけど、泳げるかどうかの質問なら答えは NO だよ。さっき彼も言ってたけど、いろんな海の魚を容れる目に見えない水槽がたくさん沈めてあって、危ないんだ」
「だったら」少年は二重目蓋の大きな瞳で上目を遣った。「あそこの人魚、今どうなってるんですか」
「人魚だって?」(page 298)
早川文庫版で読了。
Laglange 3 に浮かんだ巨大博物館苑 <アフロディーテ>。そこには人類の生み出した膨大な芸術作品の数々や、様々な動植物が納められていた。それらを管理するのは、音楽・舞台・文芸部門 <ミューズ>、絵画・工芸部門 <アテナ<、動・植物部門 <デメテル> の 3 部門。各部門にはそれぞれ専門の database があり、学芸員は database と直接接続することでその知識を即座に入手できる。そして、3 部門を束ねる総合管轄部署 <アポロン> があり、事あるごとに自分たちの権益を主張する 3 部門の調停を行っている。主人公の田代孝弘はその総合管轄部署の学芸員。
総合管轄部署の権限は強力で、3 部門の database に自由介入できる。しかし、厄介ごとを調停する日々を送る孝弘には、美を追求するような心の余裕が与えられない。彼は気儘に美を楽しむ美和子を傍目にしつつ、心身をすり減らす毎日を送る……。
9 つの episode から成る連作短編集。膨大な database から即座に情報を入手できる直接接続者の描写や、動作で光を放つ植物、他の星で見つかった未知の人工物調査など、SF 的な要素は盛り込まれていますが、主眼はあくまで人と人との触れ合い。美しいものに憧れる者、美しさを理解できない者、美しさを伝えられない者、美しいものを救えず罪悪感に苛まれる者、美しさに目を閉ざしていた者……。ある人の美観が他者と交わるとき、そこに生まれるのは不協和音であったり、荘厳な交響楽だったりする。ちと romantic すぎる気もしますが、菅浩江らしい癒しの物語でした。
Costa Gavras 監督作品、1997 年。
かつてはやり手の取材記者だった Max Brackett (Dustin Hoffman) は、大物の anchorman である Kevin Hollander (Alan Alda) に生放送で恥をかかせてしまった為、地方の TV 局に左遷されていた。博物館の集団解雇というつまらないネタを取材するためそこを訪れた Max は、解雇された元警備員の Sam Baily (John Travolta) が館長や観客に銃を突き付け博物館に立て籠もるという事件に出くわす。しかし Sam は、自分は復職を願って館長と話し合いに来たと主張。Max は、世論を味方に付ければ Sam の罪が酌量されると踏み、自分が Sam に独占取材させてくれるなら悪いようにはしないと持ちかける。Sam はその申し出を受け、Max は Sam の立場を有利にするため奔走する……。
mass media を扱った社会派映画。この手の映画は暗くなりがちですが、この映画もまた然り。Sam の行いは、動機がどうあれ有罪ではあるのですが、Max は彼を職を失い家族を養えなくなる小市民として印象づけようとする。一方 Kevin は Sam を異常者として祭り上げ、彼に犯罪者の衣装を着せようとする。こういった mass media の内部抗争が、小心な Sam を心身共に疲弊させ過度に追い詰めることになる。情報の受け手側には見えないところで世論操作が行われていて、それが人の命をも左右しかねない……という、まぁ解っちゃいるがだからどうよ、なお話ではあります。飄々と博物館と外の世界とを行き来する Max の姿には唖然としますが。全然人質らしくない Max ですが、ある意味 Sam の命綱みたいな役回りだし、Max は Max で業界人としての振る舞い方は心得ている、と理由付けはできますなぁ。
Dustin Hoffman は "Wag The Dog" にも出てましたが、mass media 批判映画に思うところでもあったんでしょうか。野心に燃える独走野郎、て点では character が被ってます。John Travolta はいつも通り……って、小生は "Face/Off" での彼の演技が印象に残っているので、苛ついたときに片手振り上げて舌打ちしたり、信頼できる相手の顔を撫でたりする場面は面白かったです。
Border Down のサントラ第二弾。DC 版収録の remix 曲や Yack. 氏新曲やらを収録した album らしいです。つーても DC 版持ってないので、game との親和性は解らんのですが。
曲調は、前作の fusion 路線を更に前進させてる感じ。相変わらず綺麗めの音を縦横に配してピカピカな世界を展開してます。いやぁ、Border Down、もっと遊んでおけば良かったなぁ。こっちに引っ越してからは置いてある店なんて見たこと無いし。また遠出してみるか。
Recloose の album を聴き直したいのだけれど、引越の余波で段ボールの底に沈んでしまっているので未だに聞き直せてない。まぁそのうち。
で、Ayro の 1st。2004 年発表。jazz で funk な昨今の detroit を象徴してるような音作りで、John Arnold や Amp Fiddler らの近作とも微妙に link する感触ですが、やっぱ Recloose と似てるような印象です。でも視点は地べた寄り、beat は複雑でも粘こい groove で腰に来ます。
まぁ派手さがなくて地味な印象もあるんですが、soul な街の温故知新な音でもあるわけで。The Detroit Experiment ほど生真面目でもなく、Recloose ほど煌びやかでもなくて、でも人肌の温もりと abstruct な奇矯さが程良く blend された Electric Love Funk な世界。速攻聴き倒してポイするより、ゆっくり噛みしめて味わうのが吉。
Soma official より。6/07 発売とのこと。
おお、遂に帰って来ましたか……。今回も detroit techno 路線で和ませてくれそうです。期待。