Noisy Days in May, 2004

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2004.05.21 (Fri)

John Coltrane Quartet / Ballads

 John Coltrane (ts)、McCoy Tyner (p)、Jimmy Garrison (b)、Elvin Jones (ds) による 1962 年録音。Impulse! より。
 力強くもあり優しくもある Coltrane の tenor が見事です。一つ一つの音を慈しむように、細やかに音を押し出していく。relax しているように見えて、裏では物凄い集中力が感じられます。sidemen も控えめに support してますが、Coltrane 黄金期の面子だけあって安心して聴けます。
 小生が初めて買った jazz の CD がこれ。今聴いても全く色褪せてない。しかし時は流れるし人は死ぬ。ただただ聴き入るのみ。

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 当然のように明日も仕事なのです(泣)。
 目薬切れた。危険。

log modified: 2004/05/22 02:01:26 JST

2004.05.22 (Sat)

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  • 麻耶 雄嵩 『名探偵 木更津悠也』(novels)
  • 士郎 正宗 『The Ghost in the Shell』(bilingual)
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 仕事帰り、駅で前を歩いていた姉ちゃんが片手に下げていた財布をぽてっと落とし、気付かずに去ろうとしていた。
 はてさてふふーん。脳内活性 0.5 秒。

1) 拾って返して言い掛かりを付けられ拘置所行き。
2) 拾って返して人違いで盗みと言われて拘置所行き。
3) 拾って持ち逃げして見つかって拘置所行き。
4) 無視。

 いやまぁ拾って返しましたけどね。そういう設定なんだよ畜生。

[movie] The Blues Brothers

 John Landis 監督作品、1980 年。
 刑務所を仮出所した Jake (John Belushi) は弟の Elwood (Dan Aykroyd) と再会し、生まれ育った孤児院に顔を見せるが、孤児院は 5000$ の税金未納のため存続の危機にあった。Cleophus 教会の神父 (James Brown) の説法によって光を見た Jake は、昔やっていた band を再結成して金を作り孤児院を救おうと決意する。行く先々で騒動を起こし、警察や Illinois Nazis や country band に追い回されながらも仲間を集めた Jake と Elwood は、漸く郊外の大会場で gig を行うことになるが……。

 Cab Calloway、James Brown、Ray Charles、Aretha Franklin、John Lee Hooker ……と、black music 界の大御所が次から次へと現れては歌って踊って盛り上げるというとんでもない映画。取り上げられる曲も soul や R & B の名曲ばかり。曲に繋げる為の展開も上手くて、James Brown は funk 説教師だし Aretha は旦那との喧嘩から "Think" に繋げるしで、遊び心も充分。まぁ "Rawhide の theme" とか、監獄でまんまの "Jailhouse Rock" なんてのもありますが、そこはご愛敬で。
 お話としてはドタバタの comedy で、音楽話を抜きにすれば、延々と car chase の場面を見せられて退屈したりもするんですが、80 年の映画なのでその辺は仕方ないか。それよか姉ちゃんに bazooka 打ち込まれたり建物爆破されたり電話箱ごと吹っ飛ばされたりしても、何事も無かったかのように次行こうとする Jake が笑える。姉ちゃんのことなど眼中にないってことなんだろうな。Jake & Elwood の惚け具合と音楽がこの映画の楽しさ。こういうのを entertainment と言うのだよ。

log modified: 2004/05/23 15:48:24 JST

2004.05.23 (Sun)

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  • Theo Parrish / Parallel Dimensions
  • Microworld / Microworld
  • Sans Soleil / Sans Soleil
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 ちょっと遠出してケツイ(爆)。Type-B で 1 周 all。残機 x 1、score は 10300 万。
 ジャマダハルで bomb 3 連発とかやらかして散々。でもまぁ 2P 側で遊べたし、引越後に 1 周したのも初めてなので、楽しめたのは間違いない。
 でも espgaluda は今年に入ってから clear できん……今日もジャコウで玉砕。こりゃ諦めて PS2 版でまったり行きますか。

 タワレコに行こうとしたのだけれど場所が解らず諦める。で、代わりに Virgin で買い物。やっぱり輸入盤はあまり扱ってませんね。それどころかお目当ての "Susumu Yokota / Baroque" も置かれてない。いや、これが普通なのかも知れないな。首都圏にモノが溢れすぎてるだけで。
 今では web で注文できるので入手には問題ないとはいえ、店頭での出会いにも捨てがたい魅力があるわけで。とはいえ、自分を商品の所に運ぶのと、商品を自分の所に運ぶのと、どっちが安上がりかな……。

 目薬補給。危うく忘れるところだった。

[movie] Nurse Betty

 Neil LaBute 監督作品、2000 年。邦題「ベティ・サイズモア」。
 田舎町で waitress をしている Betty Sizemore (Renee Zellweger) は、昼メロを観るのが毎日の楽しみで、昼メロの主人公である医者の David (Greg Kinnear) とくっつくことを夢見て看護学校に通おうと思っているほどだった。彼女の夫である Del (Aaron Eckhart) は女誑しの car dealer で、Betty との夫婦仲は上手くいっていない様子。そんなある日、Del は麻薬の横領が元で、自宅で殺し屋の Charlie (Morgan Freeman) と Wesley (Chris Rock) に殺されてしまう。その現場を目撃してしまった Betty は、shock のあまり妄想の世界にはまりこみ、自分を David の恋人と思い込んでしまう。彼に会いに行くため車で大陸を横断する Betty。一方、Betty の車に麻薬が積んであると睨んだ Charlie と Wesley は、彼女の後を追跡する。Betty は LA に辿り着き、様々な幸運に助けられて David と出会う。David 役の俳優 George (Greg Kinnear) は、自分を David その人と思い込んでいる Betty に興味を抱き、彼女を昼メロの撮影に参加させようとする……。

 こういう映画を観ると困ってしまう。観てるこっちがこっぱずかしさのあまりのたうち回ってしまう。決して面白がっているわけではなく、もう耐えられん勘弁してくれでも観続け見届けなければ人生の損失つか 2 時間くらい我慢しろと自分に言い聞かせ言い聞かせてやっとこさ観られるような映画である。Hollywood にも少女漫画の魂は受け継がれている。作った人達がそう思っているかどうかは知らないが。
 妄想の住人となった Betty は、自分の過去も都合良く改変して、妄想と現実とを seamless に再構成してしまう。その徹底的な世界構築には昼メロの stuff も驚嘆し、むしろ積極的に Betty の妄想を補強しようとする。この辺りの展開は面白い。物語の人物が本当に現実で一人歩きしているのだから、興味を引かないはずがない。しかし、それを物語の世界に還元しようとすることで、逆に Betty の魔法が解けてしまう。この逆説が楽しくもあり哀しくもある。夢破れて山河在り、である。
 Charlie と Wesley の part は、Betty の場面に比べれば面白味に欠ける。Charlie もまた妄想世界に片足踏み入れた人物のようで、暗闇の中で一人 dance してたりするし、Betty に向かって「俺達は似たもの同士」と言ったりしてますが、どうにも Betty 視線の物語なので、Charlie 側から映画の theme に絡んでいく様子があまり描けてない様子。Cinderella を追いかける王子様にしては歳食い過ぎてるし(爆)。まぁ、こういう映画にもちゃんと出てくる辺りが Morgan Freeman らしくもある。
 落ちの付け方もなかなか爽やか。身悶えしながら観たにしては面白かったです。

log modified: 2004/05/27 00:54:27 JST

2004.05.24 (Mon)

Yokota / Cat, Mouse and Me

 新譜買えなかったので昔のんを聴き直しますか。Susumu Yokota の 1996 年作。
 ほんわか ambient techno ですな。"1998" 以降の Susumu Yokota にはある種の生真面目さが窺えるのだけれど、まだこの album くらいなら pop で脱力な音が聴けます。Ringo もこんな感じだったかな。
 音の選び方に卓越した sense があるようには思えないし、奇抜な melody で強烈に印象づけられるようなこともない。むしろ、そういった強い地場から離れたところで電子音が浮遊し拡散していく。ただ、そういう何も起こらないという情景を巧みにすくい上げることで、見慣れた風景の中で少し気温を上げるような効果を生みだしている。微温で微音な音の風景画。
 今日の帰り際にも猫を見かけたな。尻尾が切れてて苦労してそうだったけど、逞しく生きてってほしいもんです。

[music] ゼビウス - ライブ in アンドアジェネシス (YAMUTECH LUNCH より)

 体育会系 minimal arrange で笑えます。パルテナの鏡も見事。

[news] 冲方丁×乙一によるライトノベル必読書100冊 (カトゆー家断絶より)

 新旧織り交ぜた selection ですが、『剣客商売』もアリなんですかねぇ……。

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 季節限定の食い物に弱い小生であるからして、「紅茶花伝 Troical Iced Tea」も店頭で見かけてヤベェと思いつつ即購入。
 早速飲んでみて最高に旨くないことが判明。coca cola に期待してはイカンという認識を新たにしたのでありました。まぁ、何事も経験さね。

log modified: 2004/05/25 02:16:07 JST

2004.05.25 (Tue)

Thievery Corporation / The Richest Man in Babylon

 我らが愛すべき窃盗集団、Thievery Corporation の 2002 年作。
 春風のように軽やかな lounge dub。和める音でゆるゆると脳内 massage されてるような。しかし、一聴ゆるゆるでも妙に冷めた視線が全編通して感じられたりも。計算高い確信犯の仕事とでも言うべきか。exotic な雰囲気も良好。
 last track の "Resolution"、出だしの strings 聴いたら泣きそうになります。きっと疲れてるんだな……。

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 RD-X4EX のパケジ版を予約。小生は credit card 持ってないので、DL 版は購入を見送っていたのですよ。パケジ版は credit card での支払いと、郵便振込・コンビニ払いのどちらかを選べます。
 到着は来月半ばくらいかのぅ。

log modified: 2004/05/26 02:23:48 JST

2004.05.26 (Wed)

Massive Attack / Protection

 今週は down tempo 週間ということで。Massive Attack、1994 年発表の 2nd album。
 暗くて重くて怖いという重低音 dub な世界。そこで響き渡る歌姫達の美声は、底無しの虚無の果てからの呼び声のように、listener の意識を出口無しの迷宮へと誘い込む。夜に咲く華の妖しい魅力に包まれた album。
 3rd album の "Mezzanine" ほどの結合力はないにせよ、隙のない sound production はここでも健在。tr.1 "Protection" は名曲ですなぁ。

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 合格通知が来た。ついでにお祝いで図書券も。わお、5000 円分。ありがたや。
 でも本買っても読む暇ないんじゃよ(泣)。

 HP の容量を増やしました。ただの text site とはいえ、長いことやってると空きも無くなりますな。

log modified: 2004/05/27 02:09:28 JST

2004.05.27 (Thu)

Yoshinori Sunahara / Lovebeat

 今日も緩めで。元電グル、まりんの 2001 年作。
 2001 年と言えば、"Cornelius / Point" とか "Buffalo Daughter / I" とか、音の飽和に飽き飽きした人達が隙間の多い album を release していった年ですな。砂原良徳のこの album も、そういった脱力 album 群に連なる作品でしょう。
 どちらかと言えば crossover 的な密度の高い音を作っていた砂原良徳、しかしこの album では、ゆるゆるな beat と pure な電子音でわびさび techno を展開してます。でも、こうして techno な音を展開している方が、今までの album より柔らかい印象がするってのが不思議。電子音が soul に繋がる、それを頭ではなくカラダで解ったが故に、こうした straight な表現に至ったのかも知れない。
 tr.4 "Lovebeat" から tr.5 "Spiral Never Before" への密かに胸躍る流れが、tr.6 "Echo Endless Echo" の minimal な refrain でゆっくりと cool down する、この瞬間がとても気持ちいい。

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 昼食、うな丼。やっぱ食堂はええのぅ。ちと高かったが。

 もろこし生茶なるものを飲む。まずい。いやうまい。どっちやねん。飲んだ後でとうもろこしの香りが口の中に広がる、あのたまらなく嫌な美味な謎感覚。病みつきにはなりませんが独特の風味があります。まぁ、一生に一度は飲んでもいい味かも知れません。

 それにしても忙しい。今週も土曜は仕事か……。

log modified: 2004/05/28 02:27:08 JST

2004.05.28 (Fri)

Reigakusha, Brian Eno with Peter Schwalm / Music for Onmyoji

 今日もだらだら行きましょう。CD1 に伶楽舎の雅楽を、CD2 に Brian Eno と Peter Schwalm の ambient を収めた 2 枚組の album。2000 年発表。
 聴いてる回数は CD2 の方が多いですな。tr.6 "Faraway Suns" のとりとめのない美しさに浸っていると、ひたすら眠くなります。まぁ、あまり良い夢は見られそうにない音ですが。西洋解釈の丑三つ時 sound。ひゅーどろどろも Eno の手に掛かればたおやかな ambient に変わってしまう。夜中にしんみりしながら聴くと良好。
 久々に CD1 の方も聴き直してみる。むぅ、やはり雅楽は苦手……。冗長な音が幾つも寄り集い大きな絵を描く様には少し驚かされるものがありますが、聞き慣れない音だからか、どうにも入り込めないなぁ。ちなみに橋本一子 ("Rahxephon") が piano で 1 曲参加、浦田恵司 ("Texhnolyze") が sound architect として全面参加してます。だからと言って新味があるわけでもないですが。

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 この一週間で目薬が半分に減った……。でも目が痛いんだから仕方がない。
 明日も仕事仕事。

log modified: 2004/05/29 02:36:08 JST

2004.05.29 (Sat)

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  • Kt2 / History Repeats Itself
  • Yoko Kanno / Ghost in the Shell Stand Alone Complex O.S.T.2
  • Herbie Hancock / Takin' Off
[movie] Shaolin Succer

 Chau Sing-Chi 監督作品、2001 年。
 有名な succer 選手だった Fung (Ng Man Tat) は、試合中の怪我が元で選手生命を絶たれ、今ではかつての同僚で有名 succer team の監督である Hung (Yin Tse) の雑用に身を窶していた。その Hung にも見放された Fung は、やけ酒飲みながら歩いているところ、少林拳遣いの若者 Sing (Chau Sing-Chi) に出会う。彼は廃品回収の仕事をしながら、少林拳を天下に遍く広めたいと思っていた。始めは小馬鹿にしていた Fung だが、Sing のずば抜けた脚力に目を付け、Sing と共に succer team を結成する。Sing はかつて一緒に修行した弟子達を succer team に引っ張り込み、Fung は彼らに succer を教え込む。紆余曲折を経つつも快進撃を続ける彼らは、大会の決勝戦で遂に Hung の team と戦うことになる……。

 痛快馬鹿映画。CG や wire action を過剰にぶち込み、その安さ軽さに大笑いしながら観る映画ですな。
 蹴り出された ball は炎を纏い虎と化し、剛球を止めれば服は裂け皮は破れる。背景は情念をも写し込み愛は流派の壁を越えて一つになる。どこもかしこも過剰で過剰で過剰。度を超えた過剰は笑いを誘う。あの手の過剰な演出は、アニメを見慣れている者としては取り立てて驚くものではないのですが、流石に実写であそこまで行き着かれると言葉を失います。その思い切りの良さに脱帽。
 でも、何度も見直したくなる映画ではありませんなぁ。暑苦しいし。

麻耶 雄嵩 『名探偵 木更津悠也』
「今ひとつピースが合わないんだ。もう一歩と云うところまでは来ているはずなんだが」
 要領を得ない答えが返ってくる。何をぐずぐずしているのだろう。今鏡家で起こった猟奇的な連続殺人や、白樫屋敷での不可能殺人ならその停滞も判る。相手もまた数等優れた知能犯だったからだ。しかしこんな単純な犯罪に手間取るとは。柵で引き受けた気乗りのしない仕事だから手ならぬ頭を抜いているんじゃないだろうか。(page 50)

 光文社 kappa novels 版で読了。
 何せ語り部が香月実朝である。ということで『翼ある闇』は先に読んでおくと吉。メルカトル鮎、木更津悠也といった探偵達を差し置いて、最大の joker 役を果たした人ですからねぇ。
 で、『名探偵 木更津悠也』は木更津が 4 つの事件を解決するという趣向。どれも巧妙な仕掛けが効いていて良好ですが、『木製の王子』辺りからの麻耶作品は奇抜さよりも直球の本格に力点を置いているようで、少し地味な感じの作品集に思えます。「禁区」が一番良かったかな。白幽霊が実在するかどうかはともかく、それを見たという認識の上で成り立つ殺人事件。歪んだ世界には、歪んだ世界なりの秩序が存在する。
 木更津の名探偵振りにほれぼれしつつ、彼の足りないところに苛立つという香月の内面描写が面白い。このひねくれた視点が如何にも麻耶作品らしい。もっとも、木更津もそうした香月の視点には気付いている様子。次の展開を心して待ちましょう。

log modified: 2004/05/30 15:49:04 JST

2004.05.30 (Sun)

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  • Yusef Lateef / Jazz Mode
  • Polish National Radio Symphony Orchestra / Messiaen: Turangalila Symphony; L'ascension
  • AOA / Open
  • Yoko Kanno / Macross Plus Original Sound Track
  • Yoko Kanno / Macross Plus Original Sound Track II
[movie] Zugvoegel - ... einmal nach Inari

 Peter Lichtefeld 監督作品、1998 年。邦題「ハンネス、列車の旅」。
 Dortmund で酒の運搬を生業としている Hannes (Joachim Krol) の楽しみは、Finland の Inari で開かれる国際時刻表大会に出場すること。しかし、休暇の直前になって運送会社の boss が代わり、新しい boss は Hannes にクビを言い渡す。逆上した Hannes は彼をぶん殴り、そのまま Inari に向かう。だが、彼のぶん殴った boss は金庫に頭をぶつけて死んでしまい、金庫の金も無くなっていた。Franck 警部 (Peter Lohmeyer) は時刻表を睨みながら Hannes の足取りを追う。一方の Hannes は、旅の途中で人生に疲れた顔の女性 Sirpa (Outi Maenpaa) に出会い、一緒に旅することになる……。

 ほのぼのした road movie。
 Hannes は頭髪薄くなりかけの独身中年ですが、紆余曲折の人生をはにかんだ微笑で凌いできたような人物。友達も女も作らず、時刻表を心の友にして生きてきた時刻表オタクである。Sirpa は有能な programmer の様ですが、その仕事を実は嫌っていて、祖父母の農園を継いで薔薇の栽培をしたいと思っている。二人の人生の交わりは慎ましく始まり、特に進展もないまま淡々と進んでいくように見えます。しかし、例えば朝食の約束をすっぽかしてしまった Hannes を Sirpa が何気なく許したり、Sirpa が姿を消した後、Hannes が彼女の残していった手紙を旅の途中で出会った夫婦に見せたりするところで、二人の絆が強調されます。
 Inari への旅は、二人の絆を深める旅でもある。そして最速の道が最上の道であるとは限らない。終盤、国際時刻表大会の場面で、Hannes は最上の道を選ぶ。それは、彼の人生の旅においても最上の選択だったのだろう……って、あんな propose はオトコの妄想だぞ(爆)。まぁ、こういう旅の終わり / 始まりがあってもいいじゃない。すっかり時刻表 mania になった警部もいい味出してます。んむ、こういう丁寧な作りの映画は嫌いではないよ。
 原題の "Zugvoegel" は「渡り鳥」の意味。複数形というのが泣かせる。でもって Inari 行き片道切符。成る程ねぇ。

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 ケツイ求めて日本橋へ。日本橋も久しぶりだなぁ。
 表の通りは記憶の中よりも寂れている。shutter 下ろしている店もちらほら。でも裏通りは思っていたより活気づいてる様子。単に喪へ系の店が多くなっただけかも知れないが。parts 屋も増えてるのは有り難いんですけどね。Hydro Wave Bearing の DC fan motor を 2 個購入。
 で、ケツイは店が見つからなくて諦めた。ちゃんと調べてから来ないと駄目っすね。

 帰り際に半袖のシャツ買うついでに財布を物色。今の財布もまだ使えるけれど、角の方の布が破れつつあって、ちと危険な状態なので。
 いろいろ見ましたが、見ているうちに自分が財布に求めているものが意外と多いことに気付いて吃驚。まず card が沢山入らないと駄目。小銭入れは zipper でないと駄目。折り畳みできなきゃ駄目。で、この三つの要素を満たしている財布が売場に無かったんですな。
 意外なところで自分の財布の偉大さに気付いた次第。今まで粗忽に扱ってすまんかった。というわけで財布の買い換えはまた別の機会に。

 食料の買い込み中に NICODASS なるものを見かけたので購入。「タバコを吸う人のガム」だそうな。これを吸えばタバコがより美味しく味わえる……というのは冗談で、喫煙者の健康を考えて各種の要素が配合されているらしい。でもこれ噛んだらどーなるのかは説明無し。健康になるんですかね、やっぱり。暫く試してみます。

 ああっ、midi が鳴らなくなってる! ちゃんと serial midi 見つけてるのにどうして動かんのだ。時間がないので後日対応。

log modified: 2004/05/31 02:46:11 JST

2004.05.31 (Mon)

Japan / Tin Drum

 Japan の 1981 年作。彼らの last album らしいです。
 David Sylvian の自己陶酔型腰砕け vocal がなよなよくねくねのたうち回り、Mick Karn は bass のくせにやたらと前に出て自己主張しまくり、Steve Jansen の drum は如何にも new wave な抜けの良い音でスコンスコンと軽快に鳴り、Richard Barbieri は白玉 synth で一人のほほん道中記。でもって仕上がりは中国に片足突っ込みつつ実はここでなければ何処でもええのんよ、と言わんばかりに迷妄路線をひた走ってます。
 小生には苦手な音ですな。こういう安くてぺなぺなした音を聴いていると気力を吸い取られていくようで。下手に pop な曲に仕立ててるのも減点。まぁ、簡単に底を晒してしまうのも若気の至りといったところか。でも、この歪な構成から生まれる化学反応は確かにあるようで、Japan 解散後の各人の solo works もまた Japan の影を引きずっているってことは良く解ります。
 David Sylvian は歳取ってからの方が良い声になったと思いますが。「Monster」の soundtrack は 6/23 発売だそうです。

[comp] serial 接続の外部 MIDI を鳴らす

 よくある罠でしたよ。


$ ls -al /dev/ttyS0
crw-rw----    1 root     uucp       4,  64  6月  1 00:38 /dev/ttyS0

 だったので、


$ su
# chmod a+s /dev/ttyS0
$ exit

 で、


$ ls -al /dev/ttyS0
crwSrwS---    1 root     uucp       4,  64  6月  1 00:38 /dev/ttyS0
$ sayleen hoge.mid

 これで鳴りました。以前も同じようにしてた筈なんですが、いつの間にか設定が元に戻っていた様子。

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 今月の残業、75 時間越え。GW だの引越だのあったのに、この score はどーよ。
 体調崩さないようにしないとなぁ。

log modified: 2004/06/01 02:01:23 JST

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