Noisy Days in June, 2003

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2003.06.11 (Wed)

Uri Caine / Rio

 club jazz 経由で brazil 音楽に接してる身としては、聴きやすい album です。前衛 pianist、Uri Caine による 2001 年作。
 title から受ける印象そのままの、brazilian fusion 風味で全 18 曲。濃すぎず薄すぎず、南国の喧噪と bossa nova ちっくな音像が次から次へと現れる。で、肝心の Uri Caine は前に出過ぎることなく、雰囲気に呑まれたまま流麗に指を流してます。ぼんやり聴いていると仄かに良い感じになってきます。そういえば、Uri Caine 以外は brazil の musician 使ってるようです。とりあえず旗振り役、ってことですか。
 出来は良いけど強烈さはない。それがイイってことかも知れないけれど。

二階堂 黎人 『人狼城の恐怖 第三部 探偵編』
「私は、あなたの精神の強さと魂の輝きに引き寄せられて、ここへ来たのです」
「私の?」
「ヒルデガルドが……生前、あなたのことを、私に告げたのです。彼女のタロット・カードには、あなたの運勢が如実に出ていました。大アルカナが、あなたがこの世に存在することをヒルデガルドと私に教えてくれました。あなたの十二惑星は、月という七惑星を光で覆うのです。私は、それを自分でも確認しました。
 フロイライン・ニカイドウ。あなたは、《赤い星》に守護された女性です。あなたの頭上には、この戦いの星が輝いています。しかも、あなたには、星界を司る《女帝》の相が出ています。あなたは、類い希れな運命と知識の下に生まれた女性です。あなたは、女教皇ジョバンナの生まれ変わりです! あなたという女性は、《ファウストゥス》の異名を持つ権利を持っているのです!」(page 378)

 わお。こういう虚仮威し、大好きです。思い込みと妄想って素晴らしい。
 いよいよ探偵、二階堂蘭子の登場です。人狼城から遠く離れた東方の島国に住む蘭子さん、その周辺で立て続けに起こる怪異・異変の数々。その何れもが彼女を独逸へと誘っていた。そして仏蘭西大使館からの招待で、名探偵ははるばる仏蘭西を訪れる。お供は独逸語の先生であるシュペア老人、それに蘭子の義弟である黎人。
 仏蘭西と独逸で、事件にゆかりのある場所を次々に訪れる一行。断片的な情報は手に入るものの、肝心の人狼城が未だ見つからない。フォン・フェスト製薬の筆頭株主が事件の鍵を握っていると思われるが、面会の申し出は悉く却下される。しかし、その願いは意外なかたちで現実となりそうな気配を漂わせつつ、最終巻へと続くのであった。

 事件の関係者たちは殆どが謎の死を遂げていて、相手の周到さに舌を巻く黎人たち。蘭子の超然とした佇まいには何か思惑があるのか。ちうわけで最終巻にも期待してます。

[news] 攻殻機動隊 1.5 発売決定

 CD-ROM はいいからブックレットだけにしてほしいな。

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 雨の日はひたすら眠い。会議中でも眠い。立っていても眠い。こういう日でも残業は続く。くたびれました。

 今日の式神II、4-2 道中まで。集中力の限界ってやつです。

log modified: 2003/06/12 02:36:39 JST

2003.06.12 (Thu)

Gov't Mule / Gov't Mule

 濃い。めちゃくちゃ濃い。梅雨時なのに濃い。蒸し暑くても濃い。余計に暑いわい。
 The Allman Brothers Band の guitarist だった Warren Haynes が中心となって結成された trio、Gov't Mule、これが 1st album です。1995 年発表。
 trio 編成であるが故の生々しさ。南部の blues をどろどろと垂れ流し。Allman's をカル酎とするなら、Mule はカルピス原液に生 alcohol を足したようなエグエグな taste で耳が焼けます。tr.1 "Grinnin' in Your Face" の独唱で男汁を撒き散らす Warren Haynes、そのまま tr.2 "Mother Earth" での第一音で脳天直撃。やたらと音圧の高い Allen Woody の bass がうねうねと地を這い、Matt Abts のぶっ叩き drums がガツンガツンと魂を震わせます。そしてざっくりした Warren Haynes の guitar、重く粘つくその音に soulful なダミ声が加わって、濃い濃い world が big bang なのです。
 捨て曲ナシの真っ向勝負。ひたすらひたすら格好良いぞ。southern rock もまだまだ捨てたもんじゃないのである。

 なお、Allen Woody は 2000 年に亡くなったそうである。この album で聴ける重低音 bass はかなり特徴的なので、お亡くなりになったとは残念です。

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 今日の式神II、5-1 道中まで。1-1 で 2 miss という暴挙もあり。好不調の波が激しいな……。

 本日も雨ということで、例によって眠い眠い一日でした。某氏には「目が死んでる」と言われるし。いやマジで死んでます。頭もあまり働かないし。早く寝るか。

log modified: 2003/06/13 01:30:48 JST

2003.06.13 (Fri)

DJ Shufflemaster / Exp

 floor 志向の minimal techno。DJ Shufflemaster、2001 年発表の album。
 ひたすら硬派に hard minimal。畳みかける bass drum、loop しまくりの上モノ、どこを切っても hard minimal。重い rhythm に身を浸し続けることによって快楽は永続し時間感覚は失われる。
 minimal でありながら冗長さを感じさせないってのは、それだけ練り込まれた track が多いってことなんだろうな。

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 今日は仕事行って皆で飲み行ってへろへろでした。

log modified: 2003/06/14 02:39:37 JST

2003.06.14 (Sat)

The Necks / Sex

 Australia の piano trio、The Necks の 1st。1989 年発表。
 piano trio とはいえ、jazz とは言い難い。何せ全 1 曲、56 分。しかも bass と drum は延々と同じ phrase を繰り返す。piano もまた同じ様な phrase ばかり。これもまた minimal music の一形態と言えるでしょう。
 しかし、じっくり聴いてみると微妙に変化していくのが解る。それが意図しているものなのかそうでないのかは、音を聴くだけでは解らないけれど、生で演奏している以上、変化を求めるのは自然な流れではある。変化への欲求は押し殺されているけれど、どうしても外に滲み出てきてしまう。意味深な title もそれを暗示しているのか。
 piano、bass、drums、それに僅かばかりの effect が入ってくるだけの極小編成で、時間感覚を麻痺させる音楽をやってのける The Necks。見かけは端正、しかし奥は底知れない。ambient 好きな方向け。

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  • 森 博嗣 『女王の百年密室』
[movie] Days of Thunder

 Tony Scott 監督作品、1990 年。
 stock car race のお話。Daytona 500 とか。主人公の Cole Trickle (Tom Cruise) は才能ある新人 driver という役回り。初めは爆走気味だったが、老練な整備士 Harry (Robert Duvall) の言うことを聞くようになってからは連戦連勝。しかし Daytona での race で rival の Rowdy (Michael Rooker) と衝突事故を起こしてしまう。担ぎ込まれた病院では美人女医 Claire (Nicole Kidman) とご対面。二人はその後らぶらぶな関係へ。一方、team の manager である Tim (Randy Quaid) は、上手く行っている team を 2 つに増やそうと画策し、元々は Cole の代役だった Russ (Cary Elwes) を新 team の driver として採用する。事故の後遺症で調子の出ない Cole に対し、Russ は pit の進路妨害などの汚い手を使って勝利をかっさらう。頭に来た Cole は Russ の車に体当たり。Cole の team は Tim の逆鱗に触れて解散させられてしまう。失意に沈む Cole は、病気療養中で race への復帰が絶望的な Rowdy に、「オレの車を使って走ってくれ」と頼まれる。再度 team を編成し、Cole は事故の記憶が残る戦場 Daytona に挑む。
 お話としては不完全燃焼気味です。Cole と Claire の love story は予定調和的で深みはないし、事故の trauma に悩んでるはずの Cole も演じてるのが Tom Cruise では深刻そうに見えんのよ。悪役の Russ も映画の中ではそれほど悪役振りを見せつけてるわけではないので、最後に Cole が Russ を振り抜く場面もあまり盛り上がらない。一応、新人 driver の栄光と挫折、そして過去を乗り越えて再び栄光への道に舞い戻るという王道な展開ではあるけれど、作り込みが足らない様子。
 でも細部では良い見せ場もあります。映画冒頭、race の実況中継で話がちらりと引退した Harry の事に触れられると、そのまま Camera は Harry が農作業に精を出しているところに。そこでは Tim が Harry を race の世界に復帰させようと説得している。そうそう、映画はこういう始まり方しなきゃ。Cole と Rowdy の対決も映画前半の大きな見せ場です。特に病院内での車椅子 race。そして「仲直りした証に二人一緒の車で restaurant に来い」と大会主催者に言われたにも関わらず、二人して車を借りて car chase してしまうところとか。こういうバカ丸出しな場面があるから、映画後半で Cole と Rowdy がイイ付き合いをしているのも何となく納得できるわけで。映画終盤の Daytona での race では、Cole が乗る Rowdy の車に一人で話しかける Harry が渋くて格好良い。そこで engine trouble に気が付き、今や別 team の Tim から新しい engine を「盗んで」換装。Tim はその後に pit から Cole の車を押し出すのに助力したりもするけれど、そのときの言い訳が「オレの engine が載ってるんだよ!」と。このときの微妙に楽しげな表情が良いです。やるなぁ Randy Quaid。
 この映画、Tom Cruise と Nicole Kidman が目立ってるのは言うまでもないんですが、腕利き整備士の Harry 役、Robert Duvall には助演男優賞を差し上げたい。まぁ、こういう師匠役に点が甘いってのもあるんだけど。Cole を見下すように忠告を垂れる Harry。役者はまず姿勢から、ですね。

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 今日の式神II、5-1 道中まで。まだ晋ちゃんまで辿り着けないっす。いやはや、先は長い。

[news] イラク人捕虜にメタリカを聞かせた米国政府に、メンバー激怒

 「ヘヴィーメタルを聴いたことがないイラク人捕虜に Metallica の曲を聴かせて脅迫し、情報を吐き出させようとした」って……それで脅迫になるんですかい?
 寧ろ啓蒙だったりして。メリケンの音楽はオ下劣だぜグレイトだぜべいべ。大音量だぜヘヴィだぜノックアウトだぜべいべ。情報吐いたら他のも聴かせてやるぜウァオ、フー!
 アホ(爆)。

 Lars は「Venom をはじめとする、ノルウェー系のデスメタルバンドにすればいいのに」と主張してるらしい。これってどうよ。やっぱ宣伝ですか? Metal collector として有名な Lars の発言だし、Metallica の新譜は death metal への歩み寄りもあったりするし。これで Venom の売り上げが上がったりすると面白いな。

 脅迫ものなら Painkiller をオススメします。こりゃあマジで怖いっすよ。

log modified: 2003/06/15 04:00:22 JST

2003.06.15 (Sun)

[movie] Shanghai Noon

 Tom Dey 監督作品、2000 年。
 19 世紀末、中国は紫禁城から Pei Pei 姫 (Lucy Liu) が誘拐される。犯人は亜米利加の Nevada 州に黄金を持ってくるよう皇帝に要求する。皇帝は三人の近衛兵に黄金の引き渡しを命じる。姫を最後に見かけたことで、姫の誘拐に責任を感じている Chon Wang (Jackie Chan) もそれに同行することを許される。そして合衆国へ乗り込んだはいいものの、乗っている列車は Roy (Owen Wilson) らの強盗に襲われる。Chon の活躍もあって強盗は失敗、Roy は新人強盗に手下を引き抜かれて砂漠に生き埋め。そこに、近衛兵たちとはぐれてしまった Chon が通りかかる。いろいろ紆余曲折あるけれど、黄金に目が眩んだ Roy と、姫を助ける一心の Chon は、結局手を組むことに。一方、Pei Pei 姫は裏切り者の Lo Fong (Roger Yuan) の元に連れて行かれていた。Lo は凄腕保安官の Nathan (Xander Berkeley) と組んで、誘拐を首謀していたのである。そして近衛兵たちも約束の場所へと近づきつつあった。かくして Roy & Chon 組、Lo & Nathan 組、それに近衛兵たちが一堂に会し、黄金と姫を巡る死闘が始まるのであーる。
 などと粗筋を追うと serious に聞こえるかも知れませんが、これはおバカな映画なので真面目に観てはいけません。Jackie Chan は中国服から native american の民族衣装、それに cowboy style とコスプレ三昧。西部劇の世界に殴り込んで、得意のハチャメチャ功夫で敵をばったばったと薙ぎ倒す……のだけれど、流石に銃が幅を利かせる世界では居心地が悪そう。酒場での取っ組み合いとかは面白かったけど。
 相方の Roy 役に Owen Wilson。軽薄そうなニヤケ顔が役柄と良く合ってます。頼りにならないけど憎めない相棒、というわけで。強烈な見せ場っていうと……、Chon と二人して風呂場で飲み合戦するところとか(笑)。真面目に仕事してる場面もあるけれど印象に残ってないな。あ、最後に Chon と二人して「明日に向かって撃て!」する場面はそれなりにおバカで良いです。
 ……と、いろいろ web で調べてみると、この映画は過去の西部劇映画の parody が随所に仕込まれているらしい。ふーむ、小生は西部劇には疎いし見てもすぐ忘れてしまうので、その方面では受けなかったなぁ。お話としては、Chon と Roy の珍道中が山場になってて、終盤になるにつれて普通の展開になっていくという、今一つ盛り上がりに欠ける出来でした。
 ええと、Chon の馬に助演賞を。Chon の言うこと聞いてお座りしたり、酒飲んでぐでんぐでんになったりと大活躍(笑)。動物も Jackie 映画のオイシイ点を心得ているとは。人間サマも見習わなきゃいけませんぜ。

get
  • Pepe Bradock / Synthese
  • Frankie Knuckles featuring Adeva / Welcome to the Real World
  • Peter Gabriel / So
  • Mahavishnu Orchestra / Birds of Fire
  • Kenny Burrell & John Coltrane / (no title)
diary

 今日の式神II、4-2 まで。ありゃりゃ、調子わる。
 小生はふみこしか使っとらんのですが、近場のゲーセンでは光太郎とニーギが人気者ですな。されどキャラ替えは論外ってことで。頑張ります。

[news] 初期ファミコンソフトの説明書にのってるストーリー設定を紹介してるページ

 ナフタリンズオオサカより。
 あ、「グリーンベレー」がある……と思って読んでみたら、思わず衝撃を受けてしまった。
 小生は、主役の二人がヘリで作戦地域に向かう途中で敵に襲われ、ヘリが炎上してやむなく knife だけ身につけて脱出した……と思い込んでいたんですが、実は敵戦闘機は難なく撃破してて、安全な状態で落下傘降下してたんですな。でもって、「思わぬアクシデント」に見舞われて、knife 以外の武器を失ってしまった、と。

 ……ただのマヌケじゃねぇか(爆)。

 年少児の小生は、green beret を過度に美化していたようだ。オトナもマヌケなことをするものである。一つ勉強になりました。

log modified: 2003/06/16 03:09:11 JST

2003.06.16 (Mon)

Joy Division / Unknown Pleasures

 Joy Division、1979 年発表の 1st。
 小生は New Order の脳天気極まりない音楽に先に接してしまった人間なので、その前身である Joy Division は後追いです。で、その底知れない暗さに唖然とするわけで。
 音的には punk。それも velvet underground 風。やたらと構成はかっちりしてるのに、先の展開が読めないというか読みたくないというか。あまり好きな音ではないけれど、ずぶずぶと引き込まれる雰囲気がある。frontman の Ian Curtis は後に自殺してしまうが、その episode に纏わる暗い影を差し引いたとしても、この作品での doomy な感覚は尋常ではない。NIN が自己の内面をひたすら抉るのと同じ地平で鳴らされている音。常に痛みに苛まれ、逃げ出し方も知らない者の歌。
 Ian Curtis の歌声は虚ろだ。声高に歌っていても、ぶつぶつ呟いていても、そこには感情の起伏がない。空虚さを抱えたまま、punk な爆音で自分の身体を切り売りしながら生きて行かねばならなかった Joy Division。とすれば、New Order の pop な装いにも実は切実さが籠もっていることに気が付くことになる。New Order の脳天気な音に潜む空虚さと、Joy Division の痛々しい音で露わになる空虚さとは繋がっている。New Order の colorful さは、傷をさらけ出すことでしか自分達を表現できなかった Joy Division の記憶を遠ざけるための抵抗だったのだ。
 などと柄にもなく rock な評を書いてますが、まぁ苦手な音には違いないわけで。若い人がこんなに暗い album 作るのは健全じゃないよ。

diary

 今日の式神II、4-1 boss で撃沈。つか、4-1 で 3 miss ってのは駄目すぎ。
 苦手な 3 ステが安定してきたと思ったらこれだ。ううう。

[comp] 再び momonga 飼育への道 (3)

 atokx と atokx-support-1.0-10k.noarch.rpm を install。あっさり使えるようになりました。

log modified: 2003/06/17 07:54:58 JST

2003.06.17 (Tue)

Metallica / St. Anger

 6/12 付の Billboard の album chart で 1 位だったそうな。正直、今の Metallica にそれだけの吸引力があるとは思ってなかったので、意外な感じがするなぁ。
 何はともあれ "Reload" 以来、6 年振りの new album である。Metallica、2003 年発表作。
 開幕を告げる tr.1 "Frantic" からして気合い入ってます。続く title 曲 "St. Anger" で早くも climax へ。重い riff をざくざく刻む Kirk Hammet、どかどか突き進む Lars Ulrich の drums、安定した低音で曲を支える Robert Trujillo の bass、そして唯一無二のダミ声で吠える James Hetfield。
 Jason Newsted の脱退、James の入院など、解散の危機を乗り越えて辿り着いた音は、予想以上に heavy で serious なもの。Metallica の裏定番だった ballads も今回はナシ。かといって、単純に原点回帰したわけでもない。耳障りは metal と言うより hardcore に近い。ひたすら speedy で heavy で迷いがない。"Load"、"Reload" で自らの歴史を一旦白紙に戻した Metallica は、より深い闇の底から帰ってきたようだ。従来の album に比べればあまりに生々しい mix がその証。tr.8 "Sweet Amber" のような、かつての thrash metal 然とした曲でさえ、この album の中では今の Metallica の在り方を伝えている。
 実に堂々たる album です。新譜はあまり買わない小生ですが、この album 聴いてるとようやく 2003 年の音に巡り会えたって気分になります。

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  • 船戸 与一 『夢は荒れ地を』
diary

 今日の式神II、5-1 道中まで。道中つか高速弾手前でポカやらかしたので全然序盤です。何がいかんって 4-1 が鬼門。ザコきつぅ。ボスかたぁ。第二形態は bomb 置いて安定すべきか。
 小生が吐血しまくりの爆死地域でも、ニーギ使いは弾消ししながらホイホイ進んでる。あれ反則。目の毒。浮気はいけません浮気は。

 それはともかく最近の小生は元気がありませぬ。天気が悪いと途端にへたれます。髭が湿ると眠くなって困るのじゃよ。

 cyclic の accent は「さ」に置きましょう。いや、仕事場でよく使う言葉なので。でも日本語だと平板に読んじゃうからなぁ。でも平板に読むと「再 click」になってしまうのじゃ。
 小生はこの罠を例えて「Wizardry をぃざーどりぃと読むか、うぃーどりぃと読むかの違いじゃ」と説明したのですが、理解できる人はいませんでした。若造どもめ。

「へなちょこ」の語源

 ふと気になったので調べてみると、ここに語源の説明がありました。変な猪口、だそうな。へええ。小生は「へなへなしたチョコ」のことかと思ってましたが口にしてませんので恥かかずに済みました。いやぁ危ない危ない。

log modified: 2003/06/18 07:40:07 JST

2003.06.18 (Wed)

Mogwai / Happy Songs for Happy People

 Metallica の新譜に比べて、この Mogwai の新譜の覇気のなさはどーよ? え、比べるなって? それもそうか。2003 年発表作。
 例によって feedback guitar が延々と minimal phrase を繰り返す、典型的な Mogwai 風 sound である。前作 "Rock Action" に比べれば轟音指数は高いものの、「guitar 弾かなきゃ死んじゃう死んじゃう俺の曲みんな聴いてますか聴いてください愛してください孤独なんだ怖いんだ振り向けよコラ殺すぞ」みたいな rock idiom は欠片も感じられないので、この album を rock として聴きたがる三時の貴方なヒトには向かないと思われますのでご注意ください。
 Mogwai の音は、荒れ果てた廃墟を渡る風のよう。古い記憶を呼び起こすようでいて、その実、思い出せるものは殆どない。ここにあるのは物語そのものではなく、物語が終わったあとの虚脱感である。気怠さと空しさに押し包まれて、気持ちよさのあまり泣きそうになるがそんな感覚はただの fake なので実際に涙がこぼれることはなく、ひたすら風の音に耳を澄ませるばかりである。
 そして時間は過ぎ去っていく。誰かが何処かで泣いているだろう。誰かが何処かで息を引き取るだろう。丘の向こうでは雨が降っているだろう。地球の裏側では何処かのビルが取り壊されているだろう。高架下を走る車の中では Mogwai の曲が流れているだろう。小生はトマトジュースで喉を潤すだろう。
 そして今日も生きている。

diary

 今日の式神II、筐体メンテ中のためお休みです。こういう日もあるさ。

log modified: 2003/06/19 01:35:09 JST

2003.06.19 (Thu)

diary

 仕事場の飲み会。三次会まで付き合って 25 時に帰宅でばたんきゅ。
 駄目だ。もう若くない。

log modified: 2003/06/20 23:11:26 JST

2003.06.20 (Fri)

Takkyu Ishino / Berlin Trax

 剛球一直線。石野卓球、会心の 2nd album。1998 年発表。
 floor 向きの四つ打ち minimal techno がどかどか押し寄せます。しかし窮屈な印象はない。いや minimal という形容も、ある意味相応しくない。一見単調な展開、しかし音を微妙に抜き差しして、fade を効果的に使いこなすことにより、一筋縄ではいかない芸達者振りを披露している。
 tr.6 "Taxi funk" の acid な雰囲気がやたらと格好良いです。Hardfloor に木刀で喧嘩売ってるような姿勢がたまらんちゃ。叙情性とお笑いを殺ぎ落とした石野卓球、やります魅せます男の華を。サムライ魂ここにあり。
 でも tr.9 "KBG 3:47am" でホロリと見せる detroitish な synthe が、じわりと心に染み通る。上手い。スジの通った名作です。

diary

 一つ歳をとって、少しだけ髭が伸びた。
 起きたときの気分は最低だった。

 二日酔いで頭があまり回らない。気分が悪いのを隠すように不機嫌な顔を作ってみる。だがそれは上辺だけであり、長い長い不快を抜けたその後は、とりあえず烏龍茶をガバ飲みして酒精の残像を追い払うのに躍起になっている。

 そんなこんなで今日の式神II、4-2 道中まで。まだ足りない。

log modified: 2003/06/21 03:14:43 JST

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