Noisy Days in March, 2002

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2002.03.21 (Thu)

Sonny Rollins / Way Out West

 "サキソフォン・コロッサス" と共に、50 年代の Sonny Rollins を代表する作品らしい。っていっても、Rollins の album ってこれで二枚目なので、代表しているかどうかは小生的には謎(笑)。
 この人の sax にはユーモラスな響きがあって、激しい blow の中にも遊びと余裕が感じられる。Coltrane を聴いているとそのひたむきで緊張感に溢れた音によってへとへとになってしまうけれど、Rollins の音はひたすら楽しく愉快だ。小生は真面目で ECM 好きな listener だけど、こういうのも jazz って感じで良いですね。

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  • Sonny Rollins / Way Out West
  • V.A / Eleven Phases - Detroit Compilation
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 一日お休みの日。春分の日なので。
 昼過ぎまで寝てた。起床後、video 見て、VF4 やって(猫目小娘さん 3 段昇格)、外出して買い物して、ラーメン食って帰宅して、VF4 やって、風呂入って日記書く。
 む、こんな調子でいいんだろうか……。

log modified: 2002/05/05 21:34:57 JST

2002.03.23 (Sat)

Silent Phase / The Theory of

 Silent Phase こと Stacey Pullen の Detroit Techno album。のっけから hard な攻めに驚くが、内容は緩急自在、ambient な曲は蒼天を思わせるほどに瑞々しく、激しいときは荒波のように勢い良く押し寄せる。"Love Comes and Goes" の叙情的なメロに涙。末尾の "Forbidden Dance" も、Derrick May 直系の synthe が郷愁を誘います。わお。皆、聴いて泣いてくれ。

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  • Cybotron / Clear
  • Silent Phase / The Theory of
  • Kyo Ichinose / The Machineries of Joy
  • Terje Rypdal, Miroslav Vitous & Jack Dejohnette
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 今日も仕事だよぉ。

 品川駅で SL が止まっていた。見物客が大勢。小生も思わずにやけてしまった。
 機関車と言えばトーマスだろう……と想像すると、もはや抜けられない。

 「ガイスターズ」、最終話まであと一話。しかし終盤になって、story がかなり投げ遣りになってるような……。シャイもいきなり女らしくなったしな。しかし「ピーラ、お前だけでも逃げろ!」と言いながら塔から突き落とすってのはシャレにしかならんぞ(笑)。

log modified: 2002/05/05 21:34:57 JST

2002.03.24 (Sun)

Kyo Ichinose / The Machineries of Joy

 一ノ瀬響という現代音楽家の、electronic album。電子音の中にも暖かみを感じさせる、ambient な響き。例えば、静かに暮れていく夕日を見ながら、頬に当たる風の心地よさを表現するような。胸の内にわき起こる感情を、怜悧な手つきで音に置換していく作業。それを自覚的にやってしまえるのは才能の成せる技か。ゆらゆらとした droon の中から piano の密やかな調べや、女声の harmony が沸き上がってくる last の表題曲があまりにも美しい。

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 昼に起床。腹空かせたまま、昨晩の freeform を聴く。来週で終わってしまうなんて残念。ちなみに昨晩は Takkyu Ishino、DJ Wada、DJ Rikiya が回してました。Rikiya の play は freeform では珍しい trance & hard house 系。楽しめました。

 「アクエリアンエイジ」、「フィギュア17」、「アームズ」、「ギャラクシーエンジェル」を立て続けに見た。おっと、映画「ハムナプトラ」も見たっけ。「インディ・ジョーンズ」みたいな冒険活劇を期待すると肩すかしを食う、あにめちっくな story と派手な SFX でごり押しする type の映画でした。下の中。

野田 努 『ブラック・マシン・ミュージック』

 Detroit Techno を縦横無尽に語り尽くした労作。70 年代の Disco から House へ、そして Acid House の生い立ちまでを語る第一章と第二章。Funk movement の afro futurism から Detroit の electro music が立ち上がる様を描く第三章。そしていよいよ Detroit Techno の夜明けを告げる第四章……と、America の dance scene を上手く切り取りながら話を進めていく。うひょお。小生は Acid House も Techno も同じ土俵で聴いていたよ。Hardfloor の X-Mix でその辺の違いは何となく解るようになったけど、それもこの本のお陰。
 第五章、第六章は Detroit から巣立っていく Techno 野郎達の物語。Derrick May や Juan Atkins は世界各地の dance floor で spin し、Jeff "The Wizard" Mills は Detroit を離れ、そして UR の首謀者 Mike Banks は Detroit で仲間と共に Track を作り続けている。Scene もその間に様々な変容を遂げ、90 年代初頭の Detroit Revival から、Techno が白人社会に搾取されていった 90 年代後半までがこの本では追いかけられている。ただ、その辺りの scene の動きは Mike Banks や Kenny Dixson Jr ("Moodyman") のような芯の堅い Detroit 人の話なので、あまり scene の動きは見えないけど。
 scene の動きと言えば、あまりに Detroit に focus し過ぎていて、Drum 'n' Bass や breakbeats への言及が少なかったり、それと関連して Detroit follower への言及が少ないという点は物足りない。野田さんの知識と筆力を持ってすれば、その辺りへの配慮は可能だったはず。まぁ、それをやってしまうとかえって本の焦点がずれてしまうということでしょうかね……。その theme はまた別の機会に披露していただきたいな、と。
 それにしても、Detroit Techno の album ってあまり日本盤では出てこないね。どうも最近日本盤が出る techno album と言えば、Europa 産が多いような。もったいないな。野田さんの良心の一作が世に出たのだから、音楽産業としてもここらでぱぁっと scene を盛り上げようとか思わないんだろうか。聞くところによると昨年末から日本でも Detroit Techno Revival らしいけど、それもこの本が影響しているのかもね。密かに小生も影響されました。うーん、誰か何とかしてくれ(笑)。

ダン・シモンズ 『エンディミオン (上)』

 読了。前作から 300 年以上経過した舞台で、ロール・エンディミオン君が世界の救世主(?)アイネイアーちゃんとお供のアンドロイド・ベティック氏を引き連れて、世界を牛耳る大組織パクス、及びあの聖十字架を信仰の対象とする教会勢力の手から逃れようと四苦八苦するという物語。いやー、エンディミオン君、いいとこなし(笑)。『ハイペリオン』の後日譚といった趣だが、しかし奥は深そうだな。とりあえず今までのところは前作よりも軽妙で楽しめる。デ・ソヤ神父大佐の「どうしてわたしなんだ!?」てな心の叫びが涙を誘います。後編ではどうなるでしょ?

log modified: 2003/06/12 01:14:15 JST

2002.03.25 (Mon)

Various Artists / Eleven Phases - Detroit Compilation

 Detroit Techno の creator 達が、Breakbeats や Hip Hop に挑戦! という趣の異色 album。暗いよ怖いよ B-Boy だよぉ、というわけで、叙情的でたおやかで soulful な Detroit Techno に慣れた耳には doop で deep な響きに聞こえる。小生は Hip Hop って聴かない人なのだけれど、たまにこういう album を聴くと、妙に馴染んでしまうな……。冒頭の K.Hand 作と、続く Kenny Larkin の jazzy な感覚が cool。んで、締めの Sean Deason "Hip Hop Jazz" の濡れた音がまた良いんだわ。

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 やや肌寒い春の一日。

 昼食を川の畔で。散り行く桜の足下で、放心して。気持ちよかったな。

log modified: 2003/04/26 18:56:29 JST

2002.03.26 (Tue)

Yoshihiro Hanno / April remixes

 半野喜弘の "April" を、electrica の詩人達が remix した album。青柳拓次と oval 以外は知らないなー……と前は思っていたのだけれど、よくよく見てみると、Current から World's End Girlfriend や高西智泰や前田竜馬が、そして Hidenobu Ito に Takamasa Aoki a.k.a. Silicom が参加している。この布陣、いかにも半野喜弘好み、って感じがしませんか?
 元が一つ一つの音を慈しむような、静寂を聴かせる album だったから……というわけではないだろうけれど、やっぱり remix 盤も静けさが心地よい。聴き直してみると、Hidenobu Ito はやはり独特の雰囲気を持ってます。Oval clone の域を脱して、clear な音の響きに自信を持ったような。既に "First Love" の音楽性への指向は芽生えていたことを再確認した。いやはや、今頃気づくとは不覚だったなぁ。

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 うーむ仕事が。てゆか疲れた。寝る。

log modified: 2002/05/05 21:34:57 JST

2002.03.27 (Wed)

Rypdal, Vitous & Dejohnette / (no title)

 Rypdal の guitar と Vitous の bass が静かに空間を彩り、そこを Dejohnette の drum が稲妻のように切り裂いていく。いかにも北欧の Jazz てな雰囲気の漂う良作。Rypdal の寡黙な姿が良いのです。そして Vitous の達者な指裁き。枯れ野を奔る疾風のように、淀みなく華麗な technic を披露してくれます。匠の技ですね。

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 仕事が追いつかないぞぉ。

log modified: 2004/03/24 23:28:35 JST

2002.03.28 (Thu)

Various Artists / Reich Remixed

 Steve Reich の曲を Coldcut や Nobukazu Takemura らが remix した album。Reich の楽曲は端正な構造美を秘めているが、この album で remix された曲は多分に breakbeats 系の壊れ具合で新鮮に響く。
 とはいえ根っこにあるのはやはり Reich 節。なんだかんだ言って、やはり Reich の磁力は強力である。

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 今日は健康診断の日。視力が 0.7 まで落ちていた。自覚はしてたんだがやはりショック。医者には「もっと悪くなるよ、けけけ」とまで言われた。むー。ついでに血も抜かれました。

 「おねてぃ」は最終回っぽい話でした。山田先生、ついに髪を切る……という話(笑)。

log modified: 2003/04/26 18:56:12 JST

2002.03.29 (Fri)

Flare / Grip

 Ken Ishii が Fumiya Tanaka 調の Tribal & Minimal な世界を構築しようとして、見事にハズしてしまった迷作。Ken Ishii はカラフルで疾走感溢れる track と、dark で doop な重い track の作り手として有名だが、Flare 名義では後者を狙っていたのだろうな。しかしやはり "Jellytones" の傑作ぶりを前にしては色あせてしまわざるを得ない。Ambient と Techno の間で逡巡する、若い Ken Ishii の苦悩が感じ取れる album と言えるかもしれない。

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 仕事はやっと一段落。いやはや、今週は辛かった。今日も外は雨。桜は早く咲いたけれど、時折寒い日も混じってくるので、なかなかトレーナーを脱げない今日この頃。

 「アクエリアンエイジ」最終回。うーむ、最後まで乗り切れなかったな。話の焦点を絞りきれないまま、流されるように終わってしまったという感じ。

log modified: 2002/05/05 21:34:57 JST

2002.03.31 (Sun)

Zuntata / Raycrisis rayons de l'Air

 Raycrisis は極めて Drum 'n' Bass 色の強い曲が多かったが、この arrange 版ではべたな techno 調の曲よりも、acoustic な音が多い。こういう世界を望んでいたの?

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  • Zuntata / Raycrisis rayons de l'Air
  • Taito / Taito Game Music
  • Psyvariar Complete Edition (with DVD) (PS2)
  • 岩谷 宏 『Linux の哲学』
  • 稲見 一良 『花見川のハック』
log modified: 2002/05/05 21:34:57 JST

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