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昼に起床。腹空かせたまま、昨晩の freeform を聴く。来週で終わってしまうなんて残念。ちなみに昨晩は Takkyu Ishino、DJ Wada、DJ Rikiya が回してました。Rikiya の play は freeform では珍しい trance & hard house 系。楽しめました。
「アクエリアンエイジ」、「フィギュア17」、「アームズ」、「ギャラクシーエンジェル」を立て続けに見た。おっと、映画「ハムナプトラ」も見たっけ。「インディ・ジョーンズ」みたいな冒険活劇を期待すると肩すかしを食う、あにめちっくな story と派手な SFX でごり押しする type の映画でした。下の中。
Detroit Techno を縦横無尽に語り尽くした労作。70 年代の Disco から House へ、そして Acid House の生い立ちまでを語る第一章と第二章。Funk movement の afro futurism から Detroit の electro music が立ち上がる様を描く第三章。そしていよいよ Detroit Techno の夜明けを告げる第四章……と、America の dance scene を上手く切り取りながら話を進めていく。うひょお。小生は Acid House も Techno も同じ土俵で聴いていたよ。Hardfloor の X-Mix でその辺の違いは何となく解るようになったけど、それもこの本のお陰。
第五章、第六章は Detroit から巣立っていく Techno 野郎達の物語。Derrick May や Juan Atkins は世界各地の dance floor で spin し、Jeff "The Wizard" Mills は Detroit を離れ、そして UR の首謀者 Mike Banks は Detroit で仲間と共に Track を作り続けている。Scene もその間に様々な変容を遂げ、90 年代初頭の Detroit Revival から、Techno が白人社会に搾取されていった 90 年代後半までがこの本では追いかけられている。ただ、その辺りの scene の動きは Mike Banks や Kenny Dixson Jr ("Moodyman") のような芯の堅い Detroit 人の話なので、あまり scene の動きは見えないけど。
scene の動きと言えば、あまりに Detroit に focus し過ぎていて、Drum 'n' Bass や breakbeats への言及が少なかったり、それと関連して Detroit follower への言及が少ないという点は物足りない。野田さんの知識と筆力を持ってすれば、その辺りへの配慮は可能だったはず。まぁ、それをやってしまうとかえって本の焦点がずれてしまうということでしょうかね……。その theme はまた別の機会に披露していただきたいな、と。
それにしても、Detroit Techno の album ってあまり日本盤では出てこないね。どうも最近日本盤が出る techno album と言えば、Europa 産が多いような。もったいないな。野田さんの良心の一作が世に出たのだから、音楽産業としてもここらでぱぁっと scene を盛り上げようとか思わないんだろうか。聞くところによると昨年末から日本でも Detroit Techno Revival らしいけど、それもこの本が影響しているのかもね。密かに小生も影響されました。うーん、誰か何とかしてくれ(笑)。
Detroit Techno の creator 達が、Breakbeats や Hip Hop に挑戦! という趣の異色 album。暗いよ怖いよ B-Boy だよぉ、というわけで、叙情的でたおやかで soulful な Detroit Techno に慣れた耳には doop で deep な響きに聞こえる。小生は Hip Hop って聴かない人なのだけれど、たまにこういう album を聴くと、妙に馴染んでしまうな……。冒頭の K.Hand 作と、続く Kenny Larkin の jazzy な感覚が cool。んで、締めの Sean Deason "Hip Hop Jazz" の濡れた音がまた良いんだわ。
半野喜弘の "April" を、electrica の詩人達が remix した album。青柳拓次と oval 以外は知らないなー……と前は思っていたのだけれど、よくよく見てみると、Current から World's End Girlfriend や高西智泰や前田竜馬が、そして Hidenobu Ito に Takamasa Aoki a.k.a. Silicom が参加している。この布陣、いかにも半野喜弘好み、って感じがしませんか?
元が一つ一つの音を慈しむような、静寂を聴かせる album だったから……というわけではないだろうけれど、やっぱり remix 盤も静けさが心地よい。聴き直してみると、Hidenobu Ito はやはり独特の雰囲気を持ってます。Oval clone の域を脱して、clear な音の響きに自信を持ったような。既に "First Love" の音楽性への指向は芽生えていたことを再確認した。いやはや、今頃気づくとは不覚だったなぁ。