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日本の Dub 職人、Silent Poets の 2013 年作。2005 年発表の "Sun" の reconstruction album。
"To Come..." から "Sun" までが 6 年、その "Sun" からこの album までが 8 年と、すっかり佳作が板に付いた感のある Silent Poets ですが、相変わらずの安定感というか、深い叙情性と dub な残響の minimal な反復に脳味噌が蕩けるのは流石の 20 年選手といったところ。この reconstruct version では、音数は極力減らしての響きからの叙情性を十二分に引き出した、聞き様によっては非常に退屈な、もとい chill out な世界観を前面に押し出した造形となっております。でも個人的には chill out という言葉から連想されるような晴天の夜明けのあっけからんとした雰囲気ではなくて、雨垂れの鬱々した雰囲気の中での dub sound だったりもしますが。そういや John Beltran の "Ambient Selections" のじゃけも雨打つ窓の描写だったような。まぁ、双方似たような印象ではあります。Poets の方が相当理詰めで作ってる感はありますが。
純粋な新作とは言えないかもしれませんが、極東叙情 dub の巨星の復活作としては充分な出来栄えで、久しくこういう音像に出会っていなかったことを詩人の今までの不在と共に思い知ったわけで、今後の活躍に期待を持たざるを得ないわけです。何でも 2014 年には新作が出るらしいですが、ほんまかいな、またウン年待たされたりするんかいな、と思いつつ気長に次の手を待ちたいと思います。
めりけんの southern rock band、The Allman Brothers Band の 1992 年 The Beacon Theatre での live 盤。2014 年発表。
Warren Haynes 加入直後、でもって Allmans 復活直後の、由緒ある Beacon Theatre での live 盤ということもあって、slide guitar がぶりばり言わしてる live album になっております。Warren にしても思い入れのある live だったからか、この album も彼自らが手掛けて世に送り出したとのこと。そりゃ栄誉ある Allmans の一員ですからねぇ、思い入れも一塩でしょう。
楽曲は twin guitar が映えるものが揃っておりますが、CD2 では "Jessica" も飛び出して all time best な装い。の中に 90's Allmans らしい重低音へのこだわりも見せて、如何にもこの時代の allmans らしい装い。あぁでも、Warren と Derek は 2014 年で band 卒業だそうで、そりゃ side band がこれだけ活性化してればやむをえぬ状況ではありますが、彼ら二人が抜けて Allmans がどーなってしまうのか、ってことにも注目せざるを得ません。southhen rock の王道、って position には今まで通り君臨して頂きたいところですが、はてさて。
めりけんの rock singer、John Mellencamp の 1979 年作。この時はまだ芸名の John Cougar 名義でした。
John Mellencamp というとめりけん rock 保守本流、な印象がある小生ですが、元は glam rock band の人で有名になったそうです。へええ。John Cougar という芸名もこの頃に付けられたそうな。とはいえ独立してめりけん rock に転向してからは暫く鳴かず飛ばず、ようやく日の目を浴びたのがこの album だそうな。今聴くと 70's ぽくないというか、Bruce Springsteen が好きそうな歌い上げの track もあったりで、良くも悪くもこの時代の音になっております。だみ声と爽やか riff の mismatch な面白さは既にこの頃からありますが。この album からは tr.6 "I Need A Lover" が全米 28 位を記録しております。single cut もされた tr.10 "Taxi Dancer" が何気に名曲。