Noisy Days in January, 2014

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2014.01.14 (Tue)

Kirk Degiorgio / Sambatek

 UK の techno な人、Kirk Degiorgio の 2013 年作。Far Out Recordings からの release。
 techno 屋 house 屋がネタに困ると手を出してしまうのが afro だったり南米だったりするのはやっぱ dance 音楽の根っこが percussion だからじゃまいかと思ったりもするのですが、しかしいざ出てきてみれば 70's fusion の焼き直しじゃねーのと思わずツッコミたくなるのも人情、というか jazz もまた 60's の chaos の先に見出したのが brazilian な音楽だったわけで、歴史は繰り返すというか向かう先は一緒かよというか、そんなこんなでこの Kirk Degiorgio の album も、tr.6 "Rocinha" なんて聴いてると、Ian O'brien の新曲じゃねーのと思わされたりもしますが、その Ian O'brien もまた 70's jazz ふぇちであることは周知の事実でありますので、つまるところこの世代の人達はこういう音像が大好きなんですねということが再確認出来る album であります。
 近年の Kirk Degiorgio の作風からしてみれば実に beat の効いた踊れる tracks、ということになるでしょう。samba 的か、と言われると祝祭感はそれほど感じないのですが四つ打ちな仕立てが防波堤になっているのは確かでしょう。samba ならもっとチンドンで chaos な音像やろうし。とはいえ percussive な面を前に押し出しているのは正にそういうノリを強調したいが故でしょうし、そういった下世話な側面と detroit techno な ele synth の上物を融合するという思惑は解らなくもないです。まぁ、この方面では Ian O'brien が毎度のように金字塔をぶっ放しているので Kirk 教授の試みはぎこちなくもありますが、この人の音像探求は毎回こんな感じなのでそこは大目に。全体的にはばたばたした感じの detroit techno。こういう approach もたまにはあってよろしいのではないかと。

log modified: 2014/01/15 03:38:30 JST

2014.01.20 (Mon)

Skid Row / Slave To The Ground

 めりけんの heavy metal band、Skid Row の 1991 年作。
 帰省したときに実家においてある CD を salvage したのですがその中の一枚。小生若かりし頃の metal years 黎明期の一枚であります。そうかそうか、もう 20 年以上前の album になりますか。久々に聴き直しても暑苦しい album じゃのぅ。
 思えば 90's 初頭というのは面白い時代でありました。LA metal の凋落と alternative rock 台頭の時代、NWOBHM の諸作は小生には演歌めたるとしか聞こえず、方や Bon Jovi や Aerosmith が Arena Rock の王道を邁進していった時代に、この Skid Row の 2nd と Metallica の黒盤は major な metal 界隈の音としてはかなり異質な存在に思われたものです。
 Skid Row といえば元々 Jon Bon Jovi に見出されて云々の売り文句で major から煽られた存在ですが、この 2nd では過去の metal 歴史性をぶっ壊したような猪突猛進な metal appeal を試みており、楽曲はいずれも catchy な pop rock の manner に則っているものの、twin guitars の重低音組による heavy な riff と speedy で hard rockin' な楽曲構成を主軸に据えた展開で、そりゃ若い子が首振ってわーきゃー言いたくもなるやろという album 仕立てとなっております。何せ tr.1 "Monkey Business" の riff が余りにも秀逸で、major release ながら世間に中指立てて不良人生まっしぐらな style を押し付けていくという彼らの自己主張が存分に味わえる不良 song になっております。外にも tr.6 "Get The Fuck Out" のような勢いのある track は目を引きます。やっぱこういう強引な speed track こそ Skid Row だよなぁ。世の中的には tr.12 "Wasted Time" みたいな ballad で評価する向きもあるようですが。
 とはいえこういう若さと衝動で天下取るみたいな勢いがそうそう持続するわけもなく、Skid Row も 3rd 以降はただの metal に成り下がっていくわけですが、だからといってこの album の評価が下がる訳でもないです。今でも 90's metal の傑作の一つと思います。

log modified: 2014/01/21 03:11:20 JST

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