Noisy Days in September, 2013

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2013.09.17 (Tue)

Foghat / Foghat Live

 british rock band、Foghat の 1977 年作。live 盤。
 英国らしからぬ high tension の hard boogie woogie な rock が信条の Foghat ですが、live となればその勢いは一層苛烈となるは必定、ズンドコな drums と腰の低い bass が舞台裏をがっしと支え、twin guitars の unison がぎゃんぎゃん唸る中、Lonesome Dave の vocal が伸び伸びと高音張り上げるという、いかにも 70's な男気溢れる rock album となっております。band としても一番勢いあった頃の live 盤ということで、この album は全米 chart で 11 位を記録、彼らのめりけん sells では一番の売り上げとなりました。そりゃそうだよなぁ、こういう音は曇天の London よりめりけん南部の晴天さぼてん空模様の方が似つかわしい。全 6 曲ですが、選曲もそれまでの Foghat の best な赴きで、tr.1 "Fool For The City" の catchy な melo に始まり、ゆるぶぎな tr.2 "Home In My Hand"、力任せの hard rockin' な speed tune の tr.5 "Honey Hush"、band の single で一番売れた tr.6 "Slow Ride" と、これまでの Foghat の集大成な曲臭となっており、彼らの持ち味が充分味わえる album になっております。とはいえ音的にはやはり 70 年代の大仰さも多分に感じられるものですので、90's 以降の modern rock を経過した耳には古臭く感じられるのも宜なるかな。この古き形式美を愛せるか否かで Foghat の評価も分かれるでしょうが、Zepp らと同じ時代の息遣いを感じられる album であることは間違いないです。

log modified: 2013/09/18 03:33:40 JST

2013.09.18 (Wed)

Ian O'brien / I Was There 1995-2000

 UK の techno producer、Ian O'brien の 2013 年作。過去とら compilation album。
 ぶーんぶーんでけっでっでけっ、てな rhythm で Ian O'brien やなー等と感心してしまう諸兄は立派な detroit disease もとい Ian O'brien disease でありんす。12 年振りに新譜を発表した Ian O'brien さんですが新譜と合わせてこの蔵出し盤も release されてました。まぁ邦盤では"Kokoro" も出てますし、"Monkey Jazz" も何度目の再録やねんという感じではありますが、21 世紀版 Ian O'brien は techno 屋というよりは 70's fusion おたくの煩悩剥きだしな track maker なので、彼の初期作品群がこうして日の目を見ることができたのは僥倖と言うべきでしょう。彼にこういう路線を期待する人も多いでしょうしね。
 というわけで初期 Ian O'brien といえば detroit disease な synth works と四つ打ち基調のくせに変拍子ぽくもある funky な beats の合わせ技によるうにょうにょ系 spacy techno が特徴なわけで、この compilation もそういう彼の肖像を裏切らぬ出来栄えとなっております。hard minimal やら d'n'b が猛威を振るっていた 90's 後期に、jazzy で emotional な electro を展開して気を吐く Ian O'brien の肖像が窺えます。intro が detroit followers らしい synth 白玉押しなのは解るにせよ、この人の場合は中盤に必ずといって良いほど elepi solo ぽい improvisation が入ったり、melo の riff が別 synth との unison になって次第に相互の掛け合いに展開していったりするといった、いかにも fusion 世代の楽曲構成を見せるところに個性があります。そして困ったことに小生は 70's fusion を生理的に受け付けないときている。Oh, shit!
 とはいえこの album が "Desert Scores" や "Gigantic Days" な頃の Ian O'brien の面影を多分に反映していることは間違いないところでありますので、あの頃の Ian O'brien に熱狂した諸兄には充分 appeal できる album となっていることは間違いないでしょう。tr.4 "Monkey Jazz" の美めろは言わずもがな、tr.8 "Tattoo Jazz" で detroit 病の兄様方は涙腺崩壊、tr.11 "The Magician" で detroit techno 黄金期の縁にアヘアヘするという、detroit techno 狂な人達が養豚場の家畜よろしくズンドコ直行ヒャッハーな図が目に見えるような combo が目蓋の裏に浮かぶ、そういう track 集であります。

log modified: 2013/09/19 03:58:21 JST

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