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british rock band、Foghat の 1975 年作。
Fool for the City と聞いて永野護かよとつっこむあなたも結構な年配者ですね。個人的にはあの人の画風には british rock や german rock より visual 系のくねくねろっくの方が似合うような気がします。FSS ってまだ続いてるんですかね。
英国 boogie rock の代名詞な Foghat ですが、この album でも例によってハネハネの beat で疾走感溢れる blues rock になっております。と言ってもめりけんの ZZ Top みたいな能天気さとは若干毛色が違っていて、勢いはあるが湿り気もあるという趣を見せています。tr.7 "Take It or Leave It" はエレピの装飾といい mid tempo な展開といい、いかにも 70' な AOR になってますし。そういや Steely Dan もこの頃が全盛期でしたっけ。何やかやで影響は受けてるんでしょうなぁ。
とはいえ耳を引くのはやはり Foghat 節な boogie rock で、tr.1 "Fool for the City" の catchy なサビを聴くとやっぱ Foghat やなぁと。この album からは tr.3 "Slow Ride" が single cut されて smash hit したそうですが、なかなかどうして他の曲も佳曲揃い、Robert Johnson の cover な tr.4 "Terraplane Blues" も blues rock の保守本流な佇まいで良い accent になってます。70's rock の代表格とは言えないまでも、blues rock 華やかなりし時代の息吹を感じられる良作でありました。