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German krautrock group な Faust の 3rd album。1973 年発表。
存在も音も謎謎謎な Faust の 3 枚目ですが何と Virgin からの major release。初盤は single 盤と同じ値段だったのでアホみたいに売れたそうな。しかし LP 盤では A 面と B 面でそれぞれ 1 track な展開だったそうで、モノは裁けても内容は???な人も多かったのではなかろうか。CD 盤では全 26 tracks で大抵の曲が 1 〜 2 分で終わります。元々が未発表曲の編集版みたいなものらしいので、band 側が聴いてくれるなと主張するのも解らないではない内容であります。とはいえ練りこんで作ってもこういうノリならどうせ解らへんやんけ、別に全開で晒しても恥ずかしゅうあるまいて、等と突っ込んでも特に問題なさげな album ではあります。
prog rock と punk と free jazz の狭間でぐねぐねと身を捩らせているような、そういう音像が延々と続きます。でもってやっぱり今一歩足りない。不完全燃焼で焦点定まらぬ、というのは Faust を語る上で外せない key word なわけですが、本作でも期待を裏切らぬ Faust な世界を展開しております。german rock の闇の闇をその身で体現する Faust は、やっぱり謎やなぁと思う次第。