Noisy Days in June, 2011

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2011.06.21 (Tue)

Jori Hulkkonen / Errare Machinale Est

 Finland の house producer、Jori Hulkkonen の 2008 年作。Fcom の 262 番。
 密林 mp3 dl で初購入したのがこれ。当初は lp 版しか出さんとか言われてたような気もしますが結局 cd 版も出てるようです。辺境に居ると情報に疎くなって困りますね。
 それはさておきよりはるさんの 2008 年作ですが、この翌年に release された "Man From Earth" で見せた analog synth らぶらぶな志向は既にこの作品でも強く打ち出されており、のっけの tr.1 "Gentlemen Prefer Laser" からして non beat で分厚く鈍臭い synth めろがぽよーんぱよーん、何この Tangerine Dream な趣となっております。そんな幕開けに引き摺られるように、album 前半は house な beat の electro pop といった趣向が強く、昭和の空想科学読本の BGM かよと思わず突っ込みたくもなりますが、かくいう小生も昭和生まれですのであまり悪口は言えないのです。vocal track の比重も高いのですが歌い上げる type ではなく声添える程度の味付けですので良くも悪くも低血圧、それも含めて北欧 retro future な世界観を繰り広げんとする、よりはる先生の人生第二幕がここから始まっておるのだなぁと思わされる album になっております。とはいえその辺の alalog synth 趣味全開な人は大陸の馬鈴薯大好きな国あたりに沢山いらっしゃることでしょうから、よりはる先生がその手の市場に首突っ込むのは個人的に少々残念だったりもします。まぁ、好きなら好きでしょうがない、といったところでしょうか。
 album 後半にはかつてのよりはる先生の持ち味だった北欧寒風 house もちらちらと披露されてますが食後の甘味付けといった雰囲気。ちなみに tr.3 "Never Been Here Before" では John Foxx、tr.5 "Synthetic Ballad Of Charles Darwin" では Jimi Tenor が vocal で参加してます。

diary

 fcom.fr が無くなってて泣いた。

log modified: 2011/06/22 15:27:40 JST

2011.06.28 (Tue)

John Tejada / Parabolas

 米国の trackmaker、John Tejada の 2011 年作。Kompakt CD93。
 Kompakt とはあまり接点のない人生を送ってきた小生ですが別に他意があるわけではなく単に巡り合わせがなかっただけなのです。そんな Kompakt から John Tejada の新作 album とのこと。
 solo 名義の album ではここ数年自前の Palette Recordings から release していた John Tejada ですが、そこで追究していた click 色は今作では随分後退し、瑞々しい synth の響きを中心にした tek house になっております。まぁ detroitish と言えなくもない synth 使いではありますが、この人の track は code で story 感溢れる展開をものするような作りにはまずしなくて、pulse 主体での点描に上下の和音を足したり引いたりして minimal な変化を持たせるのが特徴なので、一聴すると地味、しかし噛めば噛むほどのスルメ風味がまた美味しい、そんな感じです。veteran らしい燻し銀な一枚。

log modified: 2011/06/28 18:57:17 JST

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