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先頃の三連休で小生がしておったことと言えば、起きて飲んで寝て起きて飲んでの繰り返しであるところの週末通例行事はいつも通りなのでしたが、理性が残っている時間には DVD-Video の Parental Control に関する諸々を調べておったのです。いや何か仕事で必要になったもので。でもこれが意外と棘道だったりして。
Parental Control とか Parental Lock とか言われるアレは、親が自分のえろい DVD を子供に見せないようにするためのアレであります。詳しくはぐぐって頂ければ真面目な人がエロ抜きで教えてくれるはずです。
で、Parental Lock かましている DVD player にえろい DVD を読み込ませて、暗証番号訊かれるとか警告 popup で弾かれるとか、そういう動きをさせたいわけですが、探してみると意外とその手の DVD-Video が無いことに気が付く。一番の不覚は小生がえろい DVD を持ってない (いやマジで) という点にあるわけですが、しかし例えば RD-S601 の「DVDバレンタルロック」を lv.2 で on にして、パケ裏に R-18 と書かれている DVD、Kubrick の遺作となったあのエロい映画とか、血飛沫どばぁな忍者暗殺者とかいう映画とかの DVD を読み込ませると、普通に再生してしまう。こりゃ一体どういうことよ、と。
超端折って話を進めると、DVD-Video の Parental Control はその disc 内にある video_ts.ifo の VMG_PTL_MATT に各 Lock Level の mask 値が定義されていて、VMG_PIT_SPRT で各 title の "Parental ID field" が 0 以外だと lock が機能する、らしい。もしかしたら VMGM_PGCI_UT の各 menu 内の VMGM_PGC Category Parental ID mask 内にも値が必要かも知れない。更には VMG_PTL_MATT 内の Country Code も target の国名にしないと機能しないかもしれない。ともあれ、DVD を mount して ifoedit とかで video_ts.ifo を覗き見して、上述の parameters がそれっぽく書かれていれば Parental Lock が利くと思われます。ちなみに前述の Kubrick のエロいのとか忍者暗殺者とかの DVD は VMG_PTL_MATT がすっからかんなので、パケ裏で R-18 と言いつつ DVD-Video 自体は Lock 掛かってないと思われます。こりゃあ親御さんも安心してえろいの見られませんね。
この辺は洋物の方が規制厳しかろうと思って、うちにある血飛沫どばぁ系の DVD-Video を覗いてみましたがこれまた規制なしばっかりだったり。辛うじて 1 つだけ Lock 掛かってるのを見つけましたが、北米版なので以下略。まぁいろいろやって課題は達成しましたので良しとします。
補足。
先に RD-S601 の「DVDバレンタルロック」を lv.2 で on にして云々の仕掛けをしてましたが、ここを lv.1 で on にすると、RD-S601 は Parental Lock の入ってない (未規制の) DVD-Video を全て Lock 対象と見なす模様。RD-S601 は加えて Country Code も check しているようです。
補足その 2。
その RD-S601 で規制対象と判断される、Parental Lock 付きの DVD-Video が、Xbox360 だと規制をすり抜けて再生可能だったりします。どの辺に違いがあるのか、小生にはさーぱり解りません。
日本が誇る人力 trance 楽団、Rovo の 2010 年作。
minimal で dancable、という彼らの原点に立ち戻っての作品、とのことですがそりゃ結局いつもの Rovo じゃないですか。ということでこの作品もまた Rovo らしい vln と guitar と synth のくんつほぐれつにべんべんな bass と怒涛の twin drums が突進するという典型的 Rovo 音楽になっております。minimal なので構造的にかっちりしておるかと思いきや、実は loose で flexible な自由さがある、というのが Rovo という band の肝なんじゃないかと最近になって思い始めました。流れに逆らわず、それでいて大きな流れの中でその瞬間瞬間の必然的な音を各位の嗅覚で掴み取り形と成す。50 年代 jazz の丁々発止ながら予定調和という逆説的ぷろれす的演出が、それから半世紀を経て vector を一とする player 達によって演繹化させられた結果が Rovo 音楽となっている、とも言えるでしょう。浴びるべし踊るべし。
UK の DJ & producer、Adam Freeland の 2009 年作。Freeland 名義では 2 枚目の album。
digital rock な beat とべたで派手な上物と全編での vocal feature。body music にも通じる beat 系の rock album と称して特に間違ってはいないような。しかしその勇ましい装いとは裏腹に、あまり高揚させられる要素が見当たらないというのが偽らざる感想だったりもします。この方面の音で album 一枚聴かせるってのは難しいですね。rock なら rock、dance なら dance で吹っ切れた方が良いような気もします。