Noisy Days in February, 2010

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2010.02.11 (Thu)

Mr. Big / Hey Man

 めりけんの hard rock band、Mr. Big の 4th album。1996 年発表。AMCY-920。
 速い曲が無くて地味、band が内紛状態でまとまっとらん、云々と世間で言われている album であります。確かに今までの作品に比べれば一聴しての印象は弱い。しかしその実、Mr. Big 史においては最もスルメ度の高い album ではないかと思ったりもするのです。Mr. Big は hard rock band と認知されておるわけですが、別に hard でなくてもいいじゃない、という普通の rock スキーな人にはこれくらい地味渋な方が気持ち良く聴けたりするのですな。つか、小生は tr.6 "Where Do I Fit In?" を聴いてようやく、何だ Mr. Big も blues rock やれんじゃん、と思った次第。tr.7 "If That's What It Takes" も、hammond べた乗りの解りやすいめりけんろっく調で、超人集団の Mr. Big もようやく庶民の感性に近づいたかと一安心。等と言っていたら tr.8 "Out Of The Underground" の変拍子ぶりばりな heavy rock に泣かされますが。
 世間的には tr.2 "Take Cover" の微妙な hook が好評な album ですが、小生としてはあの曲はむしろ変化球の一つで、本質的には今までより blues 度を強めたことで彼らの当初の目論見に近付いた album になっておるのではないかと思います。つまりは今までが super players による fan service で、これからが長期計画達成のための地に足付けた活動になる……と思いきや、彼らは内紛で休養で自由活動に突入という倦怠期の夫婦症候群に囚われてしまうのでありました。band 内の政治はともあれ出てくる音には罪なし。良作と思います。

diary

 休日出勤。本当は休みたかったんですが仕事が佳境なのでなかなか休めませぬ。

log modified: 2010/02/12 03:33:12 JST

2010.02.12 (Fri)

図子 慧 『駅神』

 早川文庫版で先日読了。連作中篇小説。
 ヨンバンセンと呼ばれる謎の老人の易が良く当たると評判になる。ひょんなことからヨンバンセンの易を受けた相沢章平は、疫学学院の変な面子と共に、ヨンバンセンの卦を読み解こうとする……。

 結果と解釈で成立するという点で易と mystery は似ている、とは言えますかね。まぁ、そのまま mystery に持ってきても面白くはならないので、miss lead や途中での事件なんてのもありますが。個性的な面子による庶民派 mystery という仕立て。でもあまり印象に残りませんでした。

log modified: 2010/04/08 12:59:22 JST

2010.02.13 (Sat)

島田 荘司 『ネジ式ザゼツキー』

 講談社文庫版で去年読了。御手洗もの。
 記憶に障害のあるエゴン・マーカットの元を御手洗潔が訪れる。エゴンの書いた奇怪な童話「タンジール蜜柑共和国への帰還」の解釈からエゴンの過去を導き出そうとする御手洗。だがそれは、過去のある殺人事件と関連性のあるものだった……。

 この本の御手洗は探偵というより脳科学者ですね。島田荘司らしい奇想は健在で、終盤はかなり吹っ飛ばされました。傑作。

log modified: 2010/04/08 13:21:22 JST

2010.02.14 (Sun)

辻村 深月 『冷たい校舎の時は止まる (上)』

 講談社文庫版で去年読了。
 雪の降るある日、受験を控えた 8 人の高校生が校舎に閉じ込められる。窓も扉も開かず、時計は 5 時 53 分で止まっている。そんな中、彼らは二ヶ月前の学園祭のときに自殺した同級生の名前を思い出せないことに気づく……。

log modified: 2010/04/08 14:03:57 JST

2010.02.15 (Mon)

辻村 深月 『冷たい校舎の時は止まる (下)』

 講談社文庫版で去年読了。
 極限状況に追い込まれた者は、周囲の人間を巻き込んで閉じた空間に入り込むことがあるらしい。そのホスト役は誰なのか。一人、また一人と仲間が消えていく中、止まっていた時計が動き始める……。

 青春みすてり。心理描写がくどいけれど楽しめました。

log modified: 2010/04/08 14:14:02 JST

2010.02.16 (Tue)

Mr. Big / Get Over It

 めりけんの hard rock band、Mr. Big の 5th album。1999 年発表。WPCR-75205。
 凄腕 guitarist の Paul Gilbert が脱退、代わりに Richie Kotzen を迎えての 5 枚目であります。いや Paul Gilbert も blues 魂を持った人ではあるのですが、てくがありすぎていろいろできちゃう病の人でもあり、Mr. Big の commercialism を推進した張本人だったりもするので、band での活動が段々窮屈になってきたんでしょうねぇ。
 ということで心機一転な album になるわけですが、これがまた地味渋 blues 路線で吃驚であります。今までの Mr. Big が何だかんだで pop で sotisficate された楽曲で特色出してたことを考えれば、この期に及んで何でまた地味渋やねん、と思われた人も多かろうと思われますが、元が Free みたいな band を目論んで結成された band であることを思い起こすならば、むしろ今作が本当の意味での debut album、初っ端から外れていた原点にようやく帰ってきた、と言えるんではないでしょうか。Richie Kotzen の guitar は Paul ほど前に出てくる感じではありませんが、bluesy な solo では Paul より伝統立脚な style で聴かせてくれます。やっぱ上手い guitarist ですなぁ。
 という感じで小生的には好感度大な album なのですが、世間的にはどうだったのかねぇ。

diary

 明日は有休予定でしたが仕事積まれたので休み取り消し。うーむ。

log modified: 2010/02/17 03:05:35 JST

2010.02.17 (Wed)

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  • Akira Kosemura / Grassland
  • Anthony Shake Shakir / Frictionalism 1994-2009 (3CD)
log modified: 2010/02/18 03:22:39 JST

2010.02.18 (Thu)

夢枕 獏 『陰陽師 瀧夜叉姫 (上)』

 文春文庫版で去年読了。
 京で異変が次々と起こる。顔に瘤が出来、それが喋りだすという怪異に見舞われた平貞盛は、安倍晴明と源博雅に助けを求める……。

log modified: 2010/04/08 14:51:15 JST

2010.02.19 (Fri)

夢枕 獏 『陰陽師 瀧夜叉姫 (下)』

 文春文庫版で去年読了。
 異変の背後には死せる平将門の影があると見て取った晴明は、その死の原因を探るうち、何者かが将門を復活させようと企てていることを知る……。

 有名人を素材にしただけに今回は力入ってましたね。最後も盛り上がるし。楽しめました。

log modified: 2010/04/08 15:03:01 JST

2010.02.20 (Sat)

get
  • Future Beat Alliance / Hidden Emotion
  • Yoshihide Otomo / Modulation With 2 Electric Guitars And 2 Amplifiers
  • 酒見 賢一 『分解』
  • 夢枕 獏 『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一』
  • 夢枕 獏 『沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二』
log modified: 2010/02/22 01:56:51 JST

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