Noisy Days in January, 2010

　今日の酒、秋田華匠・にごり酒。にごり酒はあまり飲んだことはありませんが、甘くて美味でありました。

　幻冬舎文庫版で読了。
　京都山間部のファイアフライ館に合宿に来た 6 人の学生。そこはかつてある作曲家による殺人事件があった館だった。やがて殺人事件が起こる……。

　これは騙されました。やはりこの人のみすてりは一筋縄ではいかないですね。

• Yoko Kanno / Brain Powerd Original Soundtrack 1
• Yoko Kanno / Brain Powerd Original Soundtrack 2
• Manassas / Pieces
• Miles Davis / The Complete Columbia Album Collection (70 CDs + DVD)

• 森 博嗣 『ZKUDAM』

　早川文庫版で去年読了。system から逃れ続ける少女の話。全 3 篇の連作中篇集。
　第一部が中世西欧のお話なので SF ちゃうんかいと思ったものの、しっかり SF してました。桜庭一樹の書く少女は、何かに対してギリギリの所で戦っているような気がします。

　早川文庫版で去年読了。
　美貌の熾天使セラフィは、北方の神々に戦争を仕掛けようとしている美神アフロディトの企てを知る。戦争回避の為には、アフロディトの子を殺して地上に逃げ込んだ悪竜ジラフの心臓を献上しなくてはならない。セラフィは地上に降り、ゴビ砂漠を渡る探検隊や紀元前のアレクサンドリアや中世 London 等、時間と場所を越えながらジラフを追う……。

　久々の野阿梓体験。この人の文章はやはり美しい。ハムレットを下敷きにしつつ壮大な神々の追跡劇を描いた作品です。耽美な描写や展開に抵抗なければ読むべし。

　TV animation 「南海奇皇」の Original Soundtrack。2007 年に出た DVD-BOX 版に収録されていた 2 枚組 O.S.T. の中の一枚。劇伴は配島邦明が担当。全 33 曲。PCBG-60030-4-S7。
　先日全話通して観ましたが、いやはや変な anime でしたねぇ。神話と日常が混交し、巨大 robot ものでありながらやけに政治的・経済的な配慮も大きかったりする。まぁいろいろ詰め込んだせいかお話は chaos な展開でありましたが、90 年代末にしてこんだけ国家や正義を問いなおす内容に仕立てたのはかなりな英断だったのではないかと。
　さてこの O.S.T. ですが、DVD-BOX 版だと CD 二枚で全 59 曲。正規の O.S.T. は 3 枚出ていて全部で 65 曲くらいあるそうなので、DVD-BOX 版の音は selection になるのかのぅ。まぁ主要曲は入っていると思いますので細かいことはいいか。配島邦明といえばオケヒに打楽器に南国趣味、というのが昔からの個性と思っていますが、お題が南海奇皇とくればハマらない訳が無く、ここぞとばかりに gamelan 鳴らしまくりの tribal な音像でズンドコやらかしてたり、熱帯風味の ambient でゆるゆる進めたりと、日本人離れした音響建築を聴かせてくれます。メロより音そのものが楽しい、という点で、劇伴界随一の音響派と言えるんではないですかね。こういう音は最近聴いてなかったので新鮮でありました。

• haishima.ne.jp

　Berkley Nobel の paperback で去年読了。Nick Miller ものの三作目。
　内容は忘れました……。Nick が脱獄した元 boxer に絡む話だったような。

　Roc 版の paperback で去年読了。Noble Dead ものの二作目。
　これも内容忘れたなぁ。vampire hunter 稼業から足を洗いたい Magiere が、ようやく普通の生活を送ろうとした矢先、また vampire 騒動に巻き込まれる、って話だったっけ。英語はちと難しめです。

　今日の酒、純米吟醸酒・蔵。すっきりした味で飲みやすい。