|
塩田明彦監督作品、2007 年。
戦国時代。武将の醍醐景光 (中井貴一) は四十八体の魔物とある契約を交わす。それは、自分の子の体を魔物達に与える代わりに、天下を覇する力を得る契約だった。やがて生まれた景光の子は体の四十八の部位を持たぬ姿であった。景光の母はその赤子を殺すに忍びず川に流すが、呪医師の寿海 (原田芳雄) がその子を拾い、精巧な擬体を体に組み入れることでその子を往かし育てることにする。時は流れ、かつての赤子は百鬼丸 (妻夫木聡) と呼ばれる流れ剣士となり、自分の本来の体を奪った魔物達を調伏する旅を続けていた。魔物を打ち倒せば、その魔物が持っていた自分の体の一部を取り戻すことができるのであった。旅の途中で、百鬼丸に興味を持った泥棒小僧のどろろ (柴咲コウ) は、彼の後を追い魔物退治に付き合うことになる……。
原作は手塚治虫の漫画。原作もぶん投げな話でしたが映画もまぁ似たような作りになっております。というか途中の魔物退治は時間稼ぎで、お話としては景光と百鬼丸との因縁対決とか母子の情とかが main なんでしょうな。しかし話自体が薄いので余計三文芝居じみてしまう罠。柴咲コウもはしゃぎすぎですなぁ。