Noisy Days in July, 2008

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2008.07.21 (Mon)

[movie] Superman II

 Richard Lester 監督作品、1980 年。邦題「スーパーマン2 冒険篇」。前作の続き。
 Eiffel 塔で Terrorists が水爆持って立てこもる。現場に Lois Lane (Margot Kidder) が取材で行っていると聞いた Clark Kent (Christopher Reeve) は、Superman に返信して現場に駆けつけ、Lois の危機を救い、水爆を宇宙に放り投げて爆発させて事なきを得る。しかしその爆発が元で、かつて Krypton 星で反逆罪に問われ平面世界に監禁されていた Zod 将軍 (Terence Stamp)、その愛人にして副官の Ursa (Sarah Douglas)、無口な巨漢 Non (Jack O'Halloran) の三悪人が解き放たれてしまう。三悪人は地球に降り立ち、住民や軍隊相手に自らの強力さを示し、大統領も屈服させて地球の支配者を名乗るようになる。一方、Clark と Lois は悪徳 Hotel の取材中に恋仲が加熱。自らが Superman であることを認めた Clark は、Lois を愛するあまり Superman の力を放棄して普通の人になり、Lois への愛に殉じる道を選ぶ。だが TV で Zod 将軍が横暴を働いていると知り、再び Superman に戻ることを志す。その頃、Zod 将軍の元をあの悪の天才科学者 Lex Luthor (Gene Hackman) が訪れ、Superman の居所を教えようとする……。

 さて 2 作めということで、前作より強大な的が現れるというお約束な趣向。でもって Superman は人間と超人との狭間で揺れる葛藤が描かれております。おお、何という古き良き少年漫画的展開。わんぱとか言うな、こういうの好きなんじゃわしは。
 それにしても三悪人の造詣が良いですなぁ。かっこ悪い hero の Superman に対し、全身黒ラバに白顔で如何にもワルです。おっさん将軍は尊大、おねえは高飛車、熊は熊、という感じでキャラ立ちまくり。そうそう、やっぱ悪人は悪人らしく在ってこそ恰好ええのです。そこに自称悪の天才科学者 Lex 氏が絡み、ねずみ男的な立ち回りを演じるなんて出来すぎじゃないですか。
 対する Superman は愛に殉じようとして殉じきれぬ半端男になっておりますが、むしろそこに孤独な hero 像が垣間見えるという点で興味深いですな。最後に Lois に魔法を掛けますが、それも愛あればこそ……ということでほろりと泣かせる演出に。ううむ、流石にめりけん仁義を弁えた Mario Puzo が脚本手掛けただけはありますな。
 おバカな演出は今作でも冴えており、Rushmore 山の大統領顔像は一瞬で三悪人の顔に彫り直され、Daily Planets 前での対決では車が紙屑同然に吹っ飛び、Coca-Cola の巨大電光掲示板もぶっ壊されるという、泡々な時代ならではの仕掛けが随所で効いております。終盤の決戦はかなりあっさり流されてるような気もしますが、欲張り過ぎか。これまたよくできた entertainment 映画でありました。

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  • 森 博嗣 『Τになるまで待って』
diary

 初めて降りた駅で買い物。駅前に百貨店がある街は貴重よのう。

log modified: 2008/07/22 05:37:10 JST

2008.07.23 (Wed)

泉 和良 『エレGY』

 講談社 BOX 版で先日読了。
 しがない freeware game 作者にして貧乏人の泉和良。彼の元に、彼の熱烈な fan であるエレGYという少女が現れる。日頃は tension 高いがリスカ常習犯らしいエレGYの危うさに惹かれていく泉だったが、彼女の求めているのが real な自分ではなく、net での handle name であるジスカルドではないかと煩悶する……というお話。

 この人の名前を知ったのは tech win の digital iron man への midi 投稿だったか。もう 10 年以上前になりますか……。この人の曲は独特の叙情性があって好きなのですよ、と言いつつ CD 持っとらんですが。今では freeware game 創作集団 Andy Mente の中の人ジスカルドとして有名だったり、ジェバンニPとして有名だったり。
 さてこの小説はと言うと、日々金に困ったり囲碁打ったり友達と焼肉食ったり、エレGYと会って振り回されたり自転車二人乗りで爆走したり、といった徒然日常が綴られております。その日々の中で、freeware game 作者としての自分の在り方を再認識していく、というのが大きな筋か。
 私小説的、というか blog 的な軽い文体で、小説と言うには足りない部分も多いのですが、虚飾のない率直な文体とも言えるわけで、読んでいる間は気恥ずかしいものもありますが新鮮でありました。こんだけ素直に描かれた青春小説も珍しいですな。
 今回は半自伝ぽい作りですが、SF な話もそのうち書いてほしいっす。

log modified: 2008/07/23 19:41:19 JST

2008.07.24 (Thu)

京極 夏彦 『百器徒然袋 風』

 講談社文庫版で先日読了。榎木津大暴れ series の第二弾。対立する二つの組の恩讐を榎木津が引っ掻き回す「五徳猫」、真実を写す鏡を持つ神無月が榎木津に挑戦する「雲外鏡」、怪盗猫招きが市中を騒がす「面霊気」の三篇収録。

 電気技師の本島君は榎木津に関わったことでお馬鹿促進中な様子。今回は根っこに羽田製鉄の思惑が絡んでいて、彼らが邪魔な榎木津を潰そうといろいろ画策していたようです。しかしそこはそれ、榎木津ですからとかく暴れて一件落着、古本屋や下僕は辻褄合わせに駆り出されるといういつもの pattern で安心して読めます。
 『絡新婦』の饒舌メイドことセツ嬢の再登場は良かったですなぁ。最近ご無沙汰の木場修や敦子さんも元気そうで何よりであります。

diary

 連日のように仕事でヘマやらかしております。関係各位申し訳ない。

log modified: 2008/07/24 19:32:02 JST

2008.07.25 (Fri)

X-102 / Rediscovers The Rings Of Saturn

 UR の Mad Mike、Jeff Mills、Robert Hood の三人が 1992 年に発表した album に、未発表曲を追加して release された 2008 年版の album であります。Tresor234。
 hard techno の伝説として名高い作品でしたが、長らく入手困難な状況でしたので、今回の再盤は有難い。小生も X-103 しか持ってなかったし。音の方は Jeff Mills の四次元感性がやや強めの hard minimal、聞き覚えのある曲もちらほら。まぁ、流石に古さはありますが、初期 techno らしい地下箱庭な空気もあって良好であります。

log modified: 2008/07/25 19:33:19 JST

2008.07.26 (Sat)

[movie] Superman III

 Richard Lester 監督作品、1983 年。邦題「スーパーマンIII / 電子の要塞」。前作の続き。
 IT 最大手企業の社長 Ross Webster (Robert Vaughn) の元に、帳簿 system に小細工して給料ピンハネした男がいるとの知らせが入る。その犯人は長い間失業していて先日ようやく computer 会社に潜り込んだ Gus Gorman (Richard Pryor) だった。Ross は Gus の hacker としての才能を見込み、彼に気象衛星を操らせて Colombia の caffee 畑を壊滅させ、それを元に市場操作で利益を得ようとする。だがその試みは Superman (Christopher Reeve) の活躍により失敗。Superman の排除を志した Ross は、Gus に Superman の弱点である Kryptonite を作らせようとするが、Gus は解析不明な素材を Tar に置き換えて Kryptonite もどきを合成し、Superman に贈り物としてそれを渡す。Superman はそれが元で変調、不良な行いが目立つようになる……。

 これは子供の頃に観たときは衝撃的でしたねぇ。特に終盤の巨大 computer との戦いのところで、おばさん (失礼) が機械に取り込まれるところは小便ちびりましたよ多分。
 しかし流石に今の目で観るといろいろとっ散らかってる印象がありますね。冒頭の slapstick な展開は冗長だし、Clark Kent は同窓会で高校時代の idol、Lana Lang (Annette O'Toole) と再会、良い仲になろうとしてる様子だし、かと思えば Superman は善と悪に分裂、廃品置き場で地味ながら熾烈な争いを繰り広げ、終盤は自律型巨大 computer が暴走し、Superman がそれに立ち向かう……と、なかなか壮絶な詰め込み具合でありますが、こんだけ詰めてると一つ一つの episode が小粒になるのは致し方なし。面白いのは面白いんですけどね、見終わってみれば何の映画を観たのか解らなくなるのです。10 年くらい経ったらまた見直したくなるに違いない。

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  • Naruyoshi Kikuchi Dub Sextet / Dub Orbits
  • Yoshihide Otomo / Core Anode
  • The KLF / Chill Out
  • Jakob Lindberg / John Dowland: Complete Music for Solo Lute (4CD)
diary

 帰省用 ticket 入手。

 VF5R が稼働してますな。駅前のゲセンに入ってましたが早速人が付いてない。ので trial で初 play。葵も色々変わってるので戦法や combo はまた組み立て直さないといけませんなぁ……と思っていたら 2 級の爺で乱入されたので、思わず 3 タテでノしてしまいました。手加減できんで御免。

log modified: 2008/07/28 02:53:30 JST

2008.07.28 (Mon)

Francesco Tristano / Not for Piano

 classic 界の pianist、Francesco Tristano による演奏集。小生の持っているのは邦盤 XECD-1103/1104。
 classical piano な人とはいえ、track の半分以上は自作の minimal ぽい曲、残りは techno 原曲の piano arrange ということで、その筋では有名な様子ですなぁ。Derrick May 原曲の tr.3 "Strings of Life"、Autechre 原曲の tr.4 "Andover"、Jeff Mills 原曲の tr.8 "The Bells" と、techno 好きなら釣られやすい選曲となっております。まぁ小生もその口ですが。それにしても "Strings of Life" は未だに大人気ですなぁ。Christian Prommer's Drumlesson の jazz arrange も耳新しいですし。でもあの曲って、元は intro の piano code よりも中盤過ぎのぷやんぷやんした synth の方が長いんですが、そこまで piano で再現しようとは思わなかった様子。"The Bells" の方は原曲がどうこうというよりも、solo piano で Reich ばりの漸次変化をやらかしているのが何とも凄い。
 自作曲の多くも minimal な展開と percussive な rhythm を強調していて、如何にも techno 世代の artist やなぁと。こういうのを聴くと piano は打楽器やなぁと再認識させられますな。しかしどんだけ叩いても latin の高揚に向かわない、ってのはやはり classic 出身の故か。minimal piano 好きな方はどうぞ。

log modified: 2008/07/29 02:38:52 JST

2008.07.30 (Wed)

John Tejada / Where

 tech house 職人 John Tejada の 2008 年作。PAL-050CD。
 ここ数年、solo 名義作では simple な house にご執心な John Tejada ですが、それにしてもここまですかすかな音にされると何も言えなくなりますなぁ。ぽやんぽやんと humorous な synth が飛び、きわもの sfx も角が丸くて、押し付けがましさは皆無。それでいて底辺では粘っこい四つ打ちが延々と時を刻んでおる。ということで、聴いていると同じ場所をぐるぐる回っているような気分になるのです。恐るべし全自動洗濯機。かつての detroit 色もすっかり漂白されているのが若干残念かも。

diary

 定時退社日で強制送還。しかし夜勤な人達から何度も電話を頂き、帰宅後の通話時間は 1 時間越え。これも仕事の内であります。

 wine-1.0-rc3 で gsae (4.01e) がちゃんと動いたのでちょっと吃驚。数年前は小窓出せなかったんだよな。長生きはするものじゃのう。

log modified: 2008/07/31 02:19:57 JST

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