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浜名孝行監督作品、2005 年。
大富豪の桜吹雪が主催する豪華客船の船上 party に招かれた青春学園テニス部の面々。その客船の上で桜吹雪お抱えの team と exhibition match を行うという趣向なのだ。しかしその実、桜吹雪は賭け tennis で一儲けしようと企んでおり、青学の team に八百長で負けるよう指示する。部長の手塚らはその指示を拒否するが、桜吹雪は人質を取って青学の面々を従わせようとする。その桜吹雪の team には、青学一年生の越前リョーマの兄、越前リョーガも居た……。
ちゃっかり TV anime 版は観ていた小生でありますが、それにしてもこの inflation の凄まじさは度を越えてますな。手塚は隕石落として恐竜を絶滅させ、リョーマはサイヤ人と化して素っ裸で空の彼方で光になるのです。いやはや tennis って面白いね。協会の方もさぞご満足頂けたのではないかと。
話は勝利への脱出で titanic でアムロ帰還という感じ。正直どうでもよい。anime 的な悪ノリもここまでやれば大したものです。
新幹線と特急を乗り継いで帰省。
特急では、前には幼い子供の兄弟、後ろは赤ちゃん抱えた奥さん連中ということで、まー騒がしいことこの上なし。ということで道中殆ど寝てました。こういうときにすぐ眠れるのは便利だのぅ。
実家の living には Digital High Vision 対応の 32 型液晶 TV と、安物ながら新品の DVD/HDD recorder が鎮座しておりました。そして旧小生部屋には DVD player と旧 living 用 TV が。
旧時代的だった我が実家の AV 事情も、この半年で随分進みましたなぁ。映像が綺麗に見えすぎて困るとか長時間見ていると酔うとか実家の人は仰いますが、その気持ちは確かに解らなくもない。かくいう小生は HDMI 未対応な環境のままですが。
DVD/HDD recorder から DVD 再生すると音が出ないと言われたので調査。出力設定を HDMI+auto にすると音が出るようになりました。そういうものかね。
TV で水木しげるの「総員玉砕せよ!」を元にした drama をやっておりました。当初は観るつもりなかったんですが、大友良英が音楽担当だったのでついつい。
野沢雅子の声で鬼太郎も出てましたので昔の方もご満足頂けたのではないかと。って、あんまり出てきた意味なかったな鬼太郎ちゃんよ。
Michael Bay 監督作品、2001 年。
第二次世界大戦前の米国。Rafe McCawley (Ben Affleck) と Danny Walker (Josh Hartnett) は幼馴染の親友同士で軍の pilot だった。Rafe は看護婦の Evelyn Johnson (Kate Beckinsale) を口説いていい仲になるが、英軍の米兵部隊に編入されて欧州に旅立つ。Danny と Evelyn は Hawaii の米軍基地に配属されのほほんと過ごす。やがて Danny に Rafe の戦死が知らされる。悲しみにくれる Danny と Evelyn だったが、いつしか二人は良い仲に。と思ったら戦死したはずの Rafe がひょっこり Hawaii に戻ってきて Danny をぶん殴り、そうこうするうちに日本軍の真珠湾攻撃が始まるのであった……。
Gerald Krawczyk 監督作品、2001 年。
強引な捜査で知られる Paris の刑事 Hubert Fiorentini (Jean Reno) は、ある日かつての恋人 Miko が死んだとの知らせを受ける。遺産引受人に指定されていた Hubert は急いで日本に飛ぶが、そこで彼は Miko と自分の娘 Yumi Yoshimido (Ryoko Hirosue) の面倒を見ることになるが、Yumi は Hubert が自分の父親とは知らず、我がまま三昧な振る舞いで Hubert を困らせる。その Yumi の遺産を狙って黒眼鏡の男達がまとわりついてくるが、Hubert は情報局員時代の知り合い Momo (Michel Muller) をこき使いながら Yumi の安全を確保しようと奮闘する……。
脚本を Luc Besson が手掛けただけあって、お気楽ご気楽な刑事物になっております。それにしても Yumi の衣装はあまりに奇抜かつ醜悪、行動言動は脳汰林で短絡的で同情の余地無しと、笑うに笑えず泣くに泣けない人物設定となっております。
やたらと顔面接写の映像が多くて鬱陶しい映画でもあります。どうにも褒め所の無い映画でありました。
遠藤賢司監督作品、2005 年。
遠藤賢司が日本武道館で一人歌った模様を記録した documentary movie。ちなみに撮影 staff を除けば聴衆は一人もいません。
amp を背負い guitar 抱えたまま、ちゃりんこで舞台に乗り付け、徐に guitar 掻き鳴らして "不滅の男" を歌い出すところからして既に尋常でない tension であります。この人の曲聴いたのは今回が初めてですが、いやはやこりゃすげーわ今年還暦の爺様とはとても思えん。
無観客 live でありますが自己満足の為にそういう仕立てにしているのではなく、様々な伝説を生んだ日本武道館に、一人の音楽家として対峙するには必要な措置だったのでしょう。客がいないからといって容赦なしの構えで、舞台には amp の山やら四畳半炬燵付きやら、客席には枯れ野やら停車場やらも設置されてます。そしてまめに衣装変えしては acoustic guitar に持ち替えたり piano 弾いたり mirror ball 回したり客席に手ぇ振ったり。acoustic guitar でしんみり歌うのも妙味がありますが、轟音 guitar には痺れましたよ。
表現者としての気合いに涙させられる一作でありました。
Susumu Yokota の 2007 年作。Skintone の STR-13。
最近のこの人の音といえば三拍子と minimal が特徴で、付け加えると elegant なんて言葉も持ち出したくなりますが、今作には機械で磨きあげたような洗練とは少し違う雰囲気が漂っております。手作りの感覚に似た暖かみと音数少なめの arrangement、即ちかつての ambient 期 Skintone 産の Yokota に揺り戻っている感じであります。
piano と guitar が大きく feature されているからか、house と言うよりは post rock に近い雰囲気。Rothko との共演作もありましたし、こういう音への興味も昔からあったものとは思いますが、しかし guitar が前に出てくるとここまで I'm not a gun ぽくなるとは驚きであります。Yokota の mellow な感覚は、こういう薄化粧な音でこそ映えるのかも知れませぬ。秋になったらまた聴いて涙しましょう。