Noisy Days in August, 2006

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2006.08.11 (Fri)

夢枕 貘 『陰陽師 太極ノ巻』
「こら、晴明」
「何だ、博雅」
「おまえ、結局、呪の話をしたな」
「そうか、したか」
「した」
「うむ」(page 235)

 呪問答はこの series の枕詞みたいなもんですからなぁ。文春文庫版で読了。全 6 篇の短篇集。
 どっかで読んだような趣向の話ばかりですが相変わらず面白い。水道水ばかり飲んでいて、たまに天然水飲んだ時のような清涼感の残る作風であります。「針魔童子」では晴明が博雅をからかう趣向をそのまま物語の筋に採り入れていて、その自然な流れに読んでいるこちらも蕩けてしまいまする。うむうむ、この調子で続けてくだされ。

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 盆休み前ということで忙しいやら気怠いやら。
 leader が所用で定時退社した後に嵐が吹いてうひゃーのひゃーと言いつつ色々放っぽり出して逃走。

log modified: 2006/08/13 02:32:22 JST

2006.08.12 (Sat)

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  • Takahiro Seki / Galuppi: Piano Sonate (2CD)
  • Isaac Asimov 『The Naked Sun』
  • Kim Harrison 『Dead Witch Walking』
T. Jefferson Parker 『The Blue Hour』
"We need to get some ground rules straight," said Merci Rayborn. She walked half a step ahead of Hess, her hands on her hips and a pair of aviator shades on. This was their first time out of the building and earshot of other deputies. (page 21)

 Hyperion 版の peperback で読了。
 肺癌を抱え半ば引退していた老刑事 Tim Hess が、難事件の捜査に引っ張り出される。美人さんが行方不明になり、その鞄と多量の血痕が国有林で発見されるという死体無き殺人事件だった。Tim は事件担当の若い女性刑事 Merci Rayborn と組むが、Merci は捜査を自分主導で行おうとし、Tim の意見をなかなか受け入れない。それでも二人は捜査を進め、その仲も次第に縮まっていく。やがて捜査線上に、かつての婦女暴行犯で社会復帰目前の男が浮かびあがってくるが……。

 間延びして進む thriller であります。描写に力入れすぎて話が進まん進まん。最後はそれなりに盛り上がる展開でありました。

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 盆休みということで明日から帰省でやんす。

log modified: 2006/08/13 03:09:35 JST

2006.08.13 (Sun)

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 実家に帰るので少し早めに起床。朝飯食って荷物まとめて外出。
 新幹線と在来線乗り継いで揺られている間はひたすら本読んで過ごす。特急は登りで線路立ち入りがあったらしく、下りにも影響が出て 20 分の遅れ。まぁ、別に困りゃせんが。
 帰宅後は飲んで食って寝る。

log modified: 2006/08/14 11:55:12 JST

2006.08.14 (Mon)

Slayer / Seasons In The Abyss

 めりけんの thrash metal band、Slayer の 1990 年発表 album。
 いやーんこの album も若い頃に散々聴いたなぁ等と書くと小生の御歳もばればれですが昭和生まれなのは一生変えようがないので難とでも言ってくれたまへ。それにしても Slayer の 5th album であるこの作品、彼らの持ち味である hardcore punk 寄りの疾走 number もありますが、この album では heavy な質感を全編に漲らせつつも speedy な展開も聴かせるという、thrash metal の理想を体現したかのような重厚な仕上がりとなってます。ということで、今聴いても Slayer 史上最高傑作と言えるでせう。
 曲間ほとんどなしで次に進む半 mix 状態の進行もまた、live ぽい生々しさを演出していて良好。

[movie] 雲のむこう、約束の場所

 新海誠監督作品、2004 年。
 日本が米軍占領下の本州とユニオン占領下の北海道に分断された時代。青森に住む中学生の浩紀と拓也は、国境を越えた北海道の真ん中に聳える「塔」に自作の飛行機で辿り着く夢を抱いていて、廃工場でその飛行機の組み立てをしていた。同級生の沢渡佐由理も二人の秘密を知ってからはその廃工場を訪れるようになり、いつか一緒に「塔」まで飛ぶ約束をする。しかしある日、佐由理は急に姿を消し、二人の飛行機製作も頓挫、それぞれの道を歩み始める。だが三年後、ユニオンと米国の間に開戦の雰囲気が漂う中、浩紀は佐由理がずっと眠り続ける病気に掛かっていることを知る。約束を果たすことで佐由理が目を覚ますと信じた浩紀は、「塔」の研究部員になっている拓也に再び連絡を取り、飛行機を作り上げて「塔」へ飛ぼうとする……。

 どうもな、少女との約束を果たして夢から覚まさせるということと世界の書き換えとが自分の中では上手く繋がらんのよ。そんな大層な風呂敷広げんと語れないような theme ですかね。えうれかじゃないがこの手のお話は毒食らわば皿までな覚悟が必要と思いますが、平行世界とか南北分断とかの細かい仕掛けがただただ浮いている印象で、いらん話にまで付き合って 90 分というのは如何にも長い長すぎる。
 風景は綺麗でした。

log modified: 2006/08/19 01:35:56 JST

2006.08.15 (Tue)

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 墓参りに行くのに何で隣近所の機嫌を窺わにゃならんのですかね。何もかも忘れてしまったり過去の話にしてしまうよりは、墓参りできる内にしといた方がええと思うのです。

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  • Charles Mingus / The Clown
  • Faust / Faust
  • Cream / Wheels of Fire
  • Mountain / Climbing!
[movie] Kramer vs. Kramer

 Robert Benton 監督作品、1979 年。邦題「クレイマー、クレイマー」。
 結婚 8 年目の Ted Kramer (Dustin Hoffman) と Joanna Kramer (Meryl Streep) だが、仕事ばかりで家庭を顧みず、理想ばかりを押し付ける夫に嫌気が差して Joanna は家を飛び出す。二人の間には幼い息子の Billy (Justin Henry) が居て、Billy の面倒を一手に引き受けなくてはならなくなった Ted は苦労しながらも仕事と家庭を両立させようと悪戦苦闘する……。

 良く出来てる映画なんですよ。母親っ子の Billy は始めのうちは Ted に反発してばかりで、Ted の方も Billy に癇癪を起こしたりしていて二人の仲は険悪、なんですがやはり親子で男同士なので微妙に仕草も行為も似通っていて (トイレで水流せよ!)、次第に二人の間にも信頼関係が芽生えていく。と思えば Billy が怪我したり Ted が失業したり音沙汰無かった Joanna が急にしゃしゃり出てきて Billy の養育権を主張したり……と展開は波乱万丈、最後まで飽きずに見られます。小生も既に何度か観ている映画なので大体の筋は把握していましたが、見直してもやっぱ面白いわ。
 笑える要素が少ないのは欠点かも知れませんが comedy ではなく home drama と思って観る分には王道で丁寧な仕上がりなので充分満足できるでしょう。また 10 年後とかに観ると印象違うかも知れません。

log modified: 2006/08/19 01:18:25 JST

2006.08.16 (Wed)

[movie] The Song Remains the Same

 Peter Clifton、Joe Massot 監督作品、1976 年。邦題「レッド・ツェッペリン 狂熱のライブ」。
 Led Zeppelin が New York の Madison Square Garden で演奏した live 映像が中心で、たまに member の妄想 drama が挿入されたり live 会場の揉め事とか舞台裏とかの映像が挿入されるという構成であります。

 live の映像は気合入っていて良いですなぁ。冒頭の "Rock and Roll"、"Black Dog"、"Since I've Been Loving You" の流れは最高でした。途中で挟まる妄想映像は邪魔。

log modified: 2006/08/19 01:17:37 JST

2006.08.17 (Thu)

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  • 村上 龍 『希望の国のエクソダス』
[movie] Whale Rider

 Niki Caro 監督作品、2002 年。邦題「クジラの島の少女」。
 ご先祖がクジラに乗ってやってきたと伝えられる Maori の一族があった。しかし近年は力のある leader に恵まれず、伝統は廃れ一族の者も外へ流れていく者が絶えない状況だった。ある日、村長 Koro (Rawiri Paratene) の長男 Porourangi (Cliff Curtis) は息子と娘の双子を授かるが、一族の跡取りとして期待されていた息子はその母と共に死に、娘だけが残った。娘はご先祖の名前から Paikea (Keisha Castle-Hughes) と名付けられた。Paikea は成長して伝統の歌やクジラの気配を感じられるようになったが、一族の長は男でなくてはならないと考える Koro は指導者育成のための稽古を自ら主催して村の若者たちを指導し始め、女の Paikea はその稽古から爪弾きにされる……。

 Maori 族の話ですが大筋は風の谷の青い人と同じです。って全然ちゃうやんけと言われそうなので今日はこの辺で。
 それにしても Paikea の声を聴いてクジラが陸にどんでけどんでけ乗り出してくるなんて fantasy も fantasy ですよ。何しに上がってきたのか解らんしな。でもって Paikea がなでなでしたら海に帰るなんて一体どういう理屈やねん。まぁその辺が fantasy で、本当は頑固爺さんと少女とが民族のお約束を超えて心を通わせるってぇところを映画の theme にしているような気もしないではないので、そういう話が好きな方はどうぞ。

log modified: 2006/08/19 01:17:07 JST

2006.08.18 (Fri)

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 訳有りで病院へ。流石に病院だけあって、食堂では美味いものを食わせてくれました。
 んで特急乗って新幹線乗って自宅復帰。

[movie] Falsche Bewegung

 Wim Wenders 監督作品、1975 年。邦題「まわり道」。
 作家志望だが書けない病の Wilhelm (Rudiger Vogler) は、息子が大作家になると信じて疑わぬ母親 (Marianne Hoppe) の勧めに従い一人旅に出る。途中で旅芸人の老人 Laertes (Hans Christian Blech) と少女 Mignon (Nastassja Kinski)、女優の Therese Farner (Hanna Schygulla)、自称詩人の Bernhard Landau (Peter Kern) と行動を共にし、珍道中が続くが、Wilhelm の書けない病は深まるばかり……。

 Wenders お得意の road movie ですが、自分探して放浪しても得る物はないという前衛的な反教養映画なので暇な人以外は観ないにこしたことはないのです。小生の Wenders 体験は実はこの映画から始まっておるので、その意味でも正に「まわり道」な困った映画であります。
 書きたいのに書けないという鬱屈、それから逃れるように旅を続けるも、連れ添う相手も考えの読めない怪しい者ばかり。予定調和な物語をひたすら否定していくかのような展開で、この先に何が起こるか解らないという先読み不能性が導くのは期待ではなく、何が起こってもどうでもいいやという諦念に似た感情なのであります。延々と悩み続ける Wilhelm 君に幸あらんことを。
 それにしても Mignon 可愛いよ Mignon。実は Mignon 撮りたかっただけなんじゃないか Wenders さんよ。

log modified: 2007/02/24 16:02:59 JST

2006.08.19 (Sat)

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  • A Guy Called Gerald / Proto Acid - The Berlin Sessions
  • Otomo Yoshihide's New Jazz Quintet / ONJQ Live in Lisbon feat. Mats Gustafsson
  • 『Virtua Fighter 5 White Book』
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 とりあえず vf5。めでたく級落ち。しばらくやらないとすぐこれじゃよ。

[comp] Momonga Linux 3 install (1)

 盆休み中に mikuru が release されていたので、とりあえず download。dvd-rw に焼いたところまで。
 いや今回は hda の換装から入ろうと思っておるのでゆるゆるやらかすつもりなのじゃよ。

log modified: 2006/08/23 02:33:20 JST

2006.08.20 (Sun)

diary

 vf5、初段に復帰。妙に調子が良かった一日でありました。

[comp] Momonga Linux 3 install (2)

 Seagate の ST3320620A を入手して hda に入れました。
 でもって先日焼いた dvd-rw の boot disk から mikuru を install ……って、disk いかれてやがんの。恐るべし台湾 media。PC 2 号機から国産 media に焼いて、やっとこ boot。

 lvm はよく解からんので外して、40G で pertition 切って hda1 として install。
 reboot して初期設定して user login。まーとりあえず問題なく gnome は動いてる様子。
 sudoer 設定して、yum で fluxbox やら jed やら Eterm やら導入。home directory は旧環境のものにごっそり入れ換え。
 logout して、fluxbox で login。後は日本語入力環境整えれば当座の目標は達成……なんですが、ありゃりゃ、そういや xim はどうなっておるのじゃ。asuna では wdm で im 指定できてたので、uim-anthy で日本語入力しておったのですが、mikuru の gdm にはそういうの無いよなぁ。
 というところで時間切れ。とりあえず旧環境が起動できるよう grub.conf 弄ってから寝る。

[movie] Practical Magic (not reviewed)

 Griffin Dunne 監督作品、1998 年。

log modified: 2006/08/23 03:26:21 JST

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