Noisy Days in March, 2006

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2006.03.11 (Sat)

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  • 神林 長平 『小指の先の天使』
  • 夢枕 貘 『陰陽師 太極ノ巻』
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 ガルーダ II、6 面の石まで。道中事故死多発で散々。

 式神 III、薙乃で 4-1 まで。あっさり死ねるのぅ。

 んで暫く他人様の遊戯を眺めておったら頭痛が酷くなって退散。弾幕酔いか。って違います春になって体調不良なのです。段々暖かくなってくのが苦手なんじゃよ。

[movie] ルパン三世 ヘミングウェイ・ペーパーの謎

 出崎統監督作品、1990 年。TV 映画。
 文豪 Ernest Hemingway が死の間際に残した原稿には、彼の最後の冒険行と財宝の在処が描かれているらしいが、それが実在するかどうかも定かではなかった。その行方不明の原稿の在処を噂で聞き付けたルパンはそれを入手すべく行動を起こすが、ルパンより先にそれを持ち去った者達がいた。原稿を追うルパンはカルロス大統領軍とコンサノ軍が内戦を繰り広げているコルカカ島にやってきて、現地で酒場を営むマリアの元へ転がりこむ。カルロスとコンサノもお宝目当てで戦いを繰り広げているらしい。そこに武器商人のマルセスもやってきて、お宝を巡る熾烈な争いが繰り広げられる……。

 TV 映画版ルパンの中でも地味な作品でしょう。Hemingway はお宝探しの契機に使われているだけだし、軍隊というかちんぴら同士が戦うという状況も何だかありがち。次元と五ェ門の用心棒対決という見せ場はありますが、あまりお話も捻らずに直線で進んで行く様子で、あまりルパンものっぽくないです。銭形警部も貧乏籤ばかり引かされて何もしとらんしなー。
 マリアさんの良い女振りに注目しつつ観るのが吉。juke box を蹴る scene が良いのです。

log modified: 2006/03/16 01:25:22 JST

2006.03.12 (Sun)

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  • Peter Serkin / Messiaen: Vingt Regards sur l'Enfant-Jesus
  • Robert Barto / Weiss: Lute Sonatas, Volume 5
  • Jean-Philippe Viret Trio / L'Indicible
  • Robert B. Parker 『Melancholy Baby』
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 ガルーダ II、らすぼす最終形態まで。やっとこ最終まで辿り着いたものの残 1 じゃどーしよーもないっす。

 式神 III、 薙乃で 4-2 まで。ぽよよーんとか音出しつつ高速弾食らって終了。動いとくべきだったか……。

 ふと、linux で web radio を録音するにゃどーすりゃいいのか、と考えてみたり。streaming の address を wget で取ればいいんだよな、たぶん。

[movie] Zebraman

 三池崇史監督作品、2003 年。
 2010 年、横浜市八千代区。冴えない小学校教師の市川新市 (哀川翔) は、幼い頃に観た幻の特撮番組「ゼブラーマン」に心酔した挙げ句、自作の costume を夜な夜な纏っては悦に入るという日々を送っていた。ある日、学校に車椅子の少年、浅野晋平 (安河内ナオキ) が転校してくる。晋平も「ゼブラーマン」の mania と知った新市は何かと晋平の世話を焼くようになる。その頃、八千代区には地球外生命体が暗躍しており、防衛庁調査部の及川 (渡部篤郎) は宇宙人捜索にやっきになっていた。情報収集しているうちに、及川は宇宙人が倒された後には白黒こすぷれ野郎の目撃情報があることに気付く……。

 冴えない中年応援歌風特撮映画であります。終盤は三池崇史監督作品らしいぶっとび方で楽しめます。
 まぁ target は新市同様に中年おっさんなんでしょうなぁ。開幕早々及川のちん○かいかい発言だし。子供の描き方が平板なのも狙った趣向か。大ボスが格好悪い点は減点なのです。

log modified: 2006/03/16 01:59:23 JST

2006.03.13 (Mon)

Paul Weller / Live Wood

 Paul Weller の 1994 年発表 live album。
 自然体の rock musician と言えば Paul Weller なのです。この album でも simple な演奏で熱すぎず気負いすぎず、伸びやかな雰囲気の中で楽しげにやっておる様子。んむ、こういうのを聴いて和んでおると自分も歳取ったのぅと思うわけです。

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 ありゃりゃ雪ですよ雪。暑かったり寒かったりで今年の気候はどーなっとるんじゃい。

log modified: 2006/03/14 02:32:05 JST

2006.03.14 (Tue)

Kaoru Wada / The King of Beetles Mushiking Soundtrack Best Selection

 和田薫が音楽担当した TV animation「甲虫王者ムシキング 森の民の伝説」の soundtrack。2006 年発表。
 それにしてもチョークさん、息子の前でいつまでもてぃーばっくなのは教育上よろしくないのではと。パサーは久々に出てきたと思えば次の瞬間にはボロボロで只の捨てきゃらに堕しているのは如何なものかと。つーことはさておき一時は打ち切り説も囁かれたこの anime でありますが無事放送終了しそうで何よりであります。良い作品だったなぁ。
 和田薫といえば「Samurai 7」「絢爛舞踏祭」「Gilgamesh」と、小生が観るもんには何故か高確率で当たってくる劇伴さんなわけですが、個人的には音の引っかからん人だったりもします。打楽器多用で低音オケが好きそうな人ですが、配島邦明や佐橋俊彦に比べると地味な印象なのです。んがしかしムシキングは良いですよ、子供向けを意識したからかどうかは解りませんが melody 主体で、strings の柔らかい音を main にゆるゆる聴かせてくれます。打楽器どかばか打つより、こういう melody 路線の方が持ち味の生きる人ではないですかね。

log modified: 2006/03/15 02:32:18 JST

2006.03.15 (Wed)

Bon Jovi / Bon Jovi

 Bon Jovi の 1984 年作。
 まぁこういう時期もあったよねと。LA Metal と Journey と Def Leppard を足して 3 で割ったような音で、安手の産業 rock といった趣向。tr.1 "Runaway" はとりあえず名曲であります。

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 ATRAC と ATRAC3 って別物だったんですねぇ。そりゃややこしくもなるか。

log modified: 2006/03/16 02:16:22 JST

2006.03.16 (Thu)

Big Black / Songs About Fucking

 Chicago の hardcore band、Big Black の 1987 年作。
 小生が Big Black と聞いてすぐ思い出すのが、Fudge Tunnel の人達が interview で「Black Sabbath と Big Black と Black Flag に影響受けた」とか言ってことだったりします。いやもう大昔ですね歳がばれますね。まぁ当時はああそうふーんで終わってしまい Fudge Tunnel ばかり聴いてたわけで、その後紆余曲折を経て今に至っておりますが、最近になって Albini 熱にかかりようやくこうして聴くに至る。おしまい。じゃなくて。
 Steve Albini (g)、David Michael Riley (b)、Melvin Belli (g)、それに drum machine による hardcore sound であります。hardcore なのでうるさい punk 節全開なわけですが、Albini の音ってのは下手に分厚くなくて細身で鋭利なのが特徴で、それは Albini の career の初期に位置するこの album でも伺えるのであります。ここから post rock に繋がっていくのも何となく解る気がする一枚。とはいえ、後の Albini の化けっぷりから見ればまだ普通の band な風情で、そこが物足りなかったりもします。まぁ、時代は若く、Albini も若かった、ということですかね。

[news] Sony loses ground in technology battle as snags delay PlayStation 3 [Guardian]

 PS3 の発売が当初予定の 2006 年春から 11 月に延期、とのこと。しれっと伸ばして未だ余裕綽々といった風情ですな。

log modified: 2006/03/17 02:26:50 JST

2006.03.17 (Fri)

Perri O'Shaughnessy 『Unlucky in Law』
"Miss Reilly, you have talked to him now how many times? Half a dozen? Can't you trust your own eyes, your own heart, your own brain?"
"No," Nina said. "I've been lied to and I've believed the liar. I've watched cases put on by other lawyers, first the prosecution, hugely credible, then the defense, equally sturdy. I believe both of them. I hope I'm never a juror." (page 326)

 Dell 版の paperback で先日読了。
 弁護士の Nina Rilly は、恋人で私立探偵の Paul van Wagoner と楽しい時間を過ごしていたが、突然 Stefan Wyatt の弁護に駆り出される。Stefan は Russia からの亡命者だった Constantin Zhukovsky の墓からその骨を盗み取ったことで当局に捕まっており、また Constantin の娘 Christina の死体が Constantin の墓から見付かったため、Christina の殺人容疑も掛けられていた。公判が進むにつれ Stefan に不利な証拠や証言が挙げられていくが、Nina は老練な弁護士 Klaus Pohlman と協力しながら裁判を有利に導こうと手を尽くす。その過程で Nina は、Constantin Zhukovsky と Romanov 王朝との関係に注目し始める……。

 Regal Suspense で Romanov 王朝ものですが、Nina と Paul のすれ違いや Nina の息子 Bob の反抗期な振舞い等もあるせいか、お話の展開がのろのろしてます。何でも Nina Rilly ものでこれが 10 作めとのこと。長く続くとしがらみも多いんでしょうなぁ。終盤は意外な展開で面白かったんですが、途中冗長で疲れた一冊であります。

log modified: 2006/03/19 01:09:50 JST

2006.03.18 (Sat)

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  • Technasia / Popsoda
  • Duplex / Late Night Driving
  • Terry Riley / Poppy Nogood and the Phantom Band, All Night Flight, Vol.1
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 ガルーダ II、らすぼす最終形態まで。あー GB 押したって押したっつーの。という感じで 3 度挑んで 3 度敗れ去った小生であります。いやー早く楽になりたい。

[movie] Rosemary's Baby

 Roman Polanski 監督作品、1968 年。邦題「ローズマリーの赤ちゃん」。
 New York の古びた apartment に引っ越してきた Rosemary Woodhouse (Mia Farrow) と Guy Woodhouse (John Cassavetes) の若夫婦。Guy は俳優だったが有名ではなかった。隣には Roman Castevet (Sidney Blackmer) と Minnie Castevet (Ruth Gordon) の初老夫婦が住んでいて、Woodhouse 夫婦の面倒を見てくれるが、Rosemary は Castevet 夫妻に薄気味悪いものを感じていたが、Guy は Castevet 夫婦との付き合いを深めていった。そうこうするうちに Guy は知り合いの俳優が失明した為に良い役を貰えるようになり、Rosemary も妊娠して、夫婦の前途は明るいものになりつつあったが、Rosemary の古い友人である Hutch (Maurice Evans) は Rosemary の顔色の悪さに尋常でないものを察知する。Hutch は Rosemary らの住む建物がかつて魔女や悪魔崇拝者の住んでいた場所だったという噂を知っていた。Hutch の残した手掛かりから Rosemary は、何者かが自分の赤ちゃんを取り上げようとしていると疑い始める……。

 妊婦の hysteria を素材にした長編映画であります。こんなネタでよくもまぁ 2 時間以上も引っ張れたもんです。しかし初めて妊娠して赤ちゃんができるってのは、未経験の身にしてみれば恐ろくもあり神秘的な体験でもあり、ってことなんでしょうな。それを悪魔崇拝と結びつけて occult な味付けを施し、生物的にも社会的にも秘密秘密した状況に Rosemary を追い込む展開が何とも息苦しい。Polanski 監督作品らしい暗さと怖さを楽しめる作品であります。でもちょっとくどいか。

log modified: 2006/03/21 13:02:15 JST

2006.03.19 (Sun)

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  • Robert Barto / Weiss: Sonatas for Lute, Volume 2
  • Robert Barto / Weiss: Sonatas for Lute, Volume 3
  • Grigory Sokolov / Bach: Die Kunst der Fuge
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 ガルーダ II、らすぼす第二形態まで。
 3 面ぼすの最終、普通は真ん中避けの行き詰まって GB なところを、たまには端で避けるべとやってみたらば見事に被弾。慣れないことするから……。

 ここんとこ Barto の Weiss 集を捜して方々に出向いてはガルーダ II で遊んで身悶えしておる小生です (爆) が、某おされ系建物の 4F にある CD 屋であっさり見付けてしまいました。つかその隣にある Sony Style Store には先日 row 氏と一緒に行ったんだよな、そんときついでに寄っときゃよかったなぁ。

 Moorcock の Elric 本が書店に並んでおるのですがあれって旧版焼き直し? と思って調べてみましたらば、旧版を時系列順に再編 & 合本化して、未訳分も刊行予定とか。うーむ。うーむ。うーむ。読みたいかも。

 つか笠井潔『サイキック戦争』も新装版ですか。加筆もあるそうですが見送る予定。

 久々に linux で外部音源から midi 鳴らそうとして失敗。しかし root だと鳴る。alsa も昔と様変りしてますので色々違うんだろうなぁ。

[movie] The Iron Giant

 Brad Bird 監督作品、1999 年。
 1957 年、めりけんの片田舎で少年 Hogarth とその母で未亡人の Annie は二人暮らししていた。冒険好きの Hogarth はある夜、森で巨大な鉄の robot を発見する。その robot は発電所の鉄をばりばり喰らっていたが、途中で電線に絡まり危機に陥っていたところを Hogarth に救われるのだった。最初は Iron Giant を恐がっていた Hogarth だったが、Giant が魂を持っていることを知り、彼と友達になって世の中のことをいろいろ教えるようになる。問題は食い物と隠れ場所だったが、Hogarth は廃品置場を根城にしている自称芸術家の Dean を仲間に巻き込んで Giant をそこに住まわせようと画策する。一方、片田舎で不可解な事件が発生していると知った政府の特殊捜査員 Kent は、一連の事件の鍵を Hogarth が握っていると察知する。折しも USSR が人工衛星打上げに成功した時代であり、仮想敵国の謀略である可能性もあると睨んだ Kent は、確たる証拠を挙げて軍を動かそうと思い、Hogarth に五月蝿く付きまとうのだった……。

 いやーんこれ最高じゃよ。めりけん anime は殆んど観ない小生ですがこれは高評価。
 少年と巨大 robot の交流を描きつつ反戦 theme も盛りこんで、堅苦しくなりそうなところを笑いあり涙ありの展開でするりと描いてるのが良いです。言葉は多かれど説明調にはならず、Giant の自己修復や自己防衛能力についても展開を追うことで解ってくる仕組み。そして個々の事件はそれだけで完結せず、残された object が別の事件への糸口になっていくという展開の巧みさ。良くできた脚本です。
 でもって robot の見せ方がまた上手い。Giant の造詣は基本的に slim で simple なんですが、Hogarth を追う camera 視線のままで Giant も見せる場面が多いので、嫌でもその巨大さを実感できる趣向になってます。大きいものを大きく見せる配慮という点では日本の robot anime の数段先を行ってる感じで、観ていて新鮮であります。
 音楽が昔ながらの cartoon anime 調なところは減点対象ですが、それを差し引いても傑作。

log modified: 2006/03/21 13:46:02 JST

2006.03.20 (Mon)

藤木 稟 『黄泉津比良坂、血祭りの館』
 野生の獣や魍魎の類なら別として、到底、人など通いそうにもない寂しい山の頂近く、それも蔦草の絡まる杉木立と竹薮に囲まれた暗所の一角に、突然、壮大な館が出現したとすればどうであろう?
 しかもそれは偏奇な擬洋風館で、外壁は毒々しい赤色なのである。(page 12)

 ひゅーどろどろ、げっげっげげげのげ。と、そういう話ではありません。徳間文庫版で先日読了。
 山奥に建てられた豪奢な屋敷に住まう天主家、その一族の者が次々に殺されていく。生き残った者は一連の事件を鬼の凶行、先代の祟りと恐れ慄く。慰霊の為に館を訪れていた慈恵と聖宝、そして東京から来た探偵の加美は、連続殺人を止めるべく天主家の秘密に迫っていく……。

 意味ありげな装飾をあちこちに散りばめた、衒学趣味全面開花の藤木さんな作品であります。ちなみに上下巻の上巻。
 天主家のお家事情も複雑で面白いですが、探偵役の加美が怪しくて良好ですな。後に朱雀から邪魔な奴と言われるのも納得の怪しさです。でもって当の朱雀は美少女に囲まれてうひょひょなのであります。ありゃ、そんな話だったかのぅ。という感じで下巻に続く。

log modified: 2006/03/22 01:25:15 JST

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