Noisy Days in December, 2005

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2005.12.21 (Wed)

Helmet / Strap It On

 NY の hardcore band、Helmet の debut album。1990 年発表。
 まーとにかくこの頃の Helmet は最強です。John Stanier (ds) が叩いて Peter Mengede (g) が金切り noise ぶちまけて Page Hamilton (g, vo) が Helmet 的な怪しい変拍子曲書いたらもう Helmet です。heavy music というと Black Sabbath か Napalm Death かという時代に突如現れた突然変異体であるところの Helmet は、この debut album からしてその独特の溜め打ち攻撃を如何無く展開してその孤高の存在を揺るぎないものにしたのであります。唯一無二の heavy minimal punk jazz。続く album の "Meantime" に比べれば荒削りな部分はあるものの、統制された混沌はこの 1st album からも伺えます。傑作。

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 ガルーダ II、5 面せせりまで。初太刀は躱したものの第二形態で死なされました。精進。

 上司な人と忘年会。適量でほどほどに。

log modified: 2005/12/22 02:34:52 JST

2005.12.22 (Thu)

手塚 一郎 『リネージュ II 解放されし者』
「簡潔に訊く。バイウム討伐の真意は何か」
「真意――」男は眉根を寄せた。「それを一言で言い表わすとしたら……倒さねばならない存在だから、としか答えようがない」
「はぐらかすか」
「そのようなつもりはない」ベルゼガードの声が堅くなった。
「ならば、言い当ててみよう」エルフの女の顔に、はじめて表情らしきものが浮かんだ。それは――侮蔑の笑みだった。「不老不死のためであろう」(page 55)

 ファミ通文庫版で読了。
 傲慢の塔には、かつてヒューマンの身でありながら神の領域を侵し不老不死となった皇帝バイウムが、今もなお幽閉されているという。バイウムの存在をヒューマンの罪と考えるヒューマンのアデン城主ベルゼガードは、各地にバイウム討伐の触れを出す。ヒューマン、ドワーフ、エルフらで編成された討伐隊は、それぞれの思惑の元に傲慢の塔を登っていく……。

 リネージュ II は触ったこともないですが手塚一郎の本なら読まんわけにはいかん、ということで game の知識皆無のまま読了。えー、頁数少ないのに character 多すぎで人間関係複雑で、人間つーより怪獣なバイウムと対決中にも関わらず討伐隊同士で過去の因縁にケリ付けようとしたり愛だ恋だのはらわたよじれ組な展開になったりで、バイウムさんはかなりおいてけぼりな感じです。リネージュってこういう game なのかねぇ。らすぼす戦だけで一冊作るってのがそもそも無理ありすぎなのですよ。まぁ、そこは game が元だから、売る側の思惑もあるんでしょうな。
 それにしても美男美女の純愛話ばかり何度も見させられた気がするのぅ。手塚一郎の書く姉ちゃんは脚が細そうでええ感じです。

log modified: 2005/12/26 02:03:47 JST

2005.12.23 (Fri)

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  • Underground Resistance / Interstellar Fugitives 2 - Destruction of Order
  • Greg Iles 『Blood Memory』
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 ガルーダ II、5 面道中まで。
 順番待ち用の達人王が消えてしまって悲しく思っております。

[movie] Return of the Dragon

 Bruce Lee 監督作品、1972 年。邦題「最後のブルース・リー ドラゴンへの道」。
 Tang Lung (Bruce Lee) が Rome にやってくる。従妹の Chen (Nora Miao) の経営する restaurant が、店を手に入れようとする地元の悪漢に嫌がらせを受けており、売上が干上がってしまったため、Tang Lung はそれをなんとかするため Chen の元へ遣わされたのだ。拳法の達人である Tang Lung は、店にやってくる悪漢を得意の拳法で追い払う。悪漢の元締めは業を煮やし、日本と西欧の空手の達人、そして全米最強と言われる空手の達人 Colt (Chuck Norris) の三人を呼び寄せ、Tang Lung を始末しようとする……。

 監督演出脚本を Bruce Lee が手掛けた渾身の一作、の筈ですが、お話はしょぼしょぼです。ああまで執拗に嫌がらせされてるのに警察は何もしてくれんのかね。でもいいのです、この映画は Rome の闘技場で Tang Lung と Colt が死闘を繰り広げる、その場面を描くためにのみ長い前置きがあると考えるべきでしょう。相対しておもむろに背を向け stretch しだす Colt、Tang Lung も上着を脱ぎ condition を整える。戦う準備を終えた二人、そして唯一の観客である子猫がうにゃあと鳴くのを契機に死闘が始まるのです。うにゃあ。子猫可愛いっす。まぁ、この場面が見られたたけでも良としましょう。

log modified: 2005/12/26 01:57:36 JST

2005.12.24 (Sat)

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  • Paul Weller / More Wood
  • Paul Weller / Studio 150
  • Paul Weller / As Is Now
  • Robert Plant and The Strange Sensation / Mighty Rearranger
  • Vince Watson / Echoes from The Future - View to The Past
  • Claude Young / one.nine.eight.four
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 ガルーダ II、5 面せせりまで。進歩なし……。

 新たな keyboard として Buffalo の BKBC-MJ109/BK 購入。あれ、led が点かんが numlock は利いとるな……。KVM 経由だからか、USB-PS2 変換のせいか。まぁ、暫く様子を見るとしましょう。

log modified: 2005/12/25 01:40:57 JST

2005.12.25 (Sun)

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 Lucie Silvas の "Nothing else Matters"にゃやられましたよ。王道の strings arrange に哀愁の姉ちゃん声ですからなぁ。ついでに "The Unforgiven" も歌ってくれんかのぅ。

 ガルーダ II、5 面道中まで。やればやるほどぐだぐだに。

 keyboard の不調は PC の電源を全て落として再接続して reboot で解消。んが、たまに入力抜けが起こるのは気のせいか。

log modified: 2005/12/26 02:08:42 JST

2005.12.26 (Mon)

Imogen Heap / Speak for Yourself

 英国の singer songwriter、Imogen Heap の 2005 年作。
 Kate Bush、Tori Amos、Bjork といった西欧の夢見る不思議ちゃん系歌姫の系譜に連なる人であります。不思議ちゃんとはいえ西欧産のそれは女の暗部を照射するようなどきつい極彩色の情念が強く、良くも悪くも御伽話的な毒気に満ち満ちておるわけで、小生の如き小心者は進んで耳傾ける気分にはならんかったりもします。まぁ、そういった先達に比べれば Imogen Heap さんはまだ軽やかで聴きやすいですな。表と裏がへろへろ切り替わる声音はやっぱ馴染めませんが。
 しかしこの人の書く曲には、めろ一発の俗流 pops とは一線を画する面白さがあるのですよ。singer songwriter とはいえ guitar 抱えてぽろろんですなふきんな印象は皆無。むしろ electronic な音処理と vocal の多重録音により、乱反射する万華鏡のような音世界を構築しています。なかなかに個性的な逸材ではないかと。
 ちなみに Jeff Beck (g) と Arve Henriksen (tp) も guest 参加してます (知らなかった……) ので、その筋の人もどぞ。

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 soft 屋の帝都常駐組が今週から入れ替わったらしい。今週からの輩は喜び勇んで戦地に赴いたそうで、どうせ週末の祭りが目当てであろうと話したところ図星だった様子。まぁ頑張りたまへ。

log modified: 2005/12/27 01:33:56 JST

2005.12.27 (Tue)

Vince Watson / Echoes from The Future - View to The Past

 Scotland の techno 職人、Vince Watson の 2005 年作。
 Vince Watson 版 "The Web of Life" といったところかのぅ。12 inch で発表済みの曲や、Ben Sims、Joris Voorn らによる自身の remix 曲とかをまとめて mix 仕立てにした album です。
 Vince Watson と言えば欧州 detroit follower の中でも透明度の高い track 作りが個性的な人ですが、この album は結構 floor 寄りで疾走感のある四つ打ち techno で固められていて気持ちよく聴けます。美麗な synthe 白玉が全体を覆い、sensitive な phrase が幾重にも押し寄せて、trance-like な昂揚がじわじわと効いてくる。わお。職人芸。
 まぁ音色が似たり寄ったりで曲調の起伏も乏しくて金太郎飴じゃねーかという声も聞こえてきそうな作りではありますが、曇りなき美意識に貫かれた作品には違いない。detroit techno 好きの方はどうぞ。

log modified: 2005/12/28 02:16:20 JST

2005.12.28 (Wed)

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  • Robert B. Parker 『Shrink Rap』
Elizabeth Moon 『Trading in Danger』
Kalin leaned back. "You know, Captain, with your background--and considering your performance--you might be better suited for something other than a glorified truck driver."
"I seem to be suited for getting into trouble," Ky said, looking down at her hands. (page 311)

 Del Rey 版の paperback で読了。
 士官候補生の Kylara Vatta は、親切心から他の候補生を助けたことが元で士官学校を退学させられてしまう。Ky は親元に戻り意気消沈するが、親は自ら経営する Vatta Traansport Ltd. の老朽船 Glennys Jones の船長に Ky を任命して自信を付けさせようとする。船を所定の星に運んで廃棄するのが本来の目的だったが、Ky は立ち寄った星で商売の話に乗り、独自に利益を上げようとする。しかし途中で戦争に巻き込まれてしまう……。

 若くてお人好しな Ky が困難を乗り越えて成長していく様を描いた space opera であります。business chance と見ると首を突っ込むところはやはり商人の娘、されど心意気はむしろ軍人寄りか。思いがけない危機に幾度も見舞われ、厳しい決断も迫られますが、それらを乗り越えていくことでやがて年嵩の相手からも一目置かれる存在になっていくのが痛快です。でも商売の話が少々細かすぎるかのぅ。まぁ、お話の reality を高める役には立ってますから良いんですが。

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 仕事の納会出席。row 氏へべれけでした。長い付き合いですが、こんなにへろへろになってるとこを見たのは始めてかも。日頃鬱屈しておる反動ですかのぅ。
 小生は水ばかり飲んでました。仕事場では酔えんよ。

 ガルーダ II、5 面せせりまで。

log modified: 2005/12/30 02:52:50 JST

2005.12.29 (Thu)

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  • Bukka White / Parchman Farm
  • Muddy Waters / The Best of Muddy Waters
菅 浩江 『五人姉妹』
「猫は星が好きなのかな」
「何よ、急に」
「地球の夜側に入ると、ケ−ジの中から船窓のほうをじっと見てる。瞬かないから気になるんだろうか。それとも満天の星を見たことがなくて圧倒されているんだろうか」(page 297)

 早川文庫版で読了。九篇収録の短篇集。
 「箱の中の猫」って某ほしのこえやなーと。それはさておき菅浩江は優等生の苦悩を描かせたら天下一品であります。

diary

 ガルーダ II、5 面せせりまで。最長耐久時間更新するも結局撃ち負け。火力が足りてないのぅ。

 明日から実家に帰るです。

log modified: 2005/12/30 02:51:20 JST

2005.12.30 (Fri)

diary

 荷物まとめて新幹線、在来線と乗り継いで帰省。

船戸 与一 『蝶舞う館』
「歴史というものは突然変質するなんてことはありえない。かならず地下水脈がある。一見変化したように見えても、それは脈々とつづいて来たものが顕在化するだけだ。わたしはその水脈を意識的に見落としたり見逃したりして来た。つまりね、正義感や善意が歴史そのものを歪めてしまうんだよ」(page 286)

 講談社のハードカバーで読了。
 ベトナム解放三十周年記念番組の制作のために staff と共にベトナムを訪れていたタレントの知念マリーが、モンタニャール闘争委員会なる組織に誘拐される。釈放の条件は身代金一万ドル、及び元戦争写真家で現在は車椅子生活を余儀なくされている岸谷浩司をベトナム中部高原に連れて来ること。現地 coodinator の菱沼大介、番組 director の瀬戸明広らは知念マリーを取り戻すべく行動する。事件の裏側には、支配民族のキン族と、モンタニャールと呼ばれる少数民族群との対立があった……。

 Vietnam 戦争、民族紛争、そして現在の政治状況を織り込みながら、独立を夢見る少数民族の反乱と夢の失墜を描いた作品です。まぁ、船戸作品にはありがちな展開ですが、歴史が軋み声を立てて回転する瞬間を捉えようとする船戸の視点は健在ですので、その筋の人には楽しめるでしょう。

 元戦場写真家の岸谷が語る歴史認識には考えさせられます。正義のために真実を歪めるのは正しい行いと言えるのか。自分に都合の良いものだけを見ようとする者には、善悪の垣根などないのじゃよ。

log modified: 2006/01/04 23:15:14 JST

2005.12.31 (Sat)

diary

 ガルーダ II、4 面 boss まで。button 配置が納得いかん。

 Patty Smith の "People have The Power" 聴きながら年越し。出来すぎですね……。

[movie] 劇場版 カードキャプターさくら

 浅香守生監督作品、1999 年。
 魔力を秘めたクロウカードを封印するカードキャプターである小学生の木之本桜は、冬休み早々、商店街の歳末セールで特賞の香港旅行を当てる。親友の大道寺知世や兄の木之本桃矢らと共に香港へやってきた桜、しかし桜はそこで毎夜夢に見る水の風景と女魔導士を目の当たりにする……。

 実はよー知らんのですこの anime については。平成魔法少女ものという理解でよろしいのでしょうか。ますます解らんわ。とりあえず知世氏のように「さくらちゃん可愛い可愛い」と唱えていれば良い映画に見えてくるらしい。ふーん。
 お話の方は、女の情念恐ろしや、というお話だったりします。小学四年生で底深き女の心情を完璧に理解した桜は末恐ろしき逸材と言わねばなりますまい。しかし魔導士の姉ちゃん最後はあっけなかったですな。魔法少女と対決なんですから髪引っ張り合って罵詈雑言の応酬とかして頂いてもよかったかと。なに教育上よろしくないですと。それなら仕方が無いので普通の出来です。

log modified: 2006/01/04 23:15:14 JST

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