Noisy Days in August, 2003

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2003.08.11 (Mon)

SNFU / The One Voted Most Likely To Succeed

 実家に帰るたびにこの album 聴きなおしてるような気がするな。ベテランのメロコアバンド、SNFU の 1995 年作。
 speedy な展開に powerful な音圧と、メロコアのお手本みたいな作品で一気に楽しめます。そんな band なら掃いて捨てるほどいらっしゃる? まぁ、そうかもね。でも小生、Pennywise や Claw Hammer よりは SNFU の方が断然 punk やと思ってます。そりゃまたどーしてと言われても困るけれど、あえて言うなら punk への迷いの無さと melody sense の好みの問題でしょうな。
 punk band にしては演奏上手いし曲もこなれているし。さすがに長年やってるだけはあります。全 13 曲、29 分 56 秒。

[movie] The Jackal

 Michael Caton-Jones 監督作品、1997 年。
 Europa を根城とする Mafia の首領が、弟を FBI に殺された腹いせに米国を代表する大物の抹殺を殺し屋 Jackal (Bruce Willis) に依頼する。その情報を入手した FBI は、謎に包まれた殺し屋 Jackal の顔を見た女、Isabella (Mathilda May) との接触を試みるが、肝心の Isabella も所在不明。そこで、かつて彼女とともに働いていた元 IRA の活動家で、現在は囚人となっている Declan Mulqueen (Richard Gere) の助力を請うことになる。
 この映画も何度か見てますが、今ひとつですなぁ。action ものの印象があまりない Richard Gere が頑張って走ってるのが印象に残るくらいで。冷徹な殺し屋 Jackal を演じる Bruce Willis ですが、計算高い殺し屋としてはあまり記憶に残りません。そりゃあ銃の台座作った兄ちゃんを蜂の巣にしたり、Russia の女諜報員をあっさり銃撃したりする場面で冷徹さを見せ付けようとしているのは解りますが、計画が失敗してからの振る舞いはお粗末極まりないです。その辺の詰めの甘さが映画の出来も甘くしているような。凡庸な作品です。

get
  • Goo Goo Dolls / Hold Me Up
  • Primal Scream / Vanishing Point
  • Jaga Jazzist / The Stix
  • Karafuto / Karafuto presents Individual Orchestra
diary

 今日の式神 II、ロジャーで 5-1 まで。って、実家帰ってきてまでやらんでも……と自分でも思わなくもないが暇なのだよ。酒飲んで古本屋行って TV 見て本を読むくらいしかすることないし。でもまぁそこはそれ、のんびりできるからいいんですけどね。

log modified: 2003/08/19 02:24:13 JST

2003.08.12 (Tue)

Prong / Cleansing

 今日も今日で轟音浴びて身もだえな一日です。夜中は volume に気をつけましょう。headphone で聴く分には別に気にしないでいいんですけどね。
 Prong の 1994 年作。Prong は NY の hard core band として一時期有名だったけれど、今の活動についてはよく知りません。音のほうは Helmet 直系のぶった切り riff と mechanical な drums が特徴。つか Prong の方が Helmet より先だったか。失礼。でも tr.4 "Cut-Rate" みたいな speed number もあったりします。これがまたえらく格好よくて。足腰しっかりしてる人は、全力疾走しても姿勢が乱れないってこどか。
 しかし何と言っても middle tempo の曲でじわじわ聴かせる groove がたまらんのですよ。tr.1 "Another Worldly Device" の如何にも hard core な minimal riff、tr.5 "Broken Peace" での重心低めの攻め方とか、自信と確信に満ちた音を放ってます。いやぁ、こういう音、好きなんですよ。様式としての metal からは大きく離れているけれど、個人的にはこういう音を求めて metal に向かってた時期もあったので。
 楽曲もまとまってるし、実は良い album でした。produce には Pantera 等を手懸けた事で有名な Terry Date と、member 自身が担当。guitar の noise ががんがん入っているのに、どこか clear な音に聞こえるのも良い感じです。

[movie] I Girasoli

 Vittorio De Sica 監督作品、1970 年。邦題「ひまわり」。
 舞台は第二次大戦中の Italy から始まる。恋人同士の Antonio (Marcello Mastroianni) と Giovanna (Sophia Loren)。結婚して仲睦まじい生活を送っていたものの、Antonio は Russia 戦線に駆り出され、終戦後も行方知れずのまま。Antonio が生きていると信じて疑わない Giovanna は、Russia に赴いて彼の消息を執念深く調査する。そしてついに Antonio を見つけ出したものの、彼は命の恩人 Mascia (Lyudmila Savelyeva) と世帯を持っていて、娘まで生ませていた……。
 あああああ! 昼メロじゃあ! Antonio テメー自業自得なんだよ未練がましいぞコラ! Giovanna もあんな尻軽男は放っときゃええんじゃい! ぐだぐだと最後まで寄りを戻すだの嫌だのやり直せるだのもう遅いだのやってんじゃねぇよ!
 と、個人的に TV に蹴り入れたくなるようなお話だったわけですが美味しい素材だってのは解らなくも無いです。戦争が引き裂き、また結びつけた男女の愛が招く悲劇。でも未練がましいってば。
 歳とってからの Sophia Loren が鬼気迫る表情でかなり怖いです。まぁそんな感じで。

log modified: 2003/08/19 02:14:56 JST

2003.08.13 (Wed)

Pride & Glory / (no title)

 元 Ozzy Osbourne Band の Zakk Wylde が、思いっきりアメリカ南部寄りの音を目指して作ったのが Pride & Glory で、これは 1994 年発表の 1st。続編があるのかどうかは残念ながら不明です。
 Allman's や Lynyrd の影響を骨の髄に叩き込まれつつ、heavy な guitar を掻き鳴らす。いいっすね、こういうのも。別に Zakk が metal 出身だから轟音ってわけでもないんだろうなぁ。90 年代の Allman's や Gov't Mule も heavy な音だし。重たいけれど relax できる音で、堅苦しさはなし。その辺のユルさに惹かれて、今日もまた聞いてしまったわけです。
 tr.2 "Horse Called War" では縦ノリ hard rock 調、tr.4 "Lovin' Woman" は acoustic guitar と harp を前面に出した作り、と、いろいろ細かい芸も仕込んでます。ぱっと耳を引き付ける曲はないんですが、album 全体としては良作。
 あと、日本盤 bonus track の tr.14 "The Wizard" は Black Sabbath の cover ですが、こんなに格好ええ曲だとはこの album 聴くまでは気が付かんかったです。Zakk さまありがとう。

get
  • 福井 晴敏 『亡国のイージス (上・下)』
  • 藤木 稟 『イツロベ』
  • 神林 長平 『狐と踊れ』
  • 手塚 治虫 『どろろ (1 〜 3)』(秋田文庫版)
[movie] The Killing Fields

 Roland Joffe 監督作品、1984 年。
 1970 年代、カンボジア内戦を取材していた N.Y.Times の記者 Sydney (Sam Waterston) は、現地の通訳兼ガイドとして Dith Pran (Dr. Haing S Ngor) を雇って、日々取材に明け暮れていた。しかし内戦は苛烈さを増し、終にクメール・ルージュの兵隊たちがプノンペンに入ってくる。大使館に逃げ込んだ記者たち。しかし現地人の Dith Pran は逃げ出すことを許されなかった。journalist であることが知れれば殺されることは間違いない状況ではあるものの、Pran は運命を受け入れて大使館を出る。Sydney は米国に戻り、八方手を尽くして Pran の行方を探る。
 異郷の地で芽生えた友情のお話を軸に、内戦の残酷な情景も盛り込んだ作りとなっている。でも、今ひとつ焦点が絞りきれてない感じだなぁ。Sydney と Pran の結び付きの強さが映画の中だけでは掴めないように思う。クメール・ルージュの軍隊が雪崩れ込んできた場面でも、開放されて Pran が喜んでるかと思うと、次には Sydney ら外国人が追い立てられてたりして、話の脈絡が掴み辛いし。
 物語後半、Pran が自分の身分や能力を隠しつつ、クメール・ルージュの一団から抜け出そうとするところは流石に薄氷の上を渡るような緊張感があります。虐殺された死体の山とか、地雷踏んで死んだりとか。クメール・ルージュが組織の規律を escalate させていく様も描かれていたなぁ。そういう世界が望まれていたとは思いたくないのだけれど、そうなってしまったものは仕方が無い。Pran は最終的にはカンボジアを抜け出して Sydney と再会を果たして、とりあえず happy end。

船戸 与一 『夢は荒れ地を』
「責任は感じないのか?」
「何の?」
「おまえの浮揚感のために流される血にたいして」
「それについてのおれの答えは出てる」
「どんな?」
「もしおれがやろうとしてることにたいして成算がないとだれかが思えばおれを殺す。だれかがおれを人民党に売る。それが自然の摂理だ。おれの責任の取りかたはその摂理が自然に決めてくれる。だから、おれのちっぽけな頭のなかでうじうじ考える必要はねえ。それだけのことだよ」(page 407)

 読了。ちなみに文藝春秋から出た hard cover 版です。
 PKO でカンボジアに派遣され、そのまま現地除隊した元自衛隊員、越路修介。同じく自衛隊員の楢本辰次は、越路修介の妻である春美といい仲になったが、籍を入れるためには修介と話をつける必要があると感じ、カンボジアに飛ぶ。そこで現地のガイドとしてヌオン・ロタを雇い、僅かな手がかりを元に越路修介の居場所を調査するうち、次第にカンボジアの闇の部分、人身売買や地雷ビジネスの実態が露わになっていく。そして越路修介は、そういったカンボジアの現状を大きく変えようと動いているらしい。そこに、カンボジアの識字率向上を目指して子供塾を設立・経営している丹波明和や、元クメール・ルージュで今はサソン村の村長であるチア・サミンらも加わり、越路修介の夢を現実のものとすべく動いていることが明らかになる。しかしその夢も、小さな綻びから崩壊していく……。
 カンボジアのことは良く知らない小生ですが、この本の中で書かれるカンボジアの内実には少なからず驚かされます。例えば地雷についてですが、これはクメール・ルージュ側が埋めたものだけではなくて、人民党軍の設置したものも多い。地雷の撤去についてはカンボジア地雷撤去センターと、英国の NGO であるハロートラストに独占権が与えられていて、誰でも勝手に掘り出していいわけではない。これはまた、地雷が撤去されすぎることによって ODA の援助金が安くなることを防ぐという意味合いもある、と。また、クメール・ルージュが三百万人殺したという説は、ベトナムがカンボジア侵攻を正当化するために流した過剰な数値であり、クメール・ルージュの処刑方法は棍棒で後頭部を叩き割るというものだったのだからそんなに多くは殺せないはずだ、とも登場人物に語らせている。カンボジア人民党はこの数値を百二、三十万に下方修正したが、これはクメール・ルージュの大虐殺も観光資源として有効活用するためには充分な数値であり、実際はともかくとしてこれ以上少ない数値に修正されることはないだろう、との見解も示されている。こうした情報をそのまま鵜呑みにはできないのだろうけれど、現実にこのような事態になっている可能性も否定はできない。歴史の表面に浮かび上がってこないような国家と民族の物語を紡いできた船戸の筆である。信憑性は高いと見ていいでしょう。それはこの物語の重要な要素である、カンボジア内ではびこる人身売買の話も同様。貧困から逃れるために農村の親が娘や息子を売りに出す。売られた子供たちは品定めされて、裕福な金持ちに買われたり、売春宿に流されたりする。そして病気になって若くして死んでいくという。越路修介は、この非道を正すために闇金を稼ぎ、養護施設を作り、囚われた子供たちを解放しようと企てる。
 今回は登場人物が上手く描き分けられているように思います。カンボジアで自由な風に誘われるまま生きている越路修介は、血なまぐさい戦場に身を置きつつ自分の夢のために戦っている。丹波明和は元々は敬虔なクリスチャンだが、自分の教会を持ってからは教会の維持・経営のために富裕層ばかり布教対称にしてしまったことで悩み苦しみ、教会からの脱会を決意、単身カンボジアに赴き貧民層のために尽くそうとする。現役自衛隊員の楢本辰次は、越路修介に春美との離婚届を書かせるためにカンボジアを這いずり回る。本来ならそんな離婚届など書かなくても裁判所で離婚が承認されるのは確実なのに、辰次は自分のけじめを付ける為に苦労を押して修介の捜索にあたる。この律儀な性格は、後にヌオン・ロタとその細君が殺された際、自衛官の職を投げ打ってまで、犯行の黒幕と思しきグエン・ドン・ザンを殺さないと気がすまないと言い張ることにも繋がっていく。日本人が異国で自分の人生を狂わせるという展開は船戸作品ではお馴染みのものだけれど、別の道を歩いている三人が交わるって展開は珍しいかも。あとは、サソン村の村長チア・サミンも主観格。元クメール・ルージュの一員で、地雷を撤去して学校と養護施設を作るために尽力してます。この人は物語後半、サソン村を追われて修介と合流してからは、ゲリラ時代の経験を生かした活躍をしてくれます。他、辰次と共に旅をして、修介と出会うことで自らの民族意識に覚醒するヌオン・ロタの爆走ぶりも凄いし、明和を支える知識人ボカ・チオンの冷静な判断も印象的。こうした character の書き分けと、達者な語り口で物語を進めていく。船戸もすっかり円熟の極みに達してる様子です。それでも終盤に夢を抱いていた男たちがばったばったと倒れていくところは昔ながらの船戸節で、この人の本質は昔から変わってないなぁと思った次第であります。

diary

 今日の式神 II、ロジャーで 5-1。晋さんとこで細かい弾出されるとかわせないっす。

 昔の知り合いに会って、いろいろ近況報告とか。時代は移ろうものなのだなぁ。

log modified: 2003/08/19 02:25:23 JST

2003.08.14 (Thu)

Sonic Youth / Daydream Nation

 Sonic Youth、1988 年発表の album。Indies 時代の締めくくりとなった album らしいです。
 major に移籍してからも constant に作品を発表してる Sonic Youth ですが、小生はあまり深入りして聴いてなかったりします。というか持ってる album はこの 1 枚で、聴いてみても買った当時 (1996 年頃?) の小生には引っかかるものが無かったのである。でもいま聴きなおしてみると、彼らの音の面白さがすこーし解ってきたような気がします。minimal で現代音楽風の phrase を、punk な衝動と共に吐き出してみたり、noise に塗れた音の中に度の外れた piano の音を混ぜ込んで見せたり。廃墟の中で鳴らされる noise、といった形容が似合いそうな音である。しかし、ひ弱さや脆さは感じない。自信と確信に満ちた noise であり punk である。自分の言葉を見つけた artist だからこそ表現できる力強さがここにはある。かつては楽曲の良し悪しだけで彼らを判断しようとしていた小生ですが、album 全編に漲る noise 〜 free jazz 的な手法、そして sound collage による音響処理に、彼ら特有の humorous とも serious とも付かぬ空気感が漂っていて、それが興味深いです。というわけで、聴いているといろいろ考えさせられる album なのであります。

[movie] The Long Walk Home

 Richard Pearce 監督作品、1990 年。
 1950 年代の米国南部、montgomery 州が舞台。白人の Miriam Thompson (Sissy Spacek) は夫 Norman (Dwight Schultz)、娘の Mary Catherine (Lexi Faith Randall) と Sarah の四人で暮らしていた。黒人 maid は二人雇っていて、そのうち Odessa Cotter (Whoopi Goldberg) とは 10 年近い付き合いになっている。ある日、bus の座席が白人用・黒人用と分かれていることに反対して、黒人による bus boycott 運動が起こる。Odessa の一家もそれに賛同したものの、Odessa は毎日 Thompson 家に歩いて通わねばならず、精神的・肉体的に辛い日々となる。それを見かねた Miriam は、market に買出しに行くついでに Odessa を拾ってくることを決意。差別主義者の Norman は Miriam の行動に理解を示さないが、彼女は挫けずに、黒人用の乗合 taxi 運動にも参加する。しかし街の白人組合は、黒人の乗合 taxi 場を潰そうと動いていた……。
 地味ですね Woopie Goldberg。疲れた表情の maid という役回りだから、ってこともあるでしょうが、今から見ると痩せていて、というかやつれていて、台詞も少なくて遠慮がちで、終始渋い演技で押してます。まぁ、この映画の主役は多分 Miriam 役の Sissy Spacek なので、これはこれで良い配役なのでしょう。
 Montgomery 州は、米国の中で bus の座席に白人黒人の区別を付けないことを義務付けられた最初の州だそうな。そういったことを映画の theme としても持ってきたかったんでしょう、映画の中では白人による黒人虐待、そして黒人たちの連帯、黒人たちの運動を支援する白人たち、その白人たちへも迫害を及ぼす黒人排斥者たち……と、当時の状況を思わせる描写が続きます。で、その状況に呑まれつつも自分の意思で Odessa を助けようと活動する Miriam の成長譚にもなっている。最後は乗合 taxi の解散を求める黒人排斥家の合唱を前に、黒人たちが賛美歌を歌って対抗、その輪に Miriam も加わるという感動的な場面で幕。でも思ってたほど感動しなかったり。市井の活動が大きく実を結んでいくって展開は嫌いじゃないんですが、視点が Odessa、Miriam、Norman とばらけてしまっているのが裏目に出てる感じです。まぁ、悪い映画ではないです。

log modified: 2003/08/19 02:34:36 JST

2003.08.15 (Fri)

diary

 というわけで実家から自宅に戻ってきました。荷物が重かった……。

酒見 賢一 『陋巷に在り 9 眩の巻』
 處父は肚を決めたようだった。父の目をじっと見据えて言った。
「父上。父上のお生命を頂戴したくお願いに参りました」
 おそろしい言葉を吐いてしまった。やや震え声であった。
「よかろう」
 と、老父はじつにあっさりと返事をした。(page 372)

 およよ。男だよ父ちゃん。よく出来た息子のために命を投げ出すその心意気に涙せずには居られぬわい。
 9 巻。九泉にて子蓉と対峙する顔回は、よっちゃんか子蓉か二者択一を迫られてるにも関わらず、三人一緒に戻るのだと女子二人の手をひっ掴み、鼻息荒く九泉脱出を試みる。しかし掟は掟、やむなく子蓉、三人を二人とする秘術によりて掟を逃れようとするも、三者相互に自我を融和させた状態で誰かが死ぬことと相成った。三者、祝融に導かれて現実に舞い戻り、かくしてよっちゃんの危機は去った。
 一方、孔子は三都毀壊の仕上げである成城の取り壊しを狙う。成城には處父が居り、孔子の思惑に乗るまいと気を吐いている。そこで孔子は、魯の地紳に處父の命を捧げようと画策するが、礼の場に居合わせた顔回によってその謀略は阻止される。處父は毀壊を免れるための時間を稼ぐため、やむなく実父の死を盾に取る……。
 よっちゃんと子蓉と顔回とで融合しまくる展開は、活字ならではの面白さに溢れてます。漫画に活字で対抗するには観念に溺れるしかない、って気迫が感じられます。礼の場を用いて處父を亡き者にしようとするという発想も凄い。今回も先読み不能の展開で、読んでる間は幸せでありました。
 新たな力を得た顔回、これからどうなるんでしょ? 次巻が楽しみ楽しみ。

log modified: 2003/08/20 01:47:13 JST

2003.08.16 (Sat)

diary

 お休みな一日。のんびり。

log modified: 2003/08/19 02:29:17 JST

2003.08.17 (Sun)

[movie] The Avengers

 Jeremiah S. Chechik 監督作品、1998 年。
 英国の諜報機関 ministry の諜報部員 John Steed (Ralph Fiennes) が主人公。英国全土を外敵から守る「傘」の system が何者かの工作により使用不能となった。ministry 長官の Mother (Jim Broadbent) は John に、「傘」の開発者だった Emma Peel (Uma Thurman) と共に調査に当たるよう命令を下す。John らは Ministry の元職員で、現在は英国降雨保護協会の会長である大富豪 Sir August de Wynter (Sean Connery) が怪しいと睨み調査するが、Sir August は気象を思いのままに操る装置を使って各国政府から大金を巻き上げようとしていたのであった……。
 いや、大した話ではないんですが、何かと笑える point が多かったような。フツーに挨拶とかしてる街角の人達が John Steed を襲ったり、男性専用の club に Emma が堂々と入り込んだり、会議の席で皆 teddy bear の着ぐるみだったり、やたらとお茶してる場面が多かったり、車の中でも teacup でお茶飲んでたり、訳も解らず群れなすハチ型機械昆虫に追われたり、上っても上っても同じ所をぐるぐる回る階段が出てきたり、Sir August はアレゲな clone 技術の研究により ministry を追われてたり、John と Emma は vinyl の浮き球に入って「歩いて」川を渡って敵の島に乗り込んだり、ministry の長官 Mother は男性で副長官 Father は女性だったり……と、細かい点をあげつらって面白がるには良い映画です。Sean Connery も楽しそうに悪役演じていて、何か若返ったような印象。
 story がテキトーすぎる点がこの映画を B 級にさせてしまっているけれど、英国気質に則ってそれを茶化しまくるという視点はなかなか良かったです。二度見ると飽きるとは思いますけどね。

diary

 今日の式神 II、ロジャーで 5-1。晋さんの弾幕が辛い辛い辛い。

log modified: 2004/03/16 00:05:55 JST

2003.08.18 (Mon)

diary

 休み明けで職場復帰、お土産ばらまいて荷物が減りましたとさ。

log modified: 2003/08/19 02:32:48 JST

2003.08.19 (Tue)

Squarepusher / Do You Know Squarepusher

 高速どりるんで一時代を築いた Tom Jenkinson の 2002 年発表作。
 この人の album 聴いてると、いつも全開で手の内晒してるって感じがします。つか自分の世界に狭く深く入り込みすぎてもはや融通どころか身動きさえ出来ぬ拘束状態にからめ取られつつ縛られて幸せ一杯さーびすさーびす全て出し尽くしますぅっ! という恍惚とも悲哀ともつかぬ泣き笑い状態で analog synthe 弄り倒している様が目に浮かぶのですよ。
 ここ数年の作品群はどれも似たような印象で、進んでるのか退いてるのかさっぱり解らん。ある意味それは自分の組み上げた style で充実しまくってるってことなんだろうし、人目を気にせずに妄想世界を世界に放出して生きていけるんだからこれ以上望むべくもないということなのかもしれない。disc1 - tr.1 "Do You Know Squarepusher" は、この人らしい mellow で nostalghic な曲。どりるんどりるん。tr.2 〜 tr.6 は electronica な抽象世界でどりるんしてます。tr.7 "Love Will Tear Us Apart" は Joy Division の cover。廃墟で退廃。

diary

 今日の式神 II、ロジャーで 4-1。集中力途切れがち、ロジャー動きすぎ。

log modified: 2003/08/20 02:46:09 JST

2003.08.20 (Wed)

Item One / Sliced Behaviour

 Johannes Heil と Heiko Laux による unit、Item One の album。2003 年発表。Kanzleramt から。
 detroit 風味の美しいウワモノに乗せて、仄かに tribal な rhythm が良い感じに空間演出。地味で手堅くてついつい repeat。怖くない minimal techno。
 german 産らしい安定感で安心して聴けますなぁ。その生真面目さが良くも悪くも Heiko の色。また聴こっと。

[news] GM のツボ 第 36 回 渡辺恭久(Yack.)氏

 conceptual な作風は地方出身者だったが故……ということですかね。
 小生も地方出身ですが、地元にいた頃は anime のサントラなんて買わなかったな……それが今では(笑)。

diary

 今日の式神 II、ロジャーで 5-1。晋さん越えまであと一歩だったのに……。

log modified: 2003/08/21 02:56:09 JST

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