Noisy Days in May, 2003

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2003.05.11 (Sun)

[movie] Fairy Tale: A True Story

 Charles Sturridge 監督作品、1997 年。
 舞台は第一次世界大戦ごろの英国。妖精を見ることができる二人の少女が、妖精の姿を写真に撮って母親に見せる。写真は神智学者の手に渡り、写真専門家によって本物と鑑定される。Sir Arthur Conan Doyle はその写真から妖精の実在を信じ、雑誌に記事を載せる。マスコミは興味本位で事件を追い、少女達のところには取材が殺到し、小川には観光客が押し寄せる。しかし彼女達の純粋な気持ちが揺らぐことはなかった。
 有名な「コティングリー妖精事件」を元にした映画。って、小生は詳しく知らずに見てましたが。でも、事件の顛末を追う展開よりも、二人の少女達の微妙な交感を丁寧に描く方に主眼が置かれている。妖精の秘密を守るという約束を破ってしまったことに罪悪感を感じて、Elizabeth の兄の形見である妖精の家を小川に運んで妖精達に贈ってあげたり。大人達の ego に振り回されることなく妖精達とふれあう少女達。月並みな言い方ですが心温まります。
 奇術師 Harry Houdini (Harvey Keitel)、何故この映画に奇術師が出てくるのか最初は解らなかった。Houdini は実は妖精だったとか、いやいや妖精説を奇術の観点から否定する役回りだとか、いろいろ推測してたんですが、穿ちすぎでした。観客に trick と思わせずに奇跡を呼ぶ男だからこそ、信じる力の強さを知っているのだなぁと。二人の少女と一緒に記者会見する場面は見事でした。
 何処か懐かしく美しい風景描写、栗鼠や狐も出てくる自然には、妖精がいても違和感がないような雰囲気が滲み出ている。まぁ、映像として妖精を出してしまうのはやりすぎっぽくも見えるのだけれど、何せ実話を元にした映画ですから。実在するものを見せるのは当然のこと、と解釈しておきましょう。

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  • 二階堂 黎人 『人狼城の恐怖 第二部 フランス編』
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 Mandrake Linux への移行は遅々として進まず。urpmi は使えるようになったものの、今度は Delete key が BackSpace として認識されているとゆー事が判明。今更、って感じだけど。で、これの対処方法が未だに解らなかったりする。XF86Config-4 で XkbDisable にして Xmodmap 使う……という手は使ってみたが、何だか機能してないみたい。もう少し調査してみるか。

log modified: 2003/05/12 02:37:43 JST

2003.05.12 (Mon)

Suzukiski / Big Tomorrow

 月曜日にして既に燃え尽き状態なのれすよ。激 downer。何故に檄。気にしないで。仕事場に行ったら髪型がヅラぽいと言われてへこみまくりですよ。まぁ慣れてますけどね。けっ。ばか。氏ね。なんて下品な言葉は皆さん使わないように。こういう目にあいますので
 Suzukiski の 2nd。1994 年発表作ですが、小生が聴いてるのは 2003 年の remaster 盤です。やったぜ再発。でもってこの album には、1st の remaster 盤に引き続いて Rei Harakami の inner sleeve が入っている。これがまた愛に満ちていて素晴らしいのですがそれはさておく。
 tr.1 "Feedfowerd" の「ぴーーーーーぎゅるるるる」に要注意。Suzukiski の世界に繋がる為には modem の音量を落としておく必要がありますゆえ。narrow band でへろへろ。でも四つ打ちでズンドコ。1st に引き続き detroit fravour に溢れた synths 使いの印象的な曲が多い。この頃の Suzukiski は多分に外向的でピカピカな音です。嗚呼、こういう時期もあったのですね。若々しい音でいい感じです。ちとひねくれてるけど。
 以前にも Suzukiski の音と Aphex Twin との類似性を指摘したことがあったと思うけど、Aphex Twin の変妙奇天烈な音に比べればまだ Suzukiski の音には人間らしさが窺える。でも、そこには detroit techno 的な肉体性が殆ど感じられない。音は明るくキラキラしてるのに、何故か笑えない、踊れない。そうした微妙な positioning が Suzukiski らしい、と。こういう album は、一度聴いたときには単にふわっと聴き流せてしまうのだけれど、後でじわっと来ます。低血圧 techno 好きな人にお勧めの一枚。

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 今日も残業で 24 時帰宅。帰ってこられるだけマシか。

 昨晩、震度 4 程度の地震があったのだけど、小生の CD の山は大丈夫でした。しかし流石に危機的状況であることを認識させられて。片付けが急務か。

log modified: 2003/05/13 03:20:16 JST

2003.05.13 (Tue)

Capcom / Street Fighter III - New Generation

 Capcom が赤字転落、だそうな。へええ。堅実な会社だと思ってましたが、GC への肩入れが足を引っ張った形になってる様子。
 ちなみに小生、consumer の soft で Capcom 製のものを買った覚えがない……というのは嘘で、一つだけ思い出しました。"Gun Smoke" の、ふぁみこんでぃすく用のやつは買った(というか書き換えた)覚えがあるぞ。うわ、えらい昔の話やなぁ……。
 というわけで赤字転落記念(笑)、SF-III の soundtrack です。CD は 1997 年発表。某ゲーセンで夜な夜な遊んでた気がしますがそれも昔の話。
 音の方はというと、当時の Capcom らしい jazzy で hip hop 調な曲が多いです。あまり pop な感じではないので melody も耳に馴染みにくいですが、聴き直してみた感じでは悪くないです。tr.17 "The Judgement Day" では昔ながらの jungle beat で、こういう rhythm には弱いです小生。Gill 様は小生には歯が立たんかったですが。
 思い返してみるに、SF-III って格ゲーにしては華が無くて地味な印象なのだけれど、音の方も地味だったのだなぁ。でもそこがいいんだよ。というわけで落ちがないままおしまいです。

[comp] jed で BackSpace が効くようにする

 それなりに手こずりましたが何とかなりました。対応環境は mandrake linux 9.1。

 対処方法は簡単。$HOME/.jedrc に


map_input(8,127);   % ^H -> ^?(DEL)

 を付け加えるだけ。なーんだそれだけかよ、などと言ってはいけません。
 こちらの page が参考になりました。

[comp] user 定義の Xmodmap を有効にする

 ついでに mdk 9.1 での Xmodmap の効かせ方も。こないだやったときは失敗しましたが、どうも Xmodmap の置き場所が悪かったようだ。Asumi な環境では /etc/X11/xinit/Xmodmap て感じで置いていて、ちゃんと使えているのだけれど、mdk 9.1 では上手く行ってない。mdk 9.1 では /etc/X11/Xmodmap てのも default で入っているので、それを参照してるのかも。まぁ、別解で何とかなったので今回はこっちの方を memo っときます。

 まず、user 定義した Xmodmap を、$HOME/.Xmodmap として置きます。
 次に、$HOME/.xinitrc に以下の記述を追加。mdk 9.1 では最初存在しない file なので自分でこさえます。


#!/bin/sh
xmodmap $HOME/.Xmodmap

 これで、X が起動すると自動的に xmodmap して user 定義の .Xmodmap を読み込んでくれます。

 ちなみに、小生の .Xmodmap は以下の通り。keyboard は AKB-109JQ/GEMINI です。


! /etc/X11/Xmodmap
! /etc/X11/xinit/Xmodmap
! 
! global Xmodmap file -- used by both xdm and xinit (startx)
 
! keycode and keysym remapping should generally be used only if the X
! server does not use the XKEYBOARD extension (i.e., there is a uncommented
! line "XkbDisable" in the keyboard section of /etc/X11/XF86Config)
 
! --Sun May 5, 2002 metham--
! Try "xev", or "xmodmap -pke".
 
keycode   8 =
keycode   9 = Escape
keycode  10 = 1 exclam kana_NU exclamdown
keycode  11 = 2 quotedbl kana_FU oneeighth
keycode  12 = 3 numbersign kana_A kana_a
keycode  13 = 4 dollar kana_U kana_u
keycode  14 = 5 percent kana_E kana_e
keycode  15 = 6 ampersand kana_O kana_o
keycode  16 = 7 apostrophe kana_YA kana_ya
keycode  17 = 8 parenleft kana_YU kana_yu
keycode  18 = 9 parenright kana_YO kana_yo
keycode  19 = 0 asciitilde kana_WA kana_WO
keycode  20 = minus equal kana_HO questiondown
keycode  21 = asciicircum asciitilde kana_HE dead_ogonek
keycode  22 = BackSpace
keycode  23 = Tab ISO_Left_Tab
keycode  24 = q Q kana_TA Greek_OMEGA
keycode  25 = w W kana_TE Lstroke
keycode  26 = e E kana_I kana_i
keycode  27 = r R kana_SU registered
keycode  28 = t T kana_KA Tslash
keycode  29 = y Y kana_N yen
keycode  30 = u U kana_NA uparrow
keycode  31 = i I kana_NI idotless
keycode  32 = o O kana_RA Ooblique
keycode  33 = p P kana_SE THORN
keycode  34 = at grave voicedsound dead_abovering
keycode  35 = bracketleft braceleft semivoicedsound kana_openingbracket
keycode  36 = Return
keycode  37 = Control_L
keycode  38 = a A kana_CHI AE
keycode  39 = s S kana_TO section
keycode  40 = d D kana_SHI ETH
keycode  41 = f F kana_HA ordfeminine
keycode  42 = g G kana_KI ENG
keycode  43 = h H kana_KU Hstroke
keycode  44 = j J kana_MA
keycode  45 = k K kana_NO ampersand
keycode  46 = l L kana_RI Lstroke
keycode  47 = semicolon plus kana_RE dead_doubleacute
keycode  48 = colon asterisk kana_KE dead_caron
keycode  49 = Zenkaku_Hankaku Kanji
keycode  50 = Shift_L
keycode  51 = bracketright braceright kana_MU kana_closingbracket
keycode  52 = z Z kana_TSU kana_tsu
keycode  53 = x X kana_SA greater
keycode  54 = c C kana_SO copyright
keycode  55 = v V kana_HI grave
keycode  56 = b B kana_KO apostrophe
keycode  57 = n N kana_MI
keycode  58 = m M kana_MO masculine
keycode  59 = comma less kana_NE kana_comma
keycode  60 = period greater kana_RU kana_fullstop
keycode  61 = slash question kana_ME kana_conjunctive
keycode  62 = Shift_R
keycode  63 = KP_Multiply
keycode  64 = Alt_L Meta_L
keycode  65 = space
keycode  66 = Caps_Lock Eisu_toggle
keycode  67 = F1
keycode  68 = F2
keycode  69 = F3
keycode  70 = F4
keycode  71 = F5
keycode  72 = F6
keycode  73 = F7
keycode  74 = F8
keycode  75 = F9
keycode  76 = F10
keycode  77 = Num_Lock Pointer_EnableKeys
keycode  78 = Scroll_Lock
keycode  79 = KP_Home KP_7
keycode  80 = KP_Up KP_8
keycode  81 = KP_Prior KP_9
keycode  82 = KP_Subtract
keycode  83 = KP_Left KP_4
keycode  84 = KP_Begin KP_5
keycode  85 = KP_Right KP_6
keycode  86 = KP_Add
keycode  87 = KP_End KP_1
keycode  88 = KP_Down KP_2
keycode  89 = KP_Next KP_3
keycode  90 = KP_Insert KP_0
keycode  91 = KP_Delete KP_Decimal
keycode  92 =
keycode  93 =
keycode  94 =
keycode  95 = F11
keycode  96 = F12
keycode  97 = Home
keycode  98 = Up
keycode  99 = Prior
keycode 100 = Left
keycode 101 =
keycode 102 = Right
keycode 103 = End
keycode 104 = Down
keycode 105 = Next
keycode 106 = Insert
keycode 107 = Delete
keycode 108 = KP_Enter
keycode 109 = Control_R
keycode 110 = Pause Break
keycode 111 = Print Execute
keycode 112 = KP_Divide
keycode 113 = Alt_R Meta_R
keycode 114 =
keycode 115 =
keycode 116 =
keycode 117 =
keycode 118 =
keycode 119 =
keycode 120 = Hiragana_Katakana Romaji
keycode 121 =
keycode 122 =
keycode 123 = backslash underscore kana_RO
keycode 124 =
keycode 125 =
keycode 126 =
keycode 127 =
keycode 128 =
keycode 129 = Henkan_Mode Mode_switch
keycode 130 =
keycode 131 = Muhenkan
keycode 132 =
keycode 133 = backslash bar prolongedsound
keycode 134 =
[comp] escape sequence を terminal で表示させる

 例えば "\e[3~" というのは Delete key 押下な訳で、小生も $HOME/.jedrc の中で


setkey ("delete_char_cmd", "\e[3~");    % Delete
setkey ("beg_of_buffer", "\e[7~");      % Home
setkey ("end_of_buffer", "\e[8~");      % End

 のように使ってるわけですが、この escape sequence をどーやって調べたのか思い出せないのですよ(爆)。多分、余所様の .jedrc からこぴぺったのでしょう。
 で、いろいろ調べて、cat を使えばええということを知った次第。

 使い方は簡単。素で cat を呼んで、key 押すだけ。
 Delete key 押したときは、こんな感じになります。


$ cat
^[[3~

 cat から抜けるには ctrl + c すればおっけ。
 このワザは JF の Config-HowTo で知りました。感謝。

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 それでも mdk はまだ常用環境にはならないのであーる。次は日本語入力環境を何とかせにゃ。

log modified: 2003/05/30 01:59:27 JST

2003.05.14 (Wed)

Ornette Coleman / Free Jazz

 Ornette Coleman の Double Quartet もの。1960 年吹き込み。
 left channel に Ornette Coleman (as)、Don Cherry (tp)、Scott La Faro (b)、Billy Higgins (dr) の quartet。
 right channel に Eric Dolphy (cl)、Freddie Hubbard (tp)、Charlie Haden (b)、Ed Blackwell (dr) の quartet。
 で、西軍東軍よろしく free jazz 合戦を繰り広げる、てのがこの album の主旨である。もちろん各 quartet が自己主張しまくって火花ちらしまくって至る所で合戦絵巻が繰り広げられる……という展開を期待してしまうのだけれど、そんなにどかどかぶつかったりしてません。そりゃあ仲良しこよしとは行かないけれど、お互い尊重し合った中での jam session になってます。
 Ornette の free jazz は、free な中にも調和があるので比較的聴きやすい。free なのだから各自好き勝手にやらかしてぶっ放しのまま終わる……というよりは、free な展開の中でもみんなで一つのカタチを生み出そうとしている、といった感じか。でもってこの double quartet の構成も、小生のショボい audio set では一緒くたに聞こえる、と。それじゃあ double quartet にしてる意味ないじゃん。そのうち headphone で聴いてみます。
 あ、La Faro の solo だ。やっぱ格好良いですこの人。夭折してしまったのが惜しいですね……。

diary

 Mandrake Linux 9.1 で atokx、何とか使えそうです。そのうち tips にまとめようとは思いますが、今日はもう give up。残業しすぎですわ。

[comp] nDiaryUserWiki

 とりあえず memo。

[comp] nDiary.Net

 ここもとりあえず memomemo。小生も ndiary 使っていながら、詳しい使い方はさっぱりなので。

log modified: 2003/05/15 03:14:52 JST

2003.05.15 (Thu)

Norma Jean Bell / Come into My Room

 Moodymann 全面協力の下で作られた album。2001 年発表。
 detroit の house は重くて暗くて好き嫌いがはっきり分かれそうな感じがするけれど、この album はそれなりに軽やかで聴きやすい。Norma Jean Bell の sax は吹きすぎず抑えすぎずの fusion like な味わい。ゆっくり流れる時間を楽しめます。

[news] 一太郎 for linux

 ちと時機を逸したような感じ。OpenOffice.org がこれだけ有名になってしまっている昨今ではねぇ。
 atok も出すようですが、atokx で充分な小生にはあまり魅力を感じないし。

tetris の由来

 仕事しすぎで脳みそが腐りだすと妙なことが気にかかる昨今ですが、ふと「tetris とはこれ如何に?」と疑問に思ったので調べてみたら、数字の 4 を意味する tetra- がその由来だそうな。こちらも参照。
 これが quatris て名前だと全然印象変わるんでしょうねぇ……。

log modified: 2003/05/16 03:18:04 JST

2003.05.16 (Fri)

diary

 口内炎と歯茎の痛みでそれなりに辛い一日。
 まぁ何だ、とりあえず明日はお休みだし。

 今日の式神II、3-2 まで。調子わる。

log modified: 2003/05/17 02:57:25 JST

2003.05.17 (Sat)

Harmonia / Harmonia

 Cluster の二人と、Neu! の Michael Rother とで作られた unit の 1st。1974 年発表。
 Cluster らしいとりとめの無さと脱力感に溢れた electric music。幾分 guitar とか percussion とかが目立ってるけど、この頃の Cluster の音とあまり変わってないような気もする。それはそれでいいんですが。こういうユルユルした雰囲気は嫌いじゃない。
 むー、ひたすら音と戯れているなぁ。この無防備で無邪気な佇まい、まるで子供です。ならばこちらも無心で聴くべし。おお、tr.4 "Dino"、hammer beat だ。うひょお。踊れ踊れ踊れ。

get
  • Masami Kurihara / Azumanga Daioh Original Soundtrack vol.2
  • Archie Shepp / Life at the Donaueschingen Music Festival
  • Wink / Herehear
  • Lounge Lizards / Live in Berlin 1991 vol.2
[movie] X-Men

 Bryan Singer 監督作品、2000 年。
 人間と mutants の共生を計る善玉教授に Patrick Stewart、人間を支配しようと目論む悪玉に Ian McKellen。即ちピカード船長 vs 黒いガンダルフなのである(嘘)。この二人、存在感ありますね。こういう伯父様方が真顔で超能力使ってると、特殊効果にも俄然 reality が出てきます。
 個性的な character が多い X-Men ですが、今作は Wolverine (Hugh Jackman) を中心にして話を組み立てていて、出てくる character も比較的少な目。その分、お話としてはそれなりにまとまっていた様子。でもまとまっているだけで良い映画になるわけでもなくて、派手な action が多いわりにはあまり盛り上がらなかったりもする。異能であるが故の苦悩といった theme も打ち出そうとしているようだが、実際に苦しんでそうなのが Rogue だけのように見えてしまうので、今一つ中途半端なんだよな。冒頭のナチ収容所の体験が Magneto の人格形成に繋がっていて、彼が人間に抑圧されている mutants の世界を解放しようとして自由の女神像(!)の上から「人類 mutants 化光線」(正式名称忘れた)を放とうとする……って展開は、演出も theme も小生好みだったんですが。
 戦いの中、Wolverine と再会した Cyclops は、Wolverine が Mystique の変装ではないかと疑って「自分が Wolverine だと証明してみせろ」と要求する。それへの返答が面白かったな。仲が悪いことが役に立つこともあるわけだ。

diary

 奥歯のあたりが痛いのだけれど、妙な瘤ができてる様子。何か突っ張ってるみたいだ。まさか歯が生えようとしてるんではあるまいな。この歳で歯が生えてくるってこと、あるのかな? 一応、奥歯は永久歯になってると思うんだけど……。

 今日の式神II、4-1 まで。壁にぶちあたってる感じ。

log modified: 2003/05/18 03:44:19 JST

2003.05.18 (Sun)

Jazzanova / In Between

 精緻に織り上げられた音の tapestry。押しは弱いけれど高品質。
 Hold on, slow down。

二階堂 黎人 『人狼城の恐怖 第一部 ドイツ編』
「レーゼ」と、一階の階段の踊り場で、ブロッホが振り返った。「お前、この城が何だかおかしいと思わねえか」
「おかしい?」
 テオドールは少しだけ足を止めた。
「そうだ」
「……何もかもおかしいですよ」
「いいや、俺の言っているのは殺人のことじゃねえ」
 テオドールは黙って、ブロッホの言葉の意味を吟味した。(page 457)

 読了。ハーメルンの笛吹男や、中世の古城にまつわる人狼伝説など、怪しい仕掛けがいろいろ。そして時は流れ 1970 年。独逸の山奥にある人狼城のドイツ側の城、銀の狼城に招待された観光客達が、何者かに次々と襲われていく。
 grotesque な描写が次々と出てきて刺激的です。フェラグート教授の衒学もそれなりに楽しめるし。mystery というよりは怪奇小説風の面白さがあって、最後まで飽きさせない作りでした。
 でもこれ、4 巻本なんだよな。全然終わってません。次のフランス編もあるし。まぁ、気長に行きますわ。

[movie] Michael Collins

 Neil Jordan 監督作品、1996 年。
 大英帝国に支配されている 20 世紀初頭の Ireland で、祖国の自由と独立のために戦った男、Michael Collins (Liam Neeson)。武装に勝る警察や軍隊に戦いを挑み、生ぬるいやり方のボス、Eamon de Valera (Alan Rickman) とは事あるごとに衝突し、内部の密告者には容赦なく制裁を加える。そんな戦いに明け暮れる日々の中で、戦友の Harry (Aidan Quinn) と二人して美人さんの Kitty (Julia Roberts) を取り合いする、といった平和で長閑な一面も見せる。
 やがて英国は Collins らに和平を申し出る。和平交渉には政治家の de Valera が出ると思っていた Collins だが、自分が調停役を命ぜられることになる。事態の推移にキナ臭いものを感じつつ London に赴く Collins。不利な条件の下で Collins は手を尽くしたが、手に入れられたのは完全な独立ではなかった。de Valera は Collins を激しく糾弾し、Collins 一派と対立、内戦にもつれ込む。Harry は Collins の元を離れるが、Kitty は Collins と共に生きる道を選ぶ。そして Collins は内乱を治めるべく、再び戦いの中に身を投じる……。
 スーツ着てチャリンコで走る Mick Collins、笑う場面かも知れないが妙に似合ってます。短気でせかせかしているが、部下を激励叱咤したり、群衆相手に一席ぶったりする場面では否応なしに leader の器であることを証明している。かと思えば、尾行してくる英国警察に今日の朝食は何だったのかと尋ねたり、内戦での交渉場所となった適地のパブで野次られた際に「今日は皆にビールを奢りに来たんだ」と返したり、humorous だが肝っ玉の太い所も見せたり。Liam Neeson は良く演じ切れてます。フツーな風貌なのも良い。そして、早口の Collins に対して、ゆっくり一言一言発音する de Valera。この二人の対比もまた見事な見せ方。Collins は最後まで de Valera を「俺のボス」と呼ぶが、徐々に開いていった二人の溝が埋まることはなかった。Collins は英国と真正面から戦争して人民が傷つくのを避けるために和平を呑んだが、de Valera は完全な独立を求めて立ち上がった。どちらの言い分も一理あるから難しい。その難しい局面をそのまま視聴者に提示する、言い換えれば客観的に状況を見せることで無闇に Michael Collins を英雄視しないように作ってある。その分、映画としての catharsis は弱いのだけれど、実録映画としては正しい視点でしょう。
 terrorism を肯定する映画、と思われるかも知れないが、この映画の中では英国のやり口もまた恐ろしいものとして描かれている。反乱分子は怪我人であろうと銃殺し、football の試合に装甲車を乱入させて無差別発砲したり。terror は、支配されている側の者だけが犯すものではないし、terror へと至る過程を振り返らず、それを精算することなしに解決することもない。terror の連鎖による悲劇、そして同じ目的を持つ者同士で争わねばならない悲劇。いろいろ考えさせられる映画でした。

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 今日の式神II、3-2 まで。集中力散漫な様子。

log modified: 2003/05/22 21:46:23 JST

2003.05.19 (Mon)

Rovo / Tonic 2001

 Tzadik から発売された、Rovo の 2001 年 7 月、tonic での live 盤。発売は 2002 年。
 "Pyramid" での直線的でひたすら高みへと飛翔する vector とは少し路線を外して、地べたを這いずり野山を駆け巡り山頂で雄叫びするような雰囲気。といっても全く伝わりませんね。厚い音塊でごつごつ押しまくるだけではなくて、残響や noise も存分に散りばめて聖と俗の狭間でのたうちまわるような。どかどかどかどか、びゅいいいぃん、ぐあぁーん、ばきゅきゅきゅきゅう。tr.4 "Vitamine" の人力ドランベなんて凄いじゃないですか。tribal な percussion の乱打と violin、guitar の残響がまるで遠い夜明けのように。満ちる光に包まれて大波にさらわれて第四次元に飛ばされて。帰ってこれますか貴方。でもって二枚組だぜ畜生。
 一度聴いただけでは全容を掴めないのが Rovo の深くて底知れぬ怖さである。何度でも聴いて、何度でも涙せよ。metal と jazz と noise と punk と progressive rock の出会う場所。思う存分、引っかき回されましょう。

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 また落ちた……。前回に引き続き午後が取れてない。うーむ、おかしいな。
 秋も頑張ろっと。

 今日の式神II、3-2 まで。うーむ、おかしいな。
 明日も頑張るぞ、っと。

 でも萎え(爆)。

log modified: 2003/05/20 01:11:15 JST

2003.05.20 (Tue)

Tanzmusik / Sinsekai

 関西の electro unit、Tanzmusik の 1995 年作。
 Tanzmusik 絡みだと Okihide (CX Audio IE) の solo 作くらいしか聴いたことがなかったので、漠然と ambient で electronica な album だと予想していたのだけれど、思っていたより aggressive。四つ打ちで bottom heavy な track もちらほら。それでも日本人らしい肌理の細かい effect と remix work で、悪夢的絢爛豪華絵巻を披露してます。
 山火事で花火で大風呂敷な世界もあれば、線香花火が燃え尽きる様に涙する一瞬も感じさせるとゆー。嵐の後の tr.8 "Patlache" で見せる大らかな soundscape も素晴らしい。宇宙と言うよりは精密機械の回路図を顕微鏡で覗いているような、micro で macro な心地よさに浸れます。
 こういう album、最近はあまり無い type なので余計に新鮮だなー。

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 今日の式神II、4-1 まで。ふにゃあ。もうどれくらい足止め食ってるんだか……。

Rohto Zi:Free

 FX 以来の衝撃、と言っていいでしょう。強烈な清涼感です。つか涙が出ますよこれ。
 ここ暫くは Eyestretch を愛用していた小生ですが、たまに強烈なのを目に差すと世界が変わって見えますねぇ。目薬くらいで世界が変わるなんて、ちょっと安すぎるけど。

[comp] man の日本語が表示されない

 Mandrake Linux 9.1 で、いつの間にか man の日本語表示ができなくなっていることが判明。いや、最初からだったかどうかは実は忘れてるのだけれど、数日前に Mandrake Update で man のパケジを更新してからこの異変に気付いたので、その影響かと思ったわけで。
 ascii は表示されてるのだけれど、全角文字は見事に blank 化しているという症状。文字化けしてるわけではなくて、見えないのであるよ。"man man" したときには groff の error が出ている様子。でもいまいち原因不明で対処も不明。環境変数 PAGER とか LESSCHARSET とかをいろいろ設定してみても変化無し。
 しかし、環境変数 LANG(*1) と LC_CTYPE(*2) を削除すると何故か日本語 man が表示されるようになりました。


$ unset LANG
$ unset LC_CTYPE

 とすることで、何れも POSIX に置き換えられます。LC_ALL は元から設定されてない。すると、どうやら環境変数 LANGUAGE(*3) を見に行って、その言語用の man を表示させるようだ。なので、"LANGUAGE=C" にすると英語の man が表示されます。

 でもまぁ、あまり良い対処法ではないですね。環境変数 LANG を参照する application とかだと英語表記になっちゃうだろうし。別の解があるのかな。

 あと、Mandrake Linux の man は日本語表示が文字化けします。それも、途中まではちゃんと日本語で表示されているのに、文字列の途中から文字化けしてる場合がある。む、この症状、昔の赤帽とかで見たことあるぞ。解決法は今のところ見つけられてないが、less か groff を真っ当なものに差し替えれば直るのではなかろーか。
 この様子だと、mdk を常用環境として使っていくのはちと不安が残るな。週末にでも別の環境を整えようか……。

*1: default は "LANG=ja_JP"。
*2: default は "LC_CTYPE=ja_JP"。
*3: default は "LANGUAGE=japanese"。
log modified: 2003/05/21 02:33:31 JST

上旬 / 中旬 / 下旬