Noisy Days in April, 2003

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2003.04.11 (Fri)

仕事場の引っ越し

 といっても 7F から 8F に小生の team が移動しただけですが。
 レンタル PC の入れ換えとかも重なっていて、今週はいろいろ忙しかったです。

log modified: 2003/04/12 10:45:20 JST

2003.04.12 (Sat)

get
  • Calm featuring Moonage Electric Ensemble / Ancient Future
  • Yoko Kanno / Wolf's Rain
  • Konami / Salamander Arcade Soundtrack
  • Susumu Yokota / Over Head
  • 酒見 賢一 『周公旦』
  • Arika / 怒首領蜂 大往生 (PS2)
[movie] Ed Wood

 Tim Burton 監督作品、1994 年。
 襲い来る資金難をモノともせず、ひたすら低予算 & Hi-Speed で映画を撮りまくった男の悲喜こもごも。Ed Wood (Johnny Depp)、tension 高いです。3 日で脚本書き上げてます。crank in してからは殆ど眠る間もなく cut を撮りまくってます。機材調達のために盗みに入ったりもします。そして細かいことは気にしない! 舞台の昼と夜が逆転していたり、舞台装置を動かす motor が無くても役者にそれらしく演技させたりします。映画に賭ける情熱が半端じゃない。これはあれですな、取り憑かれてる。その上、女装好きときたもんだ。変な人ですわ本当に。口髭伸びたまま金髪のカツラ被るなよな、まったく(苦笑)。全編 monochrome で撮影されているので、その辺のキワモノな生臭さは上手い具合に中和されてて、それはそれで良い感じの雰囲気になってました。
 終盤、映画作りに絶望して酒場に逃げ込んだ Ed と、そこに居合わせた Orson Welles との会話には心打たれました。映画ゆえの虚飾かどうかは解りませんが、「夢のために戦え」の一言は heavy でした。世間の風評がどうあれ、自分の夢のために戦った Ed は輝いていたよ。
 Tim Burton の映画としては地味だけど、映画作りへの愛情が感じられる一作でした。

diary

 「大往生」買うために秋葉に行った筈なのに、いろいろ買ってしまったなぁ。

log modified: 2003/04/14 00:40:57 JST

2003.04.13 (Sun)

Calm featuring Moonage Electric Ensemble / Ancient Future

 Ancient Future とはまた意味深な title ですね。古さと新しさ、懐かしさと瑞々しさとが同居する Calm の世界を上手く言い表していると思います。
 Calm 名義では 3 年振りくらいの新作ですが、その間に dj mix やら旧譜やら Organ Language 名義やらで色々出ていたので、そんなに待たされた感じではない……はずなのに、tr.4 "Light Years (Longer than our mind)" を耳にするとやはり久しぶり! って印象を持ちます。勿論これは前作の名曲を再度取り上げたものなんですが、何と歌物に arrange されてます。そして ambient な雰囲気が前作以上に滲み出てます。Organ Language が出たことによって、Calm としての方向性も定まってきた、ということですか。beat よりも空気感を大事にしている。tr.5 "Pharoah (the sun)" の spiritual な sax は、当然 Pharoah Sanders を意識してのものだろうな。
 そういえば、tr.10 "Peace" は、Yamagiwa で買ったときに貰った promotion DVD に movie clip が入ってました。なかなか不気味な映像でしたが(笑)。
 全体的に、ナマ音の暖かみを生かした ambient な album に仕上がってます。以前はもっと直線的な印象があったのだけれど、この album では様々な地点から spectrum が放出されているような多重性を感じます。音の生まれた場所は様々で、それを自然な形で一つの宝石に凝縮したような。期待しただけのことはありました。

get
  • Tanzmusik / Sinsekai
  • Various Artists / LTJ Bukem presents Earth volume 3
  • 高見 広春 『バトル・ロワイアル (上・下)』
  • 二階堂 黎人 『人狼城の恐怖 第一部 ドイツ編』
岩本 隆雄 『鵺姫異聞』
「くそっ! 笑いたきゃ笑え」
 もはやヤケクソで隆は言った。
「こんなデカイなりしてて、俺はオバケも幽霊も、話聞くのも駄目なんだよっ!」
「……なるほど。いえ、笑いませんとも。どんな強力な生き物にも、弱点はありますから」
「よく言うな」と、隆は携帯を睨む。今のペクの声は、間違いなく半笑いだ。
「私はいいんですよ、別に」
 ペクはすましたような声で、
「もともと無謀な話なんですから――『彼女』を探し出して、宇宙を救い出すなんてことは。どうします? 今すぐにでも、元の時代に戻りますか?」(page 229)

 またまた出ました、風呂敷デカイのに登場人物達は hero には程遠いとゆー岩本 SF です。『異聞』では神様まで登場します。宇宙の命運掛かってます。おいおい、どこまで行くんですかアンタは(笑)。
 まぁ、デカイ風呂敷を終盤にどかどか畳んでいく手腕には相変わらずの強引さがちらほら。作家の癖というか罠というか個性というか。とはいえ、デカイ風呂敷があるからこそ中盤のとろとろした展開にも味が出るわけで、この辺の匙加減は難しいのかも。
 『星虫』も、いつの間にか series 4 冊目かぁ。この先もあるのかな?

[story] 落ちた男

 私は彼と仕事の打ち合わせをしている。彼との打ち合わせはいつも本題三割、脱線七割といった感じで、歳が近いし毎日顔を付き合わせていたりもするので、格式張って打ち合わせる雰囲気になりにくい。ただ、妙な場所での打ち合わせだった。筒を半分に割ったような形状で、私は座りっぱなしだが、彼は自転車に乗ってその半円の斜面を上ったり下りたりしている。
 私は何故そんな situation で打ち合わせをしているのか解らない。しかし特にやめさせる必要も感じない。彼が半円の斜面を上りきったところで、半円の切り口にあたる狭い平面で危なっかしく二輪で立ちどまったりしても、それは彼なりの計算に基づく動作であり彼にとっては遊びの一種なのだろうと思っている。彼の表情は従来通りで特に危険な動作をしている様子ではない。自転車は彼の身体の一部なのだろう。私は打ち合わせが進めばそれで良かった。問題は何もない。
 だが、彼はそこから落ちた。
 何が契機だったのかは解らない。私が業務上のきつい命令を下したからか、彼が不注意だったのか。半円の切り口で静止したかと思えば、そこから半円の外側に身を崩し、自転車もろとも外へ落ちた。
 その時、私はここが高い建造物の上であることを認識した。高所故に吹きすさぶ風の強さを感じた。頭から血の気が一気に引いていくのを感じた。彼は助からないと直感したのだ。
 半円の斜面を上り、彼が身を躍らせた地点から下をのぞき込む。遙か下の方に、壊れたマネキンのように微動だにしない彼の姿を見つけた。傍らには自転車が転がり、車輪を空回りさせている。近くには道路があり、自動車が何事も起こらなかったかのように行き交っている。私は震えた。最初に脳裏に浮かんだのは、この状況を下から見上げたものが居たならば、あたかも彼を私が突き落としたかのように見えるだろうということ。
 急いで半円の斜面を下る。昇降口に飛び込み、階段を駆け下りる。走りながら携帯を掴みだし、119 番に掛ける。こういうとき、110 番なのか 119 番なのかは解らなかった。先に思いついた方に掛けただけだ。だが呼び出し音だけが響き、繋がらない。
 そうこうする内に一階まで辿り着き、私は彼の元に駆け寄る。彼は俯せで倒れている。頭の周囲を覆うように血だまりが出来ている。私は彼に触れようとするが出来ない。触れることによって彼が死ぬのを恐れた。私は再度 119 番に掛け直す。今度は繋がった。だが、会話が噛み合わない。私は彼が高所から落ちたことを伝えた。現在地も伝えた。しかし会話の相手は、事態の緊急性を認識できていないようだ。ポテトチップを食べる音や TV の野球中継のような音も電話の向こうから聞こえる。私は「とにかく救急車を呼んでくれ!」と怒鳴りつけて電話を切る。そして再び彼を見る。血だまりは広がっている。
 じっと待った。待ち続けた。相変わらず近くの道路では車が走り去っていく。私はこの事態に怯えきっているのに、世界は普段通りの顔で進んでいく。理不尽さを少し感じるが、もし私がその車に乗っている身分であったなら、死人の側にたたずむ男に気付いたときに何か行動を起こすだろうか。そう思い、そう思った自分に嫌悪したが、しかしそう思う私の分身達があの車に乗っているなら、そして 119 番の電話を受けた男もまた私の分身であったなら、自分に利益をもたらさない状況に足を突っ込む理由はない。
 それなら、誰も彼を救えない。そして誰も私を救えない。自分でなんとかするしかないのだ。救急車は来ない。行き交う車も止まらない。だが、私に何ができる?
 そのとき、声が聞こえた。
「大丈夫ですよ……」
 それは彼の声だった。頭を抱えていた私は彼の方を見る。彼は身を起こそうとしていた。頭の半分は潰れている。血がボトボトと滴り落ちている。だが私を見て、笑った。
「死んでたんじゃなかったのか……?」
「あれくらいの高さから落ちたくらいでは死にませんよ」
 彼は立ち上がり、自転車に向かう。ハンドルを持ち上げ、自転車を起こした。
「打ち合わせの途中でしたよね。続き、しましょうか」
「……あぁ。でも、本当に大丈夫か?」
「慣れてますから。本当に大丈夫です」
 まともな方の唇をゆがめて彼が笑う。どこが大丈夫なものか……そう言おうとした私だが、その言葉は喉の奥で支えたまま外に出なかった。彼が大丈夫と言っているのなら、大丈夫だろう。そう思いこもうと努力し、自分の心配を押し殺した。
 彼もまた、自分で何とかしたのだろう。私と彼は、再び建物の上に戻っていった。

diary

 まぁ、そういう夢を見たわけです。怖いです。horror です。たまにみる夢はこんなんばっか。

 選挙で投票して、その足で目黒に行った。試験会場の下見です。勉強はしてませんが(爆)。45 分もかかるのか……。

 途中で古本屋に寄って買い物。帰宅して録り溜めしてた video を見る。WOWOW のノンスクランブル時間帯での anime が久々に再開したし、4 月からの新番 anime も多いので、如何せん時間が足りない。いろいろ取捨選択する必要があるな。とはいえ、新番組で見続けたいものって意外と少ないかも。「Last Exile」と「宇宙のステルヴィア」は見ていく予定ですが、他は今後次第ということで。

log modified: 2003/04/14 03:20:11 JST

2003.04.14 (Mon)

Susumu Yokota / Over Head

 いつの間にか official site も出来てる Susumu Yokota の新作。ホント、創作意欲の旺盛な人です。今年も好調みたいで何より。
 今作は Play label からの release。良く知らない label です。音的には、そうですね、"Will" と "1998" を足して shake してマターリ 2 分割したみたいな感じ。即ち dancable で pop で tribal で少しハズしてるという、まぁ Susumu Yokota らしい音世界なんですわ。この人くらい多作だと新機軸はなかなか望めないのだけれど、この独特の空気感は簡単に盗めるものじゃないです。simple だけど奥が深い。聴き始めはピンと来ないけど、何度も繰り返し聴いていると知らない内に愛聴盤になってたり。名手の職人芸ですな。スルメ烏賊のように、ゆっくりじっくり味わいましょう。

diary

 のへ、忙しい。

 都知事に石原慎太郎氏が再選、だそうな。動きの見える政治家は強い、ってことですかね。

log modified: 2003/04/15 02:43:40 JST

2003.04.15 (Tue)

Zabadak / 音

 1994 年発表。吉良さんの solo になってからの 1 作目。
 tr.1 "Circus Dream" 冒頭部の、Hooters ばりな hammond organ、それに Zabadak らしからぬ瑞々しい electric guitar に、Zabadak として新たな一歩を記そうとする吉良さんの意気込みを感じます。rock に pop に行くぜっ! ってな感じ。んが、この album では「かつての Zabadak」を連想させる ethnic な曲もちらほら。まぁ、過渡期ということで。
 でも、album 通して聴いてもそれほど balance が悪いようには思えない。きっと、過渡期故に輝く時期というのもあるんでしょう。あ、tr.7 "月のない空" は良い曲ですな。少し暗い感じの曲ですが、この微妙な陰影が良いのです。こういう曲があるから Zabadak はやめられん。
 ご存じのように小生はこういう album を日常的に聴いてるわけではない。けれど、たまにこういう album を聴くと pops もええもんやなぁと思います。

diary

 仕事してると肩こりが。んまー、忙しいのだ最近。しかも責任重大なのだ。
 とりあえず「キノの旅」見てみたり。第一話みたいな lain ちっくな演出は影を潜めてて、ヒラメなおっさんがそれなりに怖かったり。兎の肉って美味しいんだろうか。毛皮は何に使うんだろう。死人に指輪を返しても喜んではくれないよ。

今日の大往生

 まるで歯が立ちません。2 面越えられないし。

log modified: 2003/04/16 02:29:23 JST

2003.04.16 (Wed)

Pearl Jam / Ten

 tr.6 "Jeremy"、やっぱ格好良いっす。初期の名曲ですからね〜。続く tr.7 "Oceans" の scale の大きな sound も彼ららしい豊かな響きがあって、個人的に大好きな曲なわけです。
 Pearl Jam、1991 年発表の first album。小生は 2nd の "Vs" から入ったクチなので、"Ten" は後追いです。多分聴いた回数も "Vs" の半分にも満たないでしょう。まぁ、それだけ "Vs" が衝撃的で自分の気質に合っていたということなのだろうけど、この "Ten" にも初期 PJ の荒々しい衝動が詰め込まれているので、PJ の album 中でも好きな作品に入るのは疑いない。
 "Ten" も "Vs" も音が clear で heavy なので、小生の隠れた metal 魂を激しく刺激するわけだ。でもって様式の枠に捕らわれない楽曲が生きた rock を感じさせてくれる。
 何かを伝えようとする強い意志を、重たい band ensemble と個性的な声で表現する Pearl Jam。その最も純粋だった時期の digest がこの album だ。そして、90 年代初頭の alternative rock 勢の多くが punk を下敷きにしていたのに対して、Pearl Jam はこの 1st からして既に自分達だけの表現方法を模索していた。それが長生きの秘訣ってこと。絶えず前進しろ。立ち止まるな。

log modified: 2003/04/17 00:54:48 JST

2003.04.17 (Thu)

Grooverider / Mystery of Funk

 1998 年発表の CD 2 枚組 album。全 15 曲。
 Drum 'n' Bass とはわびさびである、と小生は言った。だって Drum と Bass だもの。派手にはいかんよ。まぁ、中には "Goldie / Timeless" とか、4hero の一連の作品とか、煌びやかで派手派手なものもあるけれど、でも基本は暗くて地味で stoic で禅僧の修行みたいなものなわけです。
 この Grooverider の album は、そうした暗くて怖い D'n'B の一種と言えるでしょう。ザクザクと刻まれる drum、やたらと音が太くて noisy だったりもする bass、気分はすっかり retro な cyber space の囚われ人。vocal 入りの track も数多く入っているが、心の癒しにはなりません。宇宙が真空であるのと同じように、Grooverider の音が闇の奥で鳴り響くのもまた必然なのである。
 でも聞き続けてると飽きるなぁ……。

[news] ナムコ、セガに合併を申し入れ

 どうせなら、Sammy と Sega と Namco で三社合併にするとか……。

log modified: 2003/04/18 02:23:07 JST

2003.04.18 (Fri)

Sega / Sega Touring Car Championship

 小生が現役ゲーセンアルバイターだった頃に絶賛稼動中だった game の soundtrack です。CD は 1997 年発表。とはいえ、やったことは数回しかないなぁ。
 音は、当時の Sega Sound Team の多極化 & 外注の取り込みを窺わせる散乱ぶり。liner notes でも触れられているように、avex 系、trance 系、それに元祖 sega sound 系の三種を意識的に hybrid したものとなっている。個人的に avex 系は pass したい(笑)。まぁ、"頭文字 D" を持ち出すまでもなく avex 系が drive game の音としてハマるのは解るけれど、あまりにベタな展開なので言葉を費やす気にもならんのですよ。
 とりあえず trance 系と言われる曲の中には、今をときめく Yoji BiomehanikaRiow Arai などの名も見られるとゆー。ただし、trance と言うよりは death techno 調に聞こえてしまうのは trance がキラキラな genre として定着してしまったからかな。微妙に avex 系と並んでいても遜色ない出来に仕上がっている。でもこんな曲も書いてたんですねぇ、Riow Arai さんてば。trance 系には Ebizoo (Ebz) さんも三曲提供。Rez では懐の深さを窺わせる techno sound を提示した Ebz さんですが、この album では普通の techno な音にしてます。
 sega sound では Sei Matsuura、Hidenori Shoji、Yohsuke Takeda、それに Hiro 師匠が楽曲提供。ええと、印象は薄いです(爆)。Hiro 師匠の曲は sax とかも feature してて派手目ですが punch は弱いです。
 全体的に speedy な展開の曲が多くて、drive game の曲としては合うんではないでしょか。つーても小生は同時期に出てた "Le Man 24" の方を良く聴きますが。ってまだ review してないけど。まぁ、気が向いた時にでも。

diary

 仕事の後で飲み会。歓迎された、らしい。それにしてもウチの会社、体育会系のノリだよなぁ。

log modified: 2003/04/20 01:50:24 JST

2003.04.19 (Sat)

Daft Punk / Discovery

 2001 年発表作。松本零士の jacket で有名なアレです。
 安くてキラキラでペナペナな 80's の音を、宇宙人のコスプレした連中が生み出す。それも 21 世紀の始めの年に。解りやすい構図ですな。曲調は pop で取っつきやすい。けど、それだけなんだよな。80 年代 pops の「使い捨て感」まで踏襲したような感じ。
 悪くない album だけど、もう一捻り欲しいとこ。

diary

 「お前らみたいな危険な連中を、誰が退学にさせるかぁ!」
 名言。

 TV 見て、昼寝して、勉強して。
 low tension です。生ける屍だな。明日は試験だってのに。

log modified: 2003/04/20 02:05:48 JST

2003.04.20 (Sun)

Various Artists / LTJ Bukem presents Earth volume Three

 LTJ Bukem の downtempo もの、第 3 弾。1998 年発表の SMEJ 盤。
 Drum'n'Bass 以降の音でありながら、より jazzy な、より hip な志向性を打ち出している Earth series。小生の GoodLooking 入り口は Earth の 1 & 2 だったので、この vol.3 にもすんなり入っていけました。
 tr.1 "LTJ Bukem faaturing DRS / Constellation" が流れ始めた瞬間から、これが Earth series であることが解ってしまう不思議。clear な beat に乗せて、ゆったりとした時間が流れる。で、Various Artists ものなのに album 全体の統一感には凄まじいものがあって、なおかつ Earth ならではの空気感をどの track からも感じさせるという……。良い仕事してますよ Bukem は。Label としての顔が良い (GoodLooking) だけのことはあります。その分、個々の artists の顔が見えないという欠点はあるにせよ、ここまで conceptual な世界を作られてしまったら寧ろ突出した個性は邪魔になるのかも知れない。まぁ、そういう人は solo でやってね、ということかも。
 疲れた頭をマターリと揉みほぐしてくれる音楽です。山奥の清流に耳を傾けているような気分に浸れますぞ。

get
  • John Coltrane / Selflessness featuring My Favorite Things
  • John Coltrane / Live at Birdland
  • Blaze / Blaze Productions
  • Rage / Trapped!
  • 東 浩紀・笠井 潔 『動物化する世界の中で』
[movie] Robin Hood: Prince of Thieves

 Kevin Reynolds 監督作品、1991 年。おお、これ劇場で見たことあるぞ。
 Robin Hood 役は Kevin Costner。王子と呼ばれるにはちとオッサンですが(笑)、多めに見てあげてください。Robin Hood に何やら誓いを立てていて、はるばる England までくっついてきた異教徒 Azeem には Morgan Freeman。かっちょいいです。他は Christian Slater やら Alan Rickman やら色々。最後にはあの御代も登場で、劇場で見たときにはみんなで失笑してたっけ。
 ええと、お話は Robin Hood です(笑)。詳しく知りませんが、十字軍遠征で散々な目にあった Robin が England に帰国して、でも領地は悪代官に乗っ取られてて、追われる身になって逃げ込んだ森の中で賊に襲われるも男気のあるところを見せてちゃっかり賊の一員になってしまう。で、悪代官に復讐を果たし領民の自由を勝ち取るため、賊の頭領となって戦い始める……といった感じ。
 Kevin Costner 演じる Robin Hood はそれなりにドジで軽薄な男ですが、やるときゃちゃんと仕事をこなす、Hero の見本みたいな描かれ方をしてます。結構生き生き動いてるな。Morgan Freeman はその独特の雰囲気をここでも発揮。異教徒ということで人種差別の標的にされることで、逆に Robin Hood の人類みな兄弟思想を発露する踏み台にされてたりもします。まぁ、娯楽映画にはこういう啓蒙な視点も必要さね。娯楽映画といえば Alan Rickman の徹頭徹尾悪役な立ち回りも素晴らしい。気に入らないことがあれば八つ当たりし地団駄を踏み、肉親であっても役立たずと思えばさっさと刺し殺し、Hero に追い立てられて窮地に陥っているにも関わらず姉ちゃんに種付けしようとあくせくするという非道振り。笑えます。いやいや笑ってはいかん。これも entertainment の王道。悪役は悪役らしく振る舞うことで Hero の行為を正当化するのであるよ。見事な汚れ役です。
 そんなこんなで娯楽大作として充分に楽しめる 1 作ではありますが、あまり思い入れはないなぁ。まぁ、強烈な印象を残さないのも、よく出来過ぎた娯楽作品にはよくある話なので、これはこれで良いのかも知れないな。それなりに雰囲気作ってる衣装とか舞台とかは結構好みでした。

diary

 日曜日にしては早起きして、試験受けに行ってきました。終了は 15 時 30 分。肩こりがきついっす。試験結果については訊かないでください……。

[game] 怒首領蜂大往生攻略サイト

 カトゆー家断絶より。初心者向けですが、未だに 2 面越えられない小生なので参考になります。

log modified: 2004/07/08 01:28:06 JST

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