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最近の CalorieMate の CM はなかなか良い感じ。思わず "Rez" を思い出したりして。でも web では cm 見られません(哀)。
solo 作では俄に音響詩人と化す Brian Eno 先生である。ambient な作品を数多く残すことで多くの静音系 listener のココロを捕らえて放さない存在である……とか書いてる自分が何だか笑えてきた(爆)。いや好きなんですよホントに。でも Eno の ambient 作品って、ある程度、radio から流れてくる音楽を聞き込んで「もぉ pops は飽きたわ」と放言できるような人でないと新鮮みが感じられないんじゃないかと。
んで "Drawn from Life"。これはね、ambient というよりは down tempo ものと呼んだ方が正確。Peter Schwalm の存在って大きいな。教条的ではなく、ゆっくりと感覚に訴える音が続く。Peter Schwalm の drum が正確な beat を keep していく。それは心音に耳をそばだてるような、密かな、しかし確実な時間の音。そして、空間を包み込むように広がる Eno の soundscape がまた古臭くて懐かしくて。この人の style もほんとに変わらないね。
CD の Jacket は Rorschach test みたいな左右対称な絵。Eno 先生は絵から inspiration を受けることが多い様子("The Shutov Assembly" とか)なので、これもまた内容に影響しているのかも。
96 年以降に読んでいないのが一目瞭然ですな。まぁ翻訳物は避けるようになったとか社会人になって忙しくなったとかミステリに転向した(爆)とか、いろいろ理由はあるわけよ。しかもカード4、シモンズ3、ティプトリー3、ギブスン3(+『ディファレンス・エンジン』)とゆー偏り票で救われながらもこの結果だし。あうあう。
この中からオススメですか? んなもん決まってるでしょうが『ハイ…』でわなくて『フィーヴァードリーム』ですよあなた。本読んでも内容は揮発性メモリに書き込まれるため一度寝ると殆ど忘れてしまう小生だが、『フィーヴァードリーム』で展開された鮮烈な蒸気船の描写や、ジョシュアとアブナーの歳・種別を越えた友情には未だに忘れ得ぬ印象が残っている。まだ読んでない人が羨ましいぞ。てゆか早く読め。てゆかてゆか読み返したくなってきたよまったく。
昔聴いたときにゃ、凄く苦手意識を植え付けられた一枚。これで Coltrane の最高傑作なの? これで "Giant Steps" や "Ballads" や "Ascension" を越えてるわけ? とまぁ、初めて聴いたときにはほぼ全否定状態だったわけよ。tr.1 "Acknowledgement" の中で「A love supreme、a love supreme …」と呪詛のような声が入ってくるだけでやな感じだったな。
んがしかし、今日引っぱり出して聴いてみたらあなた、こりゃあ傑作です。時期的には "Ascension" の前で、まだ Coltrane (ts)、McCoy Tyner (p)、Jimmy Garrison (b)、Elvin Jones (ds) という鍛え抜かれた quartet での演奏。Elvin Jones、ガンガン飛ばしてます。McCoy Tyner の piano は火の粉が舞い上がるように無数の点描を空に穿ちながら弾けてます。Jimmy Garrison の bass は、重低音で荒れる空を宥めようとしているのか、大地をしっかと踏みしめて渾身の play。そして切り込んできたぜ Coltrane の tenor が! 宇宙の深淵から凄まじい音圧をぶちかまし、眠れる魂に渇を叩き込む trane の音。どうしてここまで吹かなきゃならないんだ? どうしてそこまで自分を追い込むんだ? 今の自分をより高い次元へ引き上げるためには、それ相応の対価を支払う必要がある。ある者は挫折するだろう。ある者は停滞し満足するだろう。だが、いつまでも「越えられない自分」を追いかける者は? その旅に終わりはあるのか?
この album が感動的なのは、そうしたぎりぎりの至高意欲が coltrane 本人のみでなく、quartet のそれとして機能しているからだ。ここで音を鳴らす誰もが、極めつけの瞬間を目指してひたすらに走り追い辿り着こうとしている。こんな状態が続けば誰もが耐えられなくなるだろう。この "A Love Supreme" は、そんな張りつめた緊張感が peak に達した中での貴重な documentary なのであった。
翻訳SFファン度調査は bug があったらしくて、小生が入れた data は消えてしまった様子。先ほど再入力したら、「462 人中 258 位」と言われてしまった。まぁ、そんなとこでしょう。
ちなみにイ太さんは 9 作品、雷樹さんは 13 作品とのこと。勝った。勝った! 勝った!! って喜んでいいすか?(遅いって)
そういや arts が死んでたので入れ直した。xmms とか起動できないのは苦しいので。てゆか今頃気付くのも遅すぎですわぁ。
今日は酔っぱらってるのでまともな音評は期待しないように。
皆さんご存じの「式神の城」サントラです。小生は PS2 版でぼちぼち楽しんでますが、未だに 3 面が越えられません。あの教師のおっさんが大きな壁ですな。最近はろくに遊んでないので、たまにやってもやっぱり越えられないものは越えられない。むぅ。
音は trance っぽいです。暗めの。shooting でべたな trance って、思ってるほどそんなに多くはないと認識してるので、それなりに聴いて楽しいというのが正直な感想。とはいえ、game 自体がかなりアレゲなので(爆)、zuntata 系の壮大な drama を期待してはいけません。あくまでハッタリと出たとこ勝負がウリな shooting のサントラとして聴くのが正しい道と言えましょう。いや、悪い album ではないのですが。
この album 聴いていると、東浩紀の『動物化するポストモダン』を連想するんだよなぁ。データベースの世界では、音楽でさえキャラクターの付随物と化すとか。
TV で Greatful Dead の演奏をたまたま見ていたら、「おぅおぅ男はやっぱり blues だよ、なぁ」病が唐突にぶり返して、思わず埃積もりし rock 棚を漁って見つけだした一枚。って Robben ってば fusion 上がりじゃねーの。それでいいのか俺。いいんだよとりあえず聴け。
Robben Ford はとにかく guitar が上手い! 歌はそれなりでへにょ〜んて感じだが妙に味があって良い感じ。その結果どうなるかってゆーと fusion で jazzy で contemporary な blues album になっちゃった、てへへ(爆)な感じのお気楽ご機嫌な音に仕上がっているのだった。Blues 苦手な小生でもこの聞き易さには思わずとろける slice cheese な美味っぷり。あまり泥臭くないところが評価分かれる所だろうけれど、日が変わる直前に家に帰ってきてへたっている小生にはひたすらひたすら心地よい。心地よさは善である。Robben Ford は性善説を体現しておる。
この album は確か発売されて直ぐ購入した覚えがあるなぁ。95 年、ですか。買った当時も好きな album だったけれど、今聴いてもやっぱり耳に馴染むな。Guitar solo でも微妙な jazz flavour がピリリと効いてて、blues album って印象はあまりない。軽快、軽妙、楽しく愉快に音と戯れる Robben の姿が目に浮かぶよう。音の細部を突き詰めていくと何だか凄い technique を駆使しているようにも思えるのだけれど、通して聴くと風通しがよくて、隙間の多い空間で自由に鳴らしているように感じられる。見事な entertainment 作品。でも Robben の作品ってこれしか持ってないんだよな。強烈過ぎない点がかえって損してるのかも……なんて言うと失礼ですね。ごめんなさい。
なんと日本盤です。ええっ!? Max Tundra ってぢつは大注目野郎なのか? 店頭で見かけて即購入でした。
"Some Best Friend You Turned Out To Be" も奇天烈変態な album だったけど、この新作はその上を行く妙ちきりん ele-pop album だ。特に今作は pop 志向が顕著。
おおっと待ってくれ tr.6 ってばこの album では珍しく真っ当な techno 調。vocal 乗せたら Underworld になっちゃいそうなのにわざとらしく乗せてこないで変な piano とかピコピコとか乗せちゃうところが Max Tundra だよぉ。曲名は "Cabasa" ですか。意味不明。そこはそれ Max Tundra だから多めに見てあげてください。ありゃ beat がとぎれてから vocal 乗ってきたよ。って、それまでと曲調違うじゃんそれって反則(笑)。とりあえずカンタベリー調で長閑に長閑に。わおっ Rei Harakami 師匠には少ない金払わせてでも買わせてあげたい(爆笑)。
すいません小生としたことが取り乱してしまいました。で、pop さを切に感じるのはやっぱり vocal 入った曲が多いからなんだよね。tr.1 "Merman" の忙しないようでのほほんとした変な beat も吃驚だし、tr.9 "Hilted" での forkie で叙情的な語り歌もじわじわ系ハメ技の妙味でイタイやら嬉しいやら。続く tr.10 "Acorn" も泣ける。泣ける。泣けるんです。思い出すのは子供の頃、家にあった高価な置物を思わずぶち壊してしまってでも壊れた姿も妙に面白くて殊勝な感じになりつつお袋が帰ってくるのを戦々恐々の心地で待っていた時に思わず口元が泣き笑いに歪んで凍ってしまった、あの時の心境である。後ろめたさと開き直りの間を秒間 60 フレームで右往左往する瞬間を、嗚呼、これからはいつでも再現することが出来るのだ。わーい。えーん。ひーっ。
last track "Labial" は single cut されれば初週でオレコン no.1 間違いなしです。Toypop (Namco) の続編で音楽担当してほしいですいやマジで。という訳で今回も Max Tundra には「負けました」。変な jacket ですが良い奴ですので虐めないで買って上げてください。人生には彩りが必要だ。そして明日も仕事だ。あああ。
素直に motherboard に差して、電源 ON。Linux 起動中……あれれ、Kudzu がこけた。まぁ Kudzu は何かの拍子に一度削除してしまって、後から無理矢理ねじ込んだ記憶があったので、version 上げて試してみるかぁと思って rpm 作って入れようとしたら、「hwdata が無い」と叱られた。hwdata も rpm こさえて入れようとしたら「Xconfigurator の version が古い」と蹴られてしまった。で Xconfigurator 作ろうとしたら、これが XFree86 の 4.2.1 用だったのだよ。ウチに入ってる X は 4.1.0。X の version 上げるのは一苦労なので、この方法はとりあえず放棄。
んじゃあ Matrox 提供の driver を直で入れてしまおう、というわけで、付属の CD-ROM から install.sh 使って driver を放り込む。んで "/etc/X11/XF86Config-4" を編集して reboot ……あれれ、X 起動に失敗した。うー、これって G550 使えないってことか? などと悪い想像が脳裏を横切ったものの、実は XF86Config-4 の書き方がまずかっただけという事が判明。お陰で今はちゃんと使えてます。めでたしめでたし。
Linux で X 立ち上がらないときには、runlevel 3 で立ち上げていろいろ実験する、これ常識。しかしだ。小生は lilo の runlevel 指定は知っていたけれど、grub でのやり方は知らなかったのだよ。んで、色々調べてみたら、kernel の起動 option に runlevel の数字を渡してやるだけだった。
# For booting Linux
title Kondara MNU/Linux 2.1 (runlevel 3)
root (hd0,7)
kernel /vmlinuz-2.4.18-114m root=/dev/hda10 3
initrd /initrd-2.4.18-114m.img
読了。anime 版から設定を拝借して、神林のお話に仕立て上げたという感じ。時間を具象化するとゆーのが image 沸かなくて苦労した。
平行宇宙で無限に循環する世界に閉じ込められた主人公の村瀬明。その世界では、明が肉体的に死んでも、必ず 16 歳の自分に戻ってしまうのだ。それが MU による Rahxephon の封じ込めの影響と知った明は、自分の半身であるホルスと共に、無限循環を終わらせるための戦いを始める、という story。
おお、ちゃんと Rahxephon 出てくるよ。ちゃんと戦闘してるよ。守と浩子も出てきて三角関係してるよ。というわけで anime 版見てる人はいろいろ突っ込めます。神林ファンな方は「何だまたこの pattern かよ」と思うかも知れません。神林作品として読むと物足りないかも。時間ネタなら『猶予の月』とゆー極北の作品があるし。
「ラーゼフォンにデウス・エクス・マキナやってもらおうじゃないか」には思わず笑ってしまった。story に沿うならば「無限循環を終わらせる」という意味なのだけれど、別の方向に連想が進んでしまって。
知らない間に PC の時間が 40 分も遅れていた(爆)ので、ここは一つ time server を設定して自動調整させてしまおうという企て。うけけ。
ntp は入っているので、設定するのみ。"$jed /etc/ntp.conf"で、"server clock.nc.fukuoka-u.ac.jp" を追加。試しウチ。
[metham]# /usr/sbin/ntpdate -b clock.nc.fukuoka-u.ac.jp
30 Sep 01:46:50 ntpdate[2003]: step time server 133.100.9.2 offset 2299.642271 sec
[metham]# /sbin/chkconfig ntpd on
[metham]# /sbin/chkconfig --list ntpd
ntpd 0:off 1:off 2:off 3:on 4:on 5:on 6:off
minimal 魔道を突き進んでいた Jeff Mills、しかし新作は Detroit Techno の魂に帰ったかのような synthe strings を大いに feature した soulful 路線。Millsart 名義作で見せた soul な方向へ、いよいよ本腰を入れ始めたといった感じです。
とはいえ、元々独自の音響哲学を持った人なのである故に、この新作もありきたりの techno album には落とし込んでいない。tr.8 "Illusion" のような、ぼや〜んとした雰囲気の中で万華鏡の乱反射を見つめているような夢見心地の track を聴くと、やっぱり Jeff Mills らしいと思ってしまう。
それにしても、"At first sight" とはまた、想像力をかき立てられる title だな。絶えず刺激を受け続けている視覚。しかし目を使うことに慣れてしまえば、必要な情報のみを自動的に選別してしまい、見えている物を全て等価の情報として受け止めるといった情報処理はしなくなる。結果、我々の目は「見えているものを見る」のではなく、「見ようと意識するものをのみ見る」という手法に頼ってしまう。だが、我々が見ている物は本当に必要な情報なのか? 「見る」という行為は実は mechanical な system による情報操作の結果と化しているのではないか? それは、見た者の魂を石化する medusa の眼をのみ、惰性のように追い求めているのではないか?
"At first sight" は、その半自動化された機構の狭間に潜む反乱者だ。system の隙を突いて、machine を強制的に reset する。そのとき、我々は恐怖し畏怖し幻惑され躊躇するだろう。そして同時に自由と新鮮さと新しい世界を目の当たりにするだろう。人は生き続けることで同時に死に続ける。だが、soul が凍った眼を見開かせるとき、眼前に広がる世界は冷たい魂を救うだろう。
螺旋を遡航しながら生きること。蜘蛛の糸に絡み取られていても、胸の奥が力強く脈打つ限り、人は夢見ることが出来る。