Noisy Days in August, 2002

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2002.08.21 (Wed)

Kenji Kawai / Ghost in the Shell O.S.T.

 川井憲次による、攻殻機動隊映画版のサントラ。これがもう、melody 絶無の音響世界なのですよ。変な銅鑼の音とか太鼓とかの残響が延々と続く。それがまた、ずっと聴いていると気持ちよくなっていくから困る(笑)。作品を決定づけた、あの民謡ぽい歌も、このサントラの中ではめろめろです。last track は蛇足すぎで逆効果。
 「ガイスターズ」や「レイヴ」の川井さんは凄く pop な曲を書いているのだが、攻殻サントラみたいな音も作るのだから侮れない。パトレイバーのサントラも聴いてみたいな。

log modified: 2002/08/22 03:09:28 JST

2002.08.22 (Thu)

Wolf Team / FZ Series AXIS

 ウルフチームの昔のゲームらしい。やったことないので解りません(爆)。でもこの CD はよく聴いてたりする。
 変にプログレな melody だが耳に残る。Wolf Team らしい、斜に構えた姿勢を感じるなぁ。jazzy で hard な異境の音空間。arrange もこの手の音楽にしては良く出来ている。久々に聴いても燃えます燃えます。

 

log modified: 2002/08/23 01:50:41 JST

2002.08.23 (Fri)

Unreal / Transonic Archives - Unreal (1994 - 1997)

 Mind Design では疾走感のある音を聞かせてくれた澤田朋伯さん。しかし Unreal では、もっと生活に密着したような、緩やかな down tempo の音を聞かせてくれる。
 思わず speedometer. を連想させる暖かい音。思わず speedometer を連想してしまうな。

log modified: 2002/08/26 02:24:19 JST

2002.08.24 (Sat)

Stasis / From the Old to the New

 B12 絡みで名前を知ったんだっけ。Stasis、1996 年の Peaceflog 作。
 ambient や breakbeats の曲もあるが、基本は四つ打ち。Detroit techno の影響を強く感じさせるシンセ音で、早くも和み mode に突進。しかし、techno にしては jazzy で起伏のある展開で、tr.7 "samba de fat bloke" とか聴いていると bass drum の音にどんどん気分が集中していくのが解る。listening techno として、部屋でじっくりまったり楽しむのが吉。

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  • Aphex Twin / Selected Ambient Works 85-92
  • The Vision / Waveform Transmission vol.2
  • Stasis / From the Old to the New
  • Metal Church / Hanging in the Ballance
  • U2 / Pop
log modified: 2002/08/25 01:39:48 JST

2002.08.25 (Sun)

U2 / Pop

 実は "Achtung Baby" は大好きでした。あはは言っちゃったよ。高校の頃に CD レンタルして metal tape に落としたのを、それこそ tepe が擦り切れるくらい聴いたです。それこそ Mettalica の black album と同じくらい。いやぁ青春でしたねぇ。未だに "Achtung Baby"、CD 買ってないけど(爆)。それどころか今まで U2 の album って CD で持ってなかったりして。今回買ったのも 350 円の中古盤だし(爆死)。
 U2 の「テクノ 3 部作」掉尾を飾る、1997 年の作品。"Achtung Baby" を聴いた頃にはあまり感じなかったが、この作品で聴かれる U2 の音には、やはり technology の影響が多分に含まれている。tr.1 "Discotheque" での digital な質感は、彼らが生半可な気分でこの方向へと向かったのではないことをその音でもって実証している。しかし、U2 といえば哀愁を帯びた美メロと Bono の真摯な声と The Edge のツンドラの嵐的な guitar なのであり、それは pop を志向する以上、定型的な pops の format を要求する。故に club music とは相容れない形でこの album も変容している。端的に言えば、New Order や Depeche Mode のような new wave 風味で U2 してみました風になっている。それが付け焼き刃のように見えないのは、小生が "Achtung Baby" から U2 に入ったからかな。
 後半はあまり digital な感じのしない、泣き泣き ballad が多かったりするのもご愛敬ということで。

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  • The Ornette Coleman Trio / At the 'Golden Circle' Stockholm vol.2
  • Ichiko Hashimoto / Rahxephon O.S.T. 3
log modified: 2002/08/26 02:22:58 JST

2002.08.26 (Mon)

The Vision / Waveform Transmission vol.2

 さぁ、The Vision の世界である。Jeff Mills と共に "Waveform Transimssion" を構築した AXIS の片割れ、Robert Hood の変名。こりゃ凄いです。Mills の "vol.1" が変幻自在な Mills 宇宙観の first contact だったとすれば、ここで The Vision が奏でる世界は宇宙を光速で飛翔する starcruiser な感覚ですっ飛ばす。妥協は一切無し。引き締まった beat がざくざくと世界を切り刻み、高らかに舞い上がるシンセの音が気分を否応なく盛り上げる。この迷いのなさこそが鋭い知性の切れを体現しているような、逞しくも危険な track の数々だ。ううむ、やっぱりすげーや Robert Hood さん。

log modified: 2002/08/27 00:11:57 JST

2002.08.27 (Tue)

David Sanborn / Upfront

 Funky に朗々と吹きまくる David Sanborn の album。Jazz として聴くと物足りないのだけれど、流石にここまで堂々と吹かれるとホレボレしてしまいますな。なにより pop だ blow だ元気だ勢いで押し押しってのがベリグー。冒頭の "Snakes" から絶好調なノリで、Marcus Miller の bass も rhythmical にうねるうねる。ダイエーホークスの秋山が引退時に「心技体のバランスが保てなくなったので……」と言っていたけれど、Sanborn は気力体力ともに充実してます。powerful で high quality な fusion が好きな方にオススメです。

log modified: 2002/08/28 01:06:22 JST

2002.08.28 (Wed)

Ornette Coleman / At the 'Golden Circle' Stockholm vol.2

 さてさてこちらは jazz の魅力 120 % な Ornette Coleman 先生です。冒頭は我流の violin で好き勝手やらかし、その後の alto sax ぶわっと吹かす瞬間が堪らない。それ以降も妥協を許さぬ激しい play の連続で、bass の David Izenzon、drums の Charles Moffett との応酬を繰り広げる。
 予定調和とは無縁な音世界であるにも関わらず、Ornette の blow には soul が満ち満ちていて、それが予断を許さぬ展開と共に燃え上がる様が美しい。

log modified: 2002/08/29 01:10:48 JST

2002.08.29 (Thu)

Metal Church / Hanging in the Balance

 脱めたらーした小生だが、時々無性にこういう音が聞きたくなるのはやはり性なのか。 でもこれがまたええ album なんですわ。riff 一発ガツンとかまして high tone の歌がウキャキャキャキャアーっと喚いて drum がドコドコ bass はズンズンと。時折 acoustic な ballads で起伏を付けてじっくり聴かせると、その後のロケンローな歌が栄える。お約束な世界だけど、ベテランらしい強かさも兼ね備えて metal の魔道を突き進む様は痛快そのもの。曲によっては rage を連想させる瞬間も(って、アコギの曲聴いてたらそう思っただけ)。

log modified: 2002/08/30 01:56:05 JST

2002.08.31 (Sat)

Kenny Dorham / Afro-Cuban

 こんなに吹く人だったっけか、Kenny Dorham。Carlos Valdes の conga に煽られるように、hard bop な展開で突き進む。パッと聴いたときにぁあ、tr.1 "Afrodisia" のバタバタした感覚に、「これは本当にあの "Quiet Kenny" なヒトですか??」と思ってしまった次第(*1)
 とにかく熱い演奏の目白押し。tr.2 "Lotus Flower" こそ ballad だけど、それでも全体の印象はイケイケのノリノリ(死語)で、楽しく踊れる jazz の見本みたいな album に仕上がっている。後半三曲は正統な jazz form での演奏で、ここでも hard bop な勢いは衰えず。Art Blakey (dr)、Horace Silver (p)、Hank Mobley (ts) といった、後の Jazz Messangers 人脈も期待通りの快演。
 Blue Note 盤って昔から苦手意識があるのだけど、この手の熱い演奏を聴くには避けて通れないよなぁ。またいろいろ聴いてみるべ。

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  • The KLF / The White Room
  • Kenny Dorham / Afro-Cuban
  • Cari Lekebusch / Chaos & Order
  • Jansen, Barbieri & Takemura / Changing Hands
[news] Lionel Hampton 逝く

 享年 94 歳。

*1: ちなみに "Quiet Kenny" は 1958 年作で、"Afro-Cuban" よりも後の吹き込みだったりして。
log modified: 2002/09/01 01:19:29 JST

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