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Detroit Techno の originator、Juan Atkins による Techno album。一曲目こそ experimental な音だが、二曲目以降は穏やかな佳曲が並ぶ。紛れもない techno の感触があるのに、流れてくる音は優しい体温が感じられる。Techno によってヒトが浸食されるのではなく、新しいヒトの感情表現の場として techno を援用している。「Techno ってのは Soul なんだよ!」と言ったのは Derrick May だったかな。一度聴いて世界が変わるような音ではないけれど、時に聞き返すと自分の中に淀んでいる暗いものが洗い流されるような、そんな清々しさが気持ちいい一枚。
animation の soundtrack は嫌いじゃないので色々持っているが、この soundtrack は聴く機会の多い一枚。何と言っても、animation の soundtrack らしくない(笑)。Flare、AOA、Audio Active、Rei Harakami、Susumu Yokota 等々、techno 界の若獅子達が曲を提供しているせいもあって、animation の影響云々を意識せずに聴くことができる。てゆか Boogiepop って、第一話しか見たことないし。
しかし見事なほど dark な雰囲気で統一されているなぁ。個人的には梅雨時に聴きたい album だ。そういえば今日は生暖かくて雨の気配もあったし。一足早い梅雨の気配という感じかな。