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Recofan の中古版 200 円引きセールが今日までだったので、思わず手が出た一枚。Helmet と言えば "Meantime" が有名で、かくいう小生も学生時代に愛聴したけれど、"Betty" は評判悪くて、出た当時は買わなかったな。しかし Helmet の riff は独特の癖があって、地べたを延々と這い回るように低音で響き続けるので、minimal techno でも聴いているような感覚に陥る(曲が短いのが難だが)。また、並の noise 系 hard-core からは連想できない理知的な響きが Helmet の音からは感じられる。熱く燃えさかり突進するだけではなく、tight な middle tempo の rhythm を維持して、その中に鋭く重い一撃を繰り返し繰り返し放出する音像に、その知性の輝きを見る。嗚呼、やっぱり鋼色だな、こいつら。
ところでまだ活動してるんですか?(笑)
そして今宵も Crimson を聴いてしまったり。Minimal に開眼した 80 年代 Crimson と、昨日も聴いた 70 年代 Crimson を比較すると、確かに全く別の Project のように聴こえる。しかし "Starless and Bible Black" に渦巻いていた free improvisation は、この "Discipline" にも確かに息づいている。一聴してそれが解らないのは、音を構築する form が異なるからだ。Minimal に riff をカットし、細かいながらも確かな足場を組み敷く "Discipline" は、大伽藍の構造物ではないにせよ、その頑健さでは遙かに勝る。