Noisy Days in May, 2001

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2001.05.21 (Mon)

Toh Chisei / 最愛と完璧そして幸せ

 チープで闊達でユーモラス。Squarepusher のファーストとか思い出したな。

鈴木光司『ループ』

 読了。ストレートな話。鈴木光司の作品は概して説教臭いのだが、今作は特にそう。しかし人間の存在や神の摂理を深く考察し、まがりなりにも回答を導きだす力量は確かなものだ。多重宇宙なSFは数あれど、あの『リング』がこういう形で完結するとはなぁ。拍手。

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 ペレンスの「ソフトウェア特許 vs フリーソフトウェア」を読んでみた。大企業は互いのソフトウェア特許をクロスライセンスして、絶えざる競争から生ずる緊張を緩和してる、って意見、うーむ、そうだったのか。本当の論点はソフトウェア特許で武装した企業と、その企業のソフトと競合するフリーソフトウェア開発者との戦いにある。ペレンスは法廷での戦いではフリーソフトウェア開発者に勝ち目がないと明言している。しかしその一方で、ソフトウェア特許はフリーソフトウェアの開発を阻害しており、それはソフトウェアの進歩にとっては大きな損失だとも言っている。ここでもまた経済と文化の鬩ぎ合いを見る思いだ。どうもこういう論争になると、お互いの折衝点を見いだすのが難しくなるなぁ。小生は優れたソフト作ってそれを売るってのは別に構わないと思うけれど、だからといってフリーの競合ソフトをパテントで蹴落とすのは感心しない。パテントで武装するより先に、売り物になるようなものを作ってるかどうか自問して欲しいものだ、某企業には。

 仕事行って帰ってきて……む、そろそろ寝なきゃ。

log modified: 2002/05/05 21:34:56 JST

2001.05.22 (Tue)

Herbert / Bodily Functions

 外は雨。車が外を走り抜けるたびに、路面の水が擦れて白いノイズを放ち、瞬く間にフェードアウトしていく。その残響が耳の奥で響いているうちに、Herbertの冷えた音がゆらりと紛れ込み、外の世界をも自らの音へと引き込んで行く。静けさもノイズもまた美に昇華される、その瞬間に今日も目を覚まされ、また時の流れを忘れる。

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 S籐から久々に電話を貰う。退院したそうだ。職がない内は辛いだろうが、今は辛抱の時だ。

log modified: 2002/05/05 21:34:56 JST

2001.05.23 (Wed)

Jeff Mills / Lifelike

 そこにある風景は既に見た風景だが解体され細分化され再構築され変容された部分の集合体と化した挙げ句最早かつての面影は失われたと錯覚させられる。
 エモーション? オリジナリティ? それはパーツに依存する? アーティストの人格はパーツに影響する? 
 回転する透明な台子のように音は弧を描きつつ回り続ける。一個体として質量共に完結していると思い込むのは早計だ。見方が少し異なれば全く別の様相を示す。絶えず鳴動しているならそれはプロセスの持続を意識させるだろう。絶えず変容するならそれは此処ではない何処かへの旅を意味するだろう。
 何処から来て何処へ向かう? 瞬間を捕らえた瞬間にそれは手の内を抜け出てしまう。未だ見ぬ明日へと近づけば近づくほど遠ざかる時間。音よ、留まるがいい。そして裏切るがいい。

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 仕事行って帰ってきて風呂入って寝る。最近こんなのばっかりだな。

log modified: 2002/05/05 21:34:56 JST

2001.05.24 (Thu)

Gene Shaft Original Sound Track

 高崎晃のギターが咆哮するストイックなサントラ。小生もかつてメタルに心ときめかせた時代があったので、こういう音を聴くと若かりし日々を思い出しますな。サントラという性格上、アンビエントな曲もあったりするが、それでも主役はエレクトリックギター。ざらついたノイズがいい感じじゃ。

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  • Gene Shaft Original Sound Track
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 仕事行って帰ってきて「ムリョウ」「ジーンシャフト」見た。眼鏡っ娘死す。目立たぬキャラだったのぅ。

log modified: 2002/05/05 21:34:56 JST

2001.05.26 (Sat)

Morning Tracks volume 3 mixed by Yoda

 暑いです。いや比喩じゃなくて熱帯夜かってゆー感じに暑いです。引っ越ししたからって訳でもあるまい。ここはYodaのさわやかなmixでクールダウンするべし。

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 引っ越し当日。
 午後からという話であったが10時半頃には既に業者到着。のんびり荷物纏めてた小生はまだ荷物の包装が完了してなかったので焦りまくるが、業者の見事な手際によってあっという間に荷出しが終了してしまった。見事。プロの技を見た思い。
 軽く掃除して新しい部屋へ移る。荷物が到着する前に電気や水道の手配をしようとしたらどちらも休みだとか(泣)。そういや電話の移転手続きしようとして116へかけたら「コンピュータの故障で移転手続きは当分できません」と言われたし。うーむ、引っ越し当日にやらかそうとしたのが誤りの元か? ガスは何とか明日に使えそう。って電気も水道も勝手に使ってるがそれは内緒だ。
 18時過ぎに荷物到着。いざ部屋に入れてみると、段ボールの山で部屋の6割が埋まってしまうという状態に。いくらなんでも多すぎるのぅ。まぁ収納に文庫本は放り込んで何とか寝るスペースは確保できた様子。PCもオーディオも何とか以前の状態まで組んだし。前の部屋より狭いのでCDの置き方とか工夫しなきゃなるまい。

 てゆーか腹減った(泣)。

log modified: 2002/05/05 21:34:56 JST

2001.05.27 (Sun)

Yoshihiro Hanno / Portrait of a Poet

 ダウンテンポの曲が中心の98年作。流麗な曲の中にも半野らしい汚しが入っているのだけれど、それが半野の歌心をさらに際だたせている。
 この頃の半野のトラックはメロディを殺さずに何処まで外していくかってのが聴き所になっている。その路線はマルチ名義の"Cirque"で突き詰めてしまったという感があり、最近のアルバムでは極々シンプルな構造の中で個々のパーツを解体・再構築することで新しい世界を模索しているように思える。
 半野はビートへの関心を失ってしまったのだろうか。今、半野がブレイクビーツのアルバム作ったらどんな感じになるんだろう。もうビートには飽きたってことかな。

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 「Z.O.E」「アームズ」「エンジェリックレイヤー」見た。

 引っ越しの片づけ、遅々として進まず。うーむ何故だ。難題はCDの山。何時までもキッチンの前に置いておく訳にもいかぬしのぅ。

 片づけついでに「梧桐」「県立地球防衛軍」「陸軍中野予備校」とか読み直す(こんなことしてるから片づかんのだ……)。段ボールに囲まれながらマンガ読んでへけけけと笑ってる自分を端から見たらきっと変人と思われたことだろう。

 ついでに由貴香織里の初期の作品も読む。天禁はのめり込めないまま10巻までで読むのをやめてるが、そろそろ読み直してみるかのぅ。

 PCつけっぱなしってのはやはり電気の無駄遣いかのぅ。

log modified: 2002/05/05 21:34:56 JST

2001.05.28 (Mon)

Paul Bley Trio / Touching

 冒頭、"Cartoon"のユーモラスなメロディを聴いた瞬間からブレイの世界に引きずり込まれる。小生がブレイを「体験」したのはこのアルバムからと言っていい。いや確かに"Open to Love"は先に聴いていたのだが、正直言って当時は付いていけなかったのだ。今あのアルバムを聴いても、恐らく幾ばくかの近寄りがたさを感じることだろう。それは孤高のピアニストたるブレイの姿をまざまざと見せつけてくれる、それ故に生半可な気分では耳を傾けられないのだ。が、65年吹き込みの"Touching"は、ブレイ、ケント・カーター、バリー・アルトシュルの三筋の糸が妖しく絡み合い緩やかに解れていく、その過程を楽しむだけの隙間がある。ブレイのピアノは、ソロで聴いていると空間の隅々までブレイの空気に支配される。ピアノの減衰やブレイクまでもがブレイの感覚器として聞こえてしまう。しかしカーターもアルトシュルも、ともすれば緊縛的なブレイのピアノを解体し、ブレイの空間を外へ外へと解放する。結果、三人の支配する空間が部分的に重なりながらも遠ざかり、音の中心点も一カ所には固定しないで揺れ動く。それを面白がっているのが見えるようで楽しいのだ。個々の曲も緩急バラエティに富んでいるし。
 おお、"Closer"の静謐な響き。取り留めのないブレイのピアノ。アルトシュルはスネアの鳴動で答える。カーターのベースはブレイに寄り添うようでいて、どこか遠方で響いているようにも聞こえる。30年以上も前のアルバムだが、ブレイはやっぱりブレイだなぁ。

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 7時半頃に家を出てJRに乗って仕事場へ。この時間帯だと京浜東北線は混んでるな。もう少し空いているほうが小生の好みなので、やっぱり早起きして早めの電車に乗るべきかもしれぬ。
 東京電力に電話。NTTにも電話。前の部屋の管理会社にも電話。K谷さんにも電話。うーむ電話する機会が増えたな。電話嫌いの小生にはちと応えるわい。
 11時過ぎに帰宅。「チャンス」とゆーアニメを見る。む、辛い。早く寝よ。

log modified: 2002/11/07 23:48:44 JST

2001.05.29 (Tue)

Akino Arai / 鉱石ラジオ

 ますます自らの世界へ深化していく昭乃さんである。ファンタジックな要素が強いのは解るんですよ。でもかつてはそのファンタジックな曲にファンタジックな声を作って妙に力んでいた昭乃さんが、ここではとても自然体で、それ故に感情の深い部分に怖さが潜んでいるようにも思うわけです。例えば、無垢という言葉に残酷さが潜むように。或いは、優しさという言葉に孤独が混じるように。等身大の自分を認める怖さと強さ。ホソミサカナも再び参加、とゆーことでやはり只のポップでは終わらない。繭ファンは聴くべし。

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  • 新居 昭乃 / 鉱石ラジオ
  • Paul Bley with Masahiro Togashi / Echo
  • 波 〜慶良間・久米島〜
  • 船戸与一 『新宿・夏の死』
  • REX-PCI56 (PCIモデム)
笠井潔 『国家民営化論 ラディカルな自由社会を構想する』

 読了。天皇も軍隊も官公庁も民営化した暁には国家の概念など消滅するであろうという意見。ただ、この構想の背景には個人の確立という大命題が潜んでいるので、日本ではなかなか笠井の思うようには進まないだろうな、という気はする。それでも充分に刺激的な論。

Stephen King 『Wizard and Glass (The Dark Tower IV)』

 読了。ローランド、若き日の愛と青春篇。

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 役所行って転入手続きを済ませる。警察署行って免許書の住所も書き換える。川越行って旧部屋の立ち会いと鍵の返還を済ませる。あとはお買い物して帰宅して「ムリョウ」見た。

 「セヴン」のDVDが出回っておる様子。一万円に怖じ気づいて今日は撤退。しかし近い内に必ずや。

 PCIモデム衝動買い。だって「Linux Ready!」ってあるんだもの(笑)。とりあえず付けてみてATコマンドも通るみたい。あとは電話が繋がるのを待つだけじゃ。ちなみに明日繋がるらしい。

log modified: 2005/11/06 23:34:58 JST

2001.05.30 (Wed)

Akino Arai / 鉱石ラジオ

 うー、時間を忘れてる……。

diary

 忙しいっす。26時か。寝る。

log modified: 2003/04/26 18:31:38 JST

2001.05.31 (Thu)

Akino Arai / 鉱石ラジオ

 今日もまた。

diary

 仕事が大変だった一日。

 衝動買いしたLinuxReadyなPCIモデムだが、上手く動いてくれない。なので未だ外付けモデムは手放せない。むぅ。どこかにドキュメントでも落ちてないかな。それよか勉強しろってか。

 仕事場が近くなったのは良いが本読む時間が少なくなった。やっぱり早起きが一番、か。

log modified: 2003/04/26 18:31:53 JST

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