2011.01.27

三陸産 早採り若布

この時期だけの味、今年も大船渡から早取り若布が届きました。

◆本日の晩酌
・ながす鯨の竜田揚げ
・若布の酢味噌
・焼き若布
・蕪の皮のきんぴら  

・睡龍 純米

 昨日残ったながす鯨は今晩竜田揚げに姿を変えています。 そう、40年前に日本中の給食で主役だったあの味です。 妻も「そういえばこんな味だったね」と昔を懐かしんでる様子でした。 これが無ければ食卓が成り立たないという食材ではありませんが、 我々固有の文化に対し非科学的なイチャ文をつける連中がいるのは実に不愉快ですね。 日本人の晩酌から鯨食を消さないために、今度の決勝戦は絶対に頑張ってもらいたいものです。
 そして本日のメインは今年も届いた「早採り若布」。 磯の香りが最高、こういうものを食べるとしみじみ「いいな〜」と感じますね。 みんなが食べていないものを自分が食べているという優越感もいくらか感じつつ、 本日も気持ち良く晩酌いたしました。(性格悪いでしょうか?)
 >>三陸大船渡の隠れた珍味「早採り若布」のレシピはこちらから。




2011.01.26

鯨肉 日・韓・伊

珍しいながす鯨をいただき、生食を三種類で楽しんでみました。

◆本日の晩酌
・ながす鯨三様(生姜醤油、ユッケ、カルパッチョ)
・ふろふき大根
・ほうれん草の胡麻和え  

・白玉の露

 くじら自体あまりお目にかかりませんが、ながす鯨なんていうと食べた記憶すらありません。 解凍したものを味見してみて、まあまあいけそうだったので生食で3種類やってみました。 どれもそう悪くなかったのですが、私の好みとしてはユッケが一番好かったですね。 血が気になる食材には、胡麻油と卵黄を組み合せると生臭さが劇的に消えますから、 鯨の赤身なんかにはもってこいです。 カルパッチョソースはマヨネーズベース。マスタードとバジルソースも加えています。 刺身は胃が丈夫な方ならにんにく醤油のほうがいいかもしれませんね。 昨日のサッカーはアジアカップでしたが、私の晩酌はワールドカップです。




2011.01.23

不評

酒粕とキウイのディップ、まったくの不評でした。

◆本日の晩酌
・鶏肉と蕪のクリーム煮
・酒粕とキウイのディップ
・自家製ごま昆布  

・睡龍 純米

 最近新しい酒粕料理を考えていたところに、今日キウイが熟しすぎているのに気づいたものですから、 パンにでもつけてみようと、これでディップを作ってみました。 出来上がったものは酸味がきいていて、ほとんどヨーグルトみたいな風味。 超熟キウイの発酵臭と酒粕のまろやかさが複雑な風味を醸し出し、 自分としては中々いけるなと思っていたのですが、 妻は「苦い」と言い、1枚食べて「もういらない」とのこと。 8時過ぎにはなぜかDちゃんもやってきましたので、”Dちゃんなら”と思い、出してみましたら、 これまた不評。「こっちのほうがよっぽどいい」といってパンをクリーム煮につけて食べだしました。 しかも「奥さん、不味いってはっきり言ったほうがいいですよ」とまで言いだす始末。 まあ腹をたててもしょうがありません、この2人には大人の味がわからないのですから。 というわけで、この夜は私にとって誠に不本意な晩酌となってしまいました。残念!




2011.01.18

鰊のマリネ

カクシメというメーカーが造った燻製のオイル漬を使いました。

◆本日の晩酌
・鰊のマリネ
・蕪の煮物 茸あんかけ
・茎わかめ漬
・なめこおろし  

・ひこ孫 純米吟醸槽口 「心のおそうじ」  2002年上槽(8年熟成)

 先日いただいた子持ち鰊のオイル漬をマリネにしてみました。 鰊は脂に癖がありますけど旨みの強い魚ですから、こういう料理法にはよく合いますね。 もらった時は「焼いて食べたほうがいいんじゃない?」と言われましたが、どうもこの食べ方こそ正解のようです。
 大晦日に飲んだ「心のおそうじ」は40度でいただきました。 冷で飲んだときはとにかくやわらかく芳醇な味わいでしたが、燗にすると印象は一変しますね。 冷のときにはやわらかさに包まれていた酸味が顔を出し、キレが良くなります。 そして、米の旨みもグーンと出てきてすごいインパクトです。 どちらを選ぶかはかなり好みに左右されそうですが、燗の場合もう少し力強い肴のほうが合いそうですね。 本日はちょっと料理のほうが負けています。

*訂正  焼いて食べても美味しかったです。




2011.01.16

硬いアボカド

焼くと結構いけますよ。

◆本日の晩酌
・烏賊とセロリのオイスターソース炒め
・ちぢみほうれん草温泉卵のせ
・アボカドのチーズ焼き  

・神亀 手造り純米酒 華吹雪

 冷蔵庫に入れ1ヶ月たっても一向に熟す様子がないアボカド。 もう待てないので焼いて食べることにしました。硬いアボカドは熱を通しても結構美味しいんですよ。 乳製品とはなんでも合いますから、もちろんチーズも好相性です。
そして今日の酒は一昨日購入した神亀の華吹雪ですが、 今までこの酒米を使ったのは記憶にありませんね。おそらく初めてではないでしょうか。 45度でいただきましたが、独特の熟成香は控えめで、厚みがありながらシルキーなタッチ。 スタンダードの500万石とはまた違った味わいですが、上質であることには変わりありません。 月並みですが流石、神亀ですね。




2011.01.12

コロッケに燗酒

ソースは中濃です。

◆本日の晩酌
・ポテトコロッケ
・鶏肉としめじの炒め物
・白菜のお新香  

・鷹勇 純米吟醸

 ソースがかかったコロッケは燗酒に結構合います。 かけるソースについては、私のような中濃派とウスター派がいるようですね。 まれにとんかつソースや醤油をかける方がいるようですが、これはごく少数派。 国会でいえば「社民党」や「立ち上がれ日本」くらいの勢力で、 どうでもいい数と言って差し支えないでしょう。 単独過半数が無理な場合、中濃派が連立を組むとしたらとんかつソースですね。 醤油とは基本政策が違いすぎます。
「衣にソースが染み込むのがいい」というのがウスター派の言い分らしいのですが、 私はどうもそれが気に入らないのです。すぐ食べればまあいいのですが、 ちょっと時間がたつとサクサクの衣がしんなりしますからね。 それと千切りキャベツがばしゃばしゃになるのもいただけません。 というわけで本日も中濃でした。毎度、くだらない話ですいません。




2011.01.08

数の子の粕漬け

酒粕マジック

◆本日の晩酌
・ゆで豚の炙り ゆずソース
・数の子の粕漬け
・セロリスティック  

・竹鶴 純米にごり

 正月用の数の子が多かったので粕漬けを造りましたけど、これが抜群なんですよ。 数の子はその辺で売っている、ごくありふれたものですが、酒粕がプレミアム。 神亀純米の粕を約1年自宅の冷蔵庫で寝かせたものです。
フレッシュな香りの粕ももちろん悪くありませんが、熟成されたものはまた格別の風味です。 食べ物を評するとき「風味豊か」という表現を使いますが、 この粕ほどその表現にマッチするものは中々見当たりません。 普通の酒粕に比べれば確かにいい値段はしますが、 スーパーで売ってる普通の鶏肉が比内鶏に変わっちゃうわけですから、 値段以上の価値は絶対にあります。興味のある方は今宮さんでお求めください。




2011.01.01

晩酌始め

正月らしく高級食材を名酒で蒸してみました。

◆本日の晩酌
・鮑の酒蒸し(肝醤油)
・烏賊の数の子和えいくら添え
・本鮪のづけ
・寒鰤の煮付け
・寒鰤のかま焼き
・烏賊のわた焼き
・刺身盛り合わせ  

・るみ子の酒 純米 生 1998年

 本年の晩酌始め、二礼二拍手、一礼の作法にて拝礼、「本年も健康で飲めますように」 と御祈願いたしまして、御神酒をいただきます。
 メインは鮑の酒蒸し(肝醤油)ですね。鮑の旨みと磯の風味を凝縮した逸品、 正月早々自画自賛で恐縮ですが、美味しいですよ。鮑も釜石市唐丹湾産の一級品ですが、 お酒も天遊琳純米と鷹勇純吟強力をブレンドして蒸し揚げました。 (実は私としたことが料理酒を切らしてましたので) これだけのいい材料を使うと不味く作るほうが難しいと思います。 分不相応な贅沢をしましたが、まあ正月だから許されるでしょう。
 本鮪もクロアチア産ですが、結構美味しかったですね。脂にやや癖がありますが、 きめ細かくさしていて、赤身というより食味としては中トロに近い感じ、 づけにはちょっと脂が強すぎたかも知れません。 まあ正月価格ですからそう安くもありませんでしたが、 それでも同程度の国産品と比べるとかなり割安感はあります。 今の時代、伝統文化を象徴するはずの正月の食卓でさえも、大相撲同様、 純国産で過ごすことは結構むずかしいようですね。 まあ美味しいので文句はありませんが。
 本日食べた「鮑の酒蒸し」と「鮪のづけ」は私の得意料理でもありますので、 後日レシピをアップいたします。
 >>「鮑の酒蒸し」レシピ アップしました。
 >>「鮪のづけ」レシピ アップしました。




2011.元朝

明けまして おめでとうございます。

本年最初の一杯、御屠蘇です

◆元旦朝
・お雑煮
・鮑の酒蒸し(肝醤油)
・数の子
・蛸と烏賊のなますいくら添え
・鰊の昆布巻き
・紅白蒲鉾
・伊達巻(居酒屋日和製)  

・秋鹿 純米吟醸 槽搾直汲 生 仕込第六号

 2011年の御屠蘇です。大晦日とは対照的に先月搾ったばかりの新酒にしました。 本日開けましたのでまだシュワシュワしています。秋鹿らしい綺麗な酸味も加わりますから、 更に清涼感が増しますね。面白い味です。
 我家は特別に御節料理は作らないのですが、なます、昆布巻き、お雑煮だけは毎年私が手作りします。 後は気分次第で適当に作りますが、この三種類だけは自分の好物で、 他家で作るものや市販のものと大きく味が異なるのでどうしても自ら作らなければなりません。 細かい説明は後に譲ることといたしますが、一般のものとは違い、 甘味を抑え出汁を効かせた酒飲み仕様と思っていただければ結構です。
 本年も公共の迷惑も顧みず、自己満足の世界を発信し続けようと考えていますので、 物好きな方は懲りずにアクセスしてください。



 

前のページ 次のページ