2010.08.30
烏賊の刺身
母が田舎から帰ってきた土産で晩酌です。
◆本日の晩酌
・するめ烏賊の刺身
・烏賊のわた焼き
・鰹の刺身
・海鞘酢
・竹鶴 純米にごり
ずいぶん大きい烏賊です、妻と2人では一杯食べたら他のものが食べられないほどでした。
鮮度も抜群で甘みが強いうえに、わたも肥えていて酒飲みにはこたえられません。
烏賊は美味しいのに値段も手頃で、日本の晩酌を支えるのに無くてはならない存在ですね。
生で良し、焼いて良し、煮て良し、和洋中なんでもありの、実に幅広い食材ですから、
「烏賊でどれだけの種類の料理を造れるか」なんてテストは晩酌料理人としての腕前を客観的に評価するにも最適の食材かと思います。
もちろん他の食材もさすが三陸品質、鰹も脂がギラギラにのっていますし、海鞘もえぐみが無く、
やはりこの辺で売っているものとはだいぶグレードが違います。
竹鶴のにごりも烏賊わた、鰹に相性よく、まあ文句のつけようが無い晩酌でした。
>>活きのいい烏賊が入ったら是非やってみてください 烏賊のわた焼きレシピです
2010.08.28
お宝鑑定
ちょっとやそっとじゃお目にかかれない"超レアもの"を試飲しました。
◆本日の試飲
・神亀 手作り純米酒
原料米 山形産亀の尾
醸造年 1996BY
本日、今宮の試飲で、とんでもない代物がだされました。旦那によれば、
神亀が1度だけ亀の尾を使ったことがあるそうで、この日出したものがそれだとのことです。
私も、亀の尾使用の神亀は飲んだことはおろか、見たことも聞いたことも有りません。
しかも14年ものの、とんでもない大古酒です。
透明のグラスに注がれたのはあめ色の一歩手前、美しく輝く琥珀色の液体、
その姿だけではだれも日本酒とは思はないでしょう。そのまま飲んでももちろんいいのですが、
41〜2℃のぬる燗にしたときの柔らかさは、抜群です。
ほとんど日本酒の常識を超えた酒ですから、言葉で表現するのが難しいのですが、
あえて言えば「酸味のやや弱い、品のいい紹興酒」といったところです。
中華料理には絶対合いそうですね。その辺の紹興酒よりずっと繊細な味ですから、
フカヒレや鮑の姿煮といった高級上海料理にこれを合わせたら最高だと思います。
我々一般庶民には高嶺の花の組み合わせではありますが、死ぬまでに一度くらいはやってみたいものです。
それにしても旦那の物好きぶりも飽きれたもんですね、
それでなくても希少価値の酒を14年も自分の冷蔵庫で調熟させるなんて、
老ねたら全部パーですよ、たいした度胸です。商売ではこんな思い切ったこと絶対に出来ませんね、
道楽ここに極まれりです。旦那も最近は変人を通り越し、やや変態に近づいてきたように感じます。
2010.08.23
冷たい肴
この日の埼玉、37.5度。盆過ぎですよ。「殺す気か!」って感じですね。
◆本日の晩酌
・冬瓜の帆立の冷製あんかけ
・茗荷の粕味噌漬け(神亀大吟醸粕使用)
・胡麻昆布(自家製)
・秋鹿 山廃純米吟醸 生
今年の暑さは異常ですね。こう暑いとさすがに、さっぱりしたものが欲しくなります。
普段は冷やした煮物なんてあまり食べないのですが、この日は冬瓜を冷製でいただきました。
この食材はこういう食べ方がとても合いますね。見た目も涼しげですし、
口に含むと心地よい冷たさが広がります。こんな夏向きの食べ物なのに何故、
冬の瓜というのでしょう、まったく解せません。
昨日造りおきしてたので、冷蔵庫から出して食べるだけ。茗荷も胡麻昆布も同様です。
「夏を乗り切る火を使わない晩酌」、でも昨日造る時はだいぶ
暑かったんですよね、冬瓜って煮るのに結構時間かかりますから。
冬瓜は胡麻昆布を造るときに戻した出汁で煮ています。
男の料理もベテランになれば自然にこういうことができるようになりますので、
まあ数をこなしてがんばることです。ちょっと上から目線でスイマセン。
2010.08.19
べこ正宗
田舎に行った帰りに買ってきたみやげもので晩酌です。
◆本日の晩酌
・牛タン(べこ正宗)
・塩雲丹(かけはた商店)
・いかの塩辛(及川屋)
・秋鹿 山廃純米吟醸 生
仙台名物として有名な牛タンですが、実は妻の大好物なのです。
私が仕事がてら仙台に妻を連れて行ったとき、せっかく仙台にきたのだからと、
有名店で牛タンを食べさせたところ、滅多に食べ物で感激することのない妻が
「美味しい、美味しい」といって大感激していました。それ以来、仙台に行ったときはもちろん、
田舎に帰ったときにも必ず、お土産に買ってきます。まあ、たいていは時間がないので、
今回のように高速のSAで買ってくるのですが、それでも結構喜んでくれます。もちろん、
どんな名物でもピンキリありますが、いい店で食べる牛タンは本当に美味しいですよね。
まず弾力が全然ちがいます。これに較べるとその辺の焼肉屋で食べる牛タンはいったい何なのでしょう、
考えてしまいます。麦とろご飯、テールスープ、キャベツの浅漬け、誰が考えたのかは知りませんが、
これも黄金の組み合わせです。皆さんも、もし仙台に行く機会があったら是非食べてみてください。
本日は大船渡ブランドの海産珍味も一緒にいただきますが、これまたいけてます。
特にかけはた商店の塩雲丹はいいですね、絶品です。
2010.08.15
大船渡
同窓会のため大船渡に行ってきました。翌日は伯父さんの家に泊めてもらい
三陸ならではの豪勢な晩酌です。
◆本日の晩酌
・まんぼうの刺身
・塩雲丹
・いちご煮
・烏賊のポッポ焼き
・茹でつぶ貝
・酔仙 純米吟醸 吟ぎんが
楽しかった昨夜の同窓会、来年の開催を約して別れました。ついでというわけではありませんが、
親戚の家を線香たてに廻り、この日の夜は大船渡市綾里にある伯父さんの家でやっかいになりました。
上記のようなメニューで、いかにも三陸の夏らしい珍味揃いです。こんなの料理屋で食べたら勘定が大変ですね。
三陸の方以外には馴染みのない料理があるので、いくつか説明をいたします。
まんぼうは、そう愛嬌のある顔をしたあのまんぼうです。
白身の淡白な味で食感がよく、たいていは酢味噌ていただきます。
塩雲丹は三陸を代表する高級珍味、雲丹を塩で枯らした(脱水した)ものと思ってください。
口に含むと凝縮された濃厚な旨みがあり、後から磯の香りが追いかけてくる感じで、
まさに酒飲みの急所をついた味といっていいでしょう。そして酒だけでなく、ご飯にも
最高です。私はこの塩雲丹こそがおにぎりタネとしては世界最高と思っています。
これ以上のものを今世紀中に開発することは、おそらく不可能でしょう。
いちご煮は近年有名になってきてるのでご存知の方も多いと思いますが、
雲丹、鮑という高級食材を一緒に煮たもので、「こんなの旨いにきまってるじゃん」という、
まあ言ってみれば、一種の反則技的料理です。
烏賊のポッポ焼きとはワタを抜かずにそのまま烏賊を焼いたもので、
身にワタをつけながら食べると酒がなんぼでも飲めるという代物です。
なぜポッポ焼きというのか?名前の由来については、不勉強なもので、
残念ながらお伝えすることが出来ません。
つぶ貝は磯の風味がいい巻貝で、北海道辺りでは大きなものを刺身で食べている様ですが、
三陸ではそれほど大きいものはなく、一般的には茹でて食べています。これもまたすこぶる美味なんです。
以上あまりにも美味しそうだったので我を忘れてしまい、写真を撮っておりませんでした、残念。
そのかわりといっては何ですが別の写真を掲載してあります。
伯父さんの家に行く道中、牡蠣で有名な赤崎があり、
道路沿いで岩牡蠣の直売をしておりましたのでちょっと立ち寄り、蒸し焼きと生を食べました。
三陸シーファーム鰍ニいう会社の直営店です。ご覧のように特大の見事な牡蠣で、
口いっぱいに広がる潮の香りとねっとりした味わいがとてもたまりません。
大船渡の牡蠣といえば冬場の真牡蠣と思っていましたが、こんなに旨いものがあるとは驚きました。
しかもここではこんなカワイイお嬢さん
(三陸の方言では
”めんこいあねっこ”です)が剥いた牡蠣を
持ってきてくれます。
我々酒飲みにとっては、ほとんど天国のような場所です、・・・・運転でなければ。
2010.08.11
夏野菜
毎日暑いですねー。本日は夏らしい晩酌にしてみました。
◆本日の晩酌
・塩豚の炙り
・白ゴーヤーのおひたし
(苦味が少ない品種です)
・たたき胡瓜
・ししとうの焼きびたし
・アサヒスーパードライ生
夏野菜は胡瓜や茄子、トマトなど、切ったり塩もみしたりするだけで肴になるものが多く、
暑くて火を使いたくないときには最適です。ゴーヤーも近年ポピュラーになった夏野菜のひとつですが、
チャンプルなどで食べるのが一般的で生で食べる人は多くないようですね。
私はゴーヤーを塩もみしてあくを抜き、和え物などで食べるのが好きですけど、
どうも妻には不評です。あの独特の苦味がなんとも言えない清涼感を呼び、ビールのつまみにピッタリなのに・・、
大人の味ってやつがわからないせいだと思います。
ししとうはもらい物で八日市場産、ちょっと日にちがたってしまいましたが、
朝採りをもらったときの風味は格別でしたね。そんじょそこらのものとは香りといい、
色つやといい全然違いました。
やっぱり時期のものはいいですね。それにしてもスーパーに並んでいる季節外れの白菜なんて、
いったい誰が買ってるんでしょうか?高くてまずいのに。
エアコン効かせて鍋物でもやるんでしょうか?
2010.08.08
献杯
先週のことです。突然の訃報でした。親しい友人が亡くなりほんとうにショックです。
◆本日の晩酌
・蟹グラタン
・ゴーヤー梅肉和え
・冷やしトマト
・奥播磨 ダブルエックス
管理栄養士の先生でした。仕事柄、食にも造詣が深く、話をしていて実に楽しい人でした。
色々な相談事にものっていただいて感謝してましたので、
これから恩返しをしようかなと思っていたのに、それもかなわず残念です。
月並みな言葉しか出ませんが、いい人に限って、若くして亡くなっちゃうんですね。
世の中の 空しきときと 知るときし いよよますます 悲しかりけり
大伴旅人が妻を亡くしたとき歌った有名な万葉歌です。
もちろん私の妻だったわけではありませんが、心境としてはこの歌そのものです。
初七日過ぎましたが、今晩は故人を偲んで献杯いたしました。
彼女は芦屋の出身、田舎者の私なんかと違ってお嬢さんです。
本日は故郷、兵庫県の酒を用意しました。盆明けには暑気払いにでも誘おうと思っていたのです。
なんでもうちょっと待っていてくれなかったのでしょうか。