2015.11.22
牡蠣グラタンに純米燗
王道の組合せ
◆本日の晩酌
・赤崎産生牡蠣
・研究所特製 赤崎産牡蠣のグラタン
・大船渡産茹蛸
・諏訪泉 特別純米酒 玉栄
大船渡から牡蠣が届きました。赤崎の牡蠣です。生牡蠣も好きなのですが、
赤崎牡蠣の食べ方で私が特に好んでいるのは本日の作ったグラタンです。併せるお酒は諏訪泉、
しっかりした味わいの純米燗にしました。
グラタンは我が国でもポピュラーな料理の一つですが、
どちらかと言えば酒の肴よりご飯のおかずとして活躍しているケースが多いよです。
お酒を合わせる場合も、白ワインが定番と言われている気がします。
でも、私の中ではペシャメルソースを使った料理には純米燗がベストマッチなんですよね。
中でも魚介系のグラタンは特に相性がいいと思います。酒の造りでは乳酸が多い生もと系、
コハク酸の多い熟成酒なんかソースのこってり感には抜群ですよ。
辛口の白ワインは口を洗ってリセットする効果は大きいのですが、
純米燗の方は口の中に残ったソースの余韻に調和する感じで、ワンランク上のマッチングに思えます。
皆さんもぜひお試しを。
純米燗にピッタリ”牡蠣グラタン”のレシピを紹介です。
2015.11.15
常識からかけ離れた酒
これが竹鶴です
◆本日の晩酌
・烏賊のわた焼き
・ブロッコリーと生ハムのサラダ
・カルビ大根
・竹鶴 生もと純米大吟醸原酒 袋吊しずく酒
本日の酒は「竹鶴」八反の40で生もとづくり純米大吟醸の原酒、しかも袋吊りしずく取りと来ています。
生もとの高級酒といえば大七の皆伝や箕輪門辺りが頭に浮かびますけど、この竹鶴も破格のハイスペックであり、
常識人が考えると、生もとづくりでこれをやる意味はあるのだろうかと理解に苦しむところですが、
本人たちまったく意に介す様子はありません。アルコールは20度まで達し、酸度は2.7、アミノ酸度も高く、
カプロン酸エステルや酢酸イソアミルなんてものは微塵も感じられません。通常の純米大吟醸ではありえない仕上がりです。
純米大吟醸に獺祭あたりの味をイメージしている人だと、気を失ってしまうかも知れません。
何を考えて造っているのですかと問えば、おそらく「何も考えず、微生物の好きなようにやらせるのだ」
と禅問答のような答えが返ってくることでしょう。この酒は美味いとかまずいとかいうものを超越しています。
もう技術ではありません、哲学か、それでなかったら宗教です。
皆さん、人類はついにここまでやってしまいました。
日本で最も非常識な酒「竹鶴」を紹介します。
2015.11.11
牡蠣
本年の初物です
◆本日の晩酌
・牡蠣のオイスターソース炒め
・豚ロースの粕味噌漬け
・鮭の皮揚げ
・酔右衛門 純米冷おろし 「秋桜」
本日の牡蠣は我家では今年の初物になります。思いがけないもらいものですが、
火を通しても身の縮みが少ない中々の上物です。
皆さん、牡蠣はどんな食べ方がお好みでしょう?
牡蠣フライにも根強いファンが多いのですが、牡蠣好きを自称なさってる方は、たいてい生牡蠣といいますよね。
もちろん私も生牡蠣は大好きなのですけど、焼いたり炒めたりするのも結構好きなのです。
今晩の牡蠣のようにいいものは、火を通した時に身が縮まないですし、味の出かたに迫力があります。
生の時にはそれほど感じなかったレベルの差を過熱して大いに感じることってよくあるんです。
素材の良し悪しは生でこそわかると思ってらっしゃる方、是非こんな食べ方も試してみてください。
火を通して美味しい”大船渡産牡蠣”のレシピを紹介いたします。
2015.11.3
開春 ひやおろし
雄町らしい味
◆本日の晩酌
・鶏とセロリの炒め物
・いかポテト
・大根と蕪の葉のツナサラダ
・開春 山口 雄町純米ひやおろし
今晩は島根の地酒「開春」です。研究所の晩酌にも度々登場する今宮お薦めの銘柄、本日は雄町のひやおろしにしてみました。
皆さんご存じの通り、酒米にはいろいろあります。最も生産量の多い「五百万石」、王様と言われる「山田錦」、
「亀の尾」や「強力」などの復刻米、またまた各県で開発している新品種など、ここのところ百花繚乱の様相を呈しています。
その中でも独特の存在感を放っているのが、「雄町」ではないでしょうか。
山田錦とはまた違った飲みごたえのある味わいに熱狂的ファンの多い酒米でもあります。
この開春ひやおろしもまろやかで厚みがあり、雄町らしさが出ていて良い仕上がりです。
皆さんは「雄町」お好きでしょうか。お好みなら是非お試しください。