2012.7.27
復活!三陸の夏
震災後初めてです。
◆本日の晩酌
・生うに(大船渡市綾里湾産)
・おかひじきのチャンプルー
・胡瓜とじゃこの煮物
・酔右衛門 純米 生
家に帰ると家内から「冷蔵庫に良いものあるわよ」との言葉。
明けてみるとそこに、塩水に浸かりながら黄金色に輝く物体を発見。
我々三陸の人間が夏になるとどうしても食べたいもの「生うに」です。
震災の影響で昨年は漁が出来ず、我が家に毎年送られてくる「生うに」もありませんでしたので、
三陸産の「生うに」とは2年ぶりのご対面となります。
大好物ですから当然うれしいんですが、
今年の生うにには特別なうれしさを感じますね。
本日はたまたま岩手のお酒でした。まるでこれを見越していたかのようですね。
2012.7.25
竜宮
たまにはこんなのも
◆本日の晩酌
・いかのトマトソース煮
・やき茄子
・ツナゴーヤ
・黒糖焼酎 竜宮
たまには違ったものをと思い、いつもの芋焼酎でなく黒糖焼酎にしてみました。
やや薄めの水割りでも甘い香りがしっかりと残り結構いけますね。
トマトソースにもゴーヤーにもよく合います。
ごてごてしたラベルはどうかと思いますが、南国の熱気を伝えるという意味ではこれもありということでしょうか。
北国の銘醸蔵なんかではラベルに商売繁盛なんて絶対書きませんからね。
「雪の茅舎」なんて風流なネーミングに比べると、このラベルのセンスは対極に位置するものでしょう。
音楽でいえば、スローバラードとサンバくらいの落差はあります。
日本も結構広い、やはり流れている血の違いというものなのでしょうか。
念のため申し上げておきますが、味は美味しいです。
2012.7.22
ドブロク
1度は飲んでみる価値あり
◆本日の晩酌
・赤魚の干物
・ししとうのじゃこ味噌炒め
・茄子の塩もみ
・寒元 純米生もと どぶろく <火入れ>
今宮のご主人からいただいたどぶろくを飲んでみました。乳酸がきいていますけど、甘味はかなり控えめ、
つぶつぶは残っていますが、意外にも洗練されており、どぶろくらしからぬ味わいです。
コシヒカリ使用で生もと造り、どぶろくなのに麹蓋、しかも火入れ。
一体何を狙って造っているのか、意図するところはよく掴めないのですが、結果としてできたものは面白い。
確実に言えることは、変わり者が造っているということだけです。
まあ、変わり者が歴史を造るわけですから、こういう人間もいないといけませんけどね。
2012.7.16
グランドキリン
キリンの自身作
◆本日の晩酌
・鶏肉と筍の煮物
・ししとう味噌
・しそ胡瓜
・グランドキリン
イヤー暑いですねー、こんな日はやっぱりビールですかね。
セブンイレブン先行発売というのにちょっと興味をそそられたので買ってみました。
普通のラガーよりちょっと高いだけですけど、見た目はかなり力がはいってる感じですね。
ジョッキにそそぐとやや濃いめの色、香りは確かにいいですね、高級感があります。
ホップのアロマを強調した結果でしょうが、
近年の、のど越し重視のビール業界の中にあっては、かなり苦味の強い部類にはいる仕上がりです。
容器やラベルを個性的にしても、実際飲んでみるとそれほどの違いを感じないというビールが多いのですが、
これは明らかに違います。地ビールメーカーがやるならいざ知らず、
キリンのようなメジャーブランドがこれをやるのは相当に勇気がいるのではないでしょうか。
ただ、ヒット商品にはならないでしょうね。今の諸費者、特に若い人にが求めるマイルドさとか、
スッキリ感といったものからはかなりかけ離れています、
受入る方の多くはオヤジ、つまり中年以降の男性になるでしょう。
悲しいかなこの層は大ヒット商品を生む伝播力を持ってないんですよね。
あともう一つ、せっかくここまでやるのなら瓶もガラスにしたほうがよかったんじゃないでしょうか。
本格派で売るのなら手にした時に感じるずっしりとした重量感も大事だと思いますよ。
2012.7.11
梅雨鰯
旬の味
◆本日の晩酌
・梅雨鰯の刺身
・海老レタスサラダ
・胡瓜のあさ漬
・雪の茅舎 山廃純米
鰯が安くて美味しい季節になりました。特に今年は豊漁らしいですね。
大きくて、鮮度もまあまあでしたから、本日は刺身でいただきました。
やはり時期のものは脂ののりもいいですね。
鰯は6月から9月くらいまでが旬ですけど、お盆を過ぎると青魚の主役は秋刀魚に奪われてしまうので、
今こそが鰯君の存在感を一番アピールできる時期なのです。
足のはやい魚ですから、昔は海無し県の埼玉でスーパーの鰯を刺身で食べるとは考えもしませんでしたけど、
今では平然と家でさばいて楽しんでます。
主として道路整備によってもたらされた輸送スピード向上の恩恵を最も受けている魚の一つがこの鰯でしょう。
こうやって考えると、我々酒飲みもそれなりに公共投資の恩恵をうけているんですけどね。
昔、中々食べられなかった刺身を居酒屋で食べながら、
「高速道路に金を使って、怪しからん」なんて言ってる飲兵衛も結構いますからね。
公共投資に理解を得るためには、もっと身近な例でわかりやすくやった方がいいと思いますよ。
「高速道路で産業発展、地元に雇用も生まれます。」なんてアピールは全然だめ。
「わが党は高速道路を整備して、皆さんの食卓に新鮮な刺身をお届けすることに全力を尽くします」って感じのほうがいいんじゃないですか、先生方。
新党
「本日の晩酌が第一」 俺、1票入れるな、間違いなく。
2012.7.06
ワイルドだろー
今日はスギちゃん風にいくぜ
◆本日の晩酌
・青椒肉絲(チンジャオロウスー)
・江戸崎かぼちゃの味噌にんにく焼き
・日光のたまり漬け三点(きゃら蕗、山うど、チーズ)
・日置桜 生もと純米 雄町
1月前に買ったぜぇ、
栓を開けて台所に置きっぱなしだぜぇ、
冷蔵庫なんか入れないぜぇ、
ワイルドだろー、
お燗にしてやったぜぇ、
60℃の飛切燗だぜぇ、
ワイルドだろー、
なんで60℃ってわかるのか?
温度計で測ったんだぜぇ、
あまりワイルドじゃないぜぇ、
徳利をラッパ飲みしようと思ったぜぇ、
熱くてできなかったぜぇ、
ワイルドになりきれないぜぇ、
2012.7.01
山滴る
山シリーズの夏バージョン
◆本日の晩酌
・鯵の塩焼き
・トマトとじゃが芋のサラダ バジル風味
・川海老の釜揚げ
・日置桜 特別純米 生 「山滴る」
日置さんの季節限定山シリーズの夏バージョン「山滴る」です。
無濾過の生といえば芳醇さを前面に押し出した造りをするところが多いのですが、やはり日置さんは違います。
フレッシュであり、のど越しの良さを保ちつつも、引き際がスパッと切れるのが特徴です。
このところ、政局やら女性問題やら、引き際がスパッと切れずに苦しんでいる方々が多いようですけど、
そんな時には是非この酒をお勧めします。
日本酒度が9度とかなり高いこともありますが、やや苦味を残したところに、
この清涼感のポイントがあるのでしょう。
苦味というと余分なもののように感じる方もいるでしょうが、僅かな苦味には、味を引き締めたり、
キレを良くしたりという作用があるように思えます。
ワインの渋みやビールの苦みは、味わいの構成要件として必須ですからね。