2010.07.19

どうだ! 生雲丹じゃあーっ。

 今年もついに届きました。これぞ三陸の夏を代表する味覚です。

◆本日の晩酌
・生雲丹
・いくら醤油漬け
・枝豆
・冷奴
・鮪と蛸の刺身(昨日の残り)

・澤屋まつもと 純米 播州山田錦 

 田舎の伯父さんから「生雲丹」が届きました、大船渡市三陸町綾里湾のきれいで豊かな海ではぐくまれた最高級品です。 伯父さんにはいつも美味しいものばかり送ってもらって本当にありがたく思っています。 雲丹は貴重なものですから厳重な資源管理がなされており、いつでも採れるものではありません。 伯父さんも「今年は中々雲丹が解禁にならず、やっと採れたといっていました。  
生雲丹は塩水に入れてありますので、寿司屋などでよく見かける木箱に並べられているもの (通常みなさんが食べているもの、通称箱雲丹)とは全くの別物と思ってください。 箱雲丹にはほぼ例外なくミョウバンが防腐剤として使われています。 磯の香りも何もありません。どんな雲丹でもこれを使ったら風味が台無しです。 家の家内(埼玉県出身)などは初めて三陸の生雲丹を食べたとき、 今まで食べていたものと全く違うので驚いたと言っていました。 どうやらあのミョウバンの味が雲丹の風味だと勘違いしていたようなのです。
 本日は本当に贅沢な晩酌でした。この世の楽園です。





2010.07.17

まんぼうの小腸(こわた)

 おふくろから分けてもらいました、珍味です。

◆本日の晩酌
・まんぼうの小腸(こわた)酢味噌和え
・まんぼうの小腸(こわた)塩焼き
・するめいかのボイル

・澤屋まつもと 純米 播州山田錦 

 まんぼうというのは三陸でも夏の味覚として知られています。 雲丹や海鞘に比べるとメジャーとはいえませんが、さっぱりとした癖のない味で、 突き出しや箸休めにはとても向いていますね。身のほうも美味しいのですが、 私の好みから言えば、独特の食感を持つこの小腸のほうに軍配が上がります。
 「まんぼうは美味しいよ」と私が言うと、「まんぼうって、でっかくって愛嬌のある顔したやつですよね。 あんなかわいいもの食っちゃうんですか」と答える人間がいますけど、そんな奴には 「君はシー・シェパードか?」って言いたいですね。 断言いたしますが"まんぼう"は見るものではなく、食べるものです。





2010.07.14

おでんゼリーよせ

 こんなお中元が届きました。世の中いろんなことを考える方がいるもんですね。

◆本日の晩酌
・おでんゼリー寄せ
・塩ゴーヤのツナ和え
・冷奴

・天遊林 純米 

 この「おでんゼリー寄せ」は築地の老舗「佃權(つくごん)」さんの商品。 「夏場にも冷やして美味しいおでんを召し上がっていただきたい」との願いから、 造られたそうですが、正しくは「夏場にもなんとかおでんを売って商売したい」 との願いから、造られたものであると推察いたします。
 確かに見た目は清涼感もありますし、各ネタもそれなりに食べられるレベルにあるのですが、 どうしても「ビミョー感」が拭いきれません。やっぱり冬の温かいおでんにはかないませんね。





2010.07.11

「穿」(うがつ)発売

 先日発売前に試飲させていただいた日置桜「穿」が発売になり、早速購入いたしました。

◆本日の晩酌
・鶏レバーの甘辛煮
・胡麻高菜
・韮饅頭

・日置桜「穿」 

 日置桜の「穿」は純米酒の進化形を探る意味で、 試験醸造していく製品を一部商品化した際に用いる商標ということです。 新しいタイプの燗酒を目指しているのでしょうか、 お燗でここまでキレを強調したものは中々ありませんね、「大七生もと」とも「神亀」 とも「奥播磨」とも違います。日置さんの今までのラインナップにも無いおもしろい存在です。 味の濃いもの、秋刀魚や鯖、鰤かまなど脂の強い焼魚なんかにいいと思います。
  • >>究極の燗上がり酒 日置桜の紹介です





  • 2010.07.04

    酒は未来を救う

     第2回「酒は未来を救う」というチャリティ試飲会に行ってきました。日本酒や焼酎などの和酒、 国産のワインなどの普及活動を行うと共に、収益を病気や恵まれない子供に寄付するという素晴らしい趣旨の会です。
     結構広い会場でしたが写真のように立錐の余地もありません。会場に来る途中、 錦糸町駅前で見かけた「新党改革」舛添党首の盛り上がりに欠ける立会演説とは誠に対照的な大盛況ぶりでした。 やはり皆さん酒で未来を救えても「新党改革」では未来は救えないとお考えのようです。
     肝心の試飲のほうですが、意気込んで行ったわりにはどうも舌のほうが冴えません。 いつもよりすっぱく感じたり、アルコール臭を強く感じたりして、 まったく本来の味がわかりませんでした。 最初は初めて飲む銘柄を飲んでいたので「何だバランスの悪い酒ばかりだな」と思っていましたが、 進んでいくうちにこんなはずはないと思い、比較的飲みなれた銘柄を飲んでみると、 いつもと全く違う味がしてびっくり。私の舌がおかしかったのです、少し疲れ気味なのかもしれません。 そんなことで個々のお酒に対する講評は今回無しにして、ちょっと切り口を変えてレポートしてみます。
     まず全体として目立ったのは「無濾過生原酒」が多かったことですね。 飛露喜のヒットからこの系統が多くなった様な気がしてなりませんので、「無濾過生原酒」 を看板商品としてフィーチャーしている新進銘柄を私は勝手に飛露喜インスパイヤ系と呼んでいます(勝手に呼んでゴメンナサイ)。 今回参加の蔵では「鳳凰美田」「陸奥八仙」などが代表選手かと思います(異論があるのも承知の上です)。
     ただ今回のような試飲会でこの手の酒が多いのは単なる流行だけが理由ではないような気がします。 今回のように多くの蔵がでる試飲会では、ある程度のインパクトがほしいのとやはりわかりやすい味がいいということでしょう。 どっしりしていて、力強い旨みを売り物にしているタイプ (このような傾向の酒を私は勝手に神亀リスペクト系と呼んでいます) というのはここには向いていません。肴なしの純粋な試飲会にはあまり向いてませんからね。 それと冷蔵から開栓してすぐ味の出るタイプという点でも「無濾過生原酒」 優位になるのかなという気がします。
     参加者の層は酒販店や飲食店などプロの方より我々一般愛飲家のほうがずっと多かったようですね。 そして女性がほぼ半数を占めていました。(しかも多くは20代30代、ちょっと40代がいてその他少数) これは変な意味でなく実に喜ばしい傾向ですね。昨今私のように料理を趣味にしている男も決して少なくありませんが、 それでも家庭では女性が食卓の主宰者になる場合ことが大半です。 女性たちがお酒の知識を高めれば確実かつ飛躍的に日本の食文化のグレードが上がります。
     下戸の方は認めがたいことかもしれませんが、酒は食文化構築の上で不可欠な要素で、 これは絶対に否定しえない真理というものです。その証拠にお酒がなければ成立しない食文化が数多く存在します。 たとえば私は海蛸も海鼠も好物ですがあったかいご飯で食べようとは思いません。生牡蠣も同様ですし、 レバ刺しもしかりです。ブルーチーズを飯のおかずにしようと思ったことはただの一度もありません。 おでんや鍋ものもご飯のおかずというよりは酒の友、山菜なども酒と合わせてこそ真価を発揮するものが大半です。 日本の女性たちがお酒に親しみ、酒を知り、どんどん食卓を豊にしてほしいですね。
     とにかく中々楽しい会でした。酒造、酒販業界のイメージアップにもつながりますし、 是非今後も続けてもらいたいものです。来年もまた参加したいと思います。
     参加蔵、醸造所は下記の通りでした。

    < 日本酒 >
    浅間山 吾妻嶺 阿部勘 一白水成 泉橋 尾瀬の雪どけ
    屋守 鶴齢 賀茂金秀 開運 小左衛門 佐久乃花
    相模灘 大那 忠臣蔵 天宝一 鍋島 萩乃露 白岳仙
    播州一献 福小町 鳳凰美田 豊香 宝剣 美和桜
    三重錦 結人 陸奥八仙 遊穂 来福

    < 焼酎・泡盛 >
    赤鹿毛 朝日 旭萬年 芋麹芋 海 蔵の師魂
    けいこうとなるも さつま寿 常徳屋 請福 多良川
    杜氏潤平 日向あがくれ やきいも黒瀬 凛

      <ワイン>
    麻屋葡萄酒梶@アルプスワイン梶@甲斐ワイナリー
    勝沼醸造梶@轄b府ワインポート 塩山洋酒醸造
    蒼龍葡萄酒梶@泣^ケダワイナリー 高畠ワイン
    中央葡萄酒梶@泣}ルサン葡萄酒 且R梨ワイン
    潟泣~エール




     

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