2015.7.29
東北大学の酒
萩丸
◆本日の晩酌
・大船渡産 生雲丹
・鯵のひらき
・トマトとブロッコリーのサラダ
・一ノ蔵 特別純米酒 「萩丸」
(東北大学プロデュース)
私の甥っ子がこの春、東北大学へ入学しました。名門大学という言葉は定義が曖昧ですけど、
このクラスになればこの言葉を使ってもほぼ文句を言われないレベルでしょう。なんといっても旧帝大ですからね。
それにしても、私の親戚のくせにこんな出来のいい学校に進学するとは、まったく非常識なやつです。
その甥っ子一家から「入学祝のお返しに」と東北大学ブラントの日本酒とワインをいただきました。
本日はそのうちの日本酒で晩酌です。
酒米は大学関連施設で栽培した「蔵の華」、一ノ蔵で委託醸造したものですが、
設計(プロデュース)は東北大学大学院農学研究科が全面的に行ったものと聞きました。
この種の企画物ですから派手な味を狙うのかと思いきや、存外落ち着いた風味に仕上がってます。
適度に旨味ものって、酸味もシャープな酸ではなく重心の低い酸です。
淡泊な刺身より赤身、ちょっと味の濃い煮物なんかにも合いますね。
ちょうど田舎から送られてきた生雲丹の濃厚な味にも十分対抗できる力がありました。中々の実力派です。
今後彼が真面目に酒と料理を研究するのであれば、当研究所の次席研究員くらいにはしてやってもいいと考えています。
頑張りたまえ。
2015.7.25
夏休みの味
子供のころよく食べました
◆本日の晩酌
・焼きほたて
・大きい笹かまぼこ
・茹でとうもろこし
・秋鹿 純米 「ひや」
子供のころの記憶がよみがえる食べ物ってありますよね。私にとってはこの焼きほたてととうもろこしもそんな食べ物です。
いかと帆立はよく海水浴場で焼いてましたね。三陸ではとてもポピュラーな食べ物で、私も普段から大好きなのですが、
海で遊んで腹が減った後は格別に美味かったように記憶しています。
塾なんてものはありませんし、宿題すらも怪しい夏休み。毎日泳いで、昼寝をして、美味いものを食べて、
今の子供たちに比べると自由そのものでした。
大人になるとそうそう自由でもいられませんけどね、せめて晩酌ぐらいは自由にやりたいと思います。
2015.7.21
edamame
世界晩酌遺産
◆本日の晩酌
・茄子と帆立の豆鼓炒め
・たたき胡瓜の茗荷和え
・ゴーヤ入りポテトサラダ
・GRAND KIRIN THE AROMA
本日の晩酌には登場していない枝豆の話です。先日あるTVを見ていたら「海外でかなり流行っている」とのことでした。
海外での呼び名は「edamame」つまりそのままです。
自慢じゃないのですが私は10年以上前から、「この枝豆が何故ビール大国のドイツやアメリカ、
イギリスなどで流行らないのか理解できない。大豆も自国にあるのだろうし、条件は整っている。
手軽に調理できて、こんなにビールに合う食材を発見できないなんて、彼らの目はふし穴である。」と断言していましたが、
和食ブームにのって、ついに彼らの知るところとなったようです。
ビールのつまみとして人類最大の発見と言われるこの食材を当研究所は世界晩酌遺産に登録します。
ちなみに今のところ、どこの国からも反対はきておりません。念のためお伝えしておきます。
2015.7.11
完璧な晩酌酒
残念なのは裏ラベル
◆本日の晩酌
・肩ロースの粕味噌漬け
・アボカドの生ハム巻
・舞茸とピーマンのバター炒め
・雪の茅舎 山廃純米
本日の晩酌酒は「雪の茅舎」です。柔らかいタッチ、出しゃばらない香り、しっかりとしたボデイ、
風流なネーミング、どれをとっても一級品なのですが、
価格は税込み2500円以下と驚異的なコストパフォーマンスであり、今、日本に存在する酒の中で最も完璧な晩酌酒と言えるでしょう。
難癖をつけるとすれば1つだけ、裏ラベルに「雪の茅舎とは、『雪の降り積もったかやぶきの家』を言います。」
との説明文がついてることです。
昨今、わかりにくいということが非難の対象となる風潮があります。しかし、「雪の茅舎」と書くから好いのであって、
「雪の降り積もったかやぶきの家」と書いたら興ざめでしょう。
わかりづらくてもいいんです。せっかくの風情にケチをつけるこの説明文は削除することをお願いします。
(1ファンより)
2015.7.2
私の初鰹
三陸産
◆本日の晩酌
・鰹の刺身
・谷中生姜
・枝豆
・秋鹿 山廃純米 無濾過生原酒
本日の晩酌は初夏らしい装いになりました。もちろんメインデッシュは紫蘇や茗荷をたっぷりかけた鰹です。
ところで鰹の旬はいつでしょうか?この認識にはどうも個人差が大きいようです。
かくいう私も10月頃の戻り鰹か、盆前の鰹か大いに迷います。
味としてはやはり戻り鰹の方が美味しいと思いますが、
北上中の鰹も今の時期くらいになれば結構脂ものってきていいものです。
昔は5月ころの鰹を初鰹として珍重したといいますが、その時期では中々脂ののったものは見かけません。
最近甚だしいのは3月ころから出ていますけど、いったいどこまで出かけて獲ってるんでしょう。
あんなガリガリに痩せた脂の無い鰹を刺身で食べる人間の気がしれません。
スーパーで見かけるたびに「鰹節にでもしたらいいのに」と思ってしまいます。
私はこの時期になるまで鰹はほとんど買いませんね。どんなに早くても許容範囲は6月過ぎからです。
というわけで本日が私の初鰹、三陸産であり、この時期にしてはかなり脂ののりもいい結構な品物です。
私は初鰹という名に踊らされて美味しくない、春先の型の小さいものを食することをお勧めしません。
そして資源保護の観点からも、太らせてから獲ったほうが良いと思います。皆さんいかがでしょう。