2011.11.26
ボジョレー・ヌーヴォー
そろそろ飲まないと
◆本日の晩酌
・ポークソテー
・茹でキャベツとホッケのサラダ
・こぼうと雑魚の胡麻風味炒め
・Beaujolais-Villages Nouveau Collin-Bourisset
いただきもののボジョレーですが、そろそろ飲まないとヌーヴォーじゃなくなっちゃうので、本日飲むことにいたしました。
日付変更線のおかげで日本に世界一早く解禁が訪れるということで、初物好きの日本人は大喜び。
最近ではすっかり晩秋の風物詩として定着し、ご贈答用でもポピュラーになりました。
まあ、一種の縁起物といっていいでしょう。
味のほうはあまり深みがないものの、新酒ならではのフルーティーさがあり、渋みは少なめ、
普段ワインを飲みなれない人でも比較的抵抗なく飲めるタイプがほとんどです。
この辺も多くの日本人に受け入れられた要因かと思います。
なにしろ我々が子供時代には赤玉ハニーワインを飲んでいた人種ですからね。
2011.11.24
津軽海峡冬景色
青森は雪だそうです。
◆本日の晩酌
・巨大ほっけの開き
・筋子
・ミニきゅうりの辛みそ漬
・杜の蔵 純米吟醸 ひやおろし
本日の晩酌は青森の叔母さんからの贈り物づくしです。いつもながらの立派な筋子とともに、
とてつもなく大きいほっけもやってきました。
頭を落としているにも関わらず身の丈は30cm超、人間でいえばチェ・ホンマン クラスのでかさです。
この世のものとは思えないほど脂ものってますが、やや質の劣るほっけで感じられる酸化した脂の嫌な臭いは微塵もありません。
これこそが上質というものでしょう。
叔母さんによれば、もう青森では雪が降っているとのこと、寒い青森の冬にはこんな脂っこい魚が良く似合うんですよ。
“ 雪景色+北国の魚×地酒=絵になる晩酌 ”という当研究所が導きだした公式を満たすためにはまだ雪景色が足りませんが、
それは頭の中で思い描くこととします。
本日はとてもいい晩酌ができました。叔母さんいつもありがとうございます。
2011.11.19
ザンシロ
スッキリ系ですね
◆本日の晩酌
・油琳鶏
・安納芋
・ほうれん草のおひたし
・残波 白
泡盛「残波の白」をいただきました、泡盛にしては珍しく減圧蒸留でかなりすっきり味です。
地元ではたいへんポピュラーな泡盛で、若者に人気があると言ってましたが、わかる気がしますね。
これは日本酒や焼酎にも共通して言えることですが、若者の酒類に対する好みにおいては「コク」とか「旨味」、
「風味」や「柔らかさ」よりも「清涼感」や「癖の無さ」、または「甘味」や「香の華やかさ」を重視する傾向が強いようです。
黒麹の芋焼酎などは「コク」があっても若者に人気ですが、「甘味」の強いものが多く、
ロックで飲むという前提で支持されているのではないでしょうか。
この「ザンシロ」、飲みやすく初心者向きでもありますが、味わいという点ではいささか物足りないと感じる方も多いでしょう。
古酒ならまろやかになるのは分かっていますが、リーズナブルに新酒で嫌味なく飲ませようとすると、
やはりこういう方法になるということでしょうね。
まあ結果として美味しければいいので、あまりこだわる必要もないと思います、要するに好みの問題ですから。
でも、もうちょっと個性が欲しい気もしますけどね。
2011.11.11
鮭のムニエル
定番のクリームソースです。
◆本日の晩酌
・鮭のムニエル クリームソース
・きんぴらごぼう
・塩白菜の中華風
・大七純米生もと
津波の被害でまったく期待していなかったのに、思いがけぬ豊漁で今年の秋も秋刀魚を堪能しましたが、
秋の味覚といえばこの鮭もはずせませんね。そんな鮭を今日はムニエルにして定番のクリームソースでいただきました。
鮭は沖で獲れた銀毛と言われるものが上等とされています。まず外見からして光り輝いていますし、
脂ものってますから、塩焼きなんかには最高です。それに対し川に上がってきたものはブナと称し、
グレードが落ちるものとして扱われます。体の色に赤とか黄色が混じり、ぶなの木肌みたいに見えるところからそのように呼ばれています。
今日の鮭はだいぶぶなっぽくなっていましたが、こういうものはムニエルなどのように油を足してあげる調理法が合いますね。
特にクリームソースのようにこってりとしたものによく合います。あまり脂がのっていると逆にしつこく感じますので、
かえってこの程度の脂が良いようです。
男の料理初心者の皆さん、材料の状態を見て調理法を変えることは覚えなければいけませんよ。
お酒でも燗で飲んだほうが美味しいものもあれば、冷酒がいいものもあるように(これはグレードの差ではありませんが)
その良さをひきだしてあげれば、日々の晩酌がより美味しく、楽しくなりますからね。
これらの啓蒙活動も晩酌研究所の使命なのです。
2011.11.07
初おでん
本シーズン初めての登場です。
◆本日の晩酌
・おでん
・諏訪泉 純米吟醸「満天星」ひやおろし
おでんは日本の冬では風物詩といっていいでしょうね。
実際にはあまり見たことがないのですが、屋台でおでんをつつく姿はなぜかドラマでよく目にします。
我々昭和世代には、テレビでおなじみの世界ですよね。それだけ絵になるということでしょう。
屋台のおでん屋にはあまり格好良い俳優は似合いませんね。
「速水もこみち」や「向井理」じゃ絶対だめです。「阿部寛」も「高橋克彦」も当然だめ、
「哀川翔」ぐらいならありとも考えられますが、まだ格好良すぎますね。
屋台のおでん屋に似合いそうな役者はといって、おそらく万人が認めるのは「温水洋一」ですね。
個人的には「船越英一郎」なんかもいいと思います。
テレビドラマならコップ酒でしょうが、研究所としてはそういうわけにもまいりません。
本日併せたのは「満天星」のひやおろし、やや温めの燗が出汁を吸った大根と良く合います。
これからの季節の定番メニュー、晩酌がすすみますね。
2011.11.06
燗酒の季節
いよいよシーズン到来です。
◆本日の晩酌
・烏賊のポッポ焼き
・ごま風味づけ鮪
・アスパラのタルタルソース
・梅の宿 山廃純米吟醸
ここのところ比較的暖かい日が続いていますが、やはり11月の声を聞くと燗酒が欲しくなりますね。
本日の晩酌酒「梅の宿の山廃純吟」はマイルドタイプの山廃で、冷酒でいただいても美味しいのですが、
温めると山廃らしい力強さが出てきて全く趣が違ってきます。
烏賊のわたなんかに併せるんでしたら、やはりこちらのほうでしょうね。
温度による味わいの変化を研究するのも、これからの季節ならではの楽しみ。
この辺が燗酒ファンの醍醐味なんですよ、皆さんもぜひお試しを。