kazkaz奮戦記&社会批評 by kazkaz of 車輪の下
This criticism is being offered by 「kazkaz of 車輪の下」.
現在新規更新は休止中ですが、過去10年間の社会批評を検索ができるようにデータベース化しています。思考がデータベース化されていますので、現在社会を考える一材料になると思います。「検索」でご利用下さい。
◎私と社会学&社会批評
最新ページの入り口は、こちらです。
■2011年11月27日(日)13:08
虐待死4歳児、全身たばこの火…。
|
大分県別府市で4歳の長男を殴って死なせたとして、別府署に傷害致死容疑で逮捕された母親の無職金城利恵容疑者(37)が「やかんのお湯をかけたり、たばこの火を押しつけたりしたこともある」と供述していることが26日、わかった。捜査関係者によると、金城容疑者の長男、柊真(しゅうま)ちゃんには頭から背中にかけて、熱湯をかけられたやけどの痕があった。たばこを押しつけられた痕は、全身に確認された。(読売新聞)
社会が麻痺するとその部分社会の家庭も麻痺する。 社会が異常なほどに狂っていると思う。ただ嘆くしか手は無いのであろうか…。 私は無力である。ただ事件を見つめるしかない。 | | |
■2011年11月27日(日)11:19
社会の統治システム…。
|
元死刑囚の永山則夫の人生から社会統治システムを考えてみた。 北海道の極寒の地で絶対的貧困の環境で生まれ育ち、殺人鬼に化した彼の犯罪を誰も止めることができなかった。幼少時の絶対的貧困が彼を無知に陥れた。無知故に生きる術を知らず、無知故に人の温かさを知らず、無知故に人を殺めた。 そして、彼は死刑になった。 責められるのは、彼だったのであろうか。遺骨は親族には引き取られず、彼の希望通り、故郷の海に散骨された。あんなに嫌がっていた故郷だったが、彼は最期に故郷の大地に帰ることを希望した。その故郷の大地だけが彼を受け入れた。 社会は、人による支配を廃し、法による支配に基づいてその支配を正当化する。そして、犯罪を犯した者を法に照らして裁く。社会に順応できず、過ちを犯した者を抹殺するのである。それが社会の統治システムである以上、許容するしかない。しかしながら、酷とも感じる。 昨今、不況の影響からだろうか、凶悪犯罪が多くなった。生きる希望を無くし、死刑を受けたくて無差別殺人を犯す者も後を絶たない。 社会の麻痺が、社会システムの非順応者を輩出する。それを裁く法と裁く者に正義はあるのであろうか。社会の統治システムの正当性に疑問を感じるのである。
【2012/03/14】 追記:好評の様なので本記事をTopicsに追加しました。→「社会の統治システム」(その正当性を疑問視する) | | |
■2011年11月25日(金)09:26
生活保護の医療扶助、自己負担導入検討へ…。
|
民主党厚生労働部門会議の生活保護作業チームは24日、生活保護の受給者の医療費負担を全額公費で賄う「医療扶助」制度について、自己負担の導入を検討することを決めた。生活保護費の受給者数が過去最多を更新し、増え続ける公費支出の抑制が必要になっているほか、不正受給問題も深刻化しているためだ。ただ、党内には自己負担導入に賛否両論があり、制度設計が難しいとの指摘も出ているため、実現するかどうかはまだ不透明だ。(読売新聞)
最低限の生活を強いられている生活保護受給者に医療費をどう負担させようというのであろうか。生活保護費は、最低限の生活を営む分しか支給されていないのである。そこから医療費が賄えないから医療扶助を受けているのだ。民主党の動きは理解に苦しむ。医療費が捻出できない者から引き出そうと思ってもそれは無理難題なのであり、考える次元のレベルが低く過ぎる。時間的にも物理的にも無駄な議論を持ち込んでいる。可能性の問題を探っているのであろうが、それを本題に持ってくるのは、実に幼稚すぎる。 社会保障費が膨らむ要因は、失業問題が根本的な原因なのである。その問題を解消しない限り、効果的に社会保障費の削減はできない。為政者がその無能ぶりを曝け出して、弱いものからない物を引き出そうとしている。実に嘆かわしい。 根本的な問題を解消する議論に注力を裂くべきである。 それは失業問題の解消。深刻な不況問題の解消。新自由主義を基調とするTPPへの不参加の表明。TPPに代わる経済政策の立案。なすべきことは山ほどある。国家救済・弱者救済の鍵を見つけ出せずに、弱者からない物を搾り出す政策が果たして国民に指示されるか否か、良く考えてみるべきである。 今、国家コミュニティでの正義を論じる必要性があると感じる。 私の考えは以前にも論じたが、国家は全国民に労働を保証する責務があり、それが国家コミュニティでの正義であると説いた。今、その正義論としての労働保障論は実現されず、それを実現できない無能ぶりを隠して、弱者をいたぶる政策を実現しようとの検討がなされようとしているのである。 裁判所では、憲法25条の説く生存権の保障はプログラム規定であると解されており、それを実現する生活保護法で生活保護者の医療扶助を自己負担とすることも国家の裁量によって有効と解されるであろう。 しかし、そこに正義はあるか! 今、正義が封印され、専制政治が行われようとしている兆がある。そう感じるのである。
追記:本記事をTopicsに追加しました。→「生活保護の医療扶助、自己負担導入検討へ…。」
追記:生活保護の医療費が自己負担になれば、医療費節減のために生活保護者は病院に行かなくなると予想される。若しこの政策が実現されれば、それは病気の生活保護者に『死ね』と言っているのと同義となる。(2011/11/25)。 | | |
■2011年11月24日(木)06:06
着信あり…。
|
今日も携帯電話から番号非通知の着信があった。毎月一度だけ、給料日前後の日にちにワンギリで着信がある。非通知ゆえ、誰からの電話なのか分からない。 この電話の意図は、分からないが、良い方向で考えている。私の昔の友人の誰かが、私のことを心配してCallしてくれていると思う。それとも恨みで…。なんて考えていたら気がめいる。良い方向で考えよう。 ところで、私は最近、絶対的貧困による犯罪を考えている。永山基準を生み出した連続射殺魔事件の永山則夫元死刑囚の境遇は、調べてみるとかなり過酷である。無知が生み出した悲しい犯罪。Wikipedia等で大体の境遇等分かってきたが、彼自身が書いた本を読んでみたい。『無知の涙』を読んでみようと思う。感想は、あんまり期待しないで待っていて下さい。 | | |
■2011年11月11日(金)21:03
ちょっと思った…。
|
最近思うのであるが、高齢者をターゲットとした詐欺犯罪が多い。これは、如何にご老人が身構えていようと、被害の根絶は難しい。通常の若年層でも騙されるご時勢。ましてや老人を騙すのはたやすい。私だって、老人になってしまえば、騙される危険性は大きいのである。 では、黙って犯罪を放置しておくのか。 いいや、そうはいかない。刑法で、老人を騙した場合の処罰規定を重くすれば良いのである。そうすれば、犯罪の発生は抑制される。 景気が悪くなり、悪質商法が蔓延している。力の弱いものが犯罪の餌食にされる。そんな社会にあって、犯罪を抑制する仕組みを考えていかなければならないのである。 | | |
■2011年11月06日(日)20:35
私とは…。
|
ヘッセ「車輪の下」で、こんな文章が登場する。 『教師の義務と国家からゆだねられた使命は、年わかい少年たちのなかに宿っている自然のままの粗野な力と欲望を押さえつけて取りのぞき、そのかわりに穏健で、中庸な国家の認める理想像を植えつけることである。現在では満足した市民であり、謹厳実直な役人になっている人たちのなかにも、こうした学校の努力が払われていなければ、猪突型の改革者かぶれや、現実ばなれの夢想家になっていたかもしれないものがいるであろう。』
翻って考えてみると、私は幼少のときにまともな教育を受けた記憶がない。 天才でもなければ、凡人でもない。 異常な世の中で苦悩する理想主義者の改革者かぶれ。 それが今の私であるかも知れない。 | | |
■2011年11月06日(日)20:25
人工知能で東大合格目標…。
|
ロボットに搭載する人工知能に東京大学を受験させるというプロジェクトに、国立情報学研究所(東京都千代田区)が挑戦する。(読売新聞)
問題文の認識等難しい壁に挑戦するようであるが、それ以上の成果が得られるか疑問だ。人間に出来ることよりも、ロボットにしかできないことを開発目標にするべきではないかと思うのだが…。 真面目な研究らしい…。 | | |
■2011年11月06日(日)19:50
生活保護 最多の205万人超え…。
|
今年7月に生活保護を受けた人が、1951年度の204万6646人(月平均)を超え、過去最多を更新したことが5日、明らかになった。受給者数は前月(204万1592人)よりも1万人程度増加し、205万人を突破したもよう。厚生労働省が9日にも、関連の集計値などを盛り込んだ福祉行政報告例を公表する。(時事通信)
北海道札幌市の人口が平成23年10月1日付で1,921,935人であり、これを遥かに超えています。全人口が100万人に満たない県(鳥取県や山梨県など多数ある)以上の人達が生活保護を受けている状況ということです。最近の傾向は、病気よりも失業が原因である場合が多いようですね。生活保護費による社会保障費の膨らみは甚大であると考えられます。この社会保障費の削減のため、生活保護から脱出しようとする人に手を差し伸べようとしても、見合った仕事がなければ始まりません。即ち、経済が回復に向かわなければ、打つ手は無いという次第です。 この危機的財政状況・国家の瀕死状態化において政府は如何に対応するかが問われます。単細胞が考える増税だけでは乗り越えられない壁があるのです。強い社会経済政策。それを打ち出さなければいけないのです。 | | |
一覧 /
検索
他の記事を見る場合は、「一覧」か「検索」か「過去ログ」を参照して下さい。「検索」は賢いデータベース検索です。
Main-site:[kazkaz of 車輪の下]
Copyright (C)
2007-2016 kazkaz of 車輪の下. All Rights Reserved.