kazkaz奮戦記&社会批評 by kazkaz of 車輪の下


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私と社会学&社会批評


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■2014年07月15日(火)01:46  端数分の賃金2億5千万余未払いだった王将
【端数分の賃金2億5千万余未払いだった王将】
(読売新聞7月14日(月)22時9分)
 中華料理店「餃子(ギョーザ)の王将」を展開する王将フードサービスは14日、従業員923人に近く、未払い賃金計2億5500万円を支払うと発表した。
本来は1分単位で管理すべき勤務時間を、15分か30分単位で記録していたため、5分や10分といった「端数」の労働が賃金の支給対象外になっていた。

 私は、転職を3回してますから、端数分の賃金に取扱いについては良くしっているつもりでしたが、どの会社も15分未満の賃金時間はカットで、端数は0として処理されていました。労働者側として、労働基準法には熟知しているつもりでしたが、全然わかってなくて、損していたわけですよね。
 ここで、言っちゃいますが、会社がピンチの時、部長に一人ひとり呼ばれて、「今月は何時間残業つけていいぞ。それ以外は残業は禁止だ。」との建前の下、サービス残業をさせられていたのはなんだったのだろうかと思惑に暮れます。
 と云ったところですが、この事件、単に王将だけの事件ではありません。王将は、見せしめです。この事件を契機に、多くの企業が賃金体制を見直す浄化作用があるのです。しかし、大企業を除き、中小企業では改善されるかは定かではありません。弱小企業の労働環境は労働組合を持たず、会社に改善措置を求めても馬耳東風の場合が多いのです。社長に噛みついてもクビになるのがオチ。辛いですよね。
 必ず、他人を雇用する会社(大企業・中小企業・個人企業に限らない全ての会社)では、労働組合を結成しなければならない旨の法律ができれば良いと思います。やはり、全ての企業に、労使の交渉の場を法定化して、労働者の保護を図る必要性を痛感します。

■2014年07月02日(水)14:40  政府、集団的自衛権行使へ閣議決定 憲法解釈を変更
【政府、集団的自衛権行使へ閣議決定 憲法解釈を変更】
(2014年7月2日02時03分 asahi.com)
安倍内閣は1日夕の臨時閣議で、他国への攻撃に自衛隊が反撃する集団的自衛権の行使を認めるために、憲法解釈を変える閣議決定をした。歴代内閣は長年、憲法9条の解釈で集団的自衛権の行使を禁じてきた。安倍晋三首相は、その積み重ねを崩し、憲法の柱である平和主義を根本から覆す解釈改憲を行った。1日は自衛隊発足から60年。第2次世界大戦での多くの犠牲と反省の上に立ち、平和国家の歩みを続け、「専守防衛」に徹してきた日本が、直接攻撃されていなくても他国の戦争に加わることができる国に大きく転換した日となった。

 これで日本国憲法は、硬性ではなく、軟性憲法であることが立証された。閣議決定さえすれば、どんな憲法解釈も許される。裁判所は、如何なる政府の横暴も統治行為論を持ち出して憲法判断を回避するから、政府の横暴が極めて明白に違憲であっても、違憲判断を下さない。法の番人が憲法判断から逃げてしまうのである。
 そもそも、憲法の解釈論を持ち出したのは、憲法が硬性で改正できないから、一時的に自衛権を認めさせる必要があったからである。その後、国際情勢が変わっていき、日本国の自衛権の幅も広げる方向が必要となった。しかし、日本国憲法に規定されていると解釈される自衛権は無制約の物ではない。あくまでも、「自国防衛」である。この自国防衛の域を出るものは、果たして同盟国が危機に瀕していても加担できないのである。
 しかしながら、今回の閣議決定された自衛権の3要件を鑑みると、自国防衛のみならず、同盟国が危機の情勢にあれば、自国防衛の域を出ても、海外への派兵が許される。これは、明らかに自国防衛ではない。この解釈を可能にするのは、正しく憲法改正しかないと思う。既成事実を懇々と積み上げていって正当性を鼓舞するよりも、憲法を改正する努力が望ましいと思う。
 国際情勢が刻々と変化している。集団自衛権の考えには賛成だが、憲法から逸脱しているように思われる。難しくても、今、憲法改正を国民に訴えるべきではないだろうか。そう思うのである。

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