■2010年05月15日(土)05:28
2ビット4値論理・・また、弁明させて下さい。
|
拙者投稿論文「制御システム設計のための新しい4値論理」(以下、本論文と称します)に関しては、先にも述べましたが、先行技術が沢山あるようですね。このまま様子見をしようと思いましたが、また、有力な先行技術が挙げられているようですので、少しだけ弁明させて下さい。 可変論理演算装置(特開平6−314185号公報)が有力な先行技術として挙げられています。以下、これを先行文献と称することとします。 先行文献では、”0”,”1”,”X”,”Z”の4値を00,11,01,10の2ビットで表現することが記載されています。ここで、Xは不定状態,Zは開放(ハイインピーダンス)と定義されています。また、記載はありませんが、0は偽,1は真と定義されていると思われます。つまり、00(偽)と11(真)の間に01(不定状態X)と10(開放Z)とを配した2ビット4値論理表現が記載されています。ここから、この先行文献が挙げられている理由は、入力情報を2ビット4値論理に置き換えることは、既にこの先行文献に記載されており、本論文の2ビット4値論理は容易に推考できるとのご指摘だと解します(的が外れているなら、ご指摘願います)。偽(00)と真(11)は分離・対置されており、不定状態X(01),ハイインピーダンスZ(10)も漏れなく定義されているというご指摘もあろうかと思います。また、4値の位置を入れ替えただけではないかとのご指摘かもしれません。しかし、私は、次のように弁明したいのです。 本論文では、偽を0から切り離し、0を純粋にNone(00)で定義しています。そして、真・偽を夫々(10),(01)で対置させて定義し、これから論理的にConflict(11)が導出されるようになっています。つまり、各真理値は、その2ビット表記を実現する各フラグに意味合いがあり、それらが規則性を持たせて定義されているのです。それゆえ、Not,OR,ANDの演算も、容易に行うことができます。また、本論文では、入力情報を、偽を定義するデータと真を定義するデータを分離対置させ、None(00)を定義するデータは偽を定義するデータと真を定義するデータが共に0の場合で定義しています。Conflictは偽を定義するデータと真を定義するデータが共に1の場合です。すなわち、None,偽,Conflictを従来とは異なる入力情報により導出できるようになっています。本論文では、このように、入力情報・フラグの設定の仕方に従来にない手法を取り入れ、各フラグに意味合いのある規則性を持たせた真理値表(出力結果)を導出できるように構成されており、これらの手法は、先行文献にその記載や示唆はありません。 一見、簡単に導出されたように見えても、その導出には困難性があり、例えば、特許法上の進歩性のハードルはクリアしていると思慮します。
うーん、難しいですね。弁明になっているか分かりません。 この弁明が通じるかは分かりませんが、それを祈ってペンを置きます。
それでは、また。 | | |