kazkaz奮戦記&社会批評 by kazkaz of 車輪の下
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◎私と社会学&社会批評
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■2014年12月29日(月)06:11
地方就職なら返済額減免の奨学金。
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地方志望学生に奨学金、就職なら返済額を減免も 地方創生の一環として、若者の定着を促進しようと、文部科学、総務両省は2015年度、地方に就職する大学生らを支援する奨学金制度を創設する。また、大都市圏の大学への進学集中を抑制するため、文科省は入学者数が定員を一定以上超えた私立大に対し、助成金の交付条件を厳しくすることなどを検討する。奨学金は、自治体が地域振興の観点から指定した分野を学ぶ学生らが対象。日本学生支援機構が「地方創生枠」を新設し、優先的に無利子の奨学金を貸与する。 自治体は地元産業界と共同で出資して基金を設置。学生が卒業後、地元企業に一定期間勤めれば、基金からの支出で、奨学金の返済額を減免する。国も基金を設置した自治体に、特別交付税を配分して支援する。(読売新聞)
<批評> 地方に学生が就職しないのは、地方に学生を引き付ける職業や企業がないためであり、就職を望む学生と地方の企業との温度差(就職難)は大きい。また、お金を出せば地方に就職するであろうという短絡的な考えでは、学生は動かせない。学生を地方に就職させるためには、受け入れを行う企業のパイの拡充と、その支援体制を構築する必要があると感じる。まあ、お役所の考えることはお金ばっかだね。 | | |
■2014年12月15日(月)18:54
死刑執行18年後に無罪・中国 夜警国家日本を考える
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【AFP=時事】中国の裁判所は15日、18年前に起きた強姦(ごうかん)殺人事件で死刑判決を受け、既に刑が執行された当時18歳の少年について、冤罪(えんざい)だったとして再審無罪判決を言い渡した。中国で判決の確定後に再審が行われるのは異例だ。このほど無実と認められたホクジルト(呼格吉勒図、Hugjiltu)元死刑囚(当時18)は1996年、内モンゴル自治区(Inner Mongolia Autonomous Region)で死刑を執行された。ところが、2005年になって別の男が犯行を自供し、冤罪(えんざい)ではないかとみられていた。内モンゴル自治区の省都フフホト(呼和浩特、Hohhot)の高等法院(高裁)は声明で、有罪判決について「事実と一致せず、証拠が不十分だった」と指摘し、無罪を宣言した。ホクジルト元死刑囚の供述は検視報告書の内容や他の証拠と一致せず、提出されたDNA鑑定結果も元死刑囚と犯行を結び付ける決定的な証拠ではなかったという。ソーシャルメディア上には、裁判所の副所長がホクジルト元死刑囚の両親に謝罪し、補償金として3万元(約58万円)の支払いを提示する様子を撮影したとされる画像が出回った。
<批評> 昨日、衆議院選挙が終わりましたね。あなたの投票した党・立候補者は、当選しましたか?投票率が非常に悪かったですね。国民みんなが失望感を持っている証だと思います。アベノミクスは失敗するでしょう。恐慌が近づいている。そんな気がします。北海道でも「支持政党なし」というふざけた政党が比例区で登録されていました。誘導されて投票した人もいたのではないかと危惧しています。
それはさておき、本題に入りましょう。中国の人民の命の重さから日本の社会保障までを考えます。これは私見ですので、その点は宜しくです。上記では省略しましたが、この事件では、「死刑は事件のわずか61日後に執行されたということです。」(AFP時事)。短期審理,即執行ですね。まるで、嫌疑を掛けられたら、死刑へのベルトコンベア行きがほぼ確実ということですね。日本では適正手続の保障(憲法31条),三審制裁判の保障(憲法32条,憲法76条,刑事訴訟法)により、法手続きが保障されていますので、手続きは人権を考慮して慎重に行われ、手続きに違背すると、無罪とされる場合があります。また、戦前などの時代には証拠調べは中国と同様に適正でない場合がありましたが、現在では証拠調べが厳密に行われるようになりました。 また、日本では、訴訟手続きは「疑わしくは被告人の利益に」という原則が採用され、検事等の立証が不十分であれば、無罪となります(検挙すればほぼ有罪という現状では、ほぼ無罪は期待できませんが)。 最近、DNA技術が発達し、昔だされた事件が冤罪だった事例が少なからず数例報告されており、これにより死刑を回避できた事例が数件ありますね。 日本のように未だ完全とは言い難い訴訟制度でも、時間を含めた適正手続が保障されていますので、例え死刑が確定しても、再審により再び無罪への道を勝ち取る場合もありますが、中国のように、処刑が「事件のわずか61日後に執行され」るというような適正手続さえ保障されていない訴訟制度では、今回の事件のように、新たに真犯人が現われて自供しない限り、冤罪が発見される確率は0(ゼロ)に近いでしょう。今回の事例は、極めて異例なケースということです。 このように、基本的人権が保障されず、裁判を受ける権利も形骸化している中国という国は一体人民の命の重さというものをどのように考えているのでしょうか。 中国は社会主義国で、全体主義を基調としますから、その統制からはみ出る者は、全て全体の秩序を乱すものとして排斥されます。すなわち、憲法で基本的人権というものが保障されていませんから、人民の命というものも、国家次第というわけです。法治国家であっても、悪法を定める法治国家であって、法の支配による政治が行われない国家であるという訳です。 人口が増え、犯罪が増え、それが国家行政を冒すのであれば、形骸化された裁判を形だけ行い、一部の人間を処刑して、全体的な人民の爆発を力で抑える。そんな社会です。そんな社会であって、今回の冤罪発覚による補償金の支払いは、一歩前進なのかもしれません。しかし、人民一人の命の価値が3万元(約58万円)という低額であることは、やはり中国での人民の評価が極めて低いということです。 このような中国社会に比べ、経済危機に陥っていても、人権が確立され、自由が保障され、最低限の生活が保障される日本国家に所属する日本国民は、十分幸せなのかもしれません。だからと言って、権力内部での不満はうっ積するものです。それをバッサリと切るのか、他の糸口を見つけるのかはリーダー次第です。安倍政権は、弱者をバッサリ切ります。その権力の横暴を食い止める責は公明党にあると思いますが、力で安倍政権の権力横暴を抑えることができない。それを抑える権力として野党の躍進を期待しましたが、そうもうまくいかない。社会保障がバッサリ切られた時、それは福祉国家と言えない夜警国家に化してしまう。それを危惧しています。 | | |
■2014年12月06日(土)17:36
ゴルゴ松本 少年院で講話続ける。 子供の夢や希望。
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<ゴルゴ松本さん>「諦めちゃいけない」…少年院で講話続ける。 3年前から手弁当、東京矯正管区が近く表彰へ「命」や「炎」などの漢字を体で表現する「人文字ギャグ」でブレークしたお笑いコンビ「TIM」のゴルゴ松本さん(47)が、約3年前から各地の少年院で講話を続けている。仕事の合間を縫ってマイカーで駆け付けるボランティア。(2014年毎日新聞)
久しぶりにいい話を聞いた気がする。 「吐く」という漢字。右辺に着目しよう。右辺は、+(プラス)と-(マイナス)だ。人間は夢や希望をっ持って生きていくが、思うようにいかなければ弱音を吐く。しかし、夢や希望をしっかり持って、この-(マイナス部分)を吐きだしてしまえば、+(プラス部分)が残る。そう、夢や希望は叶う(+プラス部分のみ残る)のだ。そして松本は、最後の仕上げで躍動する「命」を語る。 いじめ、不登校、暴力、殺人。今の子供社会は大人社会の縮図になっている。誰が悪いのか,それは大人達である。 夢を語れない社会。むなしい社会。 ゴルゴは、そんな社会にひと時の希望を与えている。 これからは、子供たちが原動力となって社会を変えていかなけれなならない。そんな気がする。 衆議院選挙で選挙カーから騒音が流れる。 まず、この騒音を無くすことからスタートしたいものである。 | | |
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