■2011年01月23日(日)00:57
3値論理、擬似4値論理が分からない・・。
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私は、2ビット4値論理の論文の公表をしていますが、特許文献を主とする先行文献が多数挙げられています。良く分からない特許文献もあるので、詳細な検討はできませんが、ここで疑義・混乱を避けるため、先行特許文献と私の考えたCO4値論理との違いを考察しようと思います。 従来の特許文献で示される2ビット4値論理は、真,偽,不定の3値論理にハイインピーダンスを加えた擬似4値論理です。 この3値論理,擬似4値論理で定義される不定という状態の判定方法は従来の特許文献に記載されていません。この不定の判定方法が既知の技術だとしても、本当に不定という状態を判定できるか否かはよく分からないのです。 真でも偽でもない状態を不定と考えるならば、不定は、CO4値論理のように、none(真でも偽でもない),conflict(真でもあり偽でもある)という2つの不定情報・状態を判定・定義できる必要があります。つまり、この2つの不定情報を3値論理が定義する不定という一つの状態に押し込めることは、制御情報を正確に把握できないという欠点を有しているものと考えます。若し、noneだけを捉え、conflictを偽と定義してしまえば問題はないのでしょうが、それでは、本質的な解決にはなりません。ゆえに、3値論理及び3値論理を前提とする擬似4値論理は、不完全な理論だと考えられます。 従って、この問題が解決されない限り、特許文献に示される擬似4値論理の発明は、未完成発明だと考えられます。仮に、3値論理の問題が解消できる概念、技術が存在したとしても、その判定回路はCO4値論理より複雑になると考えられます。 このように、擬似4値論理の特許文献では、必要な制御情報の判定方法が記載されていませんので、そこからCO4値論理を否定するのは妥当とは思えないのです。 また、このような理由から、擬似4値論理の真理値表とCO4値論理の真理値表は明らかに異なっているということは明白です。真理値表は、論理学の命なので、譲れません。 なお、真理値表を参照しないで論理演算を行う技術は、通常の技術者ならば容易に考えられる事項であり、それ自体を問題とすることにはCO4値論理を否定する根拠とはなり得ないと考えられます。 従って、結論としては、従来の擬似4値論理の技術では、CO4値論理は否定できないものと考えます。 その点を読者の方々にご理解頂けたら幸いです。 一度公表した論文の弁明をすることは本意ではありません。本来、論文本来の内容でその優劣が定まることが妥当だと思います。しかし、疑義・混乱を避けるため、敢えて再弁明をした次第です。その点をご了承願います。 | | |