kazkaz奮戦記&社会批評 by kazkaz of 車輪の下
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◎私と社会学&社会批評
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■2013年11月20日(水)10:50
31歳女性、餓死か…。
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【31歳女性、餓死か 大阪の団地で変死体 電気、ガス止められ 所持金底つく】 産経新聞 11月19日(火)8時55分配信 18日午前11時40分ごろ、大阪市東淀川区豊里のUR都市機構新豊里団地の4階の一室で「妹が死んでいる」と男性から110番があった。駆けつけた大阪府警東淀川署員が室内から女性の遺体を発見した。同署はこの部屋に住む職業不詳の女性(31)とみて遺体の身元確認を急ぐとともに、冷蔵庫に食べ物がほとんどなかったことから女性が餓死した可能性があるとみて、遺体を司法解剖して詳しい死因を調べる。
昨日報道された事件ですが、取り上げます。
このような事件が報道される度に考えるのですが、電気等のライフラインが止められた時点で、自治体などが状況を確認して、餓死などが起こらないような何らかの支援策を講じることは公共機関・自治体・国家の責務であると思います。 景気回復云々という陰で、弱者が何の救いもなく餓死する。これが現状の福祉国家としての日本の姿です。餓死した女性は、役所に生活保護の相談にも行ったそうですが、生活保護は受給できずに、帰宅したそうです。あの九州のおにぎり事件を思い出します。生活保護の申請に行った老人が、生活に窮しているにも関わらず、這う這うの体で役所を追い出されました。死ぬ間際におにぎりが食べたいと書置きを残して死んでいった。今回の女性の餓死に重なるものがあると思います。 なぜ、国家・自治体・公共機関は、公共料金も払えなくなって、生活に窮しているという信号(救助)を発信しているのに、それを見ぬふりをするのか。大体、公共機関は、料金が払えなくなったら、冷酷にもライフラインをすぐにストップします。これでは、「金がなくなったら死ね!」というのと同義だと思います。 人命よりも利益を追求する公共機関。これがすべての鍵です。その社会の陰で、今回の女性のような弱者の存在は抹殺される。彼女は何を思って死んでいったのでしょうか。考えるに堪えません。 | | |
■2013年11月12日(火)
ブレーキ自動制御の試乗車が衝突
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マツダ新車試乗会で事故=ブレーキ自動制御機能の体験中―フェンス衝突、2人けが 時事通信 11月11日(月)17時22分配信 埼玉県深谷市にある自動車販売会社の駐車場で10日に開催された新車試乗会で、マツダ(広島県府中町)の普通乗用車「CX―5」に搭載された前方の障害物を検知しブレーキを自動制御する機能の体験中、車がフェンスに衝突する事故があった。運転していた会社員男性(39)が首を捻挫するなど軽傷、助手席にいたマツダオートザムの従業員男性(22)が腕を骨折する重傷を負った。県警深谷署が詳しい事故の原因を調べている。同署によると、事故が起きたのは午後0時40分ごろ。車は、発車地点から約7メートル前方につるされたマットの前で停止せず、約6.6メートル先にあった金網フェンスに衝突した。試乗会は午前9時から行われ、事故の前に3〜4組が同じ車両で試乗したが、ブレーキ制御機能は作動したという。
この種の追突防止装置は、前方などに向けてレーダを照射し、壁などの障害物からレーダが反射して帰ってくると、障害物があると認識して自動停止する。 今回の事故のように、前方が金網のフェンスなどの場合は、照射したレーダなどが金網の格子を通り抜けて、前方のマットに反射して障害物を検出することになる。 しかしながら、前方にマットがあったにも拘わらず障害物検出装置は自動停止しなかった。状況がどうであったか詳しく分からないので、原因を推測できない。検出誤作動と考えられる。うむ、難しいね。 (20013.11.12 7時00分 記事修正) | | |
■2013年11月11日(月)07:28
<統合失調症>発症の鍵握る物質か 研究グループが確認
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<統合失調症>発症の鍵握る物質か 研究グループが確認 毎日新聞 11月3日(日)13時33分配信 幻覚や妄想などの症状が表れる精神疾患・統合失調症の発症の鍵を握るとみられる体内物質を、滋賀県立成人病センターの谷垣健二専門研究員(分子学)や米国ジョンズ・ホプキンズ大の澤明教授らの研究グループが発見した。原因が完全に解明されていない統合失調症の治療法開発につながると期待される。成果は米科学アカデミー紀要に掲載された。 統合失調症は100人に1人弱がかかる病気だが根本的治療法はなく、主に抗精神病薬などで症状の改善が図られている。
少し遅れた記事ですが、備忘録として貼っておきます。統合失調症の発生原因だけでも解明して欲しいです。一生付き合わなければならない病気なんていらないですよね。 | | |
■2013年11月03日(日)02:11
タクシー再規制問題からTPPを考えてみる。
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【問題が多すぎるタクシーの規制強化】 2013/10/27付 記事保存 日本経済新聞 自民党などがタクシーの規制を強化する議員立法の法案を月内にも提出し、今国会での成立をめざすという。だが、中身は問題が多い。自由化路線に逆行し、市場競争の活性化や消費者利便の向上を妨げる恐れがある。タクシーは2002年に政府による需給調整が撤廃され、新規参入や増車が原則自由になった。しかし、その後、仙台など一部地域で「台数が増えすぎて、運転手の生計がたたない」などと社会問題化し、09年から再規制が始まった。今では東京や大阪を含むほぼすべての大都市で、増車や新規参入が制限されている
タクシー再規制問題からTPPを考えてみる。
2002年の規制緩和により、タクシー業界は、完全に近い形で完全自由競争市場が形成された。完全自由競争市場では、新規参入のタクシーも老舗のタクシーも関係なく、自由競争で顧客の奪い合う。完全自由競争であるから、サービス等の良いタクシー会社が営業利益を上げ、その他は競争力がなく、市場で淘汰され、消えていく。反対に、自由競争に勝利したタクシー会社が生き残るサバイバルな合戦である。消えていくものと、生き残るもの,正に下剋上である。このタクシーの規制緩和を行ったのは、政府である。すなわち、政府は、タクシー業界を新古典派ミクロ経済学の試行の餌食としていたのである。 しかし、今回、政府は、規制は経済を麻痺させるという点に目覚めたのか、タクシー業界の再規制を行おうと国会で審議されるようである。 それはさておいて、自由は貧富の差を広げるだけである。欧米で自由主義国家が提言されたが、警察国家・夜警国家の自由は貧困の自由を生むばかりで、窮地に陥った人間を救済できない。貧困の自由である。そこで、これを解消するために、生活保障制度を有する福祉国家が提案された。それが今の国家の現状である。 今、新古典派ミクロ経済学者の手下であるかのように、TPPで何もかも規制を解除しようとする議論が進められている。一部の業界であるタクシー業界でさえ、規制緩和に失敗しているのに(再規制なんて格好悪いなぁ)、これを日本社会の略全ての業界について規制撤廃を行えば、重大で回復できない問題が山積みにされることは間違いない。 もう、規制を撤廃せよという新自由主義は、ゴミ箱に捨てて、新しい経済学を構築しましょうよ。社会にはびこる悪徳新自由主義は、社会を混乱に導くだけです。TPPはその権化。抹殺ものだ。
閑話休題:今、ホテルなどで提供している食材の誤表記(?)が全国規模で行われていたご様。こんなような状態でTPPを展開したら、取引商品全部の表示を見なければならない。何を信じて良いのか分からなくなる社会がやってきそうですね。あー怖。 | | |
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