kazkaz奮戦記&社会批評 by kazkaz of 車輪の下


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私と社会学&社会批評


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■2010年02月12日(金)18:54  資本主義の破綻、新しい経済構造論を待つ・・。
 社会で何が起きても無関心。大スランプです(涙)・・。そんな中でも、景気対策の案を提案できないか考えています。
 経済学関連でデフレを扱った文献を読みたいと思っても、研究されていないのですね。ミクロ経済学では、市場が飽和しない資本主義経済を前提としたモデルで如何に資本家が儲かるかを論じています。不景気は一時的なもので、価格調整は市場メカニズムが働いて迅速に決定される。市場の失敗は政府が解決してくれると楽観的に見ています。マクロ経済学も、市場が飽和しない資本主義を中心に不況問題を扱っており、デフレ対策についてはあまり研究されていません。即ち、今までの経済学では今日のような深刻なデフレが起こることは予想されなかった。市場が飽和するなんて考えられていなかったのですね。しかし、市場は飽和してしまった。その結果、深刻なデフレが現実に起きてしまった。今まで考えていなかったことが起きてしまった訳ですから、その対処法も分からないというのが経済学者,政治家・官僚達の本音でしょう。日銀も2000年前後からデフレ対策を行っていたようですが、その効果は薄いようです。当時の自民党政権では、規制緩和や金利政策などでこの問題に対応したようですが、天下の宝刀であるゼロ金利政策を抜いても一時的な好転に過ぎず、長期的な効果はない。苦肉の策で定額給付金をばらまいても、消費は喚起されない。その状態を引きずって民主党政権が生まれた訳ですが、エコポイントも車の減税・補助金措置も一時的なもので、長期的に有効な策を見出せない状況です。子供手当て、高校授業料実質無償化も、財源がないのにお金をばらまくなんて、国家の自殺行為ですよね。市場の飽和と極端なコストカット。失業者の大幅な増加。市場から資本を回収できない社会。こんな社会で有効なデフレ対策なんて考えられません。飽和した市場からでも資本を回収できる市場メカニズムなんて考えられませんよね。中国を含めたアジア圏で市場の開拓を進めるのが手一杯のようです。
 そう、資本主義は破綻したのです。資本主義の崩壊が今日のデフレ社会を必然的に招いたのです。その現実を受け止めて新しい経済構造論を考えることが賢明なように思います。今までの経済学のモデルを捨て、もう一度、簡単なモデルから経済学を再構築する必要性を感じます。
 
 それでは、また。

■2010年02月04日(木)18:38  石川議員ら起訴・小沢氏不起訴・・。
 民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、東京地検特捜部は4日、政治資金規正法違反(虚偽記載)罪で元会計事務担当の衆院議員、石川知裕容疑者(36)と後任の会計事務担当で元私設秘書の池田光智容疑者(32)を起訴し、元会計責任者で公設第1秘書の大久保隆規容疑者(48)=公判中=を追起訴した。(産経新聞)

 小沢氏は嫌疑不十分として不起訴となった。
 
 ところで、この事件。贈収賄のような重度の犯罪ではなく、収支報告の虚偽記載という極めて微罪な事件。法律さえなければ、可罰的違法性もないような事件である。世の中がこんなに騒ぐのが分からない。マスコミの報道に踊らされているのではないかと思慮する。薄っぺらな正義感を持った権力(検察)が民主党幹事長という強い権力(小沢氏)に噛み付いた権力抗争の一面を垣間見せられたものだと思う。
 国民が見たいものはこんな権力抗争の茶番劇ではない。不況を克服する政治的手腕を求めているのである。「国民の生活が第一」と標榜する民主党政権。果たしてその職責を全うできるか。それが問われているのである。

 それでは、また。

■2010年02月03日(水)20:10  機械-人間混成系・・。
 機械社会が浸透し、人間の労働は社会から排除される傾向にあります。これは、大問題で、人間と機械の間の関係をどう規定するかを考えなければなりません。
 この問題に関し、ノーバート・ウィーナーは、その著書『科学と神』第6章機械-人間混在系で次のように述べています。
 『人間の脳が計算機にくらべてもつ長所のうち第一のものは、未だ不完全にしか定義されていない漠然とした観念を扱う能力であるように思われる。・・脳は、計算機ならあいまいだとして拒否せざるえないような題材をひじょうにうまく扱うことができるように思われる。人間のものは人間に、機械のものは機械に。これが人間と機械を共同の仕事に使うときの賢明な政策であろう。』
 科学が進展し、今後学校等での教育もインターネットによる教育が主流になることが予想されます。そうなれば、学校から教師が排除される可能性があります。しかし、心配は無用です。講義は、インターネットで受講しても、分からない問題はすぐには解決できません。学生の質問はあいまいです。このあいまいな質問にインターネットで解を導くのは、未だ不完全です。そこで、学生の質問に答えるチューターが必要になります。これは、人間のみにできる仕事だと考えます。このように、機械と人間の共存の道を探すことが今後の社会の課題だと考えます。機械と人間の社会的分業が今後の社会システムを構築する鍵になるかもしれません。
 皆さんは、どう考えますか?

 それでは、また。

■2010年02月03日(水)18:43  失業者に仕事を作る・・を考える。
 不況により仕事を失った失業者,特に生活保護受給者は、労働の場所がなく、日々混沌と不安な生活をしています。単純労働でもあればよいのですが、国家はただ生活費の補填をするのみであって、労働を提供してはくれません。
 そこで、対価は別として、失業者の勤労意欲・生きがいを作り出す工夫ができないかについて考えて見ますが、それを創造することは非常に困難です。せめて、清掃のボランティアを募ることでしょうか。
 それでも、無い知恵を絞って考えてみると、以外に簡単なところに答えはあるようです。その一つは、私の恩師の考えなのですが、「生活保護受給者にパソコンとインターネットができる環境を提供」しては如何かという提案です。
 インターネットを使えば、ハローワークの就職斡旋状況や色々な情報の検索,WordやExcel等の学習,コンピュータの基礎技術の習得,そしてWeb-sightやBlogの作成ができます。Web-sightやBlogを作れば、日々日記などを更新して、文章を書く訓練を積むことができると共に、脳を活性化することができます。そして、自分のサイトの検索順位が上がれば、達成感を味わうことができ、勤労意欲と生きがいを向上させることができます。そして、その成果は、起業や再就職への可能性を導いてくれます。就職予備軍を労働者に転換させる良い提案のように思います。
 ただし、この提案には致命的な欠点があります。行政がWeb-sightやBlogを検閲して、プライバシーの侵害や発言の萎縮性を招く弊害が予想されるからです。この問題と予算上の制約が解決されれば、その成果は大きいと思います。教育・職業訓練助成金という形で国家から支弁されれば良いかもしれませんね。
 『すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。』(憲法25条1項),『すべて国民は、勤労の権利を有し、義務を負ふ。』(憲法26条1項)→これらの人権規定に合致する提案だと考えます。
 「無いから何も出来ない」のではなく、「無いなら作れば良い」という思想が恩師の提案に込められていると思慮するのです。
 また、一見効果の無い無駄と見える政策も、社会に貢献することがあり得るということを考えさせられます。

 それでは、また。

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