vol 247:二人の邪魔






「クッソ・・・。」

家を出ての仕事をしつつも、

今は作家の仕事の方をやらなあかん。

パソコンの前に座って書くんやけど、

邪魔が多い。

邪魔をされると基本、体が重くて、

寝たまま、起きられへん。

負けるもんかと意地で座ってる。

耳元で何かを言われる?

そんなもんやったら、まだ嬉しい。

ただ、座っていられないくらいの空気の重みと、

苦しくもないのに、息切れがしだしたり。

まるで、何かの病気かって思うくらいに、

横になりたくなる症状。

病院に行けば、どの検査をしたって異常はないやろう。

だから、悩んでますか?

とか、鬱の症状と間違えられるんや。

悪魔は姿をよっぽどしか見せない。

この間、寝込みを襲われたっけ。

白人の金髪の礼服来た男の子二人。

目は真黒で俺の首を絞めた。

俺が書く内容はこの世とあの世の歴史と想いと警告と忠告。

それをサタン以外の一部は、とにかく嫌ってるらしい。

「なぁ・・・いい加減にしてくれへんか。」

声をかけてみる。

悪魔は、やっぱり子どもの姿で現れた。

「お前らが何しても、書くって解ってるんやろ?。」

悪魔は首を傾げる。

「俺を殺しも出来へんし、惑わしも出来へん。」

悪魔は姿を変えた。

「・・・。」

大樹に。

(カン・・・カン・・・。)

眉を下げて悲しく呼ぶ大樹。

「どんだけ見た目、俺の大事な奴になったとしても、
無駄なんもわからんのか。」

大樹の顔が溶け出す。

皮膚が垂れさがり、

(ヴヴヴヴヴ・・・。)

唸り声を上げながら。

実際の大樹が部屋に入って来た。

悪魔はスゥっと消える。

「カン、何か飲み物でもいれようか?。」

洗濯物をクローゼットにしまいながら笑顔を向ける。

「ううん。コーヒー残ってるからええよ。」

「ん。・・・この部屋、相変わらず重いね。」

こうやって理解してもらえることが、

どんだけ俺にとって癒しになるか。

「さっき、ニュースで日本の汚染やってたよ。」

「日本の一部はもうアカンやろなぁ。
昔、予言されてたやん?
誰かの本にも書かれてた。」

「あー、あったね。1999年のやつだろ?。」

「そうそう。かなりバッシング受け取ったけど、
時期はずれるんやし、今じゃお蔵入りの本になってるんちゃう?。」

「人は、外れた方がいい事でも、
その通りにならないと邪険に扱うからね。」

「はは、こわいな。」

「俺、黄泉の国に少し行ってくるから、
何かあったら起こして。」

「あー、うん。わかった。」

大樹はそう言って部屋を出て行った。

悪魔を部屋から追い出すことは簡単や。

せやけど、例え二人でも俺のとこに来てれば、

二人の人間が普通に日常を過ごせる。

災いも、二人分減る。

そう思うから、跳ねの除ける事はせん。

その分の辛さを俺が味わう。









                247      次のページ








246話に戻る
戻る

花手毬