5.配管工事

 浄化槽の配管は塩ビ管を用いる。塩ビ管には無圧用のVU管(継手はDV)と圧力用のVP管(継手はTS)があるが、汚水管と放流管はVU管を用いる。空気管はVP管を用いる。

(1) 汚水配管の留意事項

  1. 流入管及び放流管の勾配はおおむね“口径分の1(1/口径)”とする。φ100の塩ビ管なら勾配は1/100(100m行って1m下がり)。
    この勾配では、管内流速は管内の掃流力を考慮した0.6~1.5m/秒の範囲となる。
  2. 土かぶりは起点で20cm以上。荷重が掛かるところで60cm以上とする。
  3. 自動車が通る場合は、スラブ打ちを行う。
  4. 雨水等で土砂が流出し、管が露出しないようにする。
  5. 止むを得ず露出配管する場合は、衝撃、耐侯性に配慮し、ヒューム管などの中に収める(さや管という)。
  6. 寒冷地では凍結深(度)以下に埋設する。

(2) マス(桝)の位置と種類

マスの設置位置は次の4点に留意(ここは頻出、セットで憶える)。----右図参照

  1. 起 点:各排水が屋外に出た所に設ける。
  2. 屈曲点:45度以上の屈曲点、落差のある所に設ける。
  3. 合流点:2系統以上の排水の合流点に設ける。
  4. 間 隔:直線でも点検清掃が行える間隔で設ける。----下水道基準では管径の120倍を超えない範囲で設ける。

マスの種類

  1. マスの右左表記(例:右起点トラップマス)は、下流から見てのものである。
  2. マスは流入側はすべてインバートマスとし、雨水等が入らないように密閉できる葢であること。
  3. 洗濯機や浴室等で建屋内にトラップが無い場合にはトラップマスを設置する。
  4. 二重トラップ(ダブルトラップ)は厳禁である。
  5. 公共マスの内径は内のり30cm以上の円形又は角形とする。宅地用の小口径マスは15cm、20cmが販売されている。
■汚水マスはインバート、雨水マスは15cm以上のどろだめに注目
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(3) 空気配管

 空気配管の留意点は次のとおり

  1. 一般にはVP13〜25の塩ビ管を用いるが、比較的大型のブロワでは振動、強度、温度、耐侯性を考慮し鋼管を用いるのが好ましい。
  2. 露出する場合は小型でも鋼管を用いる。
  3. 配管長さは10m以内。曲がりはできるだけ少なく5ケ所以内とする。家庭用の電磁ブロワではなるべく浄化槽の近くに設置し、配管距離5m以内が望ましい。
  4. 土かぶりは地下10〜20cmに埋設するが、上部に荷重が掛かる場合はスラブを打って保護する。