工場生産浄化槽は出荷時の製品検査によって不良品が外部に流出しないようになっている。しかし、工場から設置現場までの各流通経路を含めた輸送期間中に、槽本体や内部部品にさまざまな変化や破損が生じる可能性がないともいえない。そこで、槽を据付る前に本体検査を必ず行う。
(1)固定は正常か (2)接続は正常か (3)散気管の水平及び脱着は容易にできるか
(4)逆洗管の固定及び水平は正常か (5)バルブの開閉あるいは空気量の調整は容易か
(1)濾材:濾材押さえ、濾材受けがしっかり固定されていること。(濾材量が不足していると、すきまが生じ、使用開始後短絡、変形が生じやすい)
(2)接触材:強力な撹拌流や多量の生物膜付着等、嫌気濾材よりはるかに堅固な構造上の条件がある。固定法等十分に点検確認が必要である。
(1)せきの水平が狂ってないか。越流せきがネジ止めのものは、水平調整後固定しておく。
(2)薬筒が傾かないように2ケ所以上で固定されているかを確認する。