6.電気工事と機器据付け

(1) 電源と電動機

 電源は小型浄化槽では単相100Vであるが、規模が大きくなると3相200Vが一般的である。家庭用レベルの浄化槽では消費電力が小さい往復動タイプのダイアフラム型がほとんどである。モータタイプでは、単相では「コンデンサ始動形」のモータが多く用いられるのに対し、3相では「普通かご形」のモータが一般的である。

(2) 電気工事

 電気工事士法により、電気配管配線、電線の接続、配分電盤の施設及び接地工事等の保安上重要な作業は、電気工事士有資格者によって行われるよう定められている。
 また、技術基準として、電気事業法による「電気設備に関する技術基準を定める省令」(電技という)がある。

 家庭用の浄化槽レベルでは、第二種電気工事士の資格が必要である。

 この電技に基づくD種接地工事(アース工事)を行う。また、カバーが金属製のブロワの場合は、電路内に「漏電遮断器」を設ける。


(3) ブロワの据え付け

  1. 据え付け場所 は、ブロワの機能面、騒音、保守点検等を配慮して決める。具体的には、
    • なるべく直射日光を避け、風通しのよい場所
    • 水はけがよく湿気が少なく、粉塵が少ない場所
    • できるだけ浄化槽に近い場所
    • 寝室からなるべく離れた場所
    • 保守点検が容易な場所
  2. 基礎工事の注意点
    • 建物から離し、地上10cm以上高くする(溜り水の上にくるように)
    • 表面はモルタル仕上し、水平に仕上げる
    • 5人槽レベルはブロワを置くだけであるが、ブロワが大きくなると振動も増すので、アンカーで固定する

(4) 制御盤

 制御盤とは、汚水・汚泥ポンプを動かすために流れている電気を自動でコントロール(制御)するための装置が入っている箱のこと。小規模の浄化槽で、ブロワしか機器がない場合は制御盤は不要だが、流量調整槽などがあると、レベルスイッチやタイマを制御するために必要になる。
 右図は既製品のポンプ制御盤の一例:三相3線 200V、自動交互運転(屋外用仕様)、水位警報無電圧出力タイプ