工事の段取りと現場調査
1.工事の段取り(FRP浄化槽)
- まず現場調査
- 工事関係者との打合せ
- 施工計画書の作成
- 施工に必要な作業道具器材の点検
- 浄化槽及び付属部品の確認
- 浄化槽工事業者登録票の準備
2.現場調査
- 設置場所の形状、高低の測量を行う。
- 浄化槽への流入方向、放流方向から流入マス、放流マスの位置を決定。
- 敷地仕上り高と流入管底、放流管底から、原水ポンプ槽、放流ポンプ槽の必要の有無を確認する。
- 放流先の水域を保健所、土木事務所で確認し、規制の状況を把握する。放流先が水路の場合は次の点を確認する。
・降雨期の最高水位は
・処理水を十分に飲み込めるか(特に放流ポンプ2台運転時)
・水路から浄化槽に逆流しないか
- 工事の支障になる障害物や埋設物を確認する。
【地上】電柱、電線、石垣、樹木 【地下】古井戸、古い何かの基礎
- 周囲の状況を調査し、資材置場、残土の一時置場があるかを確認する。
- 地質と地下水位、湧水の有無等の地盤調査を行う。
- 工事用電力、工事用水を確保できるか確認する。
- 搬入路、搬出路を調査し、大型車両が通れるか(道路幅、高さ制限)、曲がれるか(隅きり)等を確認する。
- 環境に対する影響を調査する。
・施工時:騒音、振動、地盤沈下、地下水位の低下
・完成後:ブロワの騒音と臭気に注意---ブロワ室の位置、吸排気口の方向や臭突の位置、高さ、美的センス(できればだが)
この章の過去問
- 原水ポンプ槽を設置する場合の留意点について述べよ。→流量調整機能は絶対に必要!
- 放流先を確認する時のポイントは何か。
- あなたが実際に行った浄化槽工事で、その浄化槽が周辺の環境に与える影響について配慮したことを述べよ。