汚水処理原理に入る前にひとこと

 このサイトでは、汚水処理原理や施工に関して動画にリンクしている箇所が多くあります。勉強時間がタイトかもしれませんが、ちょっと見でもいいので動画をみてください。何しろ動画の持つパワーを数値化すると、
 ・動画情報は文字情報に換算すると約180万単語に相当する。
 ・1分間の動画は、web 3,600ページ分の情報量に匹敵する。 といわれています。

汚水処理の原理

 汚水処理の原理は、(1)浮遊物や夾雑物を重力を利用して除去すること。(2)微生物によって有機物を分解すること。(3)塩素などの酸化力で消毒すること。 のわずか3点だけです。

☕️この3つの原理がどう浄化槽に組み入れられているか、まずはメーカーの動画をみてみよう。ここでよく出てくる“用語”を憶えることは合格の近道です。 🧐 こちらへ

(1)沈殿と浮上

 汚水を静置すると、水より重いものは沈殿し、水より軽い油のようなものは水面に浮上する。また、下部に沈殿したものも時間が経つと腐敗し、ガスを発生して浮上してくる。このようにして、汚水中の浮遊物や油分が除去され、沈殿物と浮上物(スカムという。)の中間に、原水よりきれいな分離水が得られる。

 粒子が沈降または浮上する速度は、ストークスの式で表わされる。それによると沈降速度(正確には終端速度という。)は、

 ・粒子の直径の2乗に比例 ・粒子と水の密度差に比例 ・水の粘度に反比例 する。

 粒子の直径の2乗に比例するのは影響が大きい。粒子の直径を2倍にすると沈降速度は4倍にもなる。つまり凝集剤を持っていると、いろいろな場面で有効。
 冬季、水温が低いと水の密度が大きくなって、沈降しにくくなる。反対に油分の浮上に関しては、水温が低いと浮上しやすくなる。

 重力分離で除去できるのは、数十ミクロンが限度(1ミクロンは1/1000mm)。これ以下のものを除去するには、薬品で粒子を凝集させ粒子径を大きくするか、濾過するかの二とおりです。

■ストークスの式はよく出ます。でもこの式まで憶えることもないでしょう。「勉強した記憶がある!」程度でも俄然有利になります。

ここで、Vt:沈降速度、Dp:粒子の直径、ρd:粒子の密度、ρl:水の密度、μ:水の粘度


☕️凝集剤の効果の一例をみてみる。 🧐 こちらへ